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シャルケ・篤人、今回聞こえてくる復帰への足音は、過去のものとは明らかに差異がある

シャルケ内田篤人が語るケガの回復。
「試合に出してくれと言っている」

鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshikiphoto by AFLO


個別トレーニングで調整を続ける内田

 今回聞こえてくる復帰への足音は、過去のものとは明らかに差異がある。
 2015年3月10日に開催された、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のセカンドレグ、レアル・マドリード戦を最後に、内田篤人は1軍のユニフォームに袖を通していない。同年夏のオフ、以前から痛めていた右膝の膝蓋腱(しつがいけん)を手術し、その後1年以上、彼はリハビリと検査をくり返すだけだった。
 内田は10月4日、今後の復帰へ向けたプランニングにおいて、極めて重要な意味を持つMRI検査を実施した。その直前、ドイツの専門誌『キッカー』が「プロ選手キャリア終焉の可能性もある」と伝えたことが発端で、『WAZ』や『レヴィーア・シュポルト』など地元紙をはじめとするドイツメディアは、「内田引退か?」という見出しをつけ、シャルケの右SBの危機を報じていた。しかし、それらは幸いにも杞憂(きゆう)に終わっている。
 9月29日のヨーロッパリーグ、ザルツブルク戦後に「俺のケガは特定の人じゃなきゃ治せない。(その特定のドクターは)日本にいるんですけど、ドイツの人と連絡を取りあって、そういう練習やっているから、今はめっちゃよくなってます」と話すように、検査前からすでに内田は一定の手ごたえを感じていた。

 先述の検査後、クラブは「9月6日のものよりも明らかな改善が見られた」と発表しており、トレーニングの負荷も上昇。11月初めに再度チェックする予定ではあるものの、スポーツディレクターを務めるクリスティアン・ハイデル氏も、「いい方向に進んでいる。これが続けば、4~6週間後にはチームの全体トレーニングに復帰できるだろう」と語っていた。
 その回復ぶりはハイデルSDら周囲の予想を上回るほどであり、内田いわく、今月下旬の時点で、すでに「チームに合流はしてるし、できる」状態である。
「もうだいぶやれるかな。『チームと全部やらせてくれ』って言ってるし、できるんですけど、やっぱヨーロッパリーグが入ってくると、チーム練習が軽くなっちゃう。その軽い練習を俺が一緒に参加しても……って感じで、完全に(チーム練習に)入れるけど、チームの練習が軽いから入れない。みんなと一緒にサッカーテニスやってもしょうがないしね(苦笑)。
 ただ、サッカーには事故的なことがあるからね。自分のタイミングじゃないタイミングで動いたりとか、滑ったり、相手が乗っかってきたりとかもあるんで、そうなったらぶっちゃけ、手術したしないは関係なくケガしちゃう。動きは戻ってきてるから、あとはそういう事故とか、思った以上の負荷に耐えられるかどうかだね」

 そして、自身のコンディションが戻ってきていることを説明するため、内田はこんな例も挙げてくれた。
「ちょっと前に、地面に1から9まで(番号が付けられているマーカーが)5m×5mくらいの範囲で(等間隔に)置かれて、映された数字をすぐにタッチするっていう練習があって。その時に、『チームで一番だったら練習復帰させてくれ。試合に出してくれ』って言って、ちゃんとトップを取った(笑)。そこまで(膝の状態が)戻ってきてる。いい感じなのはいい感じだよ」
 しかし、約20カ月も戦列を離れているだけあって、監督や医療スタッフは慎重に慎重を重ねている。そこにもどかしさはないのか、と聞いてみると、内田は間髪入れず「ありますよ」と答えている。
「早く復帰させてほしいなっていうのはあるけど、やっぱりドクターとかトレーナーの意見は『ゆっくり』っていう……。だから最近、珍しく俺、トレーナーと言い合ってるからね。『サッカー選手の寿命の短さを分かってんのか』と(笑)。……まぁでも、彼らの言ってることもすごく分かる。これだけ時間かかってるから」

 シャルケが拠点を置くゲルゼンキルヘンは、かつて炭鉱の町として栄え、そこに従事していた労働者たちによって、同クラブは設立された。彼らは仕事中、地上への無事の帰還を願う『Glück Auf(※Glückは「幸運」、Aufは「上へ」)』を合言葉とし、その掛け声は今もクラブのキャッチコピーとしてファンに愛されている。
 1年8カ月以上もの長期離脱は、炭鉱のように、長く暗いトンネルだった。間近に迫っている内田のカムバック――それが実現した暁には、ホームスタジアムのフェルティンス・アレーナへ詰めかけた6万人の観衆から、こんな大声援が送られるかもしれない。
「Uschi, Glück Auf!」


シャルケの篤人を取材したSportivaの鈴木氏である。
復帰まであと一歩、という感触が伝わってくる。
もどかしい、不安がある、など気持ちの交錯もあろう。
元気な姿でピッチに立つまでもう少し。
我らは待っておる。

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