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CS・1回戦・浦和戦コメント・報道

明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦


鹿島アントラーズ:石井 正忠
第1戦、ホームゲームでもあり、最低でも相手に得点を奪われない形にしたかったが、それができず非常に残念だ。しかし、(2試合トータルの)前半が終わったという形になるので3日間をかけて、しっかり準備して第2戦に向かいたいと思う。

Q. 守りから入りたいと言っていたが、前半シュート0だったことはOKと考えていたか?

A. 守備のところでは相手を制限することができたと思うが、そこから攻撃に移るときに自分たちでボールを失ってしまう場面が見られた。その点は満足していないが、守備に関してはある程度はできていたと思う。

Q. 川崎F戦のように前からボールを奪いに行くと思っていたが、ブロックを作る戦い方をしたのか?

A. 全体の意図としては、前から自分たちでボールを奪いに行くかたちを多くしたいと考えていた。しかし相手のいることであり、そこは状況を見て選手がしっかり判断してくれたと思う。

Q. 柴崎選手が久しぶりの試合出場だったが、調子はどうか?

A. 非常にいい状態になっている。今日は負けてしまったが、第2戦に向けていい材料だと思う。

Q. 次の試合、最低2点が必要だが、どのように変化をつけるか。

A. 失点した後の戦い方が理想的。自分たちからボールを奪いに行くかたちを考えつつ、しっかり相手陣内でボールを動かす。そのために、今日、交代の選手を入れたが要望通りの動きをしてくれたので、次の試合に向けて期待が高まる。

Q. コーナーキックからチャンスが多かったが、狙い通りか?

A. それほど普段と変わらないと思う。今日はキッカーの質が非常によかったと思う。そこがチャンスに見えたと思うが、普段も同じようなかたちでやっている。今日は中に入る選手のタイミングと、キッカーの質があっていたと思う。それがさらにゴールに向かえばと思う。



【土居 聖真】
何回かチャンスもあったし、自分のヘディングシュートもあった。切り替えて、次の試合で結果を残すしかない。今日よりもさらに攻撃的にいかないといけない。2点を取って勝ちたい。

【昌子 源】
浦和のやり方をチーム全員が分かっていることが重要だった。負けたことが残念。2点目を取られると厳しくなることは分かっていた。相手はカウンターも強いが、1点で抑えることができたことを良い意味で捉えて2戦目に臨みたい。1stステージでの対戦では2-0で勝った。不可能ではない。

【山本 脩斗】
個人の1対1ではうまく対応できたと思う。相手が両ワイドに張っていたので、中を閉じてサイドでボールを取りきることを狙っていた。全体として自分たちのイメージ通りの守備ができたと思う。危ないシーンもなかった。そこから攻撃にどうつなげるか。次は2点を取らないといけない。個人としての質も高めていきたいし、どの時間帯で勝負するのかというところを、明日から石井さんを中心にチーム全体で意思統一していきたい。

【曽ケ端 準】
こういう試合なので、ある程度手堅い展開になった。プレスに行くところは前からしっかりと行けていたと思う。しっかりと球際でも戦えていたと思う。次、頑張ります。

【伊東 幸敏】
相手の背後を取ってサイドから攻めようと思ってピッチに立った。チャンスは1本あるかないかだと思っていたので、1本で勝負を決めるつもりで出場した。雰囲気は全然悪くない。チャンスはある。

【ファン ソッコ】
ホームで失点せず、0点で終わらせたかった。前半は自分たちの意図していた通りに相手をコントロールしながら守ることができた。後半は全体的に体力が落ちたところでタイトな守備が出来ずにフリーでボールを持たれる場面を作らせてしまった。2戦目に向けてコンディションを整えて臨みたいと思う。絶対に勝つという強い気持ちで戦いたい。

Jリーグチャンピオンシップ 決勝第1戦 浦和戦


本日行われた明治安田Jリーグチャンピオンシップ 決勝第1戦 浦和レッズ戦は0-1で負けを喫しました。

Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦
2016年11月29日(火)19:25KO カシマ

[ 石井 正忠監督 ]
今日の試合、まずは(明治安田チャンピオンシップ決勝)第1戦のホームゲームで最低でも相手に得点を奪われない形にしたかったんですけど、それができなくて非常に残念です。でも、前半が終わったという形になると思うので、この3日間をかけて次の第2戦に向かいたいと思います。

--「守りから入りたい」とおっしゃっていたと思いますが、前半はシュートがなかった。監督としてはあれでOKだったのでしょうか?
戦い方としては、守備のところではある程度相手を制限する形ができたと思うんですけど、そこから攻撃に移る時に、自分たちでまたボールを失ってしまったという部分があったので、その点においては満足していません。しかし、守備についてはある程度できたのではないかと感じています。

--立ち上がりから準決勝の川崎F戦のように前から奪いに行くと思い込んでいたのですが、試合が始まるとブロックを作って待ち構えるように見えた。意図した通りだったのでしょうか?
全体の意図としては、前から自分たちでボールを奪いに行く形を多くしたいと思ったんですけど、やっぱり相手がいることですし、相手の出方というのもあったので、その辺は選手が状況を見てしっかり判断してくれたと思います。

--柴崎 岳選手が久しぶりの出場でした。調子はどうでしたか?
非常に良い状態になってきているので、今回は試合に負けてしまいましたけど、それは本当に良い材料になったと思います。

--次の試合では最低2点取らないといけない。次の試合への感触は?
(今日の)失点した後の戦いというのが理想的だと思います。また自分たちからボールを奪いに行く形というのを考えつつ、あとはしっかり自分たちから相手陣内でボールを動かすということが重要になってくると思います。そのために、交代の選手を今日は入れたわけですけども、そういった交代して入った選手が要望通りの動きをしてくれたので、それはまた次の試合への期待が高まったと思います。

Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦
2016年11月29日(火)19:25KO カシマ

[ 土居 聖真 ]
切り替えて、次の試合で結果を出すしかないので、そこに向けて全てを懸けないといけないと思います。

--攻撃の手応えは?
何回かチャンスもありましたし、自分のところでも最後にヘディングシュートがありましたし、そういうところの差も出たのかなと思います。

--試合前の会見では攻撃にポイントがあると言っていたが、その部分については?
相手のボール回しに対して、良い守備からの良い攻撃もありましたけど、ファウルを取られるところが多くて、なかなか良い守備から良い攻撃というリズムができなかったのがあるかなと思います。

--試合後のロッカールームでは?
もう次、勝つしかないんで、切り替えて、次に向けてやっていこうという感じでした。あまり多くはしゃべらなかったです。

--ファウルが多くなったのは審判の影響なのか、追い込み方に原因があるのか?
遅れて対応はしてなかったと思いますし、ほとんど近場、近場でしっかりタイトにマークできたと思いますし、そんなに後手を踏んだ守備はしてなかったと思います。

--次は2点以上必要になりますが、今日とは違う戦い方をしないといけない?
今日よりもさらに攻撃的にいかないといけないですし、その中でも失点してしまったら絶望的なので、難しいところにはなりますけど、点を取らないことには勝てないので、絶対に2点以上取って勝ちたいと思います。

[ 曽ヶ端 準 ]
--PKの場面については?
判定は変わらないので。実際、失点してしまったわけですし、間は短いですけど、切り替えて次のアウェイに向けて準備できればと思います。

--ピンチもなかったがチャンスも少なかった?
こういう試合ですし、ある程度手堅い形になるのは予想できていました。お互いにめちゃくちゃリスクを負って攻める場面はあまりなかったと思いますけど、行ける場面では前からしっかりプレスに行けていましたし、それはお互いにそうだったと思います。多少ずれるところはありながらも幅広く守ったり、うまく受け渡すことはある程度できた。次もこういう戦い方のベースは変わらずに必要だと思いますし、そこから点を取らなければいけないわけですから、しっかりチームとして点が取れるようにしたいと思います。頑張ります。

PKによるアウェイゴールを得た浦和。勝利も気を引き締めて第2戦へ
前半から手に汗握るプレーの連続だった。早い時間に鹿島がビッグチャンスを迎える。ロングボールをうまくトラップした土居 聖真がゴールを目指してドリブルを仕掛けるが、素早く帰陣した浦和ディフェンスがパスを阻止。浦和も李 忠成のクロスに武藤 雄樹が飛び込み、鹿島のゴールネットを揺らしたが惜しくもオフサイド。

その後、浦和がサイド攻撃を基軸に鹿島を押し込めば、鹿島はセットプレーを中心にして押し返す。どちらのチームも、鋭い出足と相手に自由を許さない集中した守備を見せ、失ったボールをすぐに奪い返す緊迫した展開が続く。44分には武藤が強烈なシュートを放つも、曽ヶ端 準が左手1本で的確にはじき返し、手に汗握る45分はどちらも譲らず0-0のまま終わった。
 
後半も最初にチャンスを得たのは鹿島。中盤での奪い合いを制したところから素早く攻撃に転じ、中央で受けた土居から右サイドを駆け上がってきた遠藤 康に絶妙なスルーパスが出る。あとは、ゴールを決めるだけと思われたが、遠藤の右足のシュートは飛び出してきた西川 周作の正面を突きゴールならず。この試合最大のチャンスを逸してしまった。

大きなチャンスを逃せば試合の流れは変わってしまうもの。それまで浦和のゲームメイカーである柏木 陽介をしっかり抑えていた鹿島ディフェンスが、一瞬の隙を見せてしまう。ゴール前右の位置でフリーでパスを受けた柏木が反転してゴールへ向き直り、クロスを送ると、それに合わせようと動きだした興梠 慎三が西 大伍に倒されてしまう。このプレーに対して家本 政明主審はPKを宣告。57分、このチャンスをキャプテンの阿部 勇樹がきっちり決めて浦和が先制に成功する。試合後、マークしていた西は「僕が選択を間違えた」と残念な気持ちを吐露していた。

1点を追って攻勢を強める鹿島は、中村 充孝に代えて柴崎 岳をピッチへ送る。およそ1ヵ月ぶりの実戦復帰となった柴崎がシュート3本を放つなど、攻撃の勢いを増す鹿島だったが、浦和の守備も堅い。ゴール前を崩し切る場面はなく、浦和がPKで得たリードを守り、0-1で明治安田チャンピオンシップ決勝第1戦を終えた。

試合後、ペトロヴィッチ監督は、この勝利がチームにいい影響を与え、第2戦はさらに良いサッカーができると考えていた。

「今日のゲームを1-0で勝利したことは前向きにとらえていて、良い結果だと思っている。緊張感ある試合を今日経験した上で第2戦を迎えられる。もう少し落ち着いてボールを運べると思うし、コンビネーションあるサッカーを見せられると思っている」

アウェイで先勝し、有利な状態で第2戦を迎えられるが、相手が鹿島である。

「鹿島は逆境の中で力を発揮して強さを見せるチーム。今日の1-0での結果をもってわれわれが有利だと思ってしまうのは、大きな間違いだ」

そう言って、第2戦に向けて気持ちを引き締めていた。

一方、鹿島の石井 正忠監督も気落ちした様子も見せず「前半が終わったという形になると思うので、この3日間をかけて次の第2戦に向かいたい」と胸を張っていた。

第2戦は、4日後の12月3日。浦和が勝つか引き分ければ、10年ぶりのリーグタイトル奪取となり、0-1で敗れても年間勝点が上の浦和の優勝となる。しかし、鹿島が2点以上決めて勝つことになれば、アウェイゴール差で浦和を上回る。次の試合も先取点がカギを握りそうだ。

[ 文:田中 滋 ]

【鹿島 vs 浦和】鹿島スタメン
2016年11月29日(火)



鹿島のスターティングイレブン。

【鹿島 vs 浦和】ついにキックオフ!
2016年11月29日(火)



両チーム円陣を組み、ついにキックオフ!

【鹿島 vs 浦和】競り合う金崎と槙野
2016年11月29日(火)



鹿島の絶対的エース金崎夢生(鹿島・写真左)を徹底的なマークで抑え込む槙野智章(浦和)。後半も二人の攻防に注目!

【鹿島 vs 浦和】後方で身体を張る山本
2016年11月29日(火)



山本脩斗(鹿島・写真左)は、Jリーグ屈指の浦和攻撃陣を身体を張って封じ込める。

【鹿島 vs 浦和】火花散らす両チームの大黒柱
2016年11月29日(火)



両チームの大黒柱である小笠原満男(鹿島・写真右)と阿部勇樹(浦和)も激しく火花を散らす。

【鹿島 vs 浦和】ボールを追いかける永木と李
2016年11月29日(火)



永木亮太(鹿島・写真右)と李忠成(浦和)は我武者羅にボールを追いかける。

【鹿島 vs 浦和】戦況をみつめる石井監督
2016年11月29日(火)



石井正忠監督(鹿島)は、腕を組み戦況を見つめる。

【鹿島 vs 浦和】鹿島のユニフォーム右肩部分には・・・
2016年11月29日(火)



鹿島のユニフォーム右肩部分にはチャンピオンシップファイナルのバッジがついています。

【鹿島 vs 浦和】No.10、復帰!
2016年11月29日(火)



後半17分に途中出場した柴崎岳(鹿島)は、積極的にボールを受けつつ、裏へのフリーランニングを繰り返して攻撃を活性化。チーム最多の3本のシュートを放つなど存在感を見せた。この試合は鹿島にとって悔しい敗戦となったが、No.10の復帰は第2戦に向けて大きな光明となった。

【鹿島 vs 浦和】帰ってきた10番
2016年11月29日(火)



柴崎岳は後半途中から出場。10月22日以来の出場が大一番チャンピオンシップ決勝第1戦になった。

【鹿島 vs 浦和】途中出場のファブリシオ
2016年11月29日(火)



鹿島は80分、得点を奪うべくファブリシオを投入した。

【鹿島 vs 浦和】ピッチ脇で戦況を見つめる小笠原
2016年11月29日(火)



小笠原満男は89分に途中交代。ピッチ脇でそのまま戦況を見つめる。

【鹿島 vs 浦和】PKに泣く・・・
2016年11月29日(火)



鹿島は、ホームで迎えたチャンピオンシップ第1戦。PKでの失点を最後まで奪い返せず0-1で敗戦。次の第2戦にすべてを懸ける。

【鹿島 vs 浦和】得点を奪えなかった金崎
2016年11月29日(火)



鹿島の得点源である金崎夢生は得点を奪うことが出来ず。

【鹿島 vs 浦和】運命の第2戦へ・・・
2016年11月29日(火)



惜しくも敗戦を喫した鹿島だが、気持ちはすでに第2戦へ。

阿部PK弾で浦和が敵地で先勝!!今季2冠&10年ぶりリーグ制覇に王手
16/11/29 21:18

[11.29 チャンピオンシップ決勝第1戦 鹿島0-1浦和 カシマ]

 2016Jリーグチャンピオンシップの決勝第1戦が29日、カシマスタジアムで行われ、準決勝で年間勝ち点2位の川崎Fを破った第1ステージ優勝および年間3位の鹿島アントラーズと、年間勝ち点1位および第2ステージ優勝の浦和レッズが対戦した。後半12分、MF阿部勇樹のPKで浦和が先制すると、そのまま1-0で逃げ切り、敵地で先勝。ナビスコ杯に続く今季2冠、そして06年以来10年ぶりとなるリーグ制覇に王手をかけた。第2戦は12月3日に埼玉スタジアムで開催される。

 鹿島は23日の準決勝・川崎F戦(1-0)から先発一人を変更し、FWファブリシオに代わってMF中村充孝が左サイドで先発。右足痛で離脱していたMF柴崎岳も10月22日のJ1FC東京戦(1-2)以来、約1か月ぶりにベンチ入りした。
 浦和はJ1第2ステージ最終節の横浜FM戦(1-1)からは先発2人を変更。FW高木俊幸、MF関根貴大がベンチスタートとなり、MF李忠成、MF宇賀神友弥が先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 浦和は前半1分、セカンドボールをMF柏木陽介が左足ダイレクトボレーで狙うが、大きく枠を外れる。同8分には李の右クロスにMF武藤雄樹が頭で合わせ、ゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定。最終ラインからパスをつないでビルドアップする浦和に対し、鹿島は高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、ショートカウンターで好機をうかがう。何度か自陣でパスを引っかけられた浦和だが、守備陣が落ち着いて対応。試合は膠着した展開が続いた。

 互いに枠内シュートがないまま時計は進み、前半44分に浦和がようやく最初の決定機をつくる。くさびのパスをFW興梠慎三が落とし、阿部がスルーパス。PA内右に走り込んだ武藤が右足を振り抜いたが、GK曽ヶ端準が左手1本で弾き出し、先制点とはならなかった。これが浦和の2本目のシュートで、枠内シュートは1本目。結局、鹿島は前半の45分間でシュートを1本も打てなかった。

 0-0で折り返した後半6分、鹿島に決定機が訪れる。中盤でプレッシャーをかけ、FW金崎夢生がカットしたこぼれ球を拾ったFW土居聖真が絶妙なスルーパス。MF遠藤康が走り込み、GKと1対1の絶好機を迎えたが、右足のシュートは至近距離でGK西川周作が体を張って抑えた。この試合のファーストシュートが決定的な場面だったが、得点には結びつかず。遠藤は頭を抱えて悔しがった。

 すると後半11分、浦和は右サイドから柏木が左足でゴール前にクロス。PA内で興梠が後方からDF西大伍に倒され、PKを獲得した。キッカーを務めるのは阿部。右足で落ち着いてゴール中央に決め、貴重なアウェーゴールとなる先制点を奪った。

 1点を追う展開となった鹿島は後半17分、中村に代えて故障明けの柴崎を投入。柴崎はそのまま左サイドに入った。同20分にはMF永木亮太の浮き球のパスを遠藤が胸で落とし、柴崎が右足ボレーで狙うが、DFをかすめて枠外。浦和は同23分に最初の交代カードを切り、MF駒井善成に代えて関根を投入した。

 浦和は後半29分、武藤に代えてMF青木拓矢をピッチに送り、中盤の守備を強化。同35分には最後の交代枠で興梠に代えてFWズラタンを投入した。鹿島は後半35分、遠藤に代わってファブリシオがトップ下に入り、土居が右サイドに回る。同40分には柴崎の右CKに金崎が頭で合わせるが、西川の正面だった。

 鹿島は後半44分、MF小笠原満男に代えてDF伊東幸敏を投入し、交代枠を使い切るが、リーグ最少失点を誇る浦和守備陣を前に最後まで1点が遠い。後半アディショナルタイム、柴崎の左クロスに合わせた土居のヘディングシュートもゴール右に外れ、ホームでの第1戦を0-1で落とした。

(取材・文 西山紘平)

PK判定に不服の鹿島DF西「足もかかってないし、手も使ってない」
16/11/29 23:07


後半11分にPKを与えてしまった鹿島DF西大伍

[11.29 チャンピオンシップ決勝第1戦 鹿島0-1浦和 カシマ]

 試合を決定づけるジャッジだった。0-0で迎えた後半11分、浦和はMF柏木陽介が右サイドから左足でクロスボールを入れると、PA内でFW興梠慎三がDF西大伍と接触し、転倒。家本政明主審はすぐさま笛を吹き、浦和にPKを与えた。これをMF阿部勇樹が沈め、浦和が1-0で先勝。鹿島アントラーズの選手にとっては簡単に受け入れることはできない判定だった。

「僕の感覚では(ファウルは)なかった。それは興梠選手も分かっていると思う」。試合後のミックスゾーン。PKの場面について聞かれた西は判定に疑問を投げかけたうえで、「あの場面は、違う守り方もできた。僕が選択を間違えた」と、自分自身の対応を悔やみつつ、「足もかかってないし、手も使ってない。この話はこれぐらいでいいんじゃないですか」と、不満の色を隠せないままPKの話題を切り上げた。

 PKの場面で真横にいたDF昌子源は試合後に映像でも確認したという。「しんどい判定だった」。そう率直に口を開くと、「苦しいジャッジが続いたけど、それは言い訳になる。うちが弱かったから負けただけ」と、自分に言い聞かせるように話した。

 このシーンだけでなく、球際の競り合いでは何度も家本主審の笛が鳴った。FW土居聖真は「ファウルを取られることが多くて、いい守備からいい攻撃というリズムがなかなかできなかった」と振り返る。高い位置からプレッシャーをかけ、ショートカウンターで好機をうかがっていた鹿島にとって、たびたびファウルでプレーが止まる流れは厳しかった。

「負けてからレフェリーのことを言うと、言い訳になる」。そう繰り返した昌子だが、「だれがどう見てもジャッジは不公平だったと思う。(球際で)バチバチするシーンがあまり見られなかったし、浦和さんボールになることが多かった」と恨み節も漏れた。「それ(PK)以外は完璧だった。やられる雰囲気もなかった。あのPKは予想外だった」。そう話す表情にはやり場のない消化不良感がにじみ出た。

(取材・文 西山紘平)

大逆転Vへ“ノルマ”は2ゴール…鹿島FW土居「絶対に2点以上取って勝ちたい」
16/11/29 23:10


無得点を悔やんだ鹿島FW土居聖真

[11.29 チャンピオンシップ決勝第1戦 鹿島0-1浦和 カシマ]

 思いを乗せたヘッドも枠を捉えられなかった。鹿島アントラーズは0-1の後半アディショナルタイム、MF柴崎岳の左クロスにFW土居聖真が頭で合わせるもゴール右へ。「何回かチャンスもあったし、自分も最後にヘディングシュートがあった。そういうところの差が出たのかなと思う」。無得点での敗戦に土居は自らを責めた。

「切り替えて、残された試合で結果を出すしかない。そこにすべてをかけないといけない」。ホームでの第1戦に0-1の零封負け。優勝のためには12月3日のアウェー第2戦に勝つのは最低条件で、2点差以上の勝利、または2-1以上の1点差勝利が必要になる。つまり、最低でも2得点を奪わないことには優勝の可能性はない。この日とはまったく異なるゲームプランが求められる。

「今日よりもさらに攻撃的にいかないといけないけど、その中でも失点してしまったら絶望的になる」。第2戦の試合運びについてそう言及した土居は「難しいところだけど、点を取らないと勝てない。絶対に2点以上取って勝ちたい」と、大逆転Vへ望みを捨てなかった。

(取材・文 西山紘平)

【CS決勝第1戦|採点&寸評】鹿島×浦和|ビッグセーブのGK西川がMOM!鹿島は自慢のサイド攻撃が機能せず…
サッカーダイジェスト編集部
2016年11月29日


鹿島――スタメンの両サイドMF、遠藤と中村が低調なパフォーマンス。


【警告】鹿島=ファン・ソッコ(26分)、金崎(40分) 浦和=阿部(53分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】西川周作(浦和)


[Jリーグチャンピオンシップ決勝・第1戦]鹿島0-1浦和/11月29日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
 前半はディフェンシブな戦いを選択。狙いどおり、無失点でしのいだ一方、マイボールにしてからの展開はほとんど可能性を感じさせず、カウンターのキレもなかった。後半早々にPKで失点を許し、以後は攻撃の強度を高めるも、ゴールは遠く……。交代策も実らず、ホームで痛恨の敗戦を喫した。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
44分の武藤の際どい一撃はワンハンドセーブで事なきを得るも、阿部のPKはストップできず。失点以外は安定していた。

DF
22 西 大伍 5
冷静な対応は“らしさ”が出ていたが、流れを切るパスミスのほか、遠藤との連係も今ひとつ。後半には興梠を倒してPK献上してしまった。

14 ファン・ソッコ 6
高い危機察知能力を発揮。出足も鋭く、ハードな守備で相手に前を向かせなかったが、ややラフなプレーも。

3 昌子 源 6
アグレッシブなファン・ソッコとのバランスを考えながら、カバーリングを意識。確実なバックパスなど、一つひとつのプレーが丁寧だった。

16 山本脩斗 6
素早く攻守を切り替えて、ピンチを未然に防ぐ。対面の駒井や関根を抑えつつ、タイミングの良い攻撃参加もまずまずだった。

MF
6 永木亮太 6
圧巻のボール奪取力をいかんなく発揮。奪った後のパス捌きも落ち着いていた。小笠原との息の合ったコンビで中盤の守備力を上げた。

40 小笠原満男 5.5(89分OUT)
攻撃は自重気味で、最終ラインを上手くサポート。寄せられても慌てずパスを散らし、ビルドアップに貢献したが、勝利には導けなかった。

25 遠藤 康 5(80分OUT)
前半はまるで機能せず。相手のプレスに手を焼いて、簡単にボールを失ってはリズムを悪くした。51分の決定機も決められなかった。

13 中村充孝 5(62分OUT)
攻撃でも守備でも存在感を示せないまま、最初の45分間を終える。後半も特に見せ場を作ることなく、失点後に柴崎と交代。

鹿島――途中出場の柴崎は、好プレーも「5.5」。


中盤で守備に奔走した小笠原。終了間際に交代でピッチを去った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

FW
8 土居聖真 5.5
試合の入りは良かったのだが、引き気味に戦う状況では、良い形でパスが届かず。終了間際の狙いすましたヘッドは枠を外れた。

33 金崎夢生 5.5
サイドに流れてボールを収めれば可能性を感じさせるプレーを見せたが、槙野に苦戦した印象も。貪欲な姿勢で最後までゴールを目指したが……。

交代出場
MF
10 柴崎 岳 5.5(62分IN)
中村に代わり、左MFで投入される。積極的にパスを要求し、絶妙なタメを作り、質の高いパスで打開を試みたが、期待された仕事はこなせなかった。

FW
11 ファブリシオ -(80分IN)
最前線に入り、懸命にゴールを狙ったが、思うようにシュートを打てず。浦和の集中した守備を崩せなかった。

DF
24 伊東幸敏 -(89分IN)
右SBでプレー。攻守のバランスに気を配りながらポジションを取り、前掛かりのチームを支えた。

監督
石井正忠 5.5
前半は狙い通り、ゼロで抑えられた。勝負の後半にいきなり失点を許すと、機能しなかった両サイドをテコ入れするも、1点が遠く、痛恨の完封負け。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

浦和――GK西川が出色の出来。ビッグセーブで勝利を呼び込む。

【チーム採点・寸評】
浦和 7
リーグ最終節から中25日、天皇杯からは中16日と試合間隔が空いたため懸念された連係不足は、序盤はそこまで感じられなかった。しかし時間が経過するとともに、微妙に“重さ”が感じられるようになる。

 それでもリズムに乗れないなか興梠のファウルで得たPKを阿部が決めたことで、試合の主導権を掌握。なんとしても1点を奪おうとする鹿島の猛反撃を確実に跳ね返しながら、カウンターを繰り出した。決して内容は良いとは言えなかったが、攻撃的かつ慎重に勝利を収めた。

【浦和|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
1 西川周作 7.5
立ち上がりのピンチを守備陣と協力して防いでリズムを掴んだ。時間が経つとともにクロスへの対応に慣れていった。後半開始早々に訪れた鹿島の遠藤の決定的なシュートをビッグセーブ! 絶体絶命のピンチを救った。その後も鹿島自慢のセットプレーに苦しめられたが、無失点で切り抜けた。

DF
5 槙野智章 6.5
まさにデュエル。金崎とのマッチアップは白熱し、とても見応えがあった。28分に最初の対決を制して、守備の主導権を握れたのは大きかった。攻め上がりは極力控え、対人能力の強さを発揮した。ただチームメイトの遠藤が上がったあと、リベロ的な役割をこなした時の守備のバランスがやや悪かったか。

6 遠藤 航 6
少し前に出た際にボールを失い、鹿島の遠藤に決定機を作られた。スプリントで一歩出遅れるような場面もあったが、時間が経つごとに高い集中力を発揮してカバー。ゴール前を固めた際の守備は鉄壁だった。

46 森脇良太 6.5
サイドに流れてきた金崎に手を焼きながらも、自由を与えずに対応。駒井や関根に気持ちよく攻撃をさせていた。右サイドがまずまずスムーズに機能し出したことは、第2戦につながりそうだ。

浦和――阿部が相変わらずの安定感。対照的に柏木は…。

MF
18 駒井善成 6(68分 OUT)
積極的に仕掛け、ゴールラインぎりぎりまでえぐって攻略したシーンもあった。ただ、1トップ・2シャドーとの呼吸が、レギュラーシーズンの時のように合わなかった。

10 柏木陽介 5.5
身体を張ったスライディングタックルでボールを奪うなど、この日は献身的な働きが目立った。オフ・ザ・ボールでもよく走り、ゴール前の良い位置でもボールを受けていた。ただ、そこからゴールに直結するような持ち味であるパスを放てなかった。

22 阿部勇樹 7
ファン・ソッコの指が目に入りヒヤっとしたが、大事には至らず。ボールへの寄せが早く、相手に嫌な位置で起点を作らせなかった。プレッシャーのかかるPKの場面では、GKのタイミングを上手く外す技ありのキックを沈めた。

3 宇賀神友弥 6
左サイドを90分間、最後まで走り切る。サイドの駆け引きで、勝負どころをよく抑えていた。まず守備から入るという慎重な戦いをしていたが、もう少し攻撃で脅威を与えたかった。

20 李 忠成 6
序盤は高い位置でボールを持つと圧倒的な威圧感を与えていた。ただ次第にボールを失う回数が増えてしまった。アグレッシブではあったものの、彼らしいシュートを放つシーンは限られた。

9 武藤雄樹 5.5(74分OUT)
24分の西のオーバーラップに対し、前線からゴールラインまで走って戻りピンチをしのいだ。ゴールネットを揺らしたがオフサイドをとられた、幻のダイビングヘッド弾もあった。ボールがない場面を含め守備の貢献度は高かったが、求められたゴールは奪えなかった。

浦和――値千金のPKを獲得した興梠はプラス評価に。

FW
30 興梠慎三 6.5(81分OUT)
西に倒されてPKを獲得。堅守の鹿島DFを相手に、ミドルを含め、相手が嫌がるようなフィニッシュにはなかなか持ち込めなかったが、よくボールは収めていた。

交代出場
MF
24 関根貴大 6(68分IN)
2点目を取りに行く、というメッセージが込められた最初の交代だった。ゴールは奪えなかったものの、アグレッシブに仕掛けることで、相手SBの攻撃参加を封じることに成功。危うくボールを奪われることもあったが、第2戦でもこの男が怖がらずにドリブルを仕掛けることで、悲願のリーグ優勝は見えてくるはずだ。

16 青木拓矢 6 (74分IN)
ボランチのポジションに入り、冷静に試合をコントロール。ゴール前で身体を張るなど、守備面で勝利に貢献した。

FW
21 ズラタン 6.5(66分IN)
最前線から迫力のあるプレッシャーをDFにかけて、鹿島全体の間延びをさそった。コンディションは良いようだ。

監督
ペトロヴィッチ 6
「正攻法」といえる真っ向勝負を挑み、価値ある先勝を収めた。内容が悪いながらも、結果を残した点は評価できた。次戦、ホームの埼玉スタジアムで今季の集大成の戦いを見せ、浦和にとって10年ぶりのJリーグ優勝をもたらしたい。

浦和=取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


【鹿島】終了間際の決定機を決められず……悔しさを滲ませる土居は「“持ってなかった”」
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年11月29日


「内容どうこうよりも、結果」と唇を噛み締める。


果敢にゴールを狙った土居だが、結果を残せず。第2戦に向けては「次は割り切って戦える」と、より攻撃的な姿勢を見せるつもりだ。写真:徳原隆元

 終了間際のビッグチャンスだった。

 左からのクロスにヘッドで合わせる。後ろにすらすような巧みな“一撃”だったが、ボールは枠を捉え切れなかった。

「自分としては、シュートに行ったというより、後ろの選手にそらした感覚だったんですけど……。まあ、そういうのも含めて、“持ってなかった”のかな、と」

 川崎との準決勝に続き、金崎との2トップで先発した土居は、この日も90分間、攻守に走り回ったが、結果を残すことができなかった。

 チームとしてはPKによる1失点を喫したが、「守備に関してはほぼ完璧だったと思う」。攻撃は無失点に終わったものの、「まったくシュートが打てなかったとか、全然崩せなかったわけでもない。チャンスは作れていた」と手応えを口にする。

 内容面で大きく劣っていたわけではない。だが、「チャンピオンシップは、内容どうこうよりも、結果」と唇を噛み締めた。

 アウェーで迎える第2戦は「2点取らなければいけない」。川崎戦ではシュートゼロだった。この日は、決定機を演出できた。あと一歩――。

「もっとアグレッシブに。次は割り切って戦えるので。行けるかな、というよりも、行かなければいけない」

 奇跡の逆転優勝を演じるには、とにかくゴールが必要だ。より攻撃的に戦うしかない第2戦で、チームに歓喜を呼び込む「結果」を期待したい。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島本拠で痛い黒星「2点取って勝つしかない」永木
[2016年11月29日21時30分]


前半、浦和MF柏木(後方)からファウルされる鹿島MF永木(撮影・江口和貴)

<明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ:鹿島0-1浦和>◇決勝第1戦◇29日◇カシマ

 年間3位の鹿島が同1位の浦和にホームで痛い敗戦を喫した。日本代表のMF永木亮太(28)は「点を取れるチャンスはあった。自分たちは2点を取って勝つしかない、割り切ってやるしかない」と第2戦を見据えた。

  第2戦は12月3日に埼玉で行われる。延長はなく、90分終了の時点で引き分け以上なら浦和が優勝。鹿島は2点差以上を付けて勝利すれば優勝となる。2試合合計で同点の場合、アウェーゴール数で勝敗を決める。アウェーゴール数でも並んだ場合は年間順位が上位の浦和優勝となる。

鹿島柴崎復帰「いい材料」第2戦敵地で下克上託した
[2016年11月30日7時54分 紙面から]


試合後、険しい表情を見せる鹿島MF柴崎(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ:鹿島0-1浦和>◇決勝第1戦◇29日◇カシマ

 鹿島にとって痛恨のPK献上となった。ほとんど決定機を作らせなかったが、DF西が興梠を後ろから倒し、大きなアウェーゴールを奪われた。第2戦で1-0で勝っても優勝には届かない。2得点以上での勝利が必要となった。日本代表MF永木は「アウェーで2得点して勝つしかなくなった」と危機感を募らせた。

 石井監督は「最低でも点を奪われない形にしたかったが、それができなくて残念」と悔やんだが、すぐに次戦のテーマを明確にした。「自分たちからボールを奪いにいくことを考えつつ、攻めるエリアでボールを動かすことが大切」と頭は切り替わっていた。

 右足第5中足骨痛だったMF柴崎を途中投入。約1カ月ぶりに試合に復帰したプレーに、指揮官は「ご覧の通り良い状態。いい材料」と手応えを口にした。後半20分にはDF山本、MF遠藤とつないだパスから、ダイレクトボレーを放つなど復活の予感はある。試合後の柴崎は、険しい表情で無言で会場を後にした。

 攻撃陣の奮起が求められるが、試合後は遠藤が体調不良で病院に直行。FW金崎も足を引きずった。7年ぶりの優勝は、いばらの道となった。【鎌田直秀】

 ◆鹿島の今季リーグ戦得点 53得点はリーグ5位タイ。今季の34試合のうち無得点が8試合、1得点が10試合、2得点以上は16試合だった。2得点以上を挙げた試合の戦績は14勝2分け。アウェーの浦和戦(6月11日)は2-0で勝利。

鹿島DF西が痛恨のPK献上も「引っ掛かってない」
[2016年11月30日7時53分 紙面から]

<明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ:鹿島0-1浦和>◇決勝第1戦◇29日◇カシマ

 鹿島DF西が守備の対応を悔やんだ。

 後半11分、ペナルティーエリアに進入してきた浦和FW興梠の前に体を入れて邪魔しようとしたが、倒してしまい主審の笛が鳴った。「PKにはなったけど、いい所に入らせないのが自分の守り方。手も足も引っ掛かってない」と強調。しかし「でも、違う守り方もできた。選択を間違えたかな」と反省し、第2戦へ切り替えた。

好機逃した鹿島・遠藤…体調不良で取材に応じず
 明治安田チャンピオンシップ決勝第1戦(29日、鹿島0-1浦和、カシマ)鹿島は0-0の後半6分、この試合で唯一と言える好機を逃した。中盤でのボール奪取から速攻を仕掛け、土居が右へスルーパスを送る。完全に抜け出した遠藤が右足で狙ったが、前に出てきたGKの正面を突き、思わず天を仰いだ。

 パスにダイレクトで合わせたシュートだったが、もう少し余裕を持ってもよかったか。後半35分に交代した遠藤は体調不良を訴え、取材には応じなかった。

鹿島・曽ケ端、PKでの失点に「判定は変わらない。切り替えてやるしかない」
 明治安田チャンピオンシップ決勝第1戦(29日、鹿島0-1浦和、カシマ)鹿島のGK曽ケ端はPKで失った1点での敗戦に「(PKの)判定は変わらないです。切り替えてやるしかない」とうなだれた。チーム全体の守備は機能し、決定機は与えなかっただけに悔やまれた。

 年間優勝を手にするには、第2戦で2点以上奪っての勝利が必要。「しっかり守備もして、点を取れるようにしないと」と攻撃陣の奮起を求めた。

鹿島、ホームで痛恨敗戦…次戦は2-0で6・11再現だ!

微妙なPKの判定に抗議する鹿島の小笠原(中央奥)ら選手たち。苦境に立たされた

 明治安田チャンピオンシップ決勝第1戦(29日、鹿島0-1浦和、カシマ)ホームで0-1の敗戦。選手たちは肩を落としながらも、必死に前を見つめサポーター席にあいさつした。

 「こういう(接戦の)試合は予想していた。判定は変わらないけど、いい守備はできた」。GK曽ケ端が熱戦を振り返った。前半、鹿島のシュートは0本。浦和も2本と互角の展開で後半へと折り返した。

 ハーフタイムには「後半も集中しろ」とDF昌子がハッパをかけたが、6分、FW土居のパスにMF遠藤がフリーで抜け出すも、GKの好守で得点できず。逆に微妙な判定でPKを取られ、12分に先制を許した。不用意に興梠にぶつかり、PKを献上したDF西は「足も掛かっていないし、手も出していない」と納得できない様子だったが、チームはこの判定を受け入れた。

 「やられたところ以外は完璧だった。第1ステージもアウェーで勝っているし、2-0なら勝てる」と昌子。鹿島が6月11日の勝利(◯2-0)の再現を狙う。 (一色伸裕)

★ハリル監督視察もミス多く渋い顔

 視察に訪れた日本代表のハリルホジッチ監督は「両チームとも緊張していたのか、決定機が少なく、パスミスも多かった」と渋い顔。試合を決めたPKの判定に関しても「私もPKには悪い思い出がある。W杯予選でもファウルを取ってもらえなかった。あまりコメントしたくない」と苦笑いを浮かべた。試合後の交通渋滞を予想して早めに会場を後にした。


前半、パスを出す鹿島・小笠原(右)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠) 


前半、攻め込む鹿島・金崎。右は浦和・柏木=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)


前半、競り合う鹿島・土居(左)と浦和・遠藤=カシマ


前半、競り合う鹿島・土居、浦和・槙野=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)


鹿島DF西 悔しいPK判定「選択肢を間違えたかな」
明治安田生命JリーグCS決勝第1戦  浦和1―0鹿島 (11月29日 カシマ)


<鹿島・浦和>後半12分、西に倒されPKにつながるファウルを獲得した興梠
Photo By スポニチ


 興梠を倒してPKを与えてしまった場面について、鹿島のDF西は「僕は今までもああいう守り方で守っていた。足もかかっていないし手も使っていない」と訴えた。一方で「違う守り方もできたのではないか。選択肢を間違えたかな」とも話し悔しさをのぞかせた。

 90分間を通して浦和には26本、鹿島には22本の直接FKが与えられ、ファウルが多い試合だった。昌子は「苦しいジャッジが続いた。でもそれを言い訳にしたくない」と語った。
[ 2016年11月30日 05:30 ]

鹿島なら逆転できる!本拠で零敗も柴崎復帰 石井監督「次に期待」
明治安田生命JリーグCS決勝第1戦  浦和1―0鹿島 (11月29日 カシマ)


<鹿島・浦和>浦和に敗れガックリの金崎(33)、土居(8)ら鹿島イレブン
Photo By スポニチ


 CS制覇が遠のく痛恨の失点だ。鹿島は後半12分にDF西が興梠を倒したとして痛恨のPKを献上。選手が主審に詰め寄って異議を唱えたが、判定は覆らなかった。そのPKを阿部に決められた。「判定は変わらない。失点をしてしまったので。切り替えて、次のアウェー戦に向けて準備できれば」。GK曽ケ端は潔く負けを認め、前を向いた。

 PKを与えた以外は守備は落ち着いていた。ボールを持たれる時間が長かったが、MF永木が相手の司令塔・柏木のマークにつき、決定的なところでは自由にさせなかった。自陣深くに攻め込まれても最終ラインがはじき返し、前半44分のMF武藤の決定的なシュートは曽ケ端が左手一本でセーブした。DF昌子は「僕ら的には手応えを感じていた。完璧とは言わないけど、いい内容だった」と冷静に振り返った。

 課題は攻撃だ。前半はシュートゼロ。一転、11本のシュートを放った後半は、後半6分にスルーパスに抜け出した遠藤がGKと1対1になりながら決めきれなかった。「ファウルを取られることが多くて、いい守備からいい攻撃につながらなかった」とFW土居。石井監督は「次の試合では攻撃を重視していきたい」と修正を誓った。

 優勝するためには、第2戦で2点以上を挙げた上で勝利を収める必要がある。光明はMF柴崎の復帰だ。後半17分、公式戦5試合ぶりに2列目の左でピッチに立つと、3分後には左45度の位置から鋭いボレーシュートを放った。セットプレーではキッカーとして正確なボールを放った。具体名こそ出さなかったが、指揮官は「交代選手は予定通りの動きをしてくれた。次の試合に向けて期待できる」と手応えを語った。

 CSは98、00、01年に3度制した。そのうち98年と01年は年間勝ち点で1位ではなかったが、逆転で王者になった。今年のCSは、7年ぶりのリーグ戦4連敗で第2ステージを終えて迎えた。準決勝では川崎Fを下したが、CS決勝では過去、第1戦で敗れたチームが優勝した例はない。またも苦しい状況に追い込まれたが、過去17冠の常勝軍団の心が折れることはない。「次だ次、顔を上げていこう」。試合後に整列した際、力強い曽ケ端の声が響いた。


<鹿島・浦和>後半、シュートを放つ柴崎
Photo By スポニチ


 ▼CSの優勝チーム決定方法 ホーム&アウェーで90分間(前後半各45分)の2試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。2試合が終了した時点で(1)勝利数(2)得失点差(3)アウェーゴール数(4)年間勝ち点1位(浦和)の順で決定。


<鹿島・浦和>指示を出す鹿島の石井監督(手前)。右は浦和のペトロヴィッチ監督
Photo By スポニチ


[ 2016年11月30日 05:30 ]

【中田浩二の視点】鹿島、2得点が最低条件 次戦は割り切って攻められる
明治安田生命JリーグCS決勝第1戦  浦和1―0鹿島 (11月29日 カシマ)

 【中田浩二の視点】浦和は試合間隔が空いた不安を感じさせなかった。慎重な“入り”を予想していたが、序盤からうまく試合に乗ってきた。今季の特長の守備でしっかりと体を張る、球際を激しくするということもできていた。ボールを奪われた後も下がることはなく、前に出てボールを取り返しにいくことが徹底されていた。槙野と森脇は守備に重点を置いてほとんど攻撃参加せず、鹿島の攻撃に対して体を張っていたし、阿部も巧みに攻守のバランスを取っていた。攻め勝ったというより、要所を締めて守り、大崩れしなかったという90分だった。攻撃面では鹿島の守備にはまって攻め手を欠いていた中で、後半12分にPKで先制できたのはラッキー。1―0で第1戦を取ったことで有利になった。

 鹿島も内容は悪くなかった。前半は重心が後ろにかかってしまい、守りは良かったが、狙いとしていたカウンター攻撃をほとんど出せなかった。それでも決定機をつくったし、終盤は浦和を押し込んでいた。優勝のためには第2戦は2点取ることが最低条件なので割り切ってできる。柴崎が復帰できたことも大きな収穫だろう。(元日本代表DF)
[ 2016年11月30日 07:55 ]


【鹿島】痛恨PKで敗戦もGK曽ケ端「次だ、次!顔上げろ」とチームメートにゲキ
2016年11月30日6時0分 スポーツ報知


浦和・柏木(右)と競り合う浦和・金崎

 ◆明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ ▽決勝第1戦 鹿島0―1浦和(29日・カシマサッカースタジアム)

 鹿島がホームで迎えたチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦で、浦和に0―1で敗れた。試合後の整列時にはGK曽ケ端からチームメートに「次だ、次。顔を上げろ」と声が飛び、スタンドからも第2戦(12月3日・埼玉)の逆転を信じる声援が向けられた。優勝には2得点以上の勝利が必要となったが、DF昌子が逆転は「不可能ではない」、MF土居も「2点取って勝つ」と前を向いた。

 厳しい判定だった。後半11分、エリア内でDF西が浦和FW興梠を倒し、家本政明主審(43)がPKの判定。西は「いつもと同じ守り方。相手をいいところに行かせないのは定石。手も足も使っていない」と決勝点につながったプレーを振り返った。同主審の判定傾向から「1回はPKを取られる」(クラブ関係者)と想定していたが、攻撃陣が決定機を生かせなかったことが響いた。試合後、体調不良で強行出場したMF遠藤が状態悪化で病院に直行。窮地に立たされたが、昌子は「誰一人ともあきらめていない」と声を大にした。(内田 知宏)

JリーグCS決勝 鹿島、第1戦黒星

鹿島-浦和 後半12分、先制点を許し肩を落とす鹿島イレブン=カシマスタジアム、村田知宏撮影鹿島-浦和 後半12分、先制点を許し肩を落とす鹿島イレブン=カシマスタジアム、村田知宏撮影

J1の年間王座を争う明治安田チャンピオンシップ(CS)決勝第1戦は29日、カシマスタジアムで行い、第1ステージで優勝した鹿島(年間勝ち点3位)は第2ステージを制した浦和(同1位)に0-1で敗れた。鹿島が2009年以来7年ぶりのリーグ優勝を果たすには、第2戦で2得点以上で勝利することが条件となった。

前半は互いの厳しい守りを崩せず、0-0で折り返した。鹿島は後半12分にPKで先制を許し、その後攻勢を強めて何度も浦和ゴールに迫ったが得点を奪えなかった。

決勝第2戦は12月3日、埼玉スタジアムで午後7時半から行う。鹿島が優勝するためには敵地の第2戦で2得点以上の勝利が条件。負け、引き分け、1-0での勝利のいずれの場合は年間勝ち点1位の浦和の優勝が決まる。 (矢幡佳那子)


「だれがどう見てもジャッジは不公平だったと思う。(球際で)バチバチするシーンがあまり見られなかったし、浦和さんボールになることが多かった」と言う源である。
こうも偏ってしまうと攻撃のリズムに影響を及ぼしたことは事実。
PKのシーンは興梠のマリーシアと受け取ることもで来るが、こちらが受けたハイキックなどPKを見逃されてしまっては、苦しいものがあろう。
2回戦ではまともな主審を望む。
また、ヤスが試合後は遠藤が体調不良で病院に直行とのこと。
これは不安にさせられる。
替えの効かない選手が、この短期決戦で離脱することになってはのは苦しい。
続報を待ちたい。

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