FUJI Xerox Super Cup優勝コメント

FUJI XEROX SUPER CUP 2017




鹿島アントラーズ:石井 正忠
まずは、この大会で6回目となるタイトルを獲れたことを嬉しく思う。浦和と対戦する時は難しい試合になるということはわかっていた。後半は守備の対応がうまくいかなかった。前半から相手に支配される形ではいたが、うまく耐えていた。そして相手の背後に出る動きで点を取ることができて、後半も同じ戦い方で臨もうと思ったが、失点して同点に追い付かれてしまった。少し押し込まれてしまったが、ラッキーな形で追加点を取れて良かった。このタイトルを獲ったことで、この後のACLとリーグ戦に向けて弾みになる試合になった。新しいチームになって、タイトルを1つ獲ることが良い形につながると思う。タイトルを獲れて非常に良かったと思う。

Q.4名の新加入選手が先発出場したが、手応えは?新加入選手のチームへのフィットについてどう感じているか?

A.もう少し時間がかかると思っていたが、試合を通して戦術理解度とコンディションを高めていくやり方の中で、非常に早く戦術の理解を進めてくれている。今日のパフォーマンスも非常に良かったと思う。今日は試合に出なかったレアンドロや金森もいるが、彼らの能力を融合させながら高いレベルのサッカーをしていきたい。内容的には今日はまだまだだが、成果が1つ出たことは良かったと思う。

Q.新加入選手の影響でポジション争いが激しくなる中で、チームとして上積みを感じるか。そして、鈴木選手が昨季の終盤から重要なゴールを決めていて飛躍の予感がするが、評価は?

A.トレーニングから競争意識は高まっている。紅白戦の内容は良いし、チーム力はこの短期間でも高まったと感じている。ただ、能力があっても試合に出られないということも多くなるので、そのあたりのコミュニケーションは昨季よりもしっかりとやっていきたい。優磨は点は取っているが、判断の部分など、全体を通してみればまだまだ向上していけると思う。まだこれからだと思う。

Q.アントラーズにとって、タイトルとは?

A.常にこのクラブは、タイトルを獲ることが求められている。タイトルを獲ることで見えるものは確実にある。タイトルを獲っていくことでチーム力、クラブの力は大きくなると思う。獲ってみないとわからない喜びは確実にあって、1つ獲ると、2回、3回と積み重ねたいという思いが出てくる。そういう気持ちを抱かせてくれるのが、タイトルが持つ意味だと思う。

Q.アントラーズは、新たに加入した選手の能力が発揮されやすいサッカーをしている印象があるが、監督の考えは?

A.うちはベーシックなサッカーをしていて、様々なタイプの選手が入ってきた時に、以前からいる選手が新加入選手の特長を出させるプレーができる。ペドロ、レオ、雄斗が入って、スンテもゴールを守った。それでも今までと同じような形でサッカーができたのは、以前からプレーしている選手のサポートがあったからだと思う。守備の約束事はあるが、攻撃の自由度は他のチームよりも上だと思う。ただ、もっと良い試合ができると思う。今の段階では完成度はまだまだ低い。もっと高いところを求めていきたい。





【鈴木 優磨】
ゴール以外は何もできていないし、課題が残る。自分がピッチに入ってから点を取られているし、身体を張ることができなかった。得点の場面は、狙っていた。決めた後は、背番号が変わったのでサポーターに9番をアピールした。

【遠藤 康】
FKは蹴る気満々だった。GKが見えなかったし、壁を越えるだけだった。練習通りにリラックスして蹴れた。あの距離なら、コースに蹴れば入る。浦和はやりにくい相手なので、気を引き締めてプレーしていた。ACLの初戦にも勝って、リーグ戦の開幕を迎えたい。

【クォン スンテ】
勝つことができて嬉しい。良い結果を出すために準備をした。もっと良い試合をして、たくさんのタイトルを獲りたい。

【三竿 雄斗】
2失点目の時は相手との距離を開けすぎてしまった。そこは反省点。湘南の時よりはサイドでの1対1の攻防をする回数が増えると思うけど、感覚は掴めている。しっかりと我慢をして勝ち切るのがこのクラブの伝統だと思う。

【西 大伍】
タイトルが懸かった試合だし、最後に勝つということは大事。こういうレベルの試合をして、課題が多く出たことは良かった。

【山本 脩斗】
少しでも試合に出ることができて良かった。自分が入った時が2-2の状況だったので、守備を落ち着かせることと、チャンスがあれば攻撃参加することを意識していた。特に慌てる感覚はなかったし、チャンスがあると思っていた。優磨が決めてくれて良かった。しっかり勝てたことが大きい。

【永木 亮太】
自分が入ってから、満男さんとの役割分担ははっきりしていた。クロスの形を作られて失点してしまったのは課題。防げた点だったし、もったいなかった。90分を通して主導権を握らせないようにしなければいけない。

浦和戦


FUJI XEROX SUPER CUP 2017 浦和レッズ戦は3-2で勝利しました。

鈴木 優磨が決勝点!鹿島が最多6度目の大会制覇!【サマリー:FUJI XEROX SUPER CUP 2017】

決勝点をマークした鈴木 優磨がトレードマークになったクリスティアーノ・ロナウドのポーズを披露

FUJI XEROX SUPER CUP 2017の鹿島vs浦和は18日の試合が行われ、昨季のJリーグ王者・鹿島が浦和を3-2で下して、同タイトル6度目の優勝を果たした。

試合は序盤から鹿島が攻勢をしかけ、39分に遠藤 康が華麗にFKを沈めて先制点を奪うと、43分には再び遠藤。今度はシュートのこぼれ球に詰めて、リードを2点に広げて前半を折り返す。

しかし後半、浦和は興梠 慎三を投入すると、その興梠が74分に自ら得たPKを突きさして1点差に迫ると、そのわずか1分後には武藤 雄樹がゴール前のこぼれ球を叩き込んであっという間に試合を振り出しに戻してみせる。

それでも鹿島は83分、交代でピッチに立っていた鈴木 優磨が、浦和ディフェンスの連係ミスに乗じてボールをかっさらうと、冷静に西川 周作との一対一を制して勝負あり。同大会最多となる6度目の優勝を成し遂げた。

FUJI XEROX SUPER CUP 
2017年2月18日(土)13:35KO 日産ス

[ 石井 正忠監督 ]
まずはこの大会、六度目になると思うんですけど、タイトルを獲れたことをうれしく思います。浦和さんと対戦する時はこういった難しい試合になることは分かっていましたけども、後半は自分たちの守備の対応の部分があまりうまくいかなかった。

前半から相手に支配される形ではいたんですけど、そこをうまく耐えていた部分があった。相手の背後に出る動きは前半からあり、そこで点を取る形ができました。後半もそういう戦い方で臨もうと思ったんですけど、失点して、同点に追い付かれてしまいました。その辺りから少し押し込まれる形になったんですけど、ラッキーな形でまた点を取ることができて良かったと思います。

この大会のタイトルを獲ったことで、この後のACL、リーグ戦に弾みをつけられる試合になったと思いますし、今年新しいチームになって、1つのタイトルを獲ることがこの先の良い形につながると思っています。この大会でタイトルを獲れたことは良かったと思います。

--4人の新加入選手が先発から出て、コンビネーションがどうかと思いましたが、すごく良かったと思います。手応え通りの動きでしたか?
もう少し時間がかかると思っていたんですけど、試合を通してコンディションと戦術理解を高めていくという今シーズンの入り方からしては、非常に早くチームの戦術も理解してくれていましたし、今日のパフォーマンスも非常に良かったんじゃないかと思います。

今日は出ませんでしたけれども、ほかにもレアンドロや、あとは金森(健志)といった、新しく入った選手の能力をチームに融合させながら、高いレベルのサッカーをしていきたいと思います。そういう意味では今日は、内容的にはまだまだだと思うんですけど、ここで1つ成果が出たことは非常に良かったんじゃないかと思います。

--新しい選手が入った影響で競争が激しくなったことについてと、鈴木 優磨選手の評価を教えてください。
トレーニングから競争意識は高まっています。紅白戦を見ても非常に内容はいいですし、チーム力というのはこの短期間でも高まったんじゃないかと思っています。これが続けばいいと思いますし、逆に今度は能力があっても試合に出られないということは出てくると思うので、その辺のコミュニケーションは多くしていかないといけないかなと僕自身は思っています。

優磨に関してですけども、本当に得点に絡むプレーはしてくれていますけど、全体を通して見ればまだまだプレーの精度は上げていかないといけないし、判断の部分でももっともっと向上していけると思うので、その辺はまだこれからじゃないかな、と僕自身は感じています。

--鹿島にとってタイトルとはどういうものだとお考えですか?
常にこのクラブはタイトルを獲ることが求められていると思います。タイトルを獲ることで見えるものというのも確実にあって、それを数多く獲ることによって、どんどんチーム力、クラブの力も大きくなっていると思う。獲ってみないと分からないうれしさというのが本当にあって、1個タイトルを獲ることによって、また次のタイトルを獲りたいとなる。同じタイトルも2回、3回と積み重ねたいという気持ちがどんどん湧いてくる。そういう気持ちを持たせてくれるのが、タイトルの大きな意味なんじゃないかと思います。

FUJI XEROX SUPER CUP 
2017年2月18日(土)13:35KO 日産ス

[ 遠藤 康 ]
(先制点となった)FKは最初から行く気満々だった。GKからは(ボールを蹴るところが)見えないので、壁を越えるだけ。練習通りにリラックスして蹴れた。あの距離からなら、駆け引きがなくてもいいスピードなら決まる。

浦和はやりにくい相手なので、気を引き締めてプレーしていた。ACLの初戦(2月21日に開催される蔚山戦)にも勝って、リーグ戦の開幕を迎えたい。

[ 鈴木 優磨 ]
自分が入ってから2点取られたので悔しい部分があります。FWなので結果を出して認められたい。結果を出せて良かったです。

(背番号)9番は歴代のすごい選手が着けていたので、それに恥じないようにいっぱい点を取りたいというのはあります。

連戦が続くので全員の力が必要だと思うし、全員で乗り切れるように頑張りたいです。得点に絡めるように頑張ります。

まずは「1冠」。新戦力を加えた鹿島、隙を逃さず3得点
鹿島がピンク、浦和がイエロー。互いに蛍光色となった2ndユニフォームに身を包み、両チームの選手たちがピッチに立った。日産スタジアムに集まった48,250人が固唾をのむ中、新しいシーズンの開幕を告げるホイッスルが吹かれた。

最初にチャンスを作ったのは鹿島。4分、左サイドを金崎 夢生と土居 聖真のパス交換で突破すると、角度のないところから金崎がシュートを放つ。シュートコースがなく浦和のGK西川 周作が難なく抑えたが、少しずつ鹿島の攻撃が機能し始める。

21分には右サイドで起点を作ると、金崎がミドルシュート。際どいコースに飛んだが、これも西川が横っ飛びしてゴールの枠からはじき出す。その後も遠藤 康や小笠原 満男のシュートでゴールを脅かすものの、浦和のゴールを破れない。

しかし、ついに均衡が破れる。39分、ゴール正面で得たFKを遠藤 康が直接ゴール右に沈めて鹿島が先制点。小笠原がボールをセットし、いかにも蹴る素振りを見せていたため、遠藤 康が蹴るとは思っていなかったのか、さすがの西川も反応することができなかった。

これで流れをつかんだ鹿島は、一気に浦和の選手たちに襲い掛かる。レオ シルバのボール奪取から次々と速攻のチャンスを作り出すと、43分に追加点。金崎のシュートがポストにはじかれたところに遠藤 康が詰め、再びシュート。西川がボールをはじいたものの、ゴールネットは揺れた。

ボールを支配するがなかなかゴールに迫れない浦和は、52分に後半から出場した興梠 慎三がようやく初めての枠内シュートを放つ。

その後、選手交代が試合を大きく動かした。64分、浦和は駒井 善成と菊池 大介に代えて、長澤 和輝と関根 貴大を投入。すると、関根が持ち前の突破力を発揮して右サイドから崩す形を作っていく。

72分、興梠がペナルティエリア内で倒されPKを獲得すると、74分に自らこれを沈めて1点を返した。さらにその1分後、縦に仕掛けた関根のクロスをズラタンがヘディングシュート。左のポストに当たってはね返ったところに武藤 雄樹が詰め、一気に同点に追い付く。

鹿島はこの時間帯の前に金崎、レオ シルバを相次いで下げていたため、高い位置でボールをキープできなくなっていた。流れとしては浦和に傾いたのかと思われたが、83分に遠藤 航のバックパスが短くなったところを鈴木 優磨が詰めると、西川の脇を抜けてゴールイン。相手のミスを見逃さなかった鹿島が3-2と勝越しに成功する。

浦和も1点を奪うために前へ出たが、チャンスを作り切れず、鹿島が大会六度目となる優勝を決めた。

鹿島を率いる石井 正忠監督は、新戦力4人を起用しながらタイトルを獲得できたことについて、「ここで1つ成果が出たことは非常に良かったんじゃないかと思います」と一定の評価を与えながらも、「まだまだもっと良い試合ができると思う」とさらに連係を高めていく必要性を指摘。ここから始まっていくリーグ戦やAFCチャンピオンズリーグでタイトルを獲得するためには、より一層の向上が必要だと感じている様子だった。

[ 文:田中 滋 ]

鹿島のスターティングメンバー!
2017年2月18日(土)



鹿島アントラーズのスターティングメンバー。

遠藤の直接FKで鹿島が先制!
2017年2月18日(土)



前半39分、ペナルティエリア手前の中央でFKを獲得すると、遠藤康が直接決め、鹿島アントラーズが先制点を挙げる!

前半43分にはシュートのこぼれ球を再び遠藤が落ち着いて決め鹿島が2-0とし後半へ。

途中出場の鈴木優磨が突き放す!
2017年2月18日(土)



2-0から同点に追いつかれた鹿島だったが、後半38分、バックパスをしっかりと狙っていた途中出場鈴木優磨がシュート!これが決まり再びリードを奪う!

クールにサムズアップする鈴木優磨
2017年2月18日(土)



ゴール後、チームメイトへクールにサムズアップする鈴木優磨。

まずは1冠
2017年2月18日(土)



FUJI XEROX SUPERCUP 2017を制したのは鹿島アントラーズ。
Jリーグ連覇、そしてACL制覇へ向けて上々の船出となった。

写真=セレモニーでFUJI XEROX SUPERCUPを掲げる小笠原満男選手と喜ぶ鹿島の選手たち。

賞金ボードを嬉しそうに掲げる金森!
2017年2月18日(土)



賞金ボードを嬉しそうに掲げる金森!

昨季2冠王者の鹿島が浦和を返り討ち!!7年ぶり6度目のゼロックス杯制覇
17/2/18 15:26


7年ぶり6度目の富士ゼロックススーパー杯制覇を達成した鹿島

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 2017シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯が18日、日産スタジアムで開催され、昨季のJ1王者で天皇杯との2冠を達成した鹿島アントラーズとJ1年間2位の浦和レッズが対戦した。昨季のチャンピオンシップ決勝の再現となった一戦は鹿島が3-2で競り勝ち、リベンジを狙った浦和を返り討ち。7年ぶり6度目の富士ゼロックススーパー杯制覇を飾った。

 鹿島はFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバ、DF三竿雄斗、GKクォン・スンテの新戦力4選手が先発した。浦和も今季、湘南から完全移籍で加入したMF菊池大介が左ウイングバックで先発。一方、MF柏木陽介がケガで欠場したほか、21日に敵地で行われるACL第1節ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦を見据え、DF槙野智章がメンバー外、FW興梠慎三、MF関根貴大らもベンチスタートとなった。

 最初のチャンスは浦和。前半13分、右サイドからMF駒井善成がドリブルで切れ込み、PA内にこぼれたボールをFWズラタンが落とすと、攻撃参加してきたMF青木拓矢が左足を振り抜いたが、枠を捉えられなかった。

 一方の鹿島は前半21分に決定機を迎える。中盤で青木のパスミスを奪ってカウンターを仕掛けると、レオ・シルバがドリブルで持ち上がり、最後はFW金崎夢生が右足で狙い澄ましたミドルシュート。GK西川周作が左手で弾いたボールは右ポストを叩き、惜しくも先制点とはならなかった。

 徐々に流れを引き寄せる鹿島は前半28分にもMF土居聖真の浮き球のパスから金崎が左サイドを抜け出す。クロスは中央のペドロには合わなかったが、逆サイドから走り込んだMF遠藤康が右足でシュート。しかし、ここも西川が右足で止めるビッグセーブを見せた。

 西川の牙城をなかなか崩せずにいた鹿島だが、前半39分、中央やや右寄りの位置でFKを獲得すると、遠藤が左足でゴール右隅に流し込む直接FKを決め、先制点。壁の上を越えてきた鮮やかなFKに、さすがの西川も一歩も動けなかった。

 直後の前半40分にも土居のシュートがクロスバーを直撃するなど猛攻を見せる鹿島は同43分、カウンターから土居のノールックパスに反応した金崎がPA内左から右足でシュート。右ポストを叩いた跳ね返りを遠藤が右足で押し込み、2-0とリードを広げて前半を折り返した。

 2点ビハインドの浦和は後半開始からFW李忠成に代えて興梠を投入し、反撃に出るが、後半15分、MF武藤雄樹から縦パスを受けたズラタンのシュートはゴール右へ。同18分にも駒井の右クロスにズラタンが合わせるチャンスをつくったが、ヘディングシュートはゴール左に外れた。

 浦和は後半19分、菊池に代えて関根、駒井に代えてMF長澤和輝を投入し、交代枠を使い切る。関根は右ウイングバックの位置に入り、長澤は青木とダブルボランチを形成。MF阿部勇樹がボランチから左ストッパー、DF宇賀神友弥が左ストッパーから左ウイングバックにそれぞれポジションを変えた。

 鹿島も後半20分に最初のカードを切り、金崎に代わってFW鈴木優磨がピッチに入る。直後の21分にはDF西大伍の右クロスに土居が頭で合わせるが、西川がセーブ。同24分、レオ・シルバを下げ、MF永木亮太を投入した。

 交代策が実ったのは浦和だった。後半27分、興梠がドリブルでPA内に仕掛けると、MF小笠原満男に倒され、PKを獲得。これを興梠が自らゴール右隅に沈め、1点を返した。その1分後の後半30分には関根の右クロスからズラタンがヘディングシュート。左ポストに当たった跳ね返りを武藤が左足で押し込んだ。

 わずか2分間の連続ゴールで2-2の同点に追いついた浦和。一方、連続失点で試合を振り出しに戻された鹿島だが、後半37分、三竿雄に代えてDF山本脩斗を投入すると、こちらも交代選手が結果を出した。後半38分、自陣から山本が左足でロングフィード。鈴木の前に体を入れたDF遠藤航は西川に任せようとしたが、左足のバックパスは小さくなり、鈴木がすかさず体を入れ替えて左足で流し込んだ。

 そのまま鹿島が3-2で逃げ切り、昨季の2冠王者が2017シーズン最初のタイトルを獲得。浦和としてはまさかの幕切れで、チャンピオンシップ決勝のリベンジならず、11年ぶりの富士ゼロックススーパー杯優勝も逃す結果となった。

(取材・文 西山紘平)

相手ミスを見逃さなかった鹿島、鈴木が決勝点「もっと圧倒して全タイトルを」
17/2/18 15:49


記念撮影の時に“Cロナパフォ”を披露するFW鈴木優磨

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 富士ゼロックススーパー杯が18日に行われ、昨季2冠の鹿島アントラーズが浦和レッズを3-2で下し、7年ぶり6度目の同杯制覇を果たした。

 鹿島が前半だけで2点のリードを奪う展開だったが、浦和も後半29分のFW興梠慎三、同30分のFW武藤雄樹のゴールによって同点に追いつく。しかし同38分、DF遠藤航のバックパスが短くなったところを見逃さなかったFW鈴木優磨が決勝点を奪った。

「浦和レッズさんと戦うときはいつも厳しい試合になる」と試合を振り返った石井正忠監督は、「新しいメンバーになって初めての公式戦。ここでタイトルが獲れたということは、このあとのリーグ戦、ACLにつながる」と手ごたえも口にする。

 途中出場で決勝点を奪った鈴木は「自分が入ってから2点やられているので、あまり納得がいってない」と渋い表情もみせたが、「もっと圧倒して、全タイトルを獲れるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。

「点を取っただけ」鹿島FW鈴木優磨は“プレシーズン6戦6発”にも不満顔
17/2/18 17:48


決勝点のFW鈴木優磨がDF山本脩斗とハイタッチ

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 途中出場での決勝点にも表情は浮かなかった。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨は2-0の後半20分から途中出場。チームはその後、2失点して追いつかれたが、後半38分、相手のミスを突いて勝ち越しゴールを奪った。

「自分が出てから2点やられた。今までも途中出場はあったけど、自分が出て2点も取られるのは初めてかなと思う」。自分がピッチに入ってからチームは2失点し、2-2の同点に追いつかれた。最後は自らのゴールで競り勝ったとはいえ、「体も張れなかったし、点を取っただけという感じ」と素っ気なかった。

 得点シーンは相手のミスを見逃さなかった。DF山本脩斗が自陣からロングフィードを送ると、鈴木の前に体を入れたDF遠藤航がGK西川周作にバックパス。しかし、これが短くなり、鈴木がすかさず体を入れ替えて左足でゴールに流し込んだ。

「(相手が)バックパスをミスったので。スタジアムは水をまいていなかったので、ピッチが止まりやすいのは把握していた。そこを狙ったらうまくいった」

 ピッチ状態も頭に入れたうえでのゴールへの嗅覚。ストライカーらしく、一瞬の隙を突いた。得点後はゴール裏のサポーターの前へ走っていき、今季から付ける背番号9を誇示。「今年から9番になったので、ちょっとそれをアピールしようと」。キャンプからの好調をしっかりと今季初の公式戦につなげた。

 タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンマッチで5試合に出場し、5得点。「ゴールする感覚はあるし、それが今、点につながっていると思う」と、21日開幕のACL、25日開幕のJ1リーグに向けて順調な仕上がりを見せている。

「ここから連戦になるので、全員で乗り越えないといけない。チーム全員でやっていきたい」。まずは中2日でACL蔚山現代戦。その後も中3日でJ1FC東京戦、中2日でACLムアントン・ユナイッド戦、中3日で甲府戦と続く。「もっと圧倒して全タイトルを取れるようにがんばります」。Jリーグ連覇、そして悲願のアジア制覇へ、昨季の2冠王者がまず一つ目のタイトルを獲得した。

(取材・文 西山紘平)

故障明けの鹿島DF山本脩斗、出場から1分で決勝点につながるロングフィード
17/2/18 18:12


途中出場で決勝点を演出したDF山本脩斗

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 出場直後のワンプレーが試合を決めた。左膝痛で出遅れていた鹿島アントラーズのDF山本脩斗は2-2の後半37分からDF三竿雄斗に代わって左サイドバックで途中出場。その1分後だった。自陣から左足で前線にロングフィードを送ると、FW鈴木優磨の前に体を入れたDF遠藤航のバックパスが短くなったところを逃さず、鈴木が左足で決勝点を流し込んだ。

「時間は少なかったけど、チャンスは何回かあると思っていた。(鈴木)優磨がしっかり決めてくれた」。相手のミスとはいえ、決勝点につながるロングパス。わずか8分間の出場で大きな仕事をやってのけた。

 昨季終盤から抱える左膝痛の影響でプレシーズンマッチはすべて欠場。全体練習合流から1週間余りで、実戦は12日に行われた水戸との練習試合に出場しただけだった。その間、左サイドバックで主に出場していたのは新戦力の三竿雄。この日も先発の座を譲ったが、31歳のベテランが短い出場時間で存在感を示した。

「チームが強くなるには競い合うことが必要。僕自身、刺激になっているし、やるからには負けられない。チーム全体でいい競争ができていると思うし、練習からいいトレーニングをしてチーム力を高めていきたい」

 この日もGKクォン・スンテ、MFレオ・シルバ、FWペドロ・ジュニオールという新外国人3選手が先発。リーグ連覇、悲願のACL制覇に向け、大型補強を敢行した前回王者は盤石の布陣を築いている。中2日の21日にはACL初戦となる蔚山現代戦(カシマ)が控える。「すぐにACLが始まるので、切り替えて、チーム全員で勝ちに行きたい」。勝利の余韻に浸る間もなく、気持ちを切り替えていた。

(取材・文 西山紘平)

相手のミスがなければ…勝って兜の緒を締める鹿島DF昌子「逆転されるムードだった」
17/2/18 18:31


FWズラタンと競り合うDF昌子源

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 勝って兜の緒を締めた。鹿島アントラーズのDF昌子源は2点を追いつかれる展開を反省。相手のミスによって手にしたタイトルであることを強調した。

「後半が始まる前にみんなで『2-0が一番怖い』と話していたのに、そのとおりにしてしまった」。MF遠藤康の2ゴールで2点をリードして前半を折り返したが、後半29分、30分に連続失点。「逆転されるムードだった」というのは本音だろう。

 それでも後半38分にDF遠藤航のバックパスが短くなったところをFW鈴木優磨が逃さず、決勝点。「相手の連係ミスがあって良かったけど、Jリーグが始まれば、浦和さんからああいう隙は出てこない。今後は2点取ったあとに追いつかれるようなことがないようにしたい」と表情を引き締めた。

 中2日で迎えるACL蔚山現代戦(カシマ)に向けて、いい“予行演習”にもなった。浦和の1トップで先発したFWズラタンに対し、「ACLではズラタン選手のようなFWがいっぱいいる」と指摘。「もっとタイトに付かないといけない。2点目もズラタン選手から。ポストに当たったけど、あそこまでフリーにさせちゃいけない」。後半30分の2失点目はクロスからズラタンにヘディングシュートを打たれ、ポストに当たった跳ね返りをMF武藤雄樹に押し込まれた形だった。

 前回出場した2年目のACLは2勝4敗の最下位でグループリーグ敗退。「2年前を経験して、ボールがないところで足を踏まれたり、そういう経験も積んだ。同じことが2度ないように、ACLへの気合はチーム全員が入っている」。Jリーグ王者として負けられないACL。悲願のアジア制覇への挑戦が始まる。

(取材・文 西山紘平)

鹿島が今季初タイトル獲得…新9番の鈴木が決勝弾、浦和は2点差追いつくも散る

鹿島の遠藤(一番右)が2得点を決めた [写真]=Getty Images

 FUJI XEROX SUPER CUP 2017が18日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

 新シーズン開幕を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」。昨季、J1リーグ戦と天皇杯の2冠に輝いた鹿島アントラーズと、リーグ年間2位の浦和レッズが激突した。鹿島は先発GKに新加入のクォン・スンテを起用。左サイドバックにはDF三竿雄斗が入ったほか、MFレオ・シルバがMF小笠原満男と中盤を構成した。また、前線はFW金崎夢生とFWペドロ・ジュニオールがコンビを組んだ。一方の浦和はDF槙野智章がベンチ外。DF宇賀神友弥が3バックの一角を務めた。新戦力のMF菊池大介はスタメン入り。前線はMF李忠成、MF武藤雄樹、FWズラタンで構成された。


整列する両チームの選手 [写真]=清原茂樹

 試合開始から両チーム一進一退の攻防。4分、鹿島の金崎がエリア左からシュートを放つと、浦和は13分に青木拓矢が左足でミドルシュートを打った。しかしいずれも得点に至らない。

 21分、鹿島はセンターサークル付近でボールをカットし、一気に攻め込む。最後はエリア右でボールをキープした遠藤康からパスを受けた金崎が右足でミドルシュート。しかしGK西川周作が左手一本でシュートをセーブし、チームを救った。

 その後も攻め込むシーンが目立つ鹿島。39分にはゴール前で西大伍が倒されてFKを獲得し、遠藤が左足で直接シュートを打つ。するとGK西川は一歩も動けず、ボールはゴール右隅へ吸い込まれた。



遠藤のゴールシーン [写真]=清原茂樹


得点を喜ぶ鹿島MF遠藤 [写真]=清原茂樹


 勢いに乗る鹿島は43分、自陣から素早くボールをつなぎ、最後はエリア左で金崎が右足のシュート。これは右ポストに直撃するが、こぼれ球を遠藤が右足インサイドでミートし、ゴールへ押し込んだ。鹿島が2点リードしてハーフタイムを迎える。

 劣勢の浦和は後半開始とともに興梠慎三を投入。すると51分、FKのこぼれ球を拾って興梠が右足でシュート。しかしGKクォン・スンテがボールをキャッチする。

 それでも72分、エリア内で興梠が小笠原に倒されてPKを獲得。これを興梠自らしっかりと沈め、浦和が1点差に詰め寄る。

 直後の75分、浦和が同点に追いつく。途中出場の関根貴大が右サイドからクロスを上げると、エリア内のズラタンがヘディングシュート。これが左ポストに跳ね返ったところを、武藤が左足で詰めてネットを揺らした。

 2-2で迎えた83分、決勝点は鹿島にもたらされた。遠藤航のGK西川へ向けたバックパスを鈴木優磨がカット。そのままシュートし、ボールはゴール右下に流れ込んだ。


決勝ゴールの鹿島FW鈴木 [写真]=清原茂樹

 試合はこのままタイムアップ。鹿島が2点リードを追いつかれながらも、今季から背番号を「9」へ変更した鈴木の決勝点で浦和に勝利した。この結果、今シーズンの初タイトルは鹿島が獲得。また、鹿島は同大会7年ぶり6度目の制覇となった。


タイトルをつかんだ鹿島 [写真]=清原茂樹

鹿島FW鈴木、値千金の得点も満足せず…今季は「圧倒して、全タイトル獲る」

決勝ゴールを決めた鹿島FW鈴木(左) [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 FUJI XEROX SUPER CUP 2017が18日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦。3-2で鹿島が勝利した。試合後、同クラブのFW鈴木優磨がコメントを残している。

 前半にMF遠藤康が2ゴールを奪い、余裕をもってゲームを進めていた鹿島。しかし、74分、75分と立て続けに浦和にネットを揺らされ、同点のまま試合終盤を迎えた。

 それでも83分、後半途中からピッチへ送り込まれていた鈴木が結果を残す。DF山本脩斗の縦パスは奪われるが、浦和DF遠藤航のバックパスをカット。そのまま左足でゴール右下へ流し込み、チームに勝利をもたらした。

 試合後の鈴木は、「自分が(ピッチに)入ってから2点やられているので、あまり納得いっていないです」と浮かない表情。値千金の決勝ゴールを挙げたが、試合展開には満足していない様子を示した。

 昨季は2016明治安田生命J1リーグ31試合に出場して8ゴールを決めた鈴木。今季は背番号を「9」に変更して臨む。得点後にはサポーターへユニフォームを強調するパフォーマンスをしたが、「まあ今年9番なのでちょっとそれをアピールしようと思っていました」と説明した。

 鹿島は21日、ホームでAFCチャンピオンズリーグ2017の蔚山現代戦を迎え、25日に2017明治安田生命Jリーグ第1節でFC東京と戦う。鈴木は、「もっと圧倒して、全タイトル獲れるように頑張ります」と新シーズンに向けて意気込んだ。

「9番」を見せつけた鈴木優磨、お馴染みのパフォは「どこかのタイミングで」

ゴールを決めた後、スタンドの前に走って新背番号をアピールした [写真]=清原茂樹

 披露したのは、昨年末に見せたFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)をまねたゴールパフォーマンスではなく、新背番号を見せつけるものだった。

 18日、新シーズン開幕を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」で鹿島アントラーズは浦和レッズと対戦。FW金崎夢生との途中交代でピッチに入ったFW鈴木優磨が試合を決定づけた。

「狙っていました」

 その言葉通り、鈴木は一瞬の隙を見逃すことなく仕留める。DF遠藤航のバックパスが短くなったところをすかさずカット。左足で決勝ゴールを決めると、自身のユニフォームを引っ張りながら新たに背負う「9番」をサポーターにアピールした。背番号が変わったことで、「意識が変わった部分もある」と心境の変化もあったようだ。

 序盤の過密日程をしっかりと勝利で乗り切るためには、鈴木の活躍が欠かせない。サポーターが期待しているC・ロナウドのポーズも、「どこかのタイミングで使いたい」と披露するつもりだ。鹿島は21日に蔚山現代とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦、25日にはFC東京とのJリーグ開幕戦を迎え、さらに中2日でACLのムアントン・ユナイテッド戦、中3日でヴァンフォーレ甲府戦と続く。7年ぶり6度目の大会制覇で今季初タイトルを手にした鹿島が、このまま一気に加速していくのか。20歳のストライカーが貪欲にゴールを狙う。

取材・文=高尾太恵子

【ゼロックス杯】鹿島3-2浦和|途中出場の鈴木優磨が決勝点!相手のミスを逃さないハンターぶりを発揮
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月18日


ジョーカーが大仕事!65分からの途中出場で決勝点。


途中出場の鈴木がバックパスをかっさらって決勝点を決めた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島3-2浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 昨季Jリーグ王者の鹿島は4-4-2を採用し、GKクォン・スンテ、最終ラインは左から三竿雄斗、昌子源、植田直通、三竿雄斗。中盤は2ボランチに小笠原満男とレオ・シルバ、左MFに遠藤康、右MFに土居聖真が入り、金崎夢生とペドロ・ジュニオールが2トップを組んだ。

 対する浦和は3-4-2-1で、GKに西川周作、3バックは左から宇賀神友弥、遠藤航、森脇良太。2ボランチを阿部勇樹と青木拓矢が組み、左ウイングバックに菊池大介、右ウイングバックに駒井善成。2シャドーに李忠成、武藤雄樹、1トップにズラタンが入った。

 ファーストシュートを放ったのは鹿島だ。左サイドで起点になった金崎が、土居とのワンツーでエリア内に侵入。角度のないところから右足を振り抜いた。これはGK西川にセーブされたが、良い形の攻撃だった。

 一方の浦和は右サイドの駒井にパスを供給し、ドリブル突破で打開を図る。15分には駒井が対面の三竿を翻弄し、惜しいクロスを供給した。

 20分、鹿島が決定的な場面を作る。金崎が高い位置でボールをカットし、フォローしたL・シルバがドリブルで持ち上がる。このブラジル人ボランチによるP・ジュニオールへのラストパスは上手く通らなかったが、こぼれ球を拾った遠藤から金崎へと渡り、金崎が強烈なミドルシュートを放った。しかし、これを浦和のGK西川がファインセーブ。ゴールには至らない。

 さらに28分、右サイドを起点に鹿島がチャンスを作る。セカンドボールを拾った西が、エリア内のP・ジュニオールにスルーパス。P・ジュニオールはシュートを打ち切れなかったが、フォローした遠藤がこぼれ球を拾って横パスを送り、小笠原がダイレクトでミドルを放った。惜しくも枠を外れたが、ゴールになってもおかしくない場面だった。

 試合は35分を過ぎて0-0。浦和は時折サイドから流れるような攻撃を仕掛けるが、ラストパスやシュートの精度を欠いて決定的なチャンスを作れない。やや鹿島が優勢に試合を進める。

 そして迎えた39分、ついに試合の均衡が破れた。先制点を挙げたのは鹿島の遠藤だ。エリア付近で得たFKで自慢の左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。このゴールでリズムに乗った鹿島は、直後の38分にも土居がポスト直撃のシュートを放つなど、浦和を圧倒。

 さらに43分には、L・シルバのパスから土居→金崎とつながり、金崎がシュート。ポストに当たって撥ね返ったところに遠藤が詰めて、2点目を叩き込んだ。

 試合はそのままハーフタイムへ。鹿島の2点リードで前半を折り返した。

 後半開始から浦和は李に代えて興梠慎三を投入。選手交代で打開を試みる。狙いはある程度奏功し、自在にポジションを変える興梠を起点に攻撃の圧力を強めた。そして59分、ズラタンがポストプレーから武藤とのワンツーでゴール前に抜け出し、決定的なチャンスを迎える。シュートは枠を外れたが、ゴールが少しずつ近づいてきた。

 62分、浦和にビッグチャンスが訪れる。中央で細かいパスをつなぎ、右サイドでフリーになった駒井に展開。駒井が精度の高いクロスを送ると、中央で待ち構えていたズラタンがヘッドで合わせた。GKクォン・スンテが飛び出していたため、枠に飛ばせばゴールという場面だったが、無念にもズラタンのシュートはゴール左に外れた。

 64分、浦和が2枚代え。駒井に代えて長澤和輝、菊池に代えて関根貴大を投入。すべての交代枠を使い切った。

 65分、鹿島が金崎に代えて鈴木優磨を投入する。直後には、その鈴木を起点に鹿島が鮮やかな攻撃を見せた。左サイドでボールを受けた鈴木が逆サイドへフィードを送る。これを受けた遠藤がマイナスのパスを送り、オーバーラップしてきた西がクロス。中央でフリーになった土居がヘッドで合わせた。GK西川の好セーブに阻まれたが、3点目が決まってもおかしくないシーンだった。

 浦和は直後の66分に反撃。攻めあがった森脇がミドルでゴールを襲う。これは左に外れた。

 69分、鹿島がL・シルバに代えて永木亮太を投入する。

 72分、浦和が反撃の狼煙を上げる。エリア内に侵入した興梠が、小笠原に倒されてPKを獲得。このPKを自ら沈めて1点差に詰め寄った。さらに浦和は75分、関根のクロスをズラタンがヘッドで合わせる。これはポストに阻まれたが、こぼれ球に詰めた武藤が同点ゴールを叩き込んだ。

 82分、鹿島が最後の選手交代。左SBの三竿雄を下げて山本脩斗がピッチへ。すると直後の83分、浦和DFのミスを突いて鹿島が追加点を挙げる。中盤からのフィードに反応した鈴木がボールを追うと、浦和DF遠藤がGKへのバックパスをミス。素早く反応した鈴木が、左足でゴールに流し込んだ。

 再びリードされた浦和はピッチをワイドに使ってサイドから攻撃を仕掛けるが、クロスは鹿島DFに撥ね返されてシュートに持ち込めない。89分には長澤がドリブルで持ち込んで中央を崩しにかかるも、最後のところで鹿島守備陣の網にひっかけられた。

 アディショナルタイムは4分。鹿島はきっちりと守備を固めて3-2で試合を終わらせた。昨年度のJリーグチャンピオンである鹿島が、ゼロックス杯を制した。

【ゼロックス杯】今季初タイトルも、鈴木優磨は「納得いっていない」と不満顔
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月18日


石井監督はチームを称賛。


途中出場ながら決勝点を決めるなど、殊勝な活躍を見せた鈴木。しかし、試合直後のインタビューでは不満を口にした。 (C) SOCCER DIGEST

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 遠藤康、鈴木優磨の得点で浦和に3-2と競り勝った鹿島は、7年ぶり6度目となるゼロックス・スーパーカップ優勝を飾った。試合後に石井正忠監督は選手たちに賛辞を贈った。

「選手は非常によく戦ってくれた」と口にした指揮官は、「新しいメンバーになって初めての公式戦。ここでタイトルを獲れたことは大きい」と手応えも語った。

 昨シーズンの年間王者浦和を下しての今シーズン初タイトル獲得に「このあとのリーグ戦やACLにとって重要な意味を持ってくる」と語った指揮官の表情は自信に満ち溢れていた。

 また、決勝点を奪った鈴木も試合後にコメント。自身のパフォーマンスについて「自分が入ってから2点取られているから納得はいっていない」と不満の表情を浮かべた。

 83分に相手の一瞬の隙を突いて得点した鈴木は、直後にゴール裏の自軍サポーターの下へ駆け寄って、今シーズンから着用する「9」番を見せつけた。そのパフォーマンスについて問われると、「今年は9番なのでそれをアピールしようと思った」と少し表情を緩めた。

 最後に今シーズンの目標を聞かれた鈴木は、「もっと圧倒して、全タイトルを獲れるように頑張ります」と強い意気込みを口にした。

【鹿島】2ゴールにも浮かない顔――遠藤康は「鹿島らしい戦い方はできなかった」と反省の弁
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月18日


貪欲に勝利を求め、J1連覇、そしてACL制覇へ。


2ゴールを挙げた遠藤。先制点の直接FKは見事だった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 まずは1冠を獲っただけ――。ミックスゾーンを足早に去る遠藤康の後姿は、そう言っているようだった。

 2月18日に行なわれたゼロックス・スーパーカップの浦和戦。右MFで先発した遠藤は、39分に鮮やかな直接FKを沈めて鹿島に先制点をもたらし、さらに43分にはこぼれ球に詰めて追加点を挙げた。前半だけで2得点。決勝点となった3点目こそ途中出場の鈴木優磨に譲ったが、2ゴールを挙げたレフティの存在感は際立っていた。

 それでも、遠藤の顔は晴れない。

「勝ったことは良かったけど、内容は全然良くなかったし、うちら(鹿島)らしい戦い方はできなかったかなと思います」

 チームの、自分の理想には遥か遠いパフォーマンスをしてしまった。その反省の念が、勝利の喜びに勝っていたのだ。

 ふたつのゴールを決めながらも満足できないのは、高みを見据えているからだ。常勝軍団で11年のキャリアを過ごしてきた遠藤は貪欲だ。昨シーズンに続くJ1の連覇、そしてクラブ初となるACL制覇へ。まだまだ止まる気はない。

【鹿島】わずか2分間で2失点――‶らしくない″失態の舞台裏とは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月18日


「もう少し日本語で伝えられれば……」(クォン・スンテ)


クロス対応では、GKクォン・スンテと昌子(3番)が衝突し、クリアできずにシュートを打たれる場面も。コミュニケーションを含め、連係のさらなる向上が必要だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島3-2浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 前半だけで2点を奪い、後半に入っても鹿島はしばらくは危なげなくゲームを進めていた。

 しかし、74分にPKで失点を許すと、その1分後には左サイドを崩されて再び、失点。わずか2分間で試合を振り出しに戻されてしまった。

 最終的には、鈴木優磨のゴールで勝利を収めることができたのは、‶鹿島らしい″勝負強さだった。逆に、簡単にゴールを許し、一時は同点とされたのは、手堅いサッカーが持ち味の‶鹿島らしくない″失態だった。

 立て続けに失点を喰らったのは、なぜか。「2-0は一番危ないスコア」と振り返るGKのクォン・スンテは、コミュニケーションの部分で難しさを感じていたようだ。

「2-0から失点を許すと、チームの雰囲気が悪くなる。それは韓国でもたくさん経験してきたし、なんとかしようとしたけど、もう少し日本語で伝えられれば……」

 また、失点を許した74分、75分は最も危険な時間帯だったとも振り返る。「70分頃から集中力が低下してくる。気を付けないといけない」と、反省の弁を述べる。

 相手のボールホルダーに対する寄せの甘さ、ルーズボールへの対応の遅れなど、積み上がっていけば失点につながる一つひとつの細かい部分で、少なからず油断があったのだろう。

 一方、CBの昌子源は2失点の原因について「集中力……ではない気がする」との見解を示す。それはDFリーダーとしての強い責任感からきているのかもしれない。「ナオ(植田直通)とたくさん話した」と、問題点を洗い出し、すぐに修正に取り掛かるつもりでいる。

 もっとも、クォン・スンテは「今日は良い勉強になった」とポジティブに捉えている。21日にACL初戦が控える鹿島にとっては、さらに気を引き締めるためには必要な2失点だったのかもしれない。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【鹿島】鈴木優磨のエースナンバーへの想い。「9番に恥じない選手になりたい」
白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
2017年02月18日


20歳の逸材はビッグマッチでも大仕事をやってのけた。


途中出場ながら83分に値千金の決勝ゴール。鈴木は改めて決定力の高さを見せ付けた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 2017年のJリーグ開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2017でヒーローになったのは、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨だった。

 65分に金崎夢生との交代でピッチに入ると、2-2で迎えた83分、後方からのロングボールを浦和レッズの遠藤航の後ろから追い掛ける。そして、遠藤がGK西川周作に出した弱いパスをかっさらい、左足でシュート。ボールはゴールネットに吸い込まれた。

 これが決勝ゴールとなって鹿島は勝利。プレシーズンでは5試合で5ゴールと絶好調だった20歳の逸材は、このビッグマッチでも大仕事をやってのけたのだ。

 しかし、試合後に取材エリアに現われた鈴木は、複雑そうな表情でまず反省を口にした。

「2点取るまで非常に良かったんですけど、自分が出てから2失点して追い付かれた。俺は途中出場が多いけど、初めてのことだと思います。そういう意味では納得いかないですね。さっき(同じく途中出場だった永木)亮太君とも、そういう話をしていました」

 とはいえ、もちろん値千金の決勝ゴールという結果には手応えを感じている。

「自分はフォワードなんで、結果を出してアピールしたい。そういう意味で今日は点が取れたので良かったです」

 主にスーパーサブとして起用されながら、公式戦通算で11ゴールを挙げた昨季の活躍が評価されたのだろう。鈴木はプロ3年目にして、今季からエースナンバーの9番を継承。鹿島ではかつて黒崎比差支、鈴木隆行、平瀬智行、田代有三、そして大迫勇也と主に実力派の日本人ストライカーが背負ってきた。クラブ関係者やチームメイト、そしてサポーターと周囲の期待はかなり大きい。

 本人もそれは重々に自覚しており、この日のゴール後には憧れのクリスチ―ノ・ロナウドを真似たパフォーマンスを封印。ユニホームを引っ張って、胸の「9番」の部分をサポーターにアピールした。

「アントラーズの9番は、歴代すごい選手が付けてきたので、自分もそれに恥じないような選手になりたい。これから(ACLやJリーグ開幕戦など)連戦が続くし、11人だけではなく全員の力が必要になると思います。俺は点を取って勝利に貢献したいです」

 現在の立ち位置は、この日も2トップを組んだ金崎、ペドロ・ジュニオールに続く3番手。しかし、もちろん満足していない。背番号に相応しい「エース」の座を、鈴木は本気で狙っている。ギラギラとした闘志を持ち続け、今日の大一番でも見せた決定力を発揮し続ければ、今季中にもその願いは叶うかもしれない。

取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

【鹿島】永木投入から2失点…「あの時間帯で入るのは慣れていた」はずが魔の時間帯に
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月18日


ほろ苦さの残るシーズン初タイトルに。


2点リードで投入された永木だったが、6分後に2点を返される、まさかの展開に……。(C) SOCCER DIGEST

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 今シーズンの開幕を告げる戦いは、2-2の同点から鈴木優磨の勝ち越しゴールが飛び出し、鹿島に軍配が上がった。

 だが、今季初のタイトルにも途中出場の永木亮太は複雑な想いを持っていた。2-0とリードして迎えた69分に、新潟から新加入のレオ・シルバとの交代でピッチへ。それから5分後にチームは立て続けに2失点を喫してしまうのだ。

 65分の途中出場から決勝点を挙げた鈴木も「納得いっていない」と不満げな表情を見せていたが、「試合を締める役割で入ったと考えている」と自認している永木にしてみれば、少なからず落胆せざるを得ない結果だろう。やはり、「役割をしっかり果たせなかった」と“クローザー”としての責任を痛感している様子だった。

「あの時間帯で入るのは去年から慣れていた」と、永木は投入後のパフォーマンスを振り返る。
「マークは僕が長澤選手について、(小笠原)満男さんが相手のシャドーのどちらかにつくということでハッキリしていたけど、向こうも前にパワーを使って攻撃的になっていた。そこでPKをとられたり、クロスの形を作らせてしまったのが失点の原因。防げた失点だった」

 慣れていたはずの状況に訪れた「魔の時間帯」。再び浦和から勝利をもぎ取ったとはいえ、さらなる改善の余地を本人も感じ取っている。
「守備のところは改善したい。ああいう時間帯になっても、自分たちがボールを持って90分を通して主導権を握らなければいけない、そういうチームだと思っている。きつい時間帯でも、もう少しポゼッションして我慢できればいい」

 しかし、これがシーズン本番ではなかったことは、前向きに捉えられるはずだ。昨シーズンは元旦まで激闘が続き、個人としても、「コンディションはまだ100パーセントではない」という。チームとしても連係面の向上は可能だろう。そうしたなかで迎えるACL開幕戦が、いよいよ21日に控える。

「2点を奪われてしまった責任は自分にあると思いますし、チームとしてもまだまだ問題があるということ。時間はないが、一人ひとりが意識を持っていれば改善できるところだと思う。今日と同じミスはやらないようにやっていきたい」

 ほろ苦さの残った今季初タイトル――。シーズンのスタートダッシュへ、永木が固い決意を見せている。

【鹿島】「自然と責任感が出る」昌子源が秘めるディフェンスリーダーの矜持
白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
2017年02月19日


今季は24歳にしてCB陣では最年長となった。


ゼロックス杯では浦和相手に2失点。昌子はディフェンスリーダーとして小さくない責任を感じている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト 写真部)

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム

 鹿島アントラーズは最終的に3-2で勝ち切ったとはいえ、2-0の状況から追い付かれ、浦和レッズに一時は同点にされた。

 鹿島のCB昌子源は試合後、「2-0が一番怖いとよく言われますが、その通りにしてしまった。完全に逆転されるムードだった。(原因は)集中力……ではない気がする。ナオ(植田直通)とたくさん話した」と気を引き締めた。

 その心に宿っているのは、ディフェンスリーダーとしての責任、自覚だ。昨年6月には15年在籍の重鎮・青木剛(サガン鳥栖へ)、年末にはファン・ソッコ(天津泰達へ)が退団。それでも今オフはCB補強がなかったため、今季は24歳にしてCB陣では最年長となった。

「去年はソッコがいて、色々と声をかけてくれました。今年も周りにはソガさん(曽ケ端準)、(西)大伍くん、(山本)脩斗くんは年上だし、指示を出してくれます。でも、センターバックだと僕はナオ、マチ(町田浩樹)、ブエノよりも試合経験が多いし、年齢も上なんですよ。やっぱり自然と責任感は出てきますね」

 昨季も事実上の守備の柱だったが、今季は文字通りのディフェンスリーダーの看板を背負う。だからこそ、さらなる確実性と粘り強さを自身に求めている。

「まず、1対1で簡単に抜かれない。どっからでも来いよ、全部跳ね返したるみたいなオーラを出せたら良いですよね。究極を言えば、相手が1対1を避ける、自分がいたらバックパスをするみたいな形がいい。それと、仮に抜かれても、粘り強く最後まで食らい付く。カッコ悪いかもしれないけど、必死さを周りに見せなアカン。そういう立場になってきた」

 秋田豊、奥野僚右、岩政大樹、大岩剛、中田浩二など、鹿島の黄金時代にはいつも強力な日本人CBが君臨してきた。2015年からは秋田と岩政も背負った伝統の3番を受け継ぎ、入団7年目の今季は、偉大なる先人たち同じくディフェンスラインをまとめながら、後輩たちの良き見本となることも求められる。

 自身の若かりし頃を、「自分も1、2、3年目はひよっ子やった(笑)。大樹さん、浩二さん、剛さんにいつも同じこと言われて……。なんでそこで足が出んねん、何回同じミスするねんって」と振り返った昌子は、「町田くん(入団2年目の19歳)なんかは、プレーを盗もうと必死みたいだよね?」と問われると、ニヤリと笑った。

「たしかにマチは足の出し方とかが、自分に少し似てきた。あいつは足が長いし、自分なりの守り方を確立できたらもっともっと良くなると思う」

 最終ラインのまとめ役、そして後輩の手ほどき――。ディフェンスリーダーとしての矜持を胸に、昌子が鹿島を牽引する。

取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)


石井監督は「まだまだもっと良い試合ができると思う」と言い、西は「課題が多く出たことは良かった」、永木は「90分を通して主導権を握らせないようにしなければいけない」、優磨は「ゴール以外は何もできていないし、課題が残る」「勝ったことは良かったけど、内容は全然良くなかったし、うちら(鹿島)らしい戦い方はできなかったかなと思います」、スンテは「もう少し日本語で伝えられれば……」と反省を口にする。
勝利に浮かれることなく、次なる課題克服に動き出しておる。
それがタイトルを積み重ねるクラブというものであろう。
次なる勝利に向けて邁進していきたい。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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