スーパー杯 優勝報道

鹿島鈴木V弾でまず1冠 柴崎の穴なし進化した強さ
[2017年2月19日7時57分 紙面から]


表彰式後、サポーターをバックにロナルドポーズを決める鹿島FW鈴木(撮影・狩俣裕三)

<富士ゼロックス・スーパー杯:鹿島3-2浦和>◇18日◇日産ス

 昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝の鹿島アントラーズが、17年も進化した強さで白星発進した。昨季年間勝ち点1位の浦和レッズに3-2で競り勝ち、7年ぶり6度目の優勝。途中出場のFW鈴木優磨(20)が決勝ゴールを決め、MFレオ・シルバ(31)ら新加入組も攻守に躍動した。21日にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦、25日にはJ1開幕を迎える。

 17年も鹿島だ。2点を追いつかれた直後の後半38分、20歳の鈴木が決勝弾。味方からのロングボールを浦和DF遠藤の後ろから追い、バックパスをさらった。「グラウンドに水をまいてなかったので止まると思って狙っていました」。GK西川との連係ミスを見逃さず、2人の間に割り込み、左足で押し込んだ。

 クラブW杯で注目を浴びたCロナルドのゴールパフォーマンスは封印したが、今季から背負う9番をアピールする新パフォーマンスで沸かせた。

 後半途中からの出場できっちりと仕事をこなし、「点を取れているのはいいけれど、自分が入ってから2点取られたので納得はいかない」と反省も忘れない。「もっと圧倒して全タイトルを取れるように頑張ります」。今季練習試合を含め出場7戦8発。先発の座を勝ち取っての勝利まで満足できない。

 先発11人中4人の新加入選手が名を連ねた。GKクォン・スンテ、DF三竿雄に加え、レオ・シルバは攻守で核となった。守備ではDFラインまで下がって相手攻撃の芽をつんだ。前半43分には、得点の起点になった。MF柴崎移籍の穴を感じさせない主軸となった。

 FWペドロ・ジュニオールもドリブル突破だけでなく、前線からの守備でも貢献。左MFで先発した土居も「迫力、推進力はすごい」と今季のパワーアップを感じながらプレーした。

 国内3冠と、ACL初制覇でクラブW杯出場が目標だ。定位置争いが激化する中、MFレアンドロを含めたブラジル人と日本人の関係を密にしたのも鈴木だ。高校時代から勉強するポルトガル語で、和やかな雰囲気をつくる貢献度は高い。プロ20年目MF小笠原らに、新たな力も加わった鹿島が今年もJの中心だ。【鎌田直秀】

 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 国内の新シーズン最初の公式戦で、Jリーグ開幕の1週間前に開催される。前年度のJ1と天皇杯の王者同士が対戦。今回は、鹿島が天皇杯も優勝したため、J1で2位の浦和が出場。賞金は勝者3000万円、敗者は2000万円。90分で決着がつかなければ延長なしでPK戦に突入する。

鹿島MF遠藤が左右2発「FK蹴る気満々でした」
[2017年2月19日8時45分 紙面から]


鹿島対浦和 前半、鹿島MF遠藤(左)は先制のPKを決める(撮影・小沢裕)

<富士ゼロックス・スーパー杯:鹿島3-2浦和>◇18日◇日産ス

 昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝の鹿島アントラーズが、17年も進化した強さで白星発進した。昨季年間勝ち点1位の浦和レッズに3-2で競り勝ち、7年ぶり6度目の優勝。

 MF遠藤が2得点を挙げた。前半39分には利き足の左足で約20メートルの直接FKを沈め、同43分にはレオ・シルバ、土居とつなぎ、FW金崎が右足シュート。ポストにはね返った球を右足で押し込んだ。「FKは蹴る気満々でした。壁を越すことだけ考えて、リラックスして蹴れた」。Jリーグ、ACLと連戦が続くだけに「次のACLも勝って、良い開幕を迎えたい」と意気込んだ。

 ▼記録メモ 鹿島MF遠藤が直接FKゴールを含む2発。ゼロックス杯での直接FKゴールは、11年の鹿島FW野沢拓也以来6年ぶり2人目。同杯で個人1試合複数得点は、97年の鹿島FW柳沢敦(2点)03年の磐田FWグラウ(2点)05年の東京VのFWワシントン(2点)07年のG大阪FWマグノ・アウベス(3点)に次いで10年ぶり5人目。

【本田泰人のハードマーク】
鹿島、「柴崎の穴」補って余りある新戦力

 富士ゼロックス・スーパーカップ(18日、鹿島3-2浦和、日産ス)鹿島は幸先良くMF遠藤がFKを入れ、いい流れで試合を運んだ。新戦力では新潟から加入のブラジル人MF、レオシルバが目立った。MF小笠原とボランチを組んだが、攻守にバランスを取れる。彼が後半24分に途中交代すると、2点リードを追いつかれた。それほど、チームに与える影響は大きい。

 鹿島はここ数年で最高の補強をした。レオシルバの他に、韓国代表GK権純泰、FWペドロジュニオールと中軸は強固になった。ボランチはMF永木を加えた3人で、リーグとACLの過密日程を戦える。退団した柴崎岳の抜けた穴を補って余りある。

 石井監督は私と話すたびに「今年はACLを取りたい」と言う。数多くタイトルに輝いた鹿島だが、ACL優勝はない。昨年12月に開催国枠で出場したクラブW杯で準優勝を果たし、大舞台を踏んだFW鈴木ら若手が成長した。その好循環を続けるため、クラブは「世界」を見据えた補強を敢行したのだろう。 (サンケイスポーツ専属評論家)

鹿島、浦和を返り討ちV!“「9」世主”優磨が6戦6発/ゼロックス杯

鈴木(中央)は表彰式後、ゴール後には封印していた“ロナウドポーズ”を披露した (撮影・蔵賢斗)

 富士ゼロックス・スーパーカップ(18日、鹿島3-2浦和、日産ス)昨季のJ1と天皇杯を制した鹿島は、J1年間2位だった浦和に3-2で勝利。7年ぶり、自らの持つ最多を更新する6度目の優勝を果たし、賞金3000万円を獲得した。2-2で迎えた後半38分、途中出場のFW鈴木優磨(20)が決勝点を決めた。ライバルとの一戦を制した鹿島が、21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ・蔚山(韓国)戦(カシマ)、25日開幕のJ1へ弾みをつけた。


スタンドにアピールする鹿島・鈴木優磨

 ゴールへの鋭い嗅覚がキラリ。FW鈴木が浦和DF遠藤の後ろに忍び寄ると、GKへのバックパスに反応してスルリと前へ。左足で決勝点を流し込んだ。

 「ピッチが乾いていたのでボールが止まると思っていた。狙いどおり。今年は9番だからそれをアピールした」

 サポーター席の前まで走り、胸のエース番号を誇示して喜びを爆発させた。

 前半にMF遠藤が2発を決め、試合を優位に進めていた。しかし、後半20分にFW金崎と交代でピッチに入ると29分、30分と立て続けに失点。「自分が入ってから前線でボールが収まらず2失点をしてしまった」と反省しつつ、名誉挽回の決勝点。これでプレシーズンマッチを含む出場6試合で6発と、勢いは止まらない。

 昨年12月のクラブW杯では準優勝の原動力となった。決勝ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを擁するレアル・マドリード(欧州代表)と対戦し、試合後には憧れの選手と肩を組んで記念ショット。今ではSNSの待ち受け写真にしている。「もう一度あの舞台で戦いたい。そのためにはACLなど全タイトルを取る」。画面を見るたびに勝利へのモチベーションとなっていた。


後半、コーナーに備える鹿島、浦和両イレブン。蛍光色同士のユニフォーム対決となった=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗)

 「昨季から変えたことは何もない」と話すが、周囲は今季から9番を背負う男に変化を感じている。日本代表DF昌子は「(9番の)自覚がある。昨季とオーラが違う。『点を取る』という思いが伝わってくる」と評した。FW金崎も「あいつがエース。俺は33番だからベンチ」と冗談半分に後輩をたたえた。

 チーム内での信頼も厚くなった新エース。おなじみとなった得点後の“ロナウドポーズ”は封印した。「タイミングがきたらやる。余力はある。(得点を)狙う」。鈴木が次戦、21日のACL蔚山(韓国)戦でのゴールを誓った。 (一色伸裕)


後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・鈴木(左)。浦和・GK西川=日産スタジアム

鹿島・石井監督
「新加入選手は非常によかった。今日は一つ成果が出た」


前半 ゴール前フリーキックで先制シュートを決める鹿島・遠藤=日産スタジアム(撮影・小倉元司)

村井満・Jリーグチェアマン
「鹿島はクラブW杯と天皇杯の勢いを持続し、浦和も選手層が厚くなっている」


後半、勝ち越しのゴールを決めスタンドにアピールする鹿島・鈴木=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗)

富士ゼロックス・スーパー杯
 前シーズンのJ1王者と天皇杯覇者(J1王者と同一の場合はJ1準優勝チーム)が対決する大会として、1994年にスタート。例年Jリーグ開幕の1週間前に開催される。賞金総額は5000万円(優勝3000万円、準優勝2000万円)。90分で勝敗がつかない場合、延長は行わず、PK戦で勝敗を決める。最多優勝は鹿島の6度。
鈴木 優磨(すずき・ゆうま)
 1996(平成8)年4月26日生まれ、20歳。千葉県銚子市出身。鹿島のスクール-ジュニア-ユースを経て、2015年にトップチームに昇格。同年の第2ステージG大阪戦(9月12日、●1-2)でJ1デビューを飾り、同リーグ初得点も決めた。J1通算38試合出場10得点。1メートル82、75キロ。


カップを持ち記念撮影に応じる鹿島の石井監督=日産スタジアム(撮影・蔵賢斗)


7年ぶり6度目の優勝を果たし、喜ぶ鹿島イレブン=日産スタジアム


7年ぶり6度目の優勝を果たし、喜ぶ鹿島イレブン=日産スタジアム


前半、鹿島・遠藤が先制のFKを決める=日産スタジアム


前半、先制のFKを決める鹿島・遠藤(右端)=日産スタジアム


鹿島・遠藤、FK弾含む2発も反省忘れず「内容が良くなかった」
富士ゼロックス・スーパー杯 鹿島3―2浦和(2017年2月18日 日産ス)


<鹿島・浦和>前半39分、FKでゴールを決め喜ぶ鹿島・遠藤(中央)
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 右MFでフル出場した鹿島の遠藤が、2得点で存在感を示した。前半39分に自ら得た中央約20メートルからのFKを右隅に直接決め今季チーム1号となる先制点。その4分後には金崎のシュートが右ポストを叩いたこぼれ球を押し込む追加点を決めた。

 前半に2点のリードを奪ったが同点に追いつかれる展開となっただけに「内容が良くなかった。自分たちらしい戦いができなかった」と反省を忘れなかった。

 ≪遠藤史上5人目の2ゴール≫MF遠藤が直接FKを含む2ゴール。同杯の2得点以上は97年柳沢(鹿島)03年グラウ(磐田)05年ワシントン(東京V)07年マグノアウベス(G大阪=3点)に次いで史上5人目で、MFでは初。直接FK弾は11年野沢(鹿島)に次いで2人目。
[ 2017年2月19日 05:30 ]

鹿島まず1冠 17年も勝負強い!追いつかれても最後は優磨V弾
富士ゼロックス・スーパー杯 鹿島3―2浦和(2017年2月18日 日産ス)


<鹿島・浦和>ゼロックス杯を制し喜ぶ鹿島イレブン
Photo By スポニチ


 国内サッカーの幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパー杯は18日、横浜市の日産スタジアムで行われ、昨季のJ1王者の鹿島が同2位だった浦和を3―2で下し、7年ぶり6度目の優勝を果たした。前半にMF遠藤康(28)が2点を挙げ2―2の後半38分にFW鈴木優磨(20)が勝ち越しのゴールを決めた。国内主要タイトル19冠を誇る名門が、今季の目標に掲げるタイトル総なめへ向けて好スタートを切った。

 今季の鹿島を予兆しているような、派手なパフォーマンスだった。2―2の後半38分、途中出場の鈴木が山本のロングボールに反応。敵陣深くで浦和の遠藤と並走して相手のバックパスのミスを誘い、左足でゴールに流し込んだ。隙あらば得点を狙う執念がもたらした決勝点。C・ロナウドをまねたパフォーマンスは封印した代わりに、ユニホーム左胸のエンブレムを力強く叩いて喜びを爆発させた。

 若きストライカーの背番号は今季、34から鈴木隆行や大迫勇也らがつけていた9に変わった。重い責任がある背番号だけに「自分が入ってから2失点は初めて。納得していない」と全てに納得はしていないが、「FWは結果を出してこそ」と決勝ゴールの活躍には胸をなで下ろした。エース金崎だけでなくペドロ・ジュニオールや金森ら新戦力がそろう攻撃陣は先発争いの最激戦区。練習試合を含め今季6戦6発とアピールする20歳は「日本人は歴代凄い選手がつけている。それに恥じないようにしたい」と勝利にも気を引き締めた。

 タイトル獲得がチームを強くすることは、誰もが理解している。試合前のミーティング。石井監督は「今年は全部のタイトルを獲りにいく。その弾みになるよう、このタイトルを獲って帰ろう」と覚悟を伝えた。昨季はJ1王者から世界2位まで躍進。2週間と短いオフからスタートした今季、タイ、宮崎での14日間で5試合をこなす急ピッチの仕上げながら、最初のタイトルはつかんだ。前日練習はセットプレー、PKまで抜かりなく確認。短時間でも最善の準備が勝利を呼んだ。

 昨季J1、天皇杯の2冠からさらなる高みを目指す。DF昌子は言った。「クラブW杯(決勝)のリベンジがある。それに向かって1つ目のタイトルが獲れて良かったけど、すぐに切り替えないといけない」。21日にACL初戦、25日にはJ開幕戦が待つ。常勝軍団は世界No・1クラブの称号を本気で奪いにいく。

 ≪最多6度目V≫鹿島がスーパー杯最多6度目の優勝(2番目は広島4回)。これで09年から9年連続Jリーグ王者の優勝となった。鹿島は同杯10度目の出場で通算6勝4敗。4敗のうち3敗はPK負けで、90分での敗戦は01年(●0―3清水)だけ。この大会での無類の強さを誇る。一方、浦和は07、15年に続いて3連敗(通算1勝3敗)となった。2得点しながら90分内での敗戦は97年のV川崎(●2―3鹿島)以来、20年ぶり2チーム目だ。


<鹿島・浦和>後半、鹿島・ゴールを決める鈴木
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新加入の金森は金崎の洗礼を浴びる
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[ 2017年2月19日 05:30 ]

【鹿島】貪欲さが分けた勝敗、優磨「点取ってナンボなので」浦和のミスつき決勝ゴール
2017年2月19日6時0分 スポーツ報知


 スーパー杯を制し、サポーターと記念撮影する鹿島イレブン。決勝点を決めた鈴木(手前)は、C・ロナウドのパフォーマンスポーズ(カメラ・川口 浩)

 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 鹿島3―2浦和(18日・日産スタジアム)

 昨季Jリーグ王者の鹿島が3―2で浦和(同2位)を下して7年ぶり6度目の優勝を飾り、賞金3000万円を手にした。前半にMF遠藤康(28)の2得点で先制し、2―2の後半38分、FW鈴木優磨(20)が相手のバックパスミスを見逃さず、左足で決勝点を奪った。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇を始め、全タイトル制覇を目指すシーズン。鹿島が好発進した。

 鹿島の貪欲さが勝敗を分けた。後半38分、DF山本から前線へ蹴り出された長いボール。FW鈴木は「ピッチに水がまかれていなかったので、ボールが止まると思って狙っていた」とスピードを落とさず追った。浦和DF遠藤がGKに下げようとしたボールに追いつき、左足でゴール右へ。「FWは点を取ってなんぼなので」。揺れる鹿島スタンドの前で、今季から背負う9番を誇示した。

 開幕前の対外試合で6戦6ゴール。DF昌子が「ピッチに入ってきたら、点を決めるから俺にボールをよこせ!というオーラを感じる」と目を細めるほどの意気込みだが、この日も先発の11人に選ばれなかった。「使い勝手のいい選手になるのは嫌なので、俺は点を取って先発を狙いたい」。クラブに染み込む勝利への執着心と鈴木の成り上がり精神が、チームに7年ぶりの優勝をもたらした。

 昨季はチャンピオンシップ(CS)で川崎、浦和を連破して“下克上V”を達成。勢いと自信に支えられ、クラブW杯で準優勝、天皇杯では頂点に立った。今季は全タイトル獲得を目標に掲げ、MFレオ・シルバら戦力を補強。来週のACLを見据えて先発陣を落とした浦和とは対照的に、2チームを作れる戦力を持つ鹿島は、浦和の反撃を受けても勝ち越せる選手層の厚さを証明した。

 試合前のミーティングで、石井正忠監督(50)は「今年は全部のタイトルを取りに行く。その弾みとなるように、このタイトル(ゼロックス杯)を取ろう」と士気を鼓舞したという。幸先のいいスタートだが、鈴木は「自分が入ってから2点を取られたから何とも言えない。納得していない」と反省を忘れない。今季初の公式戦で快勝。鹿島が前人未到のACL、Jリーグ、ルヴァン杯、天皇杯の4冠制覇へ向け好発進した。(内田 知宏)

鹿島まずは一冠 国内3冠&ACL制覇へ今季初公式戦で好発進

 ゼロックススーパーカップを制し、サポーターとイレブンの前で「C・ロナウドポーズ」を見せる鹿島・鈴木(中央)

 「富士ゼロックス・スーパーC、鹿島3-2浦和」(18日、日産スタジアム)
 昨季J1と天皇杯を制した鹿島が、J1で2位だった浦和を3-2で下して7年ぶり6度目の優勝を果たした。鹿島はMF遠藤康(28)が前半39、43分に得点。その後、一時は同点とされたが、後半38分に途中出場のFW鈴木優磨(20)が決勝点を挙げた。賞金は鹿島が3000万円、浦和が2000万円。国内3冠に加え、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の優勝も見据える常勝軍団が、今季初の公式戦で幸先良いスタートを切った。
 虎視眈々(たんたん)と狙っていたその瞬間を見逃さなかった。2-2の後半38分、浦和DF遠藤のバックパスに途中出場のFW鈴木は反応した。「今日のスタジアムは水をまいていなかったので、ボールが止まるのは分かっていた。狙っていたゴールですね」。相手の連係ミスにも助けられたが、左足でゴールに流し込んだ。
 ただ、鈴木の表情に満足感はない。「自分が(後半20分に)入ってから2点取られた。体も張れていなかったので、納得いっていないです。今日は点を取っただけですね」。今季始動から、対外試合で6戦6発とアピールを続ける。今季から背番号「9」をつける20歳は、殊勲のゴールにも自己採点は厳しい。
 クラブ創設から、国内主要大会で通算19度の優勝経験のある常勝軍団。ゼロックス杯はリーグ開幕前の一戦だが、石井監督が「JとACLの弾みにもなる。今日は必ずタイトルを取りにいこう」とミーティングで繰り返し訴え続けた。鹿島にとっては悲願となるACL制覇も含め、全大会でタイトルを目指すスタイルは、この日も健在。MFレオシルバら新戦力も機能するなど、開幕に向けてポジティブな要素は多い。それでも勝利の余韻に浸ることもなく、2得点のMF遠藤も「内容は良くない。ウチらしいサッカーではなかった」と語り、次なる戦いを見据えていた。
 「もっと(相手を)圧倒して、全タイトルを取れるように頑張ります」と鈴木。分厚い選手層に加え、勝者のメンタリティーを持つ鹿島は、今季も優勝争いの筆頭だ。

鹿島V 7年ぶり6度目
2017年2月19日 紙面から


後半38分、決勝ゴールを決める鹿島の鈴木優磨(中)。左は浦和の遠藤航、右は浦和GKの西川周作=日産スタジアムで(斉藤直己撮影)

◇ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和
 J1開幕1週間前恒例の富士ゼロックス・スーパーカップは18日、日産スタジアムで、昨季J1年間王者の鹿島と同2位の浦和が対戦。鹿島が3-2で競り勝ち、7年ぶり6度目の優勝を飾った。スーパー杯はJ1王者の9連覇となった。2-2で迎えた後半38分、相手のバックパスを奪ったFW鈴木優磨(20)が決勝ゴールを決めた。J1は25日、J2は26日に開幕する。
 鹿島の鈴木は狙っていた。「ピッチに水をまいていなかったので、(ボールが)止まると思っていた」。同点で迎えた後半38分、DF山本から相手DF陣裏への浮き球パスを追った鈴木は浦和のDF遠藤に一度は進路をふさがれたが、なお諦めない。GKへのバックパスが転がらず、中途半端になったところを奪い取ると、左足でゴール右隅に流し込んだ。
 ゴール裏のサポーター席まで走ると、ユニホーム胸部分の9を両手でつかんで突き出した。「背番号が(昨季までの34から)変わったことをアピールしようと思って」。これで1月のアジアチャレンジ(タイ)から対外試合は6戦6発。以前から途中出場で貴重な得点を記録してきたが、よりFWらしくなったのは背番号だけではなかった。
 試合巧者らしからぬ試合運びで、MF遠藤のFKなどで挙げた2点をふいにした。「いらない、防げた失点。ああいう(相手が攻勢の)きつい時間帯でも、しっかりボールを保持して、90分間通じて主導権を握るサッカーをしないと」とMF永木は不本意とばかりに目を伏せたが、そんな試合をスーパーサブ(切り札)の鈴木が救った。
 自分がピッチに出てからの2失点に「(前線で)ボールを収められていない。点を取っただけ」と鈴木は珍しく言葉少なだったが、殊勲者に変わりはない。石井監督も全体のプレー精度、判断面などの課題を挙げつつ、「まだ伸びていける」と底を見せていない20歳の可能性に言及した。
 攻撃のタクトを握っていたMF柴崎が移籍しても、鈴木のようにその穴を埋めて余りある選手が出てくる。新潟から日本で実績のあるMFレオシルバを獲得するなどオフの補強もそつがない。今季も鹿島の強さに陰りは見えない。 (内田修一)

UJI XEROX SUPER CUP 2017 鹿島7年ぶり栄冠
浦和に3-2


優勝カップを掲げて喜ぶ鹿島イレブン=日産スタジアム、村田知宏撮影

富士ゼロックス・スーパーカップは18日、日産スタジアムで、昨季のJ1リーグ、天皇杯全日本選手権覇者の2冠を達成した鹿島と、J1リーグ2位の浦和が対戦し、鹿島は3-2で勝利し、7年ぶり6度目の頂点に立った。同大会の最多優勝回数を更新した。賞金は鹿島が3千万円、浦和が2千万円。

J1は25日開幕し鹿島はカシマスタジアムでFC東京を迎え撃つ。鹿島はJ1開幕前の21日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグで、蔚山(韓国)と同スタジアムで対戦する。


鹿島の2017年シーズン初タイトルに多くの紙面を割く各紙である。
2得点のヤス以上に決勝ゴールの優磨にスポットが当たる。
持ってる男であることは一目瞭然。
今季も多くのニュースを提供してくれよう。
楽しみである。

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こんな言い方は自分でもどうなのかと思いますが…2-0でダメ押しの3点目を決めてても「遠藤2発!」みたいな記事だったのかなと思います。2-2で勝ち越しゴールを決めたからこそ優磨が取り上げられたのかなと。当たり前のことなんですが(笑)
ただ、画になる男ですね。
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我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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