蔚山戦コメント
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
ACL初戦、非常に大事な試合と位置付けていた。厳しい戦いになるとわかっていたが、2-0で勝利できて本当に良かった。韓国のチームとの試合ということで、前半はスピードや体のぶつかり合いで、慣れるのに少し時間がかかってしまった。後半はある程度慣れて、自分たちのサッカー、自分たちでボールを保持することができた。最終的に無失点で終われたことも良かった。今日は非常に寒いなか、たくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。その人たちのために選手は90分間ファイトしたし、勝利を届けられて良かった。
Q. 後半、攻撃的な選手を2人入れたが、選手の出来を見て代えたのか、最初から決めていた交代だったのか?
A. 選手の出来を見て決めた。もう少しサイドから攻撃を増やしたかった。自分たちがより多くの時間、相手陣内でボールを保持することを狙った。前の部分でコンビネーションが少し合わなかったので、改善する意味もあり2人を交代した。
Q. スンテ選手が好セーブを見せ、存在感の大きさが感じられた。どう評価しているか?
A. コミュニケーションの部分では、まだ日本語が素早く出てこないところもあり、大変なところもあると思うが、プレーに関してはチームに合流して以来、本当に高い能力を見せてくれている。そのあたりを今日も示してくれた。
Q. 今シーズン2連勝でJリーグ開幕を迎えるが、どんな影響がありそうか?
A. 今日もスターティングメンバーを6人替えた。前半はサッカーの違いでうまく合わないところもあったが、後半は落ち着いてプレーできた。メンバーを替えたなかでも、自分たちのサッカーができ、結果を出せているので、チームの仕上がり状況がいいと感じている。この2勝はJリーグ開幕に向けて、いい影響があると思う。


【鈴木 優磨】
夢生くんが良いパスをくれた。ダイレクトで打つかトラップするか迷ったけど、トラップしてから相手のタイミングをずらして、いいところに決めることができた。いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う。
【金崎 夢生】
ホームでしっかりと勝てたことは大きい。勝って勢いづけると思う。JリーグとACLで良い位置まで行けるように頑張っていきたい。
【クォン スンテ】
初戦で勝ち点3を取れたことが良かった。初戦は難しいと思っていたけど、無失点で勝つことができて良かったと思う。
【伊東 幸敏】
最後のところでやられなければいいと思っていたし、全員が集中力を切らさずにやれた。良い内容とは言えないかもしれないけど、こういう試合で勝つことがアントラーズらしさでもあると思う。
【中村 充孝】
無失点で勝てたことは今後につながると思う。個人的には久しぶりの試合だったけど、結果を出せなかった。連戦なので、切り替えて頑張ります。
【山本 脩斗】
セカンドボールを拾われて押し込まれる時間もあったけど、しっかりと耐えることができればチャンスが来ることはわかっていた。夢生が良い時間帯に決めてくれた。初戦で失点ゼロに抑えて勝つことができて良かった。
【永木 亮太】
勝ちに行った試合で勝ち点3を取ることができてホッとしている。前半はセカンドボールを拾われてしまって、攻撃でも簡単にボールを失う場面が多かった。少し危ない場面もあったけど、後半は修正できたと思う。
蔚山現代戦

本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節 蔚山現代戦は2-0で勝利しました。
浦和、鹿島が共に快勝!幸先の良いスタートを切る!【サマリー:ACLグループステージ】

貴重な先制点を獲得した金崎
AFCチャンピオンズリーグが21日に開幕し、グループステージ第1節の試合が行われた。
グループFではアウェイに乗り込んだ浦和がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と対戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半に攻撃陣が一気に爆発した。56分に興梠 慎三のゴールで先制すると、その2分後には李 忠成が追加点。さらに68分には槙野 智章、終了間際には新加入のラファエル シルバにもゴールが生まれ、4-0の大勝で初戦を飾った。
グループEの鹿島はホームに蔚山現代を迎えた。前半は相手の堅い守りと鋭いサイド攻撃に苦しんだものの、後半は徐々に流れを取り戻し、64分にCKから金崎 夢生のゴールで先制に成功した。リードを奪って以降は完全にペースを掴み、82分に鈴木 優磨が追加点を奪取。終わってみれば2-0の快勝で、こちらも幸先の良いスタートを切っている。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずはこのACLの初戦、非常に大事な試合に位置付けていました。本当に厳しい戦いになるというのは分かっていたんですけど、2-0という形で終われて本当に良かったと思います。
今日の試合、前半はやはり韓国のチームに対して、スピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったなという思いで見ていました。後半はある程度そういうところに慣れてきて、自分たちのサッカー、自分たちがボールを保持する時間を長くできるサッカーというのを見せられたんじゃないかと思います。最終的に無失点で終われたのも良かったと思っています。非常に今日は寒い中、たくさんのサポーターが見に来てくれましたけれど、その人たちのために選手は90分ファイトしてくれましたし、勝利をささげられて良かったと思っています。
--後半に攻撃的な中盤の選手を代えましたが、それは出来を見てそうしたのか、あらかじめ考えていたのでしょうか?
それは、出来を見ての方ですね。もう少しサイドからの攻撃を増やしたいという意図もありましたし、自分たちがもっともっと多くの時間、相手陣内でボールを保持するために、少し(中村)充孝とレアンドロのところでうまくコンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました。
--クォン スンテ選手の存在の大きさを感じたのではないでしょうか?
そうですね。コミュニケーションの部分ではまだ日本語が素早く出てこない部分があって、大変な部分もあると思うんですけど、プレーの部分に関しては日本に来てから高いものを見せてくれていると思うので、その辺りは今日も見せてくれたんじゃないかと思っています。
--FUJI XEROX SUPER CUP、AFCチャンピオンズリーグと2試合を勝ってJリーグの開幕を迎えますが、その影響については?
今日もスターティングメンバーを6人、この間のFUJI XEROX SUPER CUPから替える形になりました。前半はやっぱりサッカーの違いでうまく合わない部分もあったんですけど、それでも後半になってからはある程度落ち着いてプレーできたと思うので、こういうメンバーを替えた中でも非常に自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います。良い影響が出るんじゃないかと思っています。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 金崎 夢生 ]
ホームでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うし、勝てて良かった。メンバーを替えてもやることは変わらないので、そういうのもチームとして出せたと思う。勝って勢いづくし、ACLとリーグで良い位置に行けるように頑張ります。口先じゃなくグラウンドで示せるように頑張ります。
得点の場面はあまり考えていないです。良いボールが来たので、頭で合わせただけです。2連勝は思った以上に大きいと思う。どの試合も気が抜けないので頑張ります。
[ 伊東 幸敏 ]
後半30分くらいに相手の足が入った感じです。そんなに時間はかからないと思います。すぐに治したいです。
前半は相手にセカンドボールを拾われたかなと思います。相手が適当に蹴ったボールもつながってしまっていた。相手の力強さについては予想していた通りでした。Jリーグでも韓国人の選手とやる機会はあったので、「特別感」はありませんでした。メンバーを入れ替えたので何が何でも勝ちたかった。(失点)ゼロで抑えられて良かったです。良い試合じゃないけれど、鹿島はこれでいいと思う。最後のところでやられなければと思っていました。センターバックもサイドバックも集中していたと思います。
--相手の運動量が落ちた?
うちは落ちない。大概のチームは途中から落ちてくる。前半を0-0でいければ、後半いけると思っていました。前半のうちに先制できればもちろん良いですけど、最悪前半は0-0でいいと思っていました。
--レアンドロとは?
守備で戻ってきてくれるけど、もうちょいお互いにどんなプレーヤーか知る必要があると思います。
[ 植田 直通 ]
大事な初戦を無失点で抑えられて良かったです。もっと足下に収めてくるのかと思ったけど、裏も狙ってきた。44番(イバン コバチェッチ)は結構サイドに行くこともあって、いろんな形があった。サイドバックに見させたり、声が出ていたのが良かったと思います。(クォン)スンテも徐々に上がってきていると思います。日本語を覚えてくれているし、レベルが上がってきている。レオ(シルバ)は自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるし、あそこで組み立てもしてくれるので助かっています。
後半に反転攻勢。均衡を破ったのは頼れるエース、金崎夢生
前半終了間際にカウンターから絶好機を作ったもののシュートを打てないままホイッスルが吹かれると、鹿島の前線の選手たちはがっかりしたように膝に手をついた。蔚山に決定機は許さなかったものの、攻撃の歯車はかみ合わずシュートを打てない。前半は相手のシュート数が9本だったのに対し、鹿島は約半分の5本しかゴールを狙う形を作れなかった。
しかし、頼れるエースFWが均衡を破る。
64分、左CKを得ると、永木 亮太のキックに金崎 夢生がヘディングで合わせて先制点。「良いボールが来たので頭で合わせただけです」と謙遜したが、相手と競り合いながらゴール右隅にコントロールする素晴らしいゴールが決まった。
これで試合が大きく傾く。石井 正忠監督も積極的に選手交代。
「少し(中村)充孝とレアンドロのところで、コンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました」
サイドからの攻撃を増やし、相手を押し込みながら自分たちでボールを保持するため、中村とレアンドロに代えて土居 聖真と遠藤 康をピッチに送り込む。この交代によりサイドの主導権は鹿島が握るようになる。金 度勲監督も「失点してからは相手の長所であるサイドを突破されて負けてしまったと思います」と、失点後に流れが変わってしまったことを認めていた。
75分には遠藤が右サイドを突破して左ポストをかすめるシュートを放つ。次いで82分、ペナルティエリア右隅で相手を背負った金崎が、相手の頭越しにゴール前にパスを落とすと、脇を走り抜けた鈴木 優磨にピタリ。持ち出した鈴木は、追加点となる逆サイドネットを揺らすシュートを決めた。
FUJI XEROX SUPER CUPから先発を6人入れ替えて臨んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦。前半は「韓国のチームに対してスピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったな、という思いで見ていました」と石井監督が振り返った通り、試合の流れに乗れず、味方同士のコンビネーションが合わない場面が多かったが、時間の経過とともに息が合うようになり、きっちり2-0で勝利を収めることができた。
特にACLでは韓国勢に苦戦が続いていた鹿島。前回出場した2015年もFCソウルに2連敗を喫しているように、対韓国勢2分4敗と6戦勝利から遠ざかっていた。そうした相手から勝点3を得られたことは大きい。
FUJI XEROX SUPER CUPから中2日という日程的な厳しさもあったため、メンバーを入れ替えながら戦い、勝点3を得られたことについて石井監督は高く評価した。
「メンバーを替えた中でも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います」
鹿島がグループステージ初戦を勝利しときは、これまで100%で突破に成功している。さい先のよいスタートが切れた。
[ 文:田中 滋 ]
浦和に続く開幕勝利!!J王者・鹿島も金崎&優磨の2トップ弾でACL白星スタート
17/2/21 20:49

後半19分に先制点を決めたFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第1節を行い、昨季のJ1王者で2年ぶり7度目のACL参戦となる鹿島アントラーズはホームで蔚山現代(韓国)と対戦し、2-0で勝利した。後半19分にCKからFW金崎夢生が先制ヘッドを決めると、同37分にもFW鈴木優磨が追加点。この日、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を4-0で下した浦和に続いてJリーグ勢がACL初戦を白星で飾った。
鹿島は18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。DF伊東幸敏、DF山本脩斗の両サイドバック、MFレアンドロ、MF中村充孝の両サイドハーフのほか、MF永木亮太がダブルボランチ、鈴木が2トップの一角で今季公式戦初先発となった。連続先発はGKクォン・スンテ、DF昌子源、DF植田直通、MFレオ・シルバ、金崎の5人。浦和戦に先発したDF西大伍、MF土居聖真、MF遠藤康、MF小笠原満男、FWペドロ・ジュニオールはベンチスタートで、DF三竿雄斗はメンバー外だった。
序盤は蔚山現代にボールを回される時間が目立った鹿島だが、守備陣が落ち着いて対応。前半7分、蔚山現代は左CKのチャンスでMFハン・サンウンが左足で巻いて蹴ると、ボールは直接ゴールマウスを捉えたが、クォン・スンテが弾き返し、ピンチを逃れた。
鹿島は前半13分、レオ・シルバの縦パスをおさめた中村が横に流し、金崎が右足でミドルシュートを狙ったが、クロスバーを越える。その後もなかなか良い形でチャンスをつくれない昨季の2冠王者。蔚山現代は前半33分、ハン・サンウンの右FKにMFチョン・ジェヨンが頭で合わせたが、クォン・スンテがビッグセーブを見せ、ゴールを死守した。
我慢の時間が続く鹿島も前半37分にカウンターから決定機。自陣でレオ・シルバがレアンドロにつなぐと、レアンドロが長い距離をドリブルで駆け上がり、パスを受けた鈴木が左足でシュートまで持ち込んだが、GKのセーブに阻まれた。前半アディショナルタイムにもカウンターから金崎が持ち上がり、ラストパスを受けたレアンドロがPA内に切れ込んだが、持ちすぎてシュートまで打ち切れなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後の1分、蔚山現代はMFハン・スンギュの右足ミドルが右ポストを直撃。ヒヤリとさせられた鹿島は後半10分、永木の右CKに植田が頭で合わせると、相手選手に当たったセカンドボールを伊東が狙うが、ゴール上へ。同15分には金崎が鈴木とのワンツーから左足でシュートを打ったが、これもDFのブロックに阻まれた。
膠着状態が続く中、遠藤、土居の投入準備を進めていた鹿島だが、後半19分、セットプレーを生かして先制に成功した。左CKから永木がゴール前に蹴り込むと、金崎が競り勝ち、ヘディングシュートをゴール右上隅に叩き込んだ。
先制直後の後半20分から中村、レアンドロに代わって土居、遠藤がピッチに入ると、同30分、右サイドのスローインを受けた鈴木が短くつなぎ、PA内右のゴールライン際から遠藤が左足でシュート。角度のない位置から巻いて狙ったが、わずかにゴール左に外れた。
それでも後半37分、右サイドからのスローインを金崎が胸トラップし、ゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のパス。これに反応した鈴木が右足でゴール左隅に流し込み、2-0と勝利を決定づけた。金崎&鈴木の2トップがそろい踏み。後半41分から伊東に代えて西を投入し、逃げ切り態勢に入ったJリーグ王者がホームでの初陣を完封勝利で飾り、白星発進した。
(取材・文 西山紘平)
「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす
17/2/21 22:06

アシストしたFW鈴木優磨に“蹴り”を入れるFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。
試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。
高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。
「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。
可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。
富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
プレシーズンから7戦7発でも物足りない?鹿島FW鈴木優磨「7戦10発なら違うけど…」
17/2/21 22:24

後半37分、FW鈴木優磨が右足で追加点を決める
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。
「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」
タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。
脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。
「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。
(取材・文 西山紘平)
「こういう雰囲気は好き」キャプテンマーク巻いた鹿島MF永木、ACL初陣で決勝アシスト
17/2/21 22:44

中盤で体を張るMF永木亮太
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
キャプテンマークを巻いた背番号6の右足が先制点をもたらした。鹿島アントラーズは18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。MF小笠原満男に代わってダブルボランチの一角で先発したMF永木亮太がキャプテンマークも引き継いだ。
セットプレーのキッカーも務めた永木は後半19分、左CKから右足でゴール前に蹴り込み、FW金崎夢生の先制ヘッドをアシスト。「狙うところはチームとして決まっているけど、キーパーを外すようにマイナスに蹴ったら(金崎)夢生がうまく入ってくれた」。昨季から鹿島に加入した永木にとっては初のACL。「また一ついい経験ができたし、勝ちに行って勝てたので満足している」と胸を張った。
「去年、クラブW杯も経験して、特別感はなかったけど、こういう雰囲気は好きなので」。フィジカルを前面に押し出す韓国のチーム相手に中盤で体を張り、球際でも競り負けなかった。「不運もあって、セカンドボールがほとんど相手に転がった」と、苦しい時間帯もあったが、最後のところでしっかり跳ね返し、完封勝利を飾った。
「初戦なので勝ちたかった。ACL優勝を目指すうえで初戦は大事。ホームゲームは今年初めてで、その中で勝ちたかった」。中3日の25日には再びカシマスタジアムでJ1開幕戦・FC東京戦を迎える。ターンオーバーしながらの公式戦連勝。昨季の2冠王者が勢いに乗ってリーグ連覇への戦いをスタートさせる。
(取材・文 西山紘平)
ACL初優勝を狙う鹿島、金崎&鈴木のゴールで蔚山撃破…大事な初戦を制す

鹿島が2発快勝で白星発進を飾った [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズと蔚山現代(韓国)が対戦した。
昨季のJ1リーグを制し、通算タイトル獲得数を「19」に伸ばした鹿島。だが、ACLでは未だに優勝を経験したことがなく、悲願のアジア制覇に挑む。ホームで迎える大事な初戦には、DF昌子源やMFレオ・シルバ、MF永木亮太、FW金崎夢生、FW鈴木優磨らが先発起用された。

鹿島の先発メンバー [写真]=Getty Images
立ち上がりはゲームが落ち着かない時間が続いたが、10分を過ぎると鹿島がボールを保持してチャンスをうかがう展開となる。13分にはペナルティエリア内左で縦パスを受けた中村充孝の落としから金崎が狙ったが、シュートは枠の上。直後の15分には左CKに山本脩斗が頭で合わせたが、ここはGKに阻まれた。
鹿島が先制のチャンスを逃すと、試合は再び一進一退の攻防となる。33分、蔚山現代は右サイドで得たFKをハン・サンウンがゴール前に蹴り込み、チョン・ジェヨンがヘディングで合わせる。シュートは枠の左下へ飛んだが、GKクォン・スンテが好セーブで凌いだ。このままスコアレスで前半を折り返す。
後半開始早々の46分、蔚山現代はゴールからやや距離のある位置からハン・スンギュが右足を振り抜くと、無回転のボールが枠の右上へ飛んだが、惜しくもポストを直撃した。
試合が動いたのは64分。永木が蹴った左CKに中央の金崎が頭で合わせると、このシュートがゴール右上に吸い込まれ、鹿島が先制に成功した。さらに82分、金崎からのパスでエリア内右に抜け出した鈴木が右足のシュートをゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。

鈴木はゼロックス杯に続いて2試合連続ゴールを挙げた [写真]=Getty Images
試合はこのままタイムアップ。鹿島が2-0で蔚山現代を下して大会白星スタートを切った。
次節、鹿島は28日に敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と、蔚山現代は同日にホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代
【得点者】
1-0 64分 金崎夢生(鹿島)
2-0 82分 鈴木優磨(鹿島)
1ゴール1アシストでMOMの金崎「口先だけでなくグラウンドで示す」

1ゴール1アシストの活躍を見せた金崎夢生(右)[写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズは2-0で蔚山現代(韓国)を下し、白星スタートを切った。
鹿島は64分にCKからFW金崎夢生が先制ゴールを挙げると、終盤の82分には金崎のパスからFW鈴木優磨が貴重な追加点をマーク。守ってはGKクォン・スンテを中心に相手に反撃を許さず、完封勝利で勝ち点3を獲得した。
1ゴール1アシストの活躍でこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された金崎は、試合後のインタビューで次のように語った。
「とにかくホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きいです。JリーグとACLでいい位置までいけるように頑張ります。口先だけでなく、しっかりとグラウンドで示せるように頑張ります」
鹿島は25日に2017明治安田生命J1リーグ開幕節でFC東京と対戦。その後、28日にACLグループステージ第2節でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦する。
【ACL】金崎&鈴木が爆発! 鹿島が2年連続のCWC出場へ好スタート!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
金崎が1得点・1アシストの活躍。

1得点・1アシストの活躍で勝利に貢献した金崎。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1節・鹿島アントラーズ対蔚山現代が2月21日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、2対0で鹿島がグループリーグ初戦を白星で飾った。
鹿島は2トップに金崎夢生と鈴木優磨を起用。その2トップが結果を残した。0対0で迎えた64分、まずは永木亮太の蹴ったCKを金崎が打点の高いヘッドで押し込み、鹿島が先制する。
さらに終盤の82分には、金崎のラストパスを受けた鈴木が右足で追加点を叩き込む。
守っても最後まで蔚山にゴールを許さず、鹿島が無失点勝利。2年連続のクラブ・ワールドカップ出場へ、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。
【鹿島】絶妙アシストの金崎。笑顔で「鈴木じゃなかったら、もっと良かった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
2点目のアシストは狙い通り? との質問に対して…。

いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、金崎は鈴木に今季二度目のお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジアの頂点を目指す戦いは、ふたりの役者が揃い踏みで幸先の良い船出となった。
ACLグループリーグの初戦、蔚山現代戦で鹿島アントラーズは2-0と快勝。その勝利の立役者となったのが、2トップのふたり。金崎夢生と鈴木優磨だ。64分に金崎が先制点を挙げれば、82分にはその金崎からの絶妙なループパスを受けた鈴木が追加点。文字通り、点取り屋のふたりがゴールで結果を残した。
試合後、1得点・1アシストをマークした金崎が報道陣の質問に応える。
――2点目のアシストは狙い通り?
鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)。違う選手だったらもっと嬉しかったね。
――あの場面で鈴木君は見えていた?
鈴木じゃないと思っていました(笑)。
金崎から鈴木へのアシストは、いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、今季公式戦で早くも二度目だが、息の合ったコンビネーションは昨季終盤からたびたび見せてきている。急速に台頭してきた後輩の鈴木に関する、こうした物言いも、金崎なりの愛情表現と言えるだろう。
――やはり鈴木君の活躍は刺激になる?
なんとも思ってません(笑)。
今季、ふたりのホットラインが何度見られるのか。金崎の口から鈴木をイジる言葉が飛び出せば飛び出すほど、鹿島の調子は上がっていくに違いない。
【鹿島】先発起用に一発回答! これで7戦7発の鈴木は「複数得点したい」と貪欲にゴールを求める
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
「守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている」

ゴール後は、両手を両耳にかざしてサポーターの声援を浴びるゴールパフォーマンスを披露。これで7戦7発。点取り屋として貫禄が出てきた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ノッている男が、またもや結果を出した。
先日のゼロックスやプレシーズンマッチを含め、ここまで6戦6発。途中出場が多く、切り札として活躍を見せてきた鈴木優磨だが、この日は満を持してスタメン出場を勝ち取る。
そして1-0で迎えた82分、勝負を決定づけるゴールをその右足で流し込んだ。
金崎夢生からの背中越しのパスを、エリア内で受ける。「ダイレクトか、トラップか迷ったけど、トラップしてからタイミングを外して」放ったシュートは、逆サイドのネットを見事に揺らしてみせた。
前半にもカウンターから決定機を迎えていた。GKに止められたとはいえ、鮮やかなフェイントでDFをかわし、左足で放ったシュートは悪くなかったが、「(狙いどおりに)打てていないから、入らなかった」。しかし、後半のビッグチャンスは確実にモノにして、周囲の期待に応えてみせた。
これで7戦7発。決定力の高さは群を抜いているが、本人に慢心は一切ない。どこまでも貪欲にゴールを求めている。
「今は、1試合で1得点という計算なんで。これが7戦10発とかなら、また違うと思うけど。1試合・1ゴールじゃなくて、複数得点したい。それができれば、(周りの)見方も変わってくると思う。そこが攻撃の部分での課題」
一方、守備の課題は「切り替えの部分」と本人は以前、話していたが、試合を重ねるごとに、意識は高まっているようだ。
「石井監督は、攻撃の部分はある程度、自由にやらせてくれるので。守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている。そこは今日も意識していた」
攻守両面で存在感を増しつつある背番号9は、今週末のリーグ開幕戦でも暴れまくってくれそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【鹿島】ビッグセーブ連発の新GKクォン・スンテ「これからが本当に楽しみ」とさらなる活躍に自信
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
驚異的な反射神経で二度のピンチを救う。

絶大な存在感でゴールを死守したクォン・スンテ。試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上しているが、本人は「もっともっといける」と語る。本領発揮はこれからのようだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

試合を通じて安定したキャッチングを披露。二度のビッグセーブでピンチを切り抜けるなど、1得点・1アシストでMOMの金崎に負けず劣らずの活躍ぶりだった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ホームで迎えた蔚山現代とのACL初戦で、リーグ王者の鹿島はエースの金崎夢生、新背番号9の鈴木優磨のゴールで2-0の勝利を掴み取った。
攻撃陣の活躍が際立つゲームではあったが、”ゼロ”で抑えた守備陣、とりわけGKクォン・スンテのハイパフォーマンスがなければ、盤石の完封勝利もなかっただろう。
少なくとも、二度の決定的なピンチを見事なセービングで防ぎ切ってみせた。
一度目は、33分の場面。FKをゴール前に放り込まれ、チョン・ジェヨンに決定的なヘディングシュートを打たれるも、身体を倒しながらストップ。キャッチはできなかったが、弾いたボールはポストに当たって転がり、味方がクリアした。
驚異的な反射神経で事なきを得たが、本人は課題を口にする。
「自分としては、惜しかった、というところですね。カシマスタジアムでのゲームは今回が初めてで、ピッチ状態もそこまで把握できていなかった。ポストに当たってくれましたけど、弾くところでミスがありました。もっとしっかりと弾いて、セカンドボールを詰められないような止め方をしなければ」
二度目は、65分の場面。金崎のゴールで先制した直後、全北現代時代のチームメイトだった相手の10番、イ・ジョンホにエリア内で強烈なシュートを浴びたが、これも確実に両手で止めてみせた。
決められていてもおかしくないシーンだった。しかし、気迫でゴールを死守する。
「相手との駆け引きもあったなかで、なにがあっても、どんなボールでも止めなければいけないという気持ちでした」
その他でも、ハイボールの処理はほぼパーフェクトで、最後方からチームに安心感を与え続けていた。
「試合をやればやるほど、身体もでき上がってくるはず。さらにチームに貢献できるように頑張っていきたい」
Kリーグで3年連続ベストイレブンに選ばれた実力は伊達じゃない。昨季は全北現代でACLを制し、アジアの戦いを熟知する。早くも絶大な存在感を見せているクォン・スンテだが、本領を発揮するのはこれからだ。
「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」
蔚山現代戦の完封劇はまだまだ序の口と言わんばかりの、自信に満ち溢れた表情を残して、新守護神はミックスゾーンを後にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う」と語る優磨である。
夢生の存在は悠真の成長の大きく影響を及ぼしておる。
そう名を挙げられた夢生は、「鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)」と茶化す。
二人の信頼関係が伝わってきて嬉しい。
今季は、二人のハーモニーが多く奏でられるのではなかろうか。
また、多くのセーブでチームを救ったクォン・スンテは、「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」と言う。
ACL王者の経験は頼もしい。
まずは初戦を勝利で飾った。
アジアの頂点に向けて大きな一歩である。

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鹿島アントラーズ:石井 正忠
ACL初戦、非常に大事な試合と位置付けていた。厳しい戦いになるとわかっていたが、2-0で勝利できて本当に良かった。韓国のチームとの試合ということで、前半はスピードや体のぶつかり合いで、慣れるのに少し時間がかかってしまった。後半はある程度慣れて、自分たちのサッカー、自分たちでボールを保持することができた。最終的に無失点で終われたことも良かった。今日は非常に寒いなか、たくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。その人たちのために選手は90分間ファイトしたし、勝利を届けられて良かった。
Q. 後半、攻撃的な選手を2人入れたが、選手の出来を見て代えたのか、最初から決めていた交代だったのか?
A. 選手の出来を見て決めた。もう少しサイドから攻撃を増やしたかった。自分たちがより多くの時間、相手陣内でボールを保持することを狙った。前の部分でコンビネーションが少し合わなかったので、改善する意味もあり2人を交代した。
Q. スンテ選手が好セーブを見せ、存在感の大きさが感じられた。どう評価しているか?
A. コミュニケーションの部分では、まだ日本語が素早く出てこないところもあり、大変なところもあると思うが、プレーに関してはチームに合流して以来、本当に高い能力を見せてくれている。そのあたりを今日も示してくれた。
Q. 今シーズン2連勝でJリーグ開幕を迎えるが、どんな影響がありそうか?
A. 今日もスターティングメンバーを6人替えた。前半はサッカーの違いでうまく合わないところもあったが、後半は落ち着いてプレーできた。メンバーを替えたなかでも、自分たちのサッカーができ、結果を出せているので、チームの仕上がり状況がいいと感じている。この2勝はJリーグ開幕に向けて、いい影響があると思う。


【鈴木 優磨】
夢生くんが良いパスをくれた。ダイレクトで打つかトラップするか迷ったけど、トラップしてから相手のタイミングをずらして、いいところに決めることができた。いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う。
【金崎 夢生】
ホームでしっかりと勝てたことは大きい。勝って勢いづけると思う。JリーグとACLで良い位置まで行けるように頑張っていきたい。
【クォン スンテ】
初戦で勝ち点3を取れたことが良かった。初戦は難しいと思っていたけど、無失点で勝つことができて良かったと思う。
【伊東 幸敏】
最後のところでやられなければいいと思っていたし、全員が集中力を切らさずにやれた。良い内容とは言えないかもしれないけど、こういう試合で勝つことがアントラーズらしさでもあると思う。
【中村 充孝】
無失点で勝てたことは今後につながると思う。個人的には久しぶりの試合だったけど、結果を出せなかった。連戦なので、切り替えて頑張ります。
【山本 脩斗】
セカンドボールを拾われて押し込まれる時間もあったけど、しっかりと耐えることができればチャンスが来ることはわかっていた。夢生が良い時間帯に決めてくれた。初戦で失点ゼロに抑えて勝つことができて良かった。
【永木 亮太】
勝ちに行った試合で勝ち点3を取ることができてホッとしている。前半はセカンドボールを拾われてしまって、攻撃でも簡単にボールを失う場面が多かった。少し危ない場面もあったけど、後半は修正できたと思う。
蔚山現代戦

本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節 蔚山現代戦は2-0で勝利しました。
浦和、鹿島が共に快勝!幸先の良いスタートを切る!【サマリー:ACLグループステージ】

貴重な先制点を獲得した金崎
AFCチャンピオンズリーグが21日に開幕し、グループステージ第1節の試合が行われた。
グループFではアウェイに乗り込んだ浦和がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と対戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半に攻撃陣が一気に爆発した。56分に興梠 慎三のゴールで先制すると、その2分後には李 忠成が追加点。さらに68分には槙野 智章、終了間際には新加入のラファエル シルバにもゴールが生まれ、4-0の大勝で初戦を飾った。
グループEの鹿島はホームに蔚山現代を迎えた。前半は相手の堅い守りと鋭いサイド攻撃に苦しんだものの、後半は徐々に流れを取り戻し、64分にCKから金崎 夢生のゴールで先制に成功した。リードを奪って以降は完全にペースを掴み、82分に鈴木 優磨が追加点を奪取。終わってみれば2-0の快勝で、こちらも幸先の良いスタートを切っている。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずはこのACLの初戦、非常に大事な試合に位置付けていました。本当に厳しい戦いになるというのは分かっていたんですけど、2-0という形で終われて本当に良かったと思います。
今日の試合、前半はやはり韓国のチームに対して、スピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったなという思いで見ていました。後半はある程度そういうところに慣れてきて、自分たちのサッカー、自分たちがボールを保持する時間を長くできるサッカーというのを見せられたんじゃないかと思います。最終的に無失点で終われたのも良かったと思っています。非常に今日は寒い中、たくさんのサポーターが見に来てくれましたけれど、その人たちのために選手は90分ファイトしてくれましたし、勝利をささげられて良かったと思っています。
--後半に攻撃的な中盤の選手を代えましたが、それは出来を見てそうしたのか、あらかじめ考えていたのでしょうか?
それは、出来を見ての方ですね。もう少しサイドからの攻撃を増やしたいという意図もありましたし、自分たちがもっともっと多くの時間、相手陣内でボールを保持するために、少し(中村)充孝とレアンドロのところでうまくコンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました。
--クォン スンテ選手の存在の大きさを感じたのではないでしょうか?
そうですね。コミュニケーションの部分ではまだ日本語が素早く出てこない部分があって、大変な部分もあると思うんですけど、プレーの部分に関しては日本に来てから高いものを見せてくれていると思うので、その辺りは今日も見せてくれたんじゃないかと思っています。
--FUJI XEROX SUPER CUP、AFCチャンピオンズリーグと2試合を勝ってJリーグの開幕を迎えますが、その影響については?
今日もスターティングメンバーを6人、この間のFUJI XEROX SUPER CUPから替える形になりました。前半はやっぱりサッカーの違いでうまく合わない部分もあったんですけど、それでも後半になってからはある程度落ち着いてプレーできたと思うので、こういうメンバーを替えた中でも非常に自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います。良い影響が出るんじゃないかと思っています。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 金崎 夢生 ]
ホームでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うし、勝てて良かった。メンバーを替えてもやることは変わらないので、そういうのもチームとして出せたと思う。勝って勢いづくし、ACLとリーグで良い位置に行けるように頑張ります。口先じゃなくグラウンドで示せるように頑張ります。
得点の場面はあまり考えていないです。良いボールが来たので、頭で合わせただけです。2連勝は思った以上に大きいと思う。どの試合も気が抜けないので頑張ります。
[ 伊東 幸敏 ]
後半30分くらいに相手の足が入った感じです。そんなに時間はかからないと思います。すぐに治したいです。
前半は相手にセカンドボールを拾われたかなと思います。相手が適当に蹴ったボールもつながってしまっていた。相手の力強さについては予想していた通りでした。Jリーグでも韓国人の選手とやる機会はあったので、「特別感」はありませんでした。メンバーを入れ替えたので何が何でも勝ちたかった。(失点)ゼロで抑えられて良かったです。良い試合じゃないけれど、鹿島はこれでいいと思う。最後のところでやられなければと思っていました。センターバックもサイドバックも集中していたと思います。
--相手の運動量が落ちた?
うちは落ちない。大概のチームは途中から落ちてくる。前半を0-0でいければ、後半いけると思っていました。前半のうちに先制できればもちろん良いですけど、最悪前半は0-0でいいと思っていました。
--レアンドロとは?
守備で戻ってきてくれるけど、もうちょいお互いにどんなプレーヤーか知る必要があると思います。
[ 植田 直通 ]
大事な初戦を無失点で抑えられて良かったです。もっと足下に収めてくるのかと思ったけど、裏も狙ってきた。44番(イバン コバチェッチ)は結構サイドに行くこともあって、いろんな形があった。サイドバックに見させたり、声が出ていたのが良かったと思います。(クォン)スンテも徐々に上がってきていると思います。日本語を覚えてくれているし、レベルが上がってきている。レオ(シルバ)は自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるし、あそこで組み立てもしてくれるので助かっています。
後半に反転攻勢。均衡を破ったのは頼れるエース、金崎夢生
前半終了間際にカウンターから絶好機を作ったもののシュートを打てないままホイッスルが吹かれると、鹿島の前線の選手たちはがっかりしたように膝に手をついた。蔚山に決定機は許さなかったものの、攻撃の歯車はかみ合わずシュートを打てない。前半は相手のシュート数が9本だったのに対し、鹿島は約半分の5本しかゴールを狙う形を作れなかった。
しかし、頼れるエースFWが均衡を破る。
64分、左CKを得ると、永木 亮太のキックに金崎 夢生がヘディングで合わせて先制点。「良いボールが来たので頭で合わせただけです」と謙遜したが、相手と競り合いながらゴール右隅にコントロールする素晴らしいゴールが決まった。
これで試合が大きく傾く。石井 正忠監督も積極的に選手交代。
「少し(中村)充孝とレアンドロのところで、コンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました」
サイドからの攻撃を増やし、相手を押し込みながら自分たちでボールを保持するため、中村とレアンドロに代えて土居 聖真と遠藤 康をピッチに送り込む。この交代によりサイドの主導権は鹿島が握るようになる。金 度勲監督も「失点してからは相手の長所であるサイドを突破されて負けてしまったと思います」と、失点後に流れが変わってしまったことを認めていた。
75分には遠藤が右サイドを突破して左ポストをかすめるシュートを放つ。次いで82分、ペナルティエリア右隅で相手を背負った金崎が、相手の頭越しにゴール前にパスを落とすと、脇を走り抜けた鈴木 優磨にピタリ。持ち出した鈴木は、追加点となる逆サイドネットを揺らすシュートを決めた。
FUJI XEROX SUPER CUPから先発を6人入れ替えて臨んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦。前半は「韓国のチームに対してスピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったな、という思いで見ていました」と石井監督が振り返った通り、試合の流れに乗れず、味方同士のコンビネーションが合わない場面が多かったが、時間の経過とともに息が合うようになり、きっちり2-0で勝利を収めることができた。
特にACLでは韓国勢に苦戦が続いていた鹿島。前回出場した2015年もFCソウルに2連敗を喫しているように、対韓国勢2分4敗と6戦勝利から遠ざかっていた。そうした相手から勝点3を得られたことは大きい。
FUJI XEROX SUPER CUPから中2日という日程的な厳しさもあったため、メンバーを入れ替えながら戦い、勝点3を得られたことについて石井監督は高く評価した。
「メンバーを替えた中でも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います」
鹿島がグループステージ初戦を勝利しときは、これまで100%で突破に成功している。さい先のよいスタートが切れた。
[ 文:田中 滋 ]
浦和に続く開幕勝利!!J王者・鹿島も金崎&優磨の2トップ弾でACL白星スタート
17/2/21 20:49

後半19分に先制点を決めたFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第1節を行い、昨季のJ1王者で2年ぶり7度目のACL参戦となる鹿島アントラーズはホームで蔚山現代(韓国)と対戦し、2-0で勝利した。後半19分にCKからFW金崎夢生が先制ヘッドを決めると、同37分にもFW鈴木優磨が追加点。この日、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を4-0で下した浦和に続いてJリーグ勢がACL初戦を白星で飾った。
鹿島は18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。DF伊東幸敏、DF山本脩斗の両サイドバック、MFレアンドロ、MF中村充孝の両サイドハーフのほか、MF永木亮太がダブルボランチ、鈴木が2トップの一角で今季公式戦初先発となった。連続先発はGKクォン・スンテ、DF昌子源、DF植田直通、MFレオ・シルバ、金崎の5人。浦和戦に先発したDF西大伍、MF土居聖真、MF遠藤康、MF小笠原満男、FWペドロ・ジュニオールはベンチスタートで、DF三竿雄斗はメンバー外だった。
序盤は蔚山現代にボールを回される時間が目立った鹿島だが、守備陣が落ち着いて対応。前半7分、蔚山現代は左CKのチャンスでMFハン・サンウンが左足で巻いて蹴ると、ボールは直接ゴールマウスを捉えたが、クォン・スンテが弾き返し、ピンチを逃れた。
鹿島は前半13分、レオ・シルバの縦パスをおさめた中村が横に流し、金崎が右足でミドルシュートを狙ったが、クロスバーを越える。その後もなかなか良い形でチャンスをつくれない昨季の2冠王者。蔚山現代は前半33分、ハン・サンウンの右FKにMFチョン・ジェヨンが頭で合わせたが、クォン・スンテがビッグセーブを見せ、ゴールを死守した。
我慢の時間が続く鹿島も前半37分にカウンターから決定機。自陣でレオ・シルバがレアンドロにつなぐと、レアンドロが長い距離をドリブルで駆け上がり、パスを受けた鈴木が左足でシュートまで持ち込んだが、GKのセーブに阻まれた。前半アディショナルタイムにもカウンターから金崎が持ち上がり、ラストパスを受けたレアンドロがPA内に切れ込んだが、持ちすぎてシュートまで打ち切れなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後の1分、蔚山現代はMFハン・スンギュの右足ミドルが右ポストを直撃。ヒヤリとさせられた鹿島は後半10分、永木の右CKに植田が頭で合わせると、相手選手に当たったセカンドボールを伊東が狙うが、ゴール上へ。同15分には金崎が鈴木とのワンツーから左足でシュートを打ったが、これもDFのブロックに阻まれた。
膠着状態が続く中、遠藤、土居の投入準備を進めていた鹿島だが、後半19分、セットプレーを生かして先制に成功した。左CKから永木がゴール前に蹴り込むと、金崎が競り勝ち、ヘディングシュートをゴール右上隅に叩き込んだ。
先制直後の後半20分から中村、レアンドロに代わって土居、遠藤がピッチに入ると、同30分、右サイドのスローインを受けた鈴木が短くつなぎ、PA内右のゴールライン際から遠藤が左足でシュート。角度のない位置から巻いて狙ったが、わずかにゴール左に外れた。
それでも後半37分、右サイドからのスローインを金崎が胸トラップし、ゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のパス。これに反応した鈴木が右足でゴール左隅に流し込み、2-0と勝利を決定づけた。金崎&鈴木の2トップがそろい踏み。後半41分から伊東に代えて西を投入し、逃げ切り態勢に入ったJリーグ王者がホームでの初陣を完封勝利で飾り、白星発進した。
(取材・文 西山紘平)
「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす
17/2/21 22:06

アシストしたFW鈴木優磨に“蹴り”を入れるFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。
試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。
高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。
「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。
可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。
富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
プレシーズンから7戦7発でも物足りない?鹿島FW鈴木優磨「7戦10発なら違うけど…」
17/2/21 22:24

後半37分、FW鈴木優磨が右足で追加点を決める
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。
「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」
タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。
脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。
「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。
(取材・文 西山紘平)
「こういう雰囲気は好き」キャプテンマーク巻いた鹿島MF永木、ACL初陣で決勝アシスト
17/2/21 22:44

中盤で体を張るMF永木亮太
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
キャプテンマークを巻いた背番号6の右足が先制点をもたらした。鹿島アントラーズは18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。MF小笠原満男に代わってダブルボランチの一角で先発したMF永木亮太がキャプテンマークも引き継いだ。
セットプレーのキッカーも務めた永木は後半19分、左CKから右足でゴール前に蹴り込み、FW金崎夢生の先制ヘッドをアシスト。「狙うところはチームとして決まっているけど、キーパーを外すようにマイナスに蹴ったら(金崎)夢生がうまく入ってくれた」。昨季から鹿島に加入した永木にとっては初のACL。「また一ついい経験ができたし、勝ちに行って勝てたので満足している」と胸を張った。
「去年、クラブW杯も経験して、特別感はなかったけど、こういう雰囲気は好きなので」。フィジカルを前面に押し出す韓国のチーム相手に中盤で体を張り、球際でも競り負けなかった。「不運もあって、セカンドボールがほとんど相手に転がった」と、苦しい時間帯もあったが、最後のところでしっかり跳ね返し、完封勝利を飾った。
「初戦なので勝ちたかった。ACL優勝を目指すうえで初戦は大事。ホームゲームは今年初めてで、その中で勝ちたかった」。中3日の25日には再びカシマスタジアムでJ1開幕戦・FC東京戦を迎える。ターンオーバーしながらの公式戦連勝。昨季の2冠王者が勢いに乗ってリーグ連覇への戦いをスタートさせる。
(取材・文 西山紘平)
ACL初優勝を狙う鹿島、金崎&鈴木のゴールで蔚山撃破…大事な初戦を制す

鹿島が2発快勝で白星発進を飾った [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズと蔚山現代(韓国)が対戦した。
昨季のJ1リーグを制し、通算タイトル獲得数を「19」に伸ばした鹿島。だが、ACLでは未だに優勝を経験したことがなく、悲願のアジア制覇に挑む。ホームで迎える大事な初戦には、DF昌子源やMFレオ・シルバ、MF永木亮太、FW金崎夢生、FW鈴木優磨らが先発起用された。

鹿島の先発メンバー [写真]=Getty Images
立ち上がりはゲームが落ち着かない時間が続いたが、10分を過ぎると鹿島がボールを保持してチャンスをうかがう展開となる。13分にはペナルティエリア内左で縦パスを受けた中村充孝の落としから金崎が狙ったが、シュートは枠の上。直後の15分には左CKに山本脩斗が頭で合わせたが、ここはGKに阻まれた。
鹿島が先制のチャンスを逃すと、試合は再び一進一退の攻防となる。33分、蔚山現代は右サイドで得たFKをハン・サンウンがゴール前に蹴り込み、チョン・ジェヨンがヘディングで合わせる。シュートは枠の左下へ飛んだが、GKクォン・スンテが好セーブで凌いだ。このままスコアレスで前半を折り返す。
後半開始早々の46分、蔚山現代はゴールからやや距離のある位置からハン・スンギュが右足を振り抜くと、無回転のボールが枠の右上へ飛んだが、惜しくもポストを直撃した。
試合が動いたのは64分。永木が蹴った左CKに中央の金崎が頭で合わせると、このシュートがゴール右上に吸い込まれ、鹿島が先制に成功した。さらに82分、金崎からのパスでエリア内右に抜け出した鈴木が右足のシュートをゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。

鈴木はゼロックス杯に続いて2試合連続ゴールを挙げた [写真]=Getty Images
試合はこのままタイムアップ。鹿島が2-0で蔚山現代を下して大会白星スタートを切った。
次節、鹿島は28日に敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と、蔚山現代は同日にホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代
【得点者】
1-0 64分 金崎夢生(鹿島)
2-0 82分 鈴木優磨(鹿島)
1ゴール1アシストでMOMの金崎「口先だけでなくグラウンドで示す」

1ゴール1アシストの活躍を見せた金崎夢生(右)[写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズは2-0で蔚山現代(韓国)を下し、白星スタートを切った。
鹿島は64分にCKからFW金崎夢生が先制ゴールを挙げると、終盤の82分には金崎のパスからFW鈴木優磨が貴重な追加点をマーク。守ってはGKクォン・スンテを中心に相手に反撃を許さず、完封勝利で勝ち点3を獲得した。
1ゴール1アシストの活躍でこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された金崎は、試合後のインタビューで次のように語った。
「とにかくホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きいです。JリーグとACLでいい位置までいけるように頑張ります。口先だけでなく、しっかりとグラウンドで示せるように頑張ります」
鹿島は25日に2017明治安田生命J1リーグ開幕節でFC東京と対戦。その後、28日にACLグループステージ第2節でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦する。
【ACL】金崎&鈴木が爆発! 鹿島が2年連続のCWC出場へ好スタート!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
金崎が1得点・1アシストの活躍。

1得点・1アシストの活躍で勝利に貢献した金崎。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1節・鹿島アントラーズ対蔚山現代が2月21日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、2対0で鹿島がグループリーグ初戦を白星で飾った。
鹿島は2トップに金崎夢生と鈴木優磨を起用。その2トップが結果を残した。0対0で迎えた64分、まずは永木亮太の蹴ったCKを金崎が打点の高いヘッドで押し込み、鹿島が先制する。
さらに終盤の82分には、金崎のラストパスを受けた鈴木が右足で追加点を叩き込む。
守っても最後まで蔚山にゴールを許さず、鹿島が無失点勝利。2年連続のクラブ・ワールドカップ出場へ、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。
【鹿島】絶妙アシストの金崎。笑顔で「鈴木じゃなかったら、もっと良かった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
2点目のアシストは狙い通り? との質問に対して…。

いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、金崎は鈴木に今季二度目のお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジアの頂点を目指す戦いは、ふたりの役者が揃い踏みで幸先の良い船出となった。
ACLグループリーグの初戦、蔚山現代戦で鹿島アントラーズは2-0と快勝。その勝利の立役者となったのが、2トップのふたり。金崎夢生と鈴木優磨だ。64分に金崎が先制点を挙げれば、82分にはその金崎からの絶妙なループパスを受けた鈴木が追加点。文字通り、点取り屋のふたりがゴールで結果を残した。
試合後、1得点・1アシストをマークした金崎が報道陣の質問に応える。
――2点目のアシストは狙い通り?
鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)。違う選手だったらもっと嬉しかったね。
――あの場面で鈴木君は見えていた?
鈴木じゃないと思っていました(笑)。
金崎から鈴木へのアシストは、いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、今季公式戦で早くも二度目だが、息の合ったコンビネーションは昨季終盤からたびたび見せてきている。急速に台頭してきた後輩の鈴木に関する、こうした物言いも、金崎なりの愛情表現と言えるだろう。
――やはり鈴木君の活躍は刺激になる?
なんとも思ってません(笑)。
今季、ふたりのホットラインが何度見られるのか。金崎の口から鈴木をイジる言葉が飛び出せば飛び出すほど、鹿島の調子は上がっていくに違いない。
【鹿島】先発起用に一発回答! これで7戦7発の鈴木は「複数得点したい」と貪欲にゴールを求める
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
「守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている」

ゴール後は、両手を両耳にかざしてサポーターの声援を浴びるゴールパフォーマンスを披露。これで7戦7発。点取り屋として貫禄が出てきた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ノッている男が、またもや結果を出した。
先日のゼロックスやプレシーズンマッチを含め、ここまで6戦6発。途中出場が多く、切り札として活躍を見せてきた鈴木優磨だが、この日は満を持してスタメン出場を勝ち取る。
そして1-0で迎えた82分、勝負を決定づけるゴールをその右足で流し込んだ。
金崎夢生からの背中越しのパスを、エリア内で受ける。「ダイレクトか、トラップか迷ったけど、トラップしてからタイミングを外して」放ったシュートは、逆サイドのネットを見事に揺らしてみせた。
前半にもカウンターから決定機を迎えていた。GKに止められたとはいえ、鮮やかなフェイントでDFをかわし、左足で放ったシュートは悪くなかったが、「(狙いどおりに)打てていないから、入らなかった」。しかし、後半のビッグチャンスは確実にモノにして、周囲の期待に応えてみせた。
これで7戦7発。決定力の高さは群を抜いているが、本人に慢心は一切ない。どこまでも貪欲にゴールを求めている。
「今は、1試合で1得点という計算なんで。これが7戦10発とかなら、また違うと思うけど。1試合・1ゴールじゃなくて、複数得点したい。それができれば、(周りの)見方も変わってくると思う。そこが攻撃の部分での課題」
一方、守備の課題は「切り替えの部分」と本人は以前、話していたが、試合を重ねるごとに、意識は高まっているようだ。
「石井監督は、攻撃の部分はある程度、自由にやらせてくれるので。守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている。そこは今日も意識していた」
攻守両面で存在感を増しつつある背番号9は、今週末のリーグ開幕戦でも暴れまくってくれそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【鹿島】ビッグセーブ連発の新GKクォン・スンテ「これからが本当に楽しみ」とさらなる活躍に自信
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
驚異的な反射神経で二度のピンチを救う。

絶大な存在感でゴールを死守したクォン・スンテ。試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上しているが、本人は「もっともっといける」と語る。本領発揮はこれからのようだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

試合を通じて安定したキャッチングを披露。二度のビッグセーブでピンチを切り抜けるなど、1得点・1アシストでMOMの金崎に負けず劣らずの活躍ぶりだった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ホームで迎えた蔚山現代とのACL初戦で、リーグ王者の鹿島はエースの金崎夢生、新背番号9の鈴木優磨のゴールで2-0の勝利を掴み取った。
攻撃陣の活躍が際立つゲームではあったが、”ゼロ”で抑えた守備陣、とりわけGKクォン・スンテのハイパフォーマンスがなければ、盤石の完封勝利もなかっただろう。
少なくとも、二度の決定的なピンチを見事なセービングで防ぎ切ってみせた。
一度目は、33分の場面。FKをゴール前に放り込まれ、チョン・ジェヨンに決定的なヘディングシュートを打たれるも、身体を倒しながらストップ。キャッチはできなかったが、弾いたボールはポストに当たって転がり、味方がクリアした。
驚異的な反射神経で事なきを得たが、本人は課題を口にする。
「自分としては、惜しかった、というところですね。カシマスタジアムでのゲームは今回が初めてで、ピッチ状態もそこまで把握できていなかった。ポストに当たってくれましたけど、弾くところでミスがありました。もっとしっかりと弾いて、セカンドボールを詰められないような止め方をしなければ」
二度目は、65分の場面。金崎のゴールで先制した直後、全北現代時代のチームメイトだった相手の10番、イ・ジョンホにエリア内で強烈なシュートを浴びたが、これも確実に両手で止めてみせた。
決められていてもおかしくないシーンだった。しかし、気迫でゴールを死守する。
「相手との駆け引きもあったなかで、なにがあっても、どんなボールでも止めなければいけないという気持ちでした」
その他でも、ハイボールの処理はほぼパーフェクトで、最後方からチームに安心感を与え続けていた。
「試合をやればやるほど、身体もでき上がってくるはず。さらにチームに貢献できるように頑張っていきたい」
Kリーグで3年連続ベストイレブンに選ばれた実力は伊達じゃない。昨季は全北現代でACLを制し、アジアの戦いを熟知する。早くも絶大な存在感を見せているクォン・スンテだが、本領を発揮するのはこれからだ。
「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」
蔚山現代戦の完封劇はまだまだ序の口と言わんばかりの、自信に満ち溢れた表情を残して、新守護神はミックスゾーンを後にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う」と語る優磨である。
夢生の存在は悠真の成長の大きく影響を及ぼしておる。
そう名を挙げられた夢生は、「鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)」と茶化す。
二人の信頼関係が伝わってきて嬉しい。
今季は、二人のハーモニーが多く奏でられるのではなかろうか。
また、多くのセーブでチームを救ったクォン・スンテは、「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」と言う。
ACL王者の経験は頼もしい。
まずは初戦を勝利で飾った。
アジアの頂点に向けて大きな一歩である。

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インタビュー後、彼は一人ピッチを一周した。。。
ムーさんが変わる。石井さんが変わる。
いよいよ始りました。同じ顔ぶれではあるが見ていると、去年とは何かが違う。
何かは人それぞれだけれど、そのプラスの何かを見せてくれるのが頼もしい。
人は変わる。つくづく人は面白い。まだまだ行ける
テーブルクロスの真ん中を摘みゆっくり引き上げた時にできる
中心から袖隅まで緩やかなテンションの掛った美しい曲線のごとく
クラブを引っ張っていって欲しい。
そして石井さんには再度、最優秀監督賞を獲って欲しい。
いよいよ始りました。同じ顔ぶれではあるが見ていると、去年とは何かが違う。
何かは人それぞれだけれど、そのプラスの何かを見せてくれるのが頼もしい。
人は変わる。つくづく人は面白い。まだまだ行ける
テーブルクロスの真ん中を摘みゆっくり引き上げた時にできる
中心から袖隅まで緩やかなテンションの掛った美しい曲線のごとく
クラブを引っ張っていって欲しい。
そして石井さんには再度、最優秀監督賞を獲って欲しい。