石井さん、リーガ2部PO決勝を解説

前・鹿島監督石井正忠氏が語るリーガ2部昇格プレーオフ展望と柴崎岳への期待
6/17(土) 13:31配信
footballista


リーガエスパニョーラ2部 決勝第2レグを解説する前鹿島監督の石井正忠氏

ジダン監督率いるレアル・マドリーが5シーズンぶり33回目の優勝を飾った今季のリーガエスパニョーラ。1部の戦いは幕を閉じたが、2部は現在、最終局面を迎えている。柴崎岳選手が所属するテネリフェは、2部4位で昇格プレーオフ準決勝に進出。2部5位カディスと現地15日(木)に第1レグを戦い、アウェイで0-1と敗れた。8試合連続先発出場を果たした柴崎選手も存在感を発揮できず。テネリフェにとって現地18日(日)のD第2レグが、シーズンのすべてを懸けた一戦となる。この大一番を前に、2017年5月まで鹿島アントラーズ監督を務め、FIFAクラブワールドカップ(FCWC)2016決勝でレアル・マドリーを延長戦まで追い詰めた石井正忠氏が、自身初の解説を務める昇格プレーオフの展望・柴崎選手への期待を語る。


FCWCで感じた世界との差と手ごたえ


――昨年12月のFCWCでは決勝に進出して、レアル・マドリーと激闘を繰り広げました。ご自身にとって、どんな経験になりましたか?

「いろいろなタイプのチームと対戦し、選手の成長も感じる濃い1カ月になりました。レアル戦に関しては、力の差があるのはわかっていたので、しっかり自分たちのスタイルで戦おうという意気込みで臨みました。日本チームの代表として、引いて守る形ではなく、決勝まで来たのだから、自分たちの戦い方を出す気持ちで挑みましたね」


――やはり、世界との差は感じましたか?

「テレビで見ても感じていましたが、『世界のトップ選手とはこんなに差があるんだ』と、同じピッチではより感じました。それでも試合前に、守備は崩せるチャンスがあると分析担当と話していましたし、実際戦ってみて点を獲れるイメージはあったので、柴崎選手が良く決めてくれたという感じです」


――鹿島が2点を獲った後は勝利の可能性も感じましたし、相手の雰囲気も変わりました。

「内容を見ても、自分たちがボールを保持する時間があったので、勝てるだろうと感じていました。レアルもゆっくり試合に入りましたけど、途中から向こうのプレーが変わったし、会場の雰囲気が変わったのも感じました。クリスティアーノ・ロナウドについては、やはり世界一流の選手はこういう舞台で決める能力・技術があるのだと、あらためて思いましたね」


――あの戦いが日本サッカーに残したものをどう感じていますか?

「サッカーだけではなく、日本のスポーツ界全体に影響を及ぼすような戦いを、鹿島はしたと思っています。結果的に負けましたが、世界的クラブに対して日本のサッカーチームが対等以上に戦えたのは、日本のスポーツに大きく影響するような、そんな価値のある戦いだったと思っています」

柴崎選手の印象は「負けず嫌い」


5月のクラブ月間最優秀選手に選出されるなど、今やチームに不可欠な存在として昇格プレーオフを戦う柴崎岳(Photo: Getty Images)

――テネリフェに移籍した柴崎選手ですが、初めて会った時はどんな印象でしたか?

「彼が高校2年の時にキャンプで初めて見ましたが、技術的な素晴らしさと、隣の選手と同じメニューをやっても回数を多くやったりする負けん気の強さを感じました。彼は本当に向上心をもって、課題を見つけて日々の練習をこなしていたので、細かい指導はほとんど必要ありませんでした」


――2部移籍に関してはどんな形で相談を受けましたか?

「移籍が決まった時に電話で報告を受けました。彼はまじめで向上心を持っているので、必ず成功すると思い、こちらからは『応援する』ということしか言ってないですね。人間的にもしっかりしているので、成功するだろうとしか思っていないです」


――実際にテネリフェのチームではすでに中心選手になっていますが、柴崎選手のここまでのプレーを見てどうですか?

「すでにチームの中心だと思っていますし、柴崎選手らしいプレーを出してくれていると思います。プレーオフ準決勝の第1レグでもいろいろなポジションでプレーしていましたが、それが彼の特徴。今のテネリフェは彼がいないと試合にならないんじゃないかと思うぐらい、中心選手になっていますよね」


――柴崎選手の凄さ、世界でも通用する武器はどこか教えてください。

「まず、基本技術がしっかりしています。そして、2歩、3歩先を読んだプレーがイメージできていますね。戦術理解も深く周りを活かすプレーもできるから、ピッチを俯瞰して見ることのできるプレーヤーだと思います。ぜひ昇格して1部でプレーしてほしいですね」


――プレーオフ準決勝第2レグに向けて、どんなプレーを期待するか教えてください。

「第1レグでは彼自身にボールが集まってきませんでしたし、そこから先の攻撃ができなかった。だから前線がタメを作って、柴崎選手がサポートしていく形になると試合はかなり変わると思います。ですので、周りの選手にもう少しがんばってほしいですね」


――彼に最適なポジションは? また日本代表においてどんなプレーを期待しますか?

「昨年はボランチから前に出ていくプレーが合っていると感じましたが、日本代表などではトップ下も彼の活きるポジションだと思っています。絶対に日本代表の力になってくれるはずですし、我慢して自分らしいプレーができれば必ずまた代表にも呼ばれると思います」



リーガは「球際の強さや1試合にかける思いの強さ」が違う



――リーガエスパニョーラの印象を教えてください。

「レアルはこんなチーム、バルサはこんなスタイル、地域によっても特色があるチームが多いですよね。個人の能力は日本に比べて高いし、球際の強さや1試合に懸ける思いの強さはかなり違うなと思います」


――以前、バルセロナを理想的なチームと表現されていましたが、その理由を教えてください。

「トップチームから下部組織まで同じスタイルでやっているのはクラブの理想的な形ですよね。個人の質も私は最高峰だと思っていますし、判断も早い。クライフが作った美しく勝つという理想的なサッカーを極めたチームだと思います」


――Jリーグ発足から25年が経ちました。日本サッカーの成長をどう感じていますか?

「25年、長いようであっという間であったと私は思います。Jリーグがここまで成長できたのは、日本だからこそ。拮抗していてレベルの高いリーグを作れたのは、協会・クラブを含めて努力した結果だと思っています。もちろんまだまだ、世界とは基本的なサッカーの質が違う。ボールを蹴る・止める・状況判断とそのスピード、その差は大きいと思います。普段からJリーグのチームが世界の強豪と戦える機会を増やし、Jリーガーがレベルの高いプレーをリーグで続けるのが、世界に追いつくために大事だと思っています」


――最後に、プレーオフ決勝にゲスト解説として挑む意気込みを教えてください。

「プレーオフ準決勝を見てあらためて、1試合に対する両チームの意気込み、熱さを感じました。個人的には両チームの監督がどんな采配をするのか見たいと思っていますし、柴崎選手が所属するテネリフェが勝ち進んで1部に上がってくれることを期待して、臨みたいと思います」


決勝進出を懸けたリーガ2部プレーオフ準決勝第2レグ「テネリフェ vs カディス」は、6月19日(月)午前5:30からWOWOWライブで放送される。


リーガ2部PO決勝のゲストに招聘された石井正忠である。
フリーとなり解説という新たな仕事に挑戦する。
それにあたり、CWC決勝戦で当たったR・マドリーのこと、スペイン2部に移籍した岳のことなどについて語っておる。
石井さんの考えが伝わってきて嬉しい。
岳の活躍にて、テネリフェにはPO準決勝を逆転にて勝ち上がってきて欲しい。
岳のプレイを解説する石井さんを望んでおる。

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