サッカーダイジェスト 新潟戦寸評
【J1採点&寸評】鹿島2-0新潟|完璧な前半だった最下位チームは決め手を欠き、スポットライトは鹿島の仕事人に
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年06月27日
鹿島――やり続けて執念の1ゴール! メンタルの強さを見せたのは……。

【警告】鹿島=三竿健(6分)、西(15分) 新潟=T・ガリャルド(27分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】 ペドロ・ジュニオール(鹿島)
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
前半はボールの失い方が悪く、攻撃が組み立てられない。ボールの収まりどころがなく、厚みも出せなかった。新潟の攻撃精度にも助けられ、前半を無失点で凌ぐと、ハーフタイムに修正。セットプレーから先制点を奪い、レアンドロが追加点を挙げて試合を決めた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
続きが分からないからその価値は伝わりにくいが、クロスをしっかりキャッチする。シュートコースに正対し、こぼさない。安定感抜群で安心感を与えた。
DF
22 西 大伍 5.5
プレーぶりから緊張や不安とは無縁だと感じさせられてきたが、やはり同じ人間。気持ちの揺らぎがプレーにも表われ、特に前半はミスが目立った。
5 植田直通 6
最終ラインの呼吸が合わず、パスミスからあわやのピンチを招く。ただ、相手のスピードに乗った攻撃に対してはうまく対応していた。
3 昌子 源 6.5
チーム全体がボールの失い方が悪く、しわ寄せは最終ラインに。1対1の守備では相変わらず別格の存在感を示し、集中力の高さを味方にも波及させた。
16 山本脩斗 6.5
先制点は彼の仕事。マーカーの上を行くヘディングシュートを放った時点でゴールは約束されたものになった。サイドで我慢強く守った。
MF
40 小笠原満男 6(81分OUT)
中央に集中する攻撃を散らそうと腐心していた。先制点につながるCKのクロスは「ふわりとしたクロス」という中の要求に応えたもの。
20 三竿健斗 6
ディフェンスラインに下がってビルドアップに参加。相手のカウンターを受ける場面ではファウルに気をつけながら対応した。
13 中村充孝 6
うまくいかない時間が続いたが、切れなかった。ペドロ・ジュニオールへのワンツーの返しは時間が止まるパス。職人技。
11 レアンドロ 6.5
前線でボールが収まらず、前を向いてボールを受ける機会が減った。持ち味を生かせぬ展開の中でやり続けた末の1得点。メンタルのゴールと言える。
鹿島――MOMは1ゴール・1アシストのアタッカー。

先制点を叩き出したペドロ・ジュニオールはレアンドロの追加点もお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
8 土居聖真 5.5(58分OUT)
パスを引き出そうと動いたが、効果的ではなかった。前試合の札幌戦から不調を引きずるようにミスが多かった。後半からは腹をくくったプレーが出始めていただけに早々の交代は残念
7 ペドロ・ジュニオール 7(88分OUT) MAN OF THE MATCH
1ゴール・1アシスト。新潟の迫力ある守備を受け、不自由だった前半。相手の間合いやテンションを徐々に消化していき、後半は仕事人に変貌。
途中出場
FW
33 金崎夢生 6(58分IN)
1点をリードした時点で1枚目の交代カードとしてピッチへ。推進力と運動量で勝利の助けとなった。
MF
4 レオ・シルバ -(81分IN)
ひざの手術から復帰戦を勝利で飾った。試合後、昌子源を始めチームメートが次々に復帰を祝う言葉をかけに行った。みんなが待っていた。
MF
25 遠藤 康 -(88分IN)
88分、3枚目のカードとして途中出場。2点差リードの状況を考えたプレーに徹した。
監督
大岩 剛 6.5
ハーフタイムの指示が結果に直結。中に寄っていた攻撃を「外に出してから中へ」と指示し、「良いポジションからスタートすること」を付け加えた。ベンチから後半の2点につなげた。
新潟――ボランチ小泉は鹿島にとって厄介な存在だった。
【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
完璧な前半だった。相手の攻撃を先読みしているかのような連動した守備から鋭い攻撃を仕掛けたが、ゴール前の精度を欠いた。結果論ではあるが、良い時間帯に得点を奪えなかったことがすべて。後半は自力の差を見せつけられた。
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
ペドロ・ジュニオールの1対1を防ぐなど、失点を減らす働きを見せた。2失点目の飛び出しは相手のスピードが勝った。
DF
34 原 輝綺 5.5
先制点の起点となった、鹿島の山本脩斗のヘディングシュートの場面ではマークが緩んだ。それまでは右サイドで奮闘していた。
50 冨澤清太郎 5.5
最後の砦として身体を張ったが、鹿島外国籍アタッカー陣の個の力に苦しめられ、善戦も及ばず。
4 ソン・ジュフン 4.5
センターバックとしては繊細さが足りない。ペドロ・ジュニオールにかっさわれるなど、不安定だった。
27 堀米悠斗 5.5
40分、左サイドから矢野貴章にスルーパス。触れば1点というイメージ通り軌道だったが、届かなかった。
MF
8 小泉 慶 6
ボールの取り所を分かっているようで、鹿島の中に入ってくる攻撃、パスに対し、きっちり対応。鹿島にとっては厄介な存在に。
13 加藤 大 6
久々のリーグ戦先発。攻撃ではバー直撃のシュートを放ち、セットプレーのキッカーも務めた。
19 矢野貴章 6
豊富な運動量と年齢(33歳)が無関係であることを証明した。右ハーフで、ターゲットにもなった。
10 チアゴ・ガリャルド 5(66分OUT)
ミスが目立ち、良いボール奪取からの攻撃の質を落としてしまった。66分、1枚目の交代としてベンチに退いた。
7 ホニ 6(81分OUT)
後半開始早々には左サイドから決定機を演出。ボールを奪った後の速攻でたびたび、絡んだ。前半のうちにゴールが生まれていれば、ヒーローになった。
新潟――的確な指示で上質なパフォーマンスを生み出したが……。
FW
9 山崎亮平 5.5
持ち味とは違う1トップとしてのタスクをこなそうという姿勢が見られ、状況に応じたプレー判断は相手を嫌がらせた。
交代出場
MF
18 成岡 翔 5.5(66分IN)
試合のリズムが悪くなっていた時間帯で途中出場。バランスを見ながらのプレーになり、リズムを変えることはできなかった。
FW
49 鈴木武蔵 5(81分IN)
リードを広げられ、逆襲の一手として打たれたカードだったが、ほとんどボールに触ることができなかった。
監督
呂比須ワグナー 5.5
鹿島の攻撃に対し、前半は的確な指示で上質なパフォーマンスを生み出した。前半で得点を挙げることができれば理想的な展開だったが、後半に耐え切れず2失点。監督としてやるべきことはやった結果。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストによる新潟戦の寸評である。
勝利に総じて良い評点が付けられてる。
その中でペドロ・ジュニオールに最高評価とMOMが与えられた。
先制点と追加点のアシストは見事と言って良かろう。
まさに助っ人としての本領を発揮し続けておる。
また、スンテ、源、脩斗、レアンドロにも高い評点が付けられた。
スンテは、ハイボールを危なげなくキャッチし、ピンチを多く救っておる。
源は、まさに日本代表という守備を魅せてくれた。
脩斗は、矢野貴章との競り合いに勝利し続け、また、先制点に繋がるヘディング・シュートを放っておる。
そして、レアンドロである。
追加点は値千金、その後の試合運びを楽にさせたことは言うまでもない。
また、ここでの評価はともかくとして、聖真とアツについてコメントしておきたい。
「後半からは腹をくくったプレイが出始めていただけに早々の交代は残念」と評される聖真は、先制点に繋がるCKを得るシュートを放った。
あのプレイがなければ、試合の流れは違ったものになったであろう。
スペースが出来つつあった時間帯での交代は惜しかったことは事実である。
また、アツは「ペドロ・ジュニオールへのワンツーの返しは時間が止まるパス。職人技」と寸評される。
あのワンタッチ・パスは強さ・距離も含めて、アツのセンスを感じさせられた。
PJには決めて欲しかったであろう。
アツは、随所に良いプレーが見られ、大岩体制になって初のフル出場を果たした。
最後はトップ下にてプレイしており、指揮官の信頼を得たと言える。
これからも、更なる活躍を望む。
期待しておる。

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サッカーダイジェストWeb編集部
2017年06月27日
鹿島――やり続けて執念の1ゴール! メンタルの強さを見せたのは……。

【警告】鹿島=三竿健(6分)、西(15分) 新潟=T・ガリャルド(27分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】 ペドロ・ジュニオール(鹿島)
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
前半はボールの失い方が悪く、攻撃が組み立てられない。ボールの収まりどころがなく、厚みも出せなかった。新潟の攻撃精度にも助けられ、前半を無失点で凌ぐと、ハーフタイムに修正。セットプレーから先制点を奪い、レアンドロが追加点を挙げて試合を決めた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
続きが分からないからその価値は伝わりにくいが、クロスをしっかりキャッチする。シュートコースに正対し、こぼさない。安定感抜群で安心感を与えた。
DF
22 西 大伍 5.5
プレーぶりから緊張や不安とは無縁だと感じさせられてきたが、やはり同じ人間。気持ちの揺らぎがプレーにも表われ、特に前半はミスが目立った。
5 植田直通 6
最終ラインの呼吸が合わず、パスミスからあわやのピンチを招く。ただ、相手のスピードに乗った攻撃に対してはうまく対応していた。
3 昌子 源 6.5
チーム全体がボールの失い方が悪く、しわ寄せは最終ラインに。1対1の守備では相変わらず別格の存在感を示し、集中力の高さを味方にも波及させた。
16 山本脩斗 6.5
先制点は彼の仕事。マーカーの上を行くヘディングシュートを放った時点でゴールは約束されたものになった。サイドで我慢強く守った。
MF
40 小笠原満男 6(81分OUT)
中央に集中する攻撃を散らそうと腐心していた。先制点につながるCKのクロスは「ふわりとしたクロス」という中の要求に応えたもの。
20 三竿健斗 6
ディフェンスラインに下がってビルドアップに参加。相手のカウンターを受ける場面ではファウルに気をつけながら対応した。
13 中村充孝 6
うまくいかない時間が続いたが、切れなかった。ペドロ・ジュニオールへのワンツーの返しは時間が止まるパス。職人技。
11 レアンドロ 6.5
前線でボールが収まらず、前を向いてボールを受ける機会が減った。持ち味を生かせぬ展開の中でやり続けた末の1得点。メンタルのゴールと言える。
鹿島――MOMは1ゴール・1アシストのアタッカー。

先制点を叩き出したペドロ・ジュニオールはレアンドロの追加点もお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
8 土居聖真 5.5(58分OUT)
パスを引き出そうと動いたが、効果的ではなかった。前試合の札幌戦から不調を引きずるようにミスが多かった。後半からは腹をくくったプレーが出始めていただけに早々の交代は残念
7 ペドロ・ジュニオール 7(88分OUT) MAN OF THE MATCH
1ゴール・1アシスト。新潟の迫力ある守備を受け、不自由だった前半。相手の間合いやテンションを徐々に消化していき、後半は仕事人に変貌。
途中出場
FW
33 金崎夢生 6(58分IN)
1点をリードした時点で1枚目の交代カードとしてピッチへ。推進力と運動量で勝利の助けとなった。
MF
4 レオ・シルバ -(81分IN)
ひざの手術から復帰戦を勝利で飾った。試合後、昌子源を始めチームメートが次々に復帰を祝う言葉をかけに行った。みんなが待っていた。
MF
25 遠藤 康 -(88分IN)
88分、3枚目のカードとして途中出場。2点差リードの状況を考えたプレーに徹した。
監督
大岩 剛 6.5
ハーフタイムの指示が結果に直結。中に寄っていた攻撃を「外に出してから中へ」と指示し、「良いポジションからスタートすること」を付け加えた。ベンチから後半の2点につなげた。
新潟――ボランチ小泉は鹿島にとって厄介な存在だった。
【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
完璧な前半だった。相手の攻撃を先読みしているかのような連動した守備から鋭い攻撃を仕掛けたが、ゴール前の精度を欠いた。結果論ではあるが、良い時間帯に得点を奪えなかったことがすべて。後半は自力の差を見せつけられた。
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
ペドロ・ジュニオールの1対1を防ぐなど、失点を減らす働きを見せた。2失点目の飛び出しは相手のスピードが勝った。
DF
34 原 輝綺 5.5
先制点の起点となった、鹿島の山本脩斗のヘディングシュートの場面ではマークが緩んだ。それまでは右サイドで奮闘していた。
50 冨澤清太郎 5.5
最後の砦として身体を張ったが、鹿島外国籍アタッカー陣の個の力に苦しめられ、善戦も及ばず。
4 ソン・ジュフン 4.5
センターバックとしては繊細さが足りない。ペドロ・ジュニオールにかっさわれるなど、不安定だった。
27 堀米悠斗 5.5
40分、左サイドから矢野貴章にスルーパス。触れば1点というイメージ通り軌道だったが、届かなかった。
MF
8 小泉 慶 6
ボールの取り所を分かっているようで、鹿島の中に入ってくる攻撃、パスに対し、きっちり対応。鹿島にとっては厄介な存在に。
13 加藤 大 6
久々のリーグ戦先発。攻撃ではバー直撃のシュートを放ち、セットプレーのキッカーも務めた。
19 矢野貴章 6
豊富な運動量と年齢(33歳)が無関係であることを証明した。右ハーフで、ターゲットにもなった。
10 チアゴ・ガリャルド 5(66分OUT)
ミスが目立ち、良いボール奪取からの攻撃の質を落としてしまった。66分、1枚目の交代としてベンチに退いた。
7 ホニ 6(81分OUT)
後半開始早々には左サイドから決定機を演出。ボールを奪った後の速攻でたびたび、絡んだ。前半のうちにゴールが生まれていれば、ヒーローになった。
新潟――的確な指示で上質なパフォーマンスを生み出したが……。
FW
9 山崎亮平 5.5
持ち味とは違う1トップとしてのタスクをこなそうという姿勢が見られ、状況に応じたプレー判断は相手を嫌がらせた。
交代出場
MF
18 成岡 翔 5.5(66分IN)
試合のリズムが悪くなっていた時間帯で途中出場。バランスを見ながらのプレーになり、リズムを変えることはできなかった。
FW
49 鈴木武蔵 5(81分IN)
リードを広げられ、逆襲の一手として打たれたカードだったが、ほとんどボールに触ることができなかった。
監督
呂比須ワグナー 5.5
鹿島の攻撃に対し、前半は的確な指示で上質なパフォーマンスを生み出した。前半で得点を挙げることができれば理想的な展開だったが、後半に耐え切れず2失点。監督としてやるべきことはやった結果。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストによる新潟戦の寸評である。
勝利に総じて良い評点が付けられてる。
その中でペドロ・ジュニオールに最高評価とMOMが与えられた。
先制点と追加点のアシストは見事と言って良かろう。
まさに助っ人としての本領を発揮し続けておる。
また、スンテ、源、脩斗、レアンドロにも高い評点が付けられた。
スンテは、ハイボールを危なげなくキャッチし、ピンチを多く救っておる。
源は、まさに日本代表という守備を魅せてくれた。
脩斗は、矢野貴章との競り合いに勝利し続け、また、先制点に繋がるヘディング・シュートを放っておる。
そして、レアンドロである。
追加点は値千金、その後の試合運びを楽にさせたことは言うまでもない。
また、ここでの評価はともかくとして、聖真とアツについてコメントしておきたい。
「後半からは腹をくくったプレイが出始めていただけに早々の交代は残念」と評される聖真は、先制点に繋がるCKを得るシュートを放った。
あのプレイがなければ、試合の流れは違ったものになったであろう。
スペースが出来つつあった時間帯での交代は惜しかったことは事実である。
また、アツは「ペドロ・ジュニオールへのワンツーの返しは時間が止まるパス。職人技」と寸評される。
あのワンタッチ・パスは強さ・距離も含めて、アツのセンスを感じさせられた。
PJには決めて欲しかったであろう。
アツは、随所に良いプレーが見られ、大岩体制になって初のフル出場を果たした。
最後はトップ下にてプレイしており、指揮官の信頼を得たと言える。
これからも、更なる活躍を望む。
期待しておる。

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