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「鹿島の母」が残したもの

「鹿島の母」が残したもの 「末っ子」に託したメッセージ

<鹿島・甲府>定年退職するスタッフの道免弘子さん(中央)と試合後に記念撮影をする鹿島イレブン
Photo By スポニチ


 「鹿島の母」が、引退した。

 引退前の最後のひととき、「母」は「末っ子」にメッセージを託した。

 「これからは、あなたがクラブを背負っていかないといけないよ」――

 7月29日。ホームで甲府を3―0で下した日。鹿島では、93年からクラブで働いてきた事業部セールスグループチケット担当の道免弘子さん(60)が定年退職を迎えた。いつも働くチケットブースで、この日も最後までチケット管理の仕事を勤め上げた。

 試合後には、スタジアム内でスタッフによる送別会が開かれた。試合でJ1初得点を決めた高卒新人のFW安部裕葵(18)が「道免さんの為に決めました!」と書き込んだTシャツをプレゼント。「末っ子からもらった気分」と笑った道免さんは、先のメッセージを安部に贈った。

 在職した24年半もの間、選手たちから母のように愛され、親しまれてきた功労者だった。現役時代から付き合いの深い大岩剛監督は、道免さんについてこう語る。「僕らの現役時代を上回る活躍をされてきた方」。38歳のMF小笠原満男は言う。「ああいう人も含めてのチームだし、ファミリー。貴重な戦力を失った」。29歳のMF遠藤康も言う。「ああいう人がいたから、うちらがフロントと近い存在であり続けられた。朝に顔を見ると安心するっていうのもあったし、寂しい」。

 道免さんが鹿島で働き始めたのは、鹿島にクラブハウスができた93年の1月のこと。下の子供が小学校に入学することを機に、働き口を探して派遣会社に登録し、縁があってクラブに採用された。はじめはファンクラブに関わる業務に就いた。「日々ずっと電話を受けて、ファンクラブ会員の入会申込書を発送する作業をしていました」。朝の9時から就業時間の最後まで電話を取り続ける毎日だった。

 94年の11月からは正社員になった。やがて、チケット管理業務にも携わるようになった。鹿島のチケットは人気が高く、余りにくい時代もあった。それでも選手やスタッフ、スポンサーなどから確保の要望があれば、直前でも応えた。「選手の家族が遠くから来られるのに、“無い”って言えない。どんな時でも準備してあげられるのが担当としての仕事ですから」。道免さんの尽力で、身近な人に戦う姿を見てもらえた選手は数知れない。

 どんなにファンから人気がある選手も、そうでない選手も、分け隔てなく接した。海外へ移籍した選手がいれば、田舎の母のように連絡を取り、困ったことがないか気遣うこともあった。鹿島では、他のクラブに移籍した選手が、オフなどの休みにひょっこり顔を出すことがよくある。そんな選手の中には、道免さんに会いに、クラブハウスの2階まで顔を出す人も多かった。「選手を見るときは、やっぱり子供を見るみたいになりますね」。優しい眼差しが、戦う場所に身を置く選手を癒やした。

 24年半の間には、19個のタイトルを味わった。クラブで働き始めた当初は「ジーコさんも知らなかった。“あの方だあれ?”って聞くくらい」疎かったというサッカー。今では、つい前の人の座席を蹴ってしまうほど、熱く観戦する。試合中は90分間、落ち着いていられない。スコアが競っていればなおさらで、PKなんてもってのほか。「万が一のことがあったら(選手が)かわいそうでかわいそうで、見られないんです」。見つめる視線は母のように繊細で優しい。

 在職中はチケットブース内のテレビで試合を見ることが多かった。定年退職後はようやくゆったりとスタンドに座って観戦できる。しかし、そんな想像はお茶目に笑って否定した。「スタジアムに行って、ずっと座って見ていられるか分からない!」。これからもきっと、母のような目線で鹿島を見守り続けているはずだ。


鹿島FW安部(左)からメッセージ入りのTシャツを贈られる道免さん
Photo By スポニチ


[ 2017年7月30日 08:30 ]


道免弘子さんについて報じるスポニチである。
Jリーグ創世時から鹿島と共に歩んできた彼女の功績は計り知れぬ。
積み重ねた19個のタイトルもスタッフと共に得たものと言えよう。
最後の贈り物としてゴールした裕葵に対して、「これからは、あなたがクラブを背負っていかないといけないよ」と言葉にする。
これまで本当にありがとう。
お疲れさま。

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No title

こういった記事を目にする度、これら含めて本当に鹿島のサポで良かったと実感します。

お疲れ様でした!
ありがとうございました!

人との繋がりが希薄なこの時代。
選手、スタッフ、裏方で支える人、
サポーター、駐車場のおじちゃん・おばちゃん。

みんな、鹿島アントラーズのファミリー。

鹿島の、人を大切にするところが、
やっぱり鹿島っていいな!ってなるんでしょうね。

人との繋がりが希薄なこの時代。
選手、スタッフ、裏方で支える人、
サポーター、駐車場のおじちゃん・おばちゃん。

みんな、鹿島アントラーズのファミリー。

鹿島の、人を大切にするところが、
やっぱり鹿島っていいな!ってなるんでしょうね。

まず、ベンチスタッフや強化部でないスタッフのために、試合後のピッチで記念撮影をするクラブがあったでしょうか(自分が知らないだけかもしれませんが)。
また、これは我々サポーター含め内外に鹿島というチームがファミリーとはどういうものか、どう考えているのかということを示したクラブからの強烈なメッセージでしょう。であれば私たちはこのようなクラブをサポート出来ることに対し喜びと尊敬を抱きつつ、もしクラブがファミリーの考え方にぶれが生じたときは、そうではない、そうではなかったとはっきりものを伝えられる存在でなければ行けないと改めて気を引き締めなければいけませんね。
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我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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