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ジーコおじさんのこども電話相談

ジーコと柳沢が11年前のあの“QBK”を振り返る
[2017年8月29日11時1分]

 運命のW杯アジア最終予選オーストラリア戦まで、あと2日となった29日、日本サッカーの歴史とその積み重ねを感じさせる、味わい深い動画に出会った。

 デジタル技術の活用推進を掲げチャレンジを続けるJリーグが、先ごろ来日していた元日本代表監督ジーコ氏(64)を起用。「夏休み特別企画 ジーコおじさんのこども電話相談」という独自番組を制作した。ユーチューブの公式チャンネルで公開中だ。

 神様ジーコ氏が子どもたちの相談を聞き、独特の甲高い声で丁寧に、優しく、真剣に答えている。ほほ笑ましいやりとりに見入っていると、いきなり「柳沢敦です」と元日本代表FWがサプライズ登場。驚いた。

 「ゲンキデスカ~」と、ジーコ氏の顔が一気にほころぶ。「こども相談室」。確かにジーコ・チルドレンの柳沢は“こども”だ。妙に納得して見ていると、突然、柳沢の口から予想もしない言葉が飛び出し、もっと驚いた。

 自ら切り出したのは06年W杯ドイツ大会クロアチア戦のシュートミス。一部で「急にボールが来た(QBK)」と言われ、揶揄(やゆ)された、あの場面についてだった。

 番組内のやりとりを、すべてここに書いてしまうのはどうか。詳細は、実際に番組で確認してもらった方がいいだろう。もう1人のサプライズゲスト、巻誠一郎もそうだが、11年たっても一切変わらぬ師弟の絆を強く感じさせられた。そんなやりとりが、詰まっていた。

 「ジーコおじさん」と呼ばれた神様は「もうおじいちゃんなんだけど」と笑っていた。あの時、53歳だった日本代表監督は、64歳の元日本代表監督となった。ジーコ氏からオシム氏、岡田武史氏、ザッケローニ氏、アギーレ氏、ハリルホジッチ監督と、日本代表指揮官もバトンをつないできた。

 日本代表も、W杯はドイツ以降、10年南アフリカ、14年ブラジルとさらに2大会に出場し、オーストラリア戦に勝てば、18年ロシア大会にも出場できる。

 ジーコ氏もプレーしたJリーグは25年目。四半世紀の歴史を重ねてきた。神様の教えを受け育まれた柳沢は、古巣・鹿島のコーチになった。巻はまだ必死に故郷のクラブ、J2熊本でゴールを狙い、戦い続けている。

 積み重ねと、受け継がれ、紡いできた歴史がサッカーの魅力であり強み。日本代表も、Jリーグも、そしてそれを取り巻く人たち、運命の一戦を前に、今はみんなが同じ思いでいるはずだ。

 オーストラリア戦には、日本サッカーの力を結集させて臨んでもらいたい。ハリルホジッチ監督と27人の代表選手にも、強い絆があるはずだ。ほほ笑ましくも印象深い、この番組を見て、そう強く願った。

【サッカー担当=八反誠】


ジーコおじさんのこども電話相談



「ジーコおじさんのこども電話相談」にて子供たちの質問に答えるジーコである。
ジーコの教えは、非常にためになる。
そして11年の時を超え懺悔する柳沢コーチのコメントに感動する。
師弟の繋がりは切れることはない。
ジーコ、ありがとう。


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ZICOがいたからこそ

ジーコの教えはすべての道につながることだと思います。・・・・・背伸びしたがる子どもたちには、ビギナーはまず「楽しむこと」「好きになること」が何よりも大切と導き、道を究めたものに対しては「基本に忠実であれ」を説く。単純でありながら、これはフットボールだけではなく、すべての道、そして生きることの真理だとあらためて思わされます。(そしてプロのチーム、鹿島には何より「勝つ」ことを求める。それこそが、彼がプロフットボーラーであり続けている真骨頂だとも思うのです) 日本にプロリーグが誕生する際に、鹿島がジーコを選んだこと、その創成期をジーコと共に歩んだことは、何にも代えがたい大きな財産になりました。これからも、ジーコの哲学が鹿島を支え続けるでしょう。
原理主義さん、いつも楽しみに拝見させていただいています。鹿島の情報がすべて集められたこのサイトは、私の鹿島を知るバイブルになっています。そして、原理主義さんのコメントが私は大好きです。敗戦後にはついつい戦犯探しになりがちな掲示板等が多い中、勝っても負けても常にすべての選手を信じ、次はやってくれると期待する姿勢は、まさに「献身・誠実・尊重」。 選手が味方のミスをカバーしあっているのに、サポーターがミスした選手を非難していてどうする…そんなことを教えられている気がします。これからも、共に鹿島を後押ししたいものです。
今後も、このサイトで私たち鹿島のサポーターを一つにしてください。期待しています。 

巻に対してもそうでしたが、柳沢に対するジーコのコメントは温かく、ほんとに感動ものです。動画の中ではファミリーだ、って言う言葉も聞こえました。柳沢もあの時のことがトゲのようにやはり残っていたんだと思います。合同引退試合の時の、ゴンのストレートな「励まし」の後も。
あのワールドカップの記録映画のワンシーンに、多分クロアチア戦よりも前だと思うのですが、ドイツの練習場で、ジーコが柳沢に対して、なぐさめるように、どんなストライカーだっていい時ばかりではない、良くなったり悪くなったりだから、と言うようなことを子供に伝えるように言っているシーンがあり、ワールドカップ後に見てなんて優しい人なんだろうと思ったことがあります。
ただ、サッカーのことについて答えるときは真剣な顔になっていて、本当にサッカーに向き合っている人なんだと思います。
このところ鹿島、岳とがセビージャと絡んで記事になりました。ジーコが日本代表監督退任後、トルコで2年目の年、内弁慶の強豪クラブだったフェネルバフチェを初めてヨーロッパチャンピオンズリーグのグループリーグを突破させ、ベストエイトに進んだときの対戦相手がやはりセビージャでした。あの時はセビージャには、カヌーテや、現在もブラジル代表のダニウ・アウベスがいて、敵地で逆転負けを期する寸前に、同点に追いつき、PK戦で突破試合した試合でした(その後のチェルシー戦も敗れたとはいえ感動ものでした)。
何か、いろいろなものが大団円のようになったようなジーコ来日でした。

No title

 この柳沢コーチとジーコも会話ですが、涙ぐんでしまいました。
 シュートを外した事もあるのでしょうが、何故アウトサイドでと、彼がそのように後悔していた事を知ることが出来ました。
 そしてそんなことは謝ることじゃないよと、ヤナギのサッカー人生はとても素晴らしいものだった、それを後輩に伝えていくんだとジーコが言ってくれた事が、本当に嬉しかった。

 彼ほどの経験をした選手は、本来日本の宝です。
 そして今、彼が鹿島にいてくれる事が、その経験を若鹿達に伝えてくれることが、本当に嬉しく、幸運に思えます。

なぜか涙が出てきました。Jリーグの方にはありがとうと言いたい。

No title

私も自然に涙が滲んできました・・・・

本当に、ジーコさんは凄い方です。
その教え子、ヤナギも尊敬する選手だったし!
そんな彼らが、また戻ってきてチームを支えてる事も素晴らしい事だし!

そして、「ジーコ・スピリッツ!」を継承し、常に、更なる高みを目指している「鹿島アントラーズ」が大好きだし!
そう言う考え方が好きなサポーターもカッコいいし!

まさに、「ファミリー!!」
「アントラーズ・ファミリー!!」

最高です!!

こども向けのお楽しみ企画かと思いきや、まきせいいちろうくんへの答え、やなぎさわあつしくんへの答え、非常に温かいものを感じますね。動画の書き起こしもサイトに上がっているようなので、まだの方はぜひ!

加えて、トップコメさんのコメントも温かいですね。「ミスした選手をサポーターが非難してどうする!」まさにその通りですね。ジーコスピリットとともに、原理主義スピリットで3冠目指して応援していきたいと改めて誓うしだいです。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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