いつも通りの試合ができるかどうか、鹿島伝統の“平常心”で臨みたい

【鳥栖vs鹿島プレビュー】鳥栖は吉田豊が復帰で守備面向上…前節に後続との勝ち点差を広げた鹿島は連覇に向けて突き進む
■サガン鳥栖 前節2発の田川亨介、ゲームメイカー小野裕二らの出来が勝敗のカギ

【プラス材料】
 約5ヶ月ぶりのゴールを含む2得点を挙げた田川亨介、2ヶ月ぶりの公式戦出場となった小野裕二などの活躍により、敵地で行われたリーグ前節の浦和戦を2-2のドローで終えた。チーム戦術がピタリとはまった結果だが、田川は好調をキープし、小野はさらにコンディションを上げている。5連勝で首位を快走する鹿島を倒すためには彼らの出来がカギになる。

 守備面で心強いのが出場停止から吉田豊が戻ってくること。今季途中からゲームキャプテンも務めており、プレーだけでなくメンタル面でもチームに影響を与える存在となりつつあるので、彼の復帰はプラスだ。

 今節は12回目を迎えるブリヂストンデーで大勢の観客が詰めかけるため、鳥栖はそれもモチベーションにして戦う。

【マイナス材料】
 前節、2度のリードを奪いながらも2-2のドローに持ち込まれた。浦和にボールポゼッションされ続け、主導権を握られたことが一因にある。また、今季はCK絡みやクロスからの失点が多く、この試合の2失点もその形からだった。鹿島は伝統的にセットプレーを得意とし、クロスも多く供給してくるだけに、キム・ミンヒョクと鄭昇炫のセンターバックコンビがゴール前の制空権を鹿島に渡さないことが大きなポイントになる。鄭は鳥栖加入前に蔚山現代の一員として今季のACLグループステージで鹿島と対戦し、4失点を喫して敗れた。その苦い思い出を払拭する試合にできるか。

 前節の結果により今季の無冠が確定したため、その心的影響も懸念材料だ。

文:荒木英喜

■鹿島アントラーズ 負傷により長期離脱していたP・ジュニオールが復帰間近

リーグ前節はホームでG大阪と対戦。試合は7分にリードを許す。しかし、前半アディショナルタイムに金崎夢生のPKのこぼれ球をレアンドロが詰めて追いついた。そして、ドロー決着かと思われた試合終了間際にCKを植田直通が頭で合わせ、2-1で逆転勝利を収めている。ここまで46得点を奪ってきたが、うち50%にあたる23得点が61分以降のもの。終盤に決定力が高まる。鳥栖とのリーグ前回対戦は2-1の逆転勝利。金崎夢生と昌子源が得点を挙げた。

【プラス材料】
 左足第5中足骨骨折で戦列を離れていたP・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った。今季16試合7得点を挙げている助っ人の復帰は、今季最多タイの5連勝を飾ったチームに、さらなる勢いをもたらすことは間違いない。

 前節のG大阪戦では、後半アディッショナルタイムに植田直通が決勝ヘッドを決めて、2-1の逆転勝利。サポーターと一体となっての激勝だったが、試合後のロッカールームでは複数の選手から「次の試合が大事だぞ」と声が飛んだという。2位川崎に勝ち点差8をつけているが、曽ヶ端準が「うちもそれくらいの差をひっくり返したことがある。サッカーは何が起こるか分からない」と気を引き締めた。

 苦戦する試合が多い、敵地での鳥栖戦。その1試合、そこにある勝ち点3だけを見つめて戦う空気がチームを包んでいる。

【マイナス材料】
 マイナス材料を探すのは難しいチーム状況ではある。ただ、全くないかと言われればそうではない。鳥栖のように、相手の良さを消すために自らを消し、がむしゃらに向かってくるチームには苦戦することが多い。前節のG大阪戦はサポーターの後押しを含めて、大岩剛監督に「今季一」と言わしめる内容で勝利を収めた。そのG大阪とはスタイルの全く異なる鳥栖が相手となるだけに、頭と気持ちを切り替えられるかが鍵を握るだろう。

 昨季の優勝を経験しているメンバーが多いとは言え、タイトルの重圧がのし掛かってくる終盤戦はメンタル面のタフさが重要だ。チームとして、まずはチャレンジする気持ちを忘れないこと。そのなかに慎重さ、焦れない心も同居させること。簡単に言えば、いつも通りの試合ができるかどうか。鹿島伝統の“平常心”で臨みたい。

文:totoONE編集部


「P・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った」と記すサッカーキングのプレビューである。
これは朗報。
スピード溢れる助っ人ストライカーがベンチにいるというだけで、終盤の攻撃力に更に期待が持てる。
やはり切り札は強い方が良い。
PJを起用する展開になるのであろうか。
楽しみな一戦である。

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