サッカーダイジェスト 札幌戦寸評
【J1採点&寸評】札幌 1-2 鹿島|MOMは勝負強さを発揮したエース! 代表CBコンビは札幌ツインタワーを封殺
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年10月29日
札幌――鹿島相手にも存在感を見せていたのは助っ人のふたり。

【警告】札幌=早坂(90+2分) 鹿島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)
[J1リーグ31節]札幌 1-2 鹿島/10月29日/札幌ド
【チーム採点・寸評】
札幌 5.5
前半は高いテンションで首位・鹿島を相手にタフに戦っていたが、後半立ち上がりに失点してからは徐々に劣勢を強いられる展開に。兵藤の得点で一度は同点としたものの、そこから相手の力強い戦いを押し返せず、金崎の決勝弾に屈する結果となった。
【札幌|採点・寸評】
GK
25 ク ソンユン 6.5
回数こそ多くはなかったものの、要所で見せたビッグセーブは間違いなくチームに大きな勇気を与えていた。
DF
2 横山知伸 5.5
積極的に高いポジションを取るプレーぶりは好印象だったが、積極性によって生まれたミスから大ピンチも招いていた。
15 菊地直哉 6(OUT83分)
相手のスピードについていけず苦しい場面が目立っていたが、豊富な経験を生かしてギリギリのところで対応してみせた。
24 福森晃斗 5.5
得意の左足からフィードを上げる場面はあったが、どれも相手に読まれていた印象。バリエーションが欲しかった。
MF
26 早坂良太 5
攻撃時には時折、鋭い突破を見せていたものの、守備時は総じて後手を踏んでいた印象。技術的なミスもあった。
10 宮澤裕樹 5.5
この日も運動量は豊富だったが、自らのミスで余計な仕事量を増やしていた感も否めない。プレーに余裕が足りなかった。
27 荒野拓馬 6(OUT59分)
チームとして後手に回る局面が多いなかで、粘り強いプレーぶりによってターンオーバーできた場面も多かった。
32 石川直樹 6
プレーに波がない持ち前の安定感が出ていた。この日も目立たないながらも終始安定したパフォーマンスでチームを支えた。
18チャナティップ 6.5
小さな巨人のパワフルなドリブルは鹿島相手にも健在。左サイドを何度も駆け上がり、対面の敵をたびたび脅かしていた。
札幌――頼みのツインタワーが不発に。兵藤のビッグプレーを活かせず。
FW
9 都倉 賢 5(OUT75分)
試合を通じてほぼ活躍できず。持ち味の身体能力を活かしたプレーも発揮できず、ほぼ何もさせてもらえなかった。
48 ジェイ 5.5
前半は高さと技術で存在感を強めていたが、後半に入るとプレーも読まれ、周囲との連係も乏しくなっていった。
交代出場
MF
6 兵藤慎剛 6.5(59分IN)
投入後、ファーストプレーで見事な同点シュートを叩き込むビッグプレーを披露。チームに再び息を吹き込んだ。
MF
44 小野伸二 ―(83分IN)
1点を追うなかで、強者・鹿島の守備を脅かすプレーを期待されたが、見せ場はほとんど作れなかった。
FW
22 金園英学 6(75分IN)
前線でのハードワークから好機演出を期待され、タフにプレーをすることはできていたが、決定機は作り出せず。
監督
四方田修平 5.5
チーム力の差を考えれば“健闘”という見方もできるが、僅差の競り合いのなかで、もうひとつベンチワークに工夫が欲しかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島――三竿の積極的な攻め上がりがアクセントに。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
スコアとしては1点差だったため接戦とも見えるが、鹿島を主語とした場合には、敵地での試合ながらも特に脅かされることなく、順位の差が反映するように順当な勝利だったと言える。公式戦2連敗中だったが、しっかりと勝点3を積んだ。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
自身がファインセーブを連発したわけではないが、守備陣を力強く牽引して相手の攻めを跳ね返し続けた。
DF
22 西 大伍 6
鋭い読みで相手の攻撃を事前に封じ、古巣を相手に成長の証を明確に示した。チームリーダーとしての風格も見せた。
5 植田直通 6.5
痛みを抱えながらのプレーではあったが、相手のツインタワーに気後れすることなくタフに戦い続けていた。
3 昌子 源 6.5
慌てて対応する場面は皆無で、多くの局面でイージーに相手の攻撃をストップしていたような印象さえ受ける。
16 山本脩斗 6
特に目立った場面があったわけではないが、ある意味では、この選手らしさが出たとも言える。攻守ともに安定感があった。
MF
20 三竿健斗 6.5
球際でのハードワークと、要所で見せる積極的な攻め上がりでチーム全体の攻撃にアクセントをつけていた。J1初得点も果敢な攻撃参加から。
4 レオ・シルバ 6.5
技術の高さは際立っていた。予測やパス配球も含め、両チームのなかでレベルの高さは別格だったと言える。ボール奪取力でも違いを見せた。
25 遠藤 康 5.5(OUT75分)
立ち上がりは鋭い仕掛けを何度も見せていたが、時計が進むにつれて少しずつパワーダウンしていった。
33 レアンドロ 6
いやらしいポジショニングで巧みにパスを呼び込み、素早く前を向いてはハイスピードなドリブルで相手を崩した。
鹿島――適切なマネジメントで公式戦連敗を2で食い止める。

チームを勝利に導く決勝点を挙げた金崎。鹿島は公式戦の連敗を2で食い止めた。(C) SOCCER DIGEST
FW
8 土居聖真 6(84分OUT)
前半はスロースタートながらも、後半は徐々にエンジンをかけ、積極的にシュートも放っていった。
33 金崎夢生 6.5(90+2分OUT)
動き出し、仕掛け、突破は圧倒的。札幌DFとの力の差をまざまざと見せつけていた。群を抜いた存在感。勝負強さも飛び抜けていた。
交代出場
DF
24 伊東幸敏 6(75分IN)
チームの逃げ切りを果たすためのバランサーとして投入され、その役目をしっかりと果たしてみせた。
30 安部裕葵 ―(84分IN)
プレー時間は短かったもののサイドでボールをキープし、鹿島らしい勝ち方をするための一役を担っていた。
9 鈴木優磨 ―(90+2分IN)
ゲームの締めくくり役として投入され、特に目立ったプレーはなかったものの、勝利には貢献したと言える。
監督
大岩 剛 6.5
公式戦2連敗という状況のなか、敵地での試合ながらもしっかりとしたマネジメントでチームの力を引き出した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストによる札幌戦の寸評である。
勝利に総じて良い評価である。
中でも、植田、源、健斗、レオ・シルバ、夢生に特に高い評点が付けられた。
両CBは危ないシーンを全く作らせず、札幌の特徴である高さを完全に封じ込めた。
健斗はJリーグ初ゴールとなる先制点を決め、更に名を上げた。
レオ・シルバと健斗が並ぶ中盤は無双と言って良い。
そして夢生である。
2ゴールに絡み決勝ゴールを決めたエースは文句なしのMOMと言えよう。
圧倒的な存在感でチームを引っ張っておる。
攻守に連動し、勝利を掴み取った。
残り3試合もこの調子を維持していきたい。
楽しみである。

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コメントの投稿
ソガの評価が低いのは不思議。
良い評価をする場面はなくても、悪い評価もないはず。
遅延や6秒ルールにはヒヤヒヤしたけど。
良い評価をする場面はなくても、悪い評価もないはず。
遅延や6秒ルールにはヒヤヒヤしたけど。
No title
失点シーンもほぼノーチャンスだったし6.0もらっても良いと思う、逆に植田は二つ大ポカやらかしてる割に評価高くないかと思った(失点にはなってないけど)
山本が、とくに目だったとこしてないって…ホントに試合見てたの?ダイジェストで記事かいてるんじゃ
クソンユンさすが鹿島が1億でオファーしただけのことはある