札幌戦報道
鹿島MF三竿健プロ初弾「勝つことしか考えてない」
[2017年10月29日21時13分]

札幌対鹿島 後半2分、得点を決め歓喜する鹿島MF三竿健(右)(撮影・黒川智章)
<明治安田生命J1:札幌1-2鹿島>◇第31節◇29日◇札幌ド
首位の鹿島アントラーズが北海道コンサドーレ札幌に2-1で勝ち、引き分けた2位川崎フロンターレとの勝ち点を4差に広げた。次節にも優勝が決まる可能性が出てきた。
0-0の後半2分、MF三竿健斗(21)がプロ初ゴールを挙げて先制した。ゴール前で粘ってボールキープしたFW金崎夢生(28)のパスを右足でダイレクトシュート。ネットを揺らすと、ベンチに向かって全力疾走して大岩剛監督(45)と抱き合い、仲間から祝福された。
1-1に追いつかれた同25分には金崎が決勝弾。スルーパスに抜け出すと、左サイドの角度のないところから右足アウトサイドでシュートを放ち、逆サイドに決めた。自身が得点した試合の不敗記録を29に伸ばし、エースの存在感も示した。
前節21日の横浜戦は序盤ミスから2失点するなどして敗れ、勝ち点2差に縮められた。25日の天皇杯準々決勝でも神戸に後半ロスタイムに追いつかれて、PK戦の末に負けて公式戦2連敗。負の流れを断ち切った三竿健は「何より勝ち点3が欲しかったので、勝てて良かった。最後に1位になるために、1試合ずつ勝つことしか考えていない。他チームの結果はあまり気にしていない」と一戦必勝に集中した。守備でも貢献した三竿健に対し、指揮官も「彼がいることでチームを落ち着かせてくれている。(得点は)ご褒美ですね」とたたえた。
鹿島次節にもV、プロ初弾の三竿健斗が背負う責任
[2017年10月30日7時53分 紙面から]

札幌対鹿島 後半2分、得点を決め歓喜する鹿島MF三竿(右)(撮影・黒川智章)

J1優勝争い今後の日程

鹿島Vこうなる
<明治安田生命J1:札幌1-2鹿島>◇第31節◇29日◇札幌ド
首位の鹿島アントラーズが2-1で北海道コンサドーレ札幌に勝ち、連覇を引き寄せた。前節21日の横浜戦で敗れ、25日の天皇杯準々決勝も神戸に敗れて公式戦2連敗中。後半2分にMF三竿健斗(21)がプロ初ゴールを挙げて先制し、勢いを取り戻した。1-1に追いつかれた同25分にはFW金崎夢生(28)が決勝点を挙げ、自身のゴールでの不敗記録も29に伸ばした。2位川崎Fが柏に2-2で引き分け、次節にも優勝が決まる可能性が出てきた。
鹿島が負の流れを断ち切った。0-0の後半2分、ボランチ三竿健が迷わず右足を振り抜いた。ゴール前で粘った金崎のパスを受けると「その前のシュートもフィーリングが良かった。ペナルティーエリア内だったので打ったら入ると思った」。DFの股間を抜けてネットを揺らすと「ヨッシャー」と絶叫し、「ベンチのみんなと喜び合おうと決めていた」とベンチへ全力疾走。大岩監督と真っ先に抱き合うと、チームに笑顔を取り戻させた。
一時は2位に8差をつけて独走状態と思わせたリーグ戦も、前節はミスから失点して敗れ2差に迫られた。中3日での天皇杯も後半ロスタイムに追いつかれてPK戦で敗退。この日も好機を決め切れない中、三竿健がプロ初弾で流れを作った。J2東京Vから移籍した昨季はリーグ戦4試合出場にとどまったが、5月末の監督交代後は出場停止を除く全試合にフル出場するほど信頼を勝ち取った。
38歳のMF小笠原から定位置を奪う飛躍にも「出られない人の気持ちも分かっている。満男さんだけではないですけれど、試合に出る責任を感じて戦っています」。190センチのFWジェイにも何度も競り勝ち、MFチャナティップには手をつくほど体勢を低くして守り切って、攻守に貢献。指揮官も「彼がいることでチームを落ち着かせてくれている。(得点は)ご褒美ですね」とたたえた。
東京Vユース育ちながら鹿島ファンで内田篤人のユニホームを着てゴール裏で応援したこともある。米国在住歴もあり、英語は現在も家庭教師をつけて成熟さを増す努力家。外国人との橋渡しも買って出て盛り上げる。2位川崎Fとの勝ち点差を4に広げたが「1試合ずつ勝って優勝することしか考えていない。他は関係ない」。背番号20の大岩チルドレンが、鹿島の国内20冠目を支える。【鎌田直秀】
<明治安田生命J1:札幌1-2鹿島>◇第31節◇29日◇札幌ド
◆三竿健斗(みさお・けんと)1996年(平8)4月16日生まれ、東京・武蔵野市出身。幼少期を米国で過ごし、帰国後は東京Vの下部組織などで育った。14年に2種登録され、15年トップ昇格。16年に鹿島移籍。13年U-17日本代表としてW杯UAE大会16強。16年U-23アジア選手権でも優勝に貢献。ボランチだけでなくセンターバックもこなし、ボール奪取能力だけでなくパス能力も高い。J通算62試合出場2得点。実兄DF雄斗も鹿島所属。特技は一発芸。181センチ、73キロ。
◆今季優勝争い 残りは3節。次の第32節は、首位の鹿島が11月5日に浦和とホームで対戦し、残る8試合はおよそ2週間後の18日に行われる。第33節は26日に8試合を行い、3日後の29日に現在2位の川崎Fがアウェーで浦和と対戦。ACLで決勝(18、25日)に進出した浦和絡みのカードが分散開催となる。その対戦相手が優勝を争う鹿島と川崎F。最終節は9試合すべて12月2日の午後2時開始。
◆J1優勝の行方 優勝の可能性は首位鹿島と2位川崎Fの2チームに絞られたが、分散開催の次節にも鹿島の優勝が決まる可能性が出てきた。鹿島が11月5日の浦和戦に勝って、川崎Fが18日のG大阪戦に負けると、18日に試合のない鹿島の2年連続9度目のJ1リーグ優勝が決まる。今季はJ2で試合のない日に湘南のJ1昇格が決まる珍事があったが、J1の優勝決定もその可能性がある。
鹿島王手!金崎弾で“不敗神話”継続 次節浦和に勝ち川崎負けでV

札幌に勝利し、サポーターの声援に応える金崎(左から3人目)ら鹿島イレブン=札幌ドーム
明治安田J1第31節(29日、札幌1-2鹿島、札幌ド)屋根付きの札幌ドームは台風とは無縁だ。1-1の後半25分、FW金崎が左足で技ありの決勝ゴール。両手でガッツポーズをつくり、歓喜した。
「(FW土居)聖真をほめてあげて。聖真が走ってくれたから」
金崎は自身のゴールより、得点前の速攻で攻撃陣を引っ張ったFW土居の動きをたたえた。それでもエースが決めれば公式戦29戦負けなし。“不敗神話”を継続した。
相手は本拠地の札幌ドで今季6勝4分け3敗。好調の要因を鹿島の関係者は「天然芝に水をまかないこと」と分析していた。この日は他会場の多くが台風22号の大雨に泣かされたが、空調の効いた札幌ドの芝にはこの日も水がまかれずに、摩擦抵抗で鹿島のパスサッカーがなりを潜めた。ただ、相手の得意な空中戦でも日本代表DF昌子と植田が対応。後半2分、MF三竿が中盤から攻め上がって先制点を決めるなど、走力を生かして得点につなげた。
試合後にはロッカールームで2位川崎の土壇場でのドロー劇を確認。勝ち点差は4にとどまったが、浦和のACL決勝進出に伴い、前倒しして行われる次節(11月5日)の浦和戦に勝てば優勝の可能性がある。「自分たちが勝てばいい」と昌子。北の大地で2連覇に大きく前進した。 (一色伸裕)

後半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・三竿(左)=札幌ドーム
金崎V弾!鹿島次節にも連覇決定 2位・川崎Fと勝ち点差4
明治安田生命J1リーグ・第31節 鹿島2―1札幌 ( 2017年10月29日 札幌ド )

<鹿島・札幌>後半、勝ち越しゴールを決めガッツポーズする金崎
Photo By 共同
首位の鹿島は札幌に2―1で勝利し、勝ち点を67に伸ばした。1―1の後半25分、エースのFW金崎夢生(28)が決勝点。2位・川崎Fが引き分けたため、勝ち点差は2から4に拡大し、次節にも連覇が決まる可能性が出てきた。また、浦和のMF長沢和輝(25)がリーグ初ゴール。日本代表のハリルホジッチ監督が注目する男が、31日に発表される代表の欧州遠征メンバー入りへアピールした。
常勝軍団らしい戦い方を取り戻した。2位川崎Fに勝ち点差を「2」まで縮められて迎えた今節。追いつかれても、リードしても、方向性を乱さずに戦い切った。連覇へ大きく前進させた貴重な勝ち点3。プロ初得点を決めたボランチのMF三竿健は「90分間通していい試合運びができた」と胸を張った。
後半2分。まずは三竿健がFW金崎がキープしたこぼれ球を右足で押し込んでリードを奪った。CKから同点に追いつかれたが、25分には、金崎が角度のないゴール左から勝ち越しゴール。決めた試合は29戦連続負けなしの“不敗神話弾”からの20分間に、公式戦2連敗の嫌な流れを断ち切る思いが凝縮されていた。
前節の横浜戦、続く天皇杯・神戸戦ともクラブの代名詞としてきたはずのゲームコントロールに失敗。中3日で、大岩監督は「状況を読み、その都度何をしないといけないか、全員で意思統一した」という。この日は勝ち越してから攻め急ぐことなく、敵陣でボールを大切につないだ。終盤にFWを2人投入したことで意思はさらに統一。奪われても前線で奪い返し、危なげなく守り切った。
試合後、ロッカールームのテレビには柏―川崎F戦が映っていた。優勝を争う川崎Fの結果を皆が注目していた瞬間、画面は突然消えた。消したのはドクターだったという。意図を理解したMF遠藤らベテランが口を開いた。「よそのチームは、関係ないから」。北の大地で広げた連覇の可能性。「残り3試合勝つ」と指揮官の声も響いた。
≪残り3試合中2勝で鹿島V≫首位鹿島が○、2位川崎Fが△で勝ち点差は4に拡大。今季のJ1優勝は両チームに絞られた。リーグ戦は残り各3試合で鹿島は2勝すれば川崎Fの結果にかかわらず優勝決定となる。鹿島の現時点での最短優勝決定日は来月18日。次節は変則日程で鹿島は同5日にホームで浦和戦、川崎Fは同18日にホームでG大阪戦。鹿島が○、川崎Fが●ならば、同18日にこの日は試合のない鹿島の2年連続9度目の年間王者が決定する。それ以外は第33節(同26、29日)以降に持ち越しとなる。

<鹿島・札幌>後半、勝ち越しゴールを決める金崎(右から2人目)
Photo By 共同
[ 2017年10月30日 05:30 ]
【鹿島】金崎が決勝弾!11月18日にも優勝決定
2017年10月30日6時30分 スポーツ報知

後半25分、勝ち越しゴールを決め、ガッツポーズする鹿島・金崎
◆明治安田生命J1リーグ 第31節 札幌1―2鹿島(29日・札幌ドーム)
首位の鹿島は後半2分にMF三竿健斗(21)のプロ初ゴールで先制し、同25分にエースFW金崎夢生(28)の決勝点で2―1で札幌に勝利。2位の川崎は劣悪なピッチ状態に苦しめられ、柏とドロー。勝ち点差は4に広がり、次節に鹿島が浦和戦(11月5日・カシマ)に勝利し、川崎がG大阪戦(11月18日・等々力)に敗れれば、鹿島の連覇が決まる。鹿島は2位以上が確定し、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。
鹿島の底力だった。1―1で迎えた後半25分。DF山本からパスを受けたFW金崎が左サイドからゴールラインとほぼ平行にボールを運ぶ。角度がない中、最後は右足つま先でつつき、右サイドネットへ。スピードに乗った状態で195センチの相手GKクを前にし、ボール1個分の隙間を通した。エースは「(土居)聖真がよく走ってくれた」と起点となった相棒に感謝した。
前節・横浜M戦(21日)で敗れ、2位・川崎とは勝ち点差2に縮まった。さらに天皇杯準々決勝の神戸戦(25日)はPK戦で敗れ、公式戦2連敗。ミスからの失点に加え、判定ミスでゴールが取り消される不運も重なった。この日も先制したが追いつかれ、失速する材料がそろったかにみえたが19冠の鹿島は倒れなかった。
金崎はロッカールームで若手を見つけては「しゃべる時間があったら、シュート練習してこい」と尻をたたく。試合前の円陣でMF遠藤は、2連敗の原因を「気の緩み」とし「今日は90分、隙を絶対に見せないぞ」と求めた。試合中には羽田コーチが途中出場のFW鈴木にささやいた。神戸戦の敗因となった終盤のプレー選択。「時計を進める役割もあるぞ」
指示通りの働きを見せた鈴木は「ただでは負けないのが鹿島」と言った。勝利後のロッカールームには柏―川崎の中継がテレビに映されていたが、山藤崇ドクターが消した。どこからともなく「相手は関係ない」と漏れた。金崎が得点すれば、公式戦29試合連続不敗の記録を更新。次節にも優勝が決まる状況となったが、チームには「残り3試合勝つ」(DF昌子)という空気が流れていた。(内田 知宏)
J1鹿島 三竿健初ゴール 北の国からV王手
「明治安田生命J1、鹿島2-1札幌」(29日、札幌ドーム)
J1鹿島が優勝に王手をかけた。アウェー札幌で勝利し、川崎が柏と引き分けたため、勝ち点差は4。変則日程となる次の32節は、鹿島が11月5日の浦和戦(カシマ)に勝ち、川崎が11月18日のG大阪戦(等々力)に敗れれば優勝が決まる。
北の国から王手をかけた。前節で敗れて勝ち点差は2。天皇杯も敗れて2連敗中の重い雰囲気を振り払ったのは21歳のMF三竿健のJ初ゴールだった。
「うれしかった。入っちゃったという感じ」と振り返る。波状攻撃をしかけた後半2分。ゴール前でFW金崎がボールキープするその背後に侵入。こぼれてきた球をゴールに蹴り込んだ。
「信じて走ってよかった。夢生くんが粘っていてボールがこぼれることは予測できた。ペナルティーエリアの中。何かするより、打ったら入るだろうと思った」
大岩監督体制になって出場機会が増えた。師は愛弟子のゴールに「ゲームの中で、彼があそこにいることがチームに落ち着きをもたらしている。ゴールはそのご褒美でしょう」とほほえむ。ボランチとしてピンチを未然に防ぐ働きを何よりも評価した。
ゴールを決めて、三竿健は大岩監督と仲間の待つベンチへ走った。「ベンチの人と喜ぼうと決めていた。ここに来ている18人できょうは戦う、そういう一体感がある。ベンチの人も悔しい気持ちでやっている。そういう人たちと喜びたかった」。三竿健自身、不遇の時期があった。だからこそ全員で喜びを分かち合った。
「ゴールは決めた時点で過去のこと。点を決めたことは頭に入れない。きょうは変なミスもあった。納得していないけど、勝ったからよかった」と1得点にも不満をもらす。そして「出られない人の気持ちも分かるつもり。責任をもってやりたい」と誓った。
金崎V弾で鹿島連覇王手!最短で次節…昌子「残り3つ勝つだけ」

札幌-鹿島 後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎
「明治安田生命J1、鹿島2-1札幌」(29日、カシマサッカースタジアム)
鹿島はFW金崎夢生(28)の勝ち越し点で札幌を2-1と退け、2試合ぶりの勝利で勝ち点67として首位を守った。2位川崎が柏と2-2で引き分け、同63で首位と4差に広がったため、次節にも鹿島の2年連続の優勝が決まる。C大阪は大宮を2-1で下して3連勝、勝ち点57で3位に上がった。最下位の新潟は鳥栖を1-0で破り、3戦負けなしでJ2降格決定を免れた。
漂う暗雲は、北の大地でふり払った。2位川崎に勝ち点2差とされて乗り込んだ札幌の地。後半2分にMF三竿健のJ初ゴールで先制。同点とされて迎えた同25分には金崎が決勝弾。公式戦3戦ぶりの勝利を飾った。
「うれしかった。入っちゃった、という感じ」。初体験を三竿健は初々しく振り返る。大岩体制になって出場機会が増えた21歳。ゴールを決めて、仲間の待つベンチに疾走。喜びを分かち合った。
「ベンチの人と喜ぼうと決めていた。ここに来ている18人で、きょうは戦っている。出られない人の気持ちも分かるつもり。責任をもってやりたい」。レギュラーの座をつかんでも、変わらぬ思い。一丸となったチームの強さを象徴していた。
試合後。ロッカールームのモニターには、2位の川崎戦がライブ中継されていた。全員がくぎ付けになったが、小林の同点ゴールの直後、チーム関係者がテレビを消した。そして口々に声が上がる。「よそのチームは関係ない」-。
川崎が引き分け、勝ち点差は4。変則日程となる次の32節は、鹿島が11月5日の浦和戦に勝ち、川崎が同18日のG大阪戦に敗れれば優勝が決まる。昌子は「本当によそは関係ない。残り3つ、勝つだけ」。一丸となって勝つ。そして大きな喜びを分かち合う。
連覇へ王手の鹿島・大岩剛監督、初心を忘れず戦い抜く「もう1回原点に戻ろうと」

(C) Getty Images for DAZN
明治安田生命J1リーグ第31節、北海道コンサドーレ札幌対鹿島アントラーズは2-1で鹿島の勝利。試合後、鹿島の大岩剛監督が記者会見に臨んだ。
明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦した。試合は2-1で鹿島の勝利。試合後、鹿島の大岩剛監督が記者会見に臨んだ。
一時は追いつかれる苦しい展開となったものの、試合の主導権は終始鹿島が握った。大岩監督は「札幌さんが前半からタイトにアグレッシブにやってきたので、そこを少し受けてしまった部分はあります。けど、うまくコントロールして、自分たちの流れに引き戻せたんじゃないかと感じています」と総括する。
「試合に入ってみなければ、相手のアグレッシブさというのはなかなか感じられない。試合に入ってすぐに状況を読もう、それを徹底しようということを(選手に)伝えました。要所要所のプレー強度をもう少し高めて、攻撃で言えば積極的に追い越していく、ボールホルダーに対して積極的に絡んでいく。守備で言えば、前線からアグレッシブにやろうと。もう1回原点に戻ろうと話して送り出しました」と、選手への指示について説明した。
J1リーグは残り3試合。早ければ次節にも鹿島の2年連続優勝が決定する。「ここまで来たら、自分たちの今までやり続けたことを、本当に最終節、最後のホイッスルが鳴るまでやり続けることだと思っています」と、連覇へ向け指揮官に迷いはない。
柏VS川崎F戦が映るTVを消したのは?鹿島DF昌子源、試合後のロッカールームでの出来事明かす

(C)Getty Images for DAZN
明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦。試合は2-1で鹿島が勝利を収めたが、試合後のロッカーで、ちょっとした事件が起きたとDF昌子源が明かす。
昌子は試合後のTVのインタビューで、川崎フロンターレとの勝ち点差が4になったことについて「チーム全員もその結果を知っています」と話し、残り3試合を勝つだけだと話していた。しかし、この話には、ちょっとした裏がある。
2位の川崎Fは、日立柏サッカー場で柏レイソルと対戦。本来ならば、鹿島と同時刻にキックオフだったが、台風第22号の影響により、キックオフが30分延期となった。そのため、試合終了後に鹿島の選手たちがロッカールームに戻った時も、川崎Fは試合中で、その模様がTVで放送されていた。
川崎Fが1-2とリードされている状況で迎えた90分、FW小林悠がゴールを決め、川崎Fが同点となった。その瞬間、ロッカールームでは「うわぁ!」という声が上がったが、次の瞬間にTVが消えたという。鹿島の選手たちは「え?」「なんでや!」という雰囲気になったが、TVを消したのはチームドクターだった。
昌子は、その時のドクターの様子を「普通に喜んで操作して消しとって」と説明し、「普通はできないよ、普通は」と振り返る。その時、MF遠藤康らベテランも「よそのチームは関係ないから」と発言し、チームドクターの判断を尊重。昌子も「本当にその通り」だと語る。ただ、「知らない間に、また、(TVが)ついてたけどね」と笑顔を見せる。
そして、あらためて「本当によそは関係ない。残り3つ勝つだけだ。(川崎Fとの勝ち点差)4という数字を大きく捉えてはいけない。むしろ関係ないと思う」と、気を引き締めた。
鹿島アントラーズ・DF西大伍、連覇へ全力宣言「もちろん全部出すつもり」

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明治安田生命J1リーグ第31節、北海道コンサドーレ札幌対鹿島アントラーズは2-1で鹿島の勝利。試合後、鹿島のDF西大伍がゲームを振り返った。
明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦した。試合は2-1で鹿島の勝利。試合後、鹿島のDF西大伍がゲームを振り返った。
生まれ育った北の大地で古巣対決となった西。「無意識の気合の入り方というか、ちょっといつもと違う感じはしましたね。やっぱり相手は、ホームではすごい自信を持って戦っていると思うので、簡単ではないなと思ってました」と試合前の心境を振り返る。
ゲームでは鹿島が終始ペースを握りながらも、一時は追いつかれる展開。「そんなに褒められた試合ではないと思うんですけど、終わったあと話聞いていると、相手がすごい疲れたと言ってた。走らせるという部分では、ボールを回して相手のボランチや中盤を疲れさせるというのはできたかな」と、ゲーム運びにはまずまずの評価を下した。
70分にFW金崎夢生のゴールで1点を勝ち越し、その後は札幌に反撃の機会をほとんど与えなかった鹿島。「ここら辺になってくると、(内容よりも)最後、勝ってるかどうかが重要。勝ち越した時に、勢い任せにならないよう気を付けましたね。言葉で表すのは難しいですけど、テンポは下げないけど、急ぎすぎないというか」と、ゲームを勝ちきるための心構えについて熱弁を振るう。
今シーズンも3試合を残すのみとなり、連覇達成が手の届くところまで来た。西は「もちろん全部出すつもりでやります」と、残りのシーズンも全力を出し切ると誓った。
貫禄勝利の鹿島、DF昌子源は同僚を称賛「すごく良いチームの修正の仕方だった」

(C)Getty Images for DAZN
鹿島アントラーズDF昌子源が、2-1で勝利を収めた北海道コンサドーレ札幌戦を振り返った。
明治安田生命J1リーグ第31節が29日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが対戦した。試合は2-1で鹿島の勝利。試合後、DF昌子源が試合を振り返った。
対戦相手の札幌の前線には、190センチのFWジェイと187センチのFW都倉賢がいた。2人の長身FWを封じ込めた要因として、昌子はセンターバックを組んだDF植田直通のプレーを挙げる。「皆さんも知ってると思うけど、ナオ(植田直通)は、ああいう(背の高い)人にヘディングで勝ってこそ、ゲームに乗ってきたりする」と説明。「(天皇杯準々決勝・ヴィッセル神戸戦は)あいつが出てない時に負けて悔しかっただろうし、そういうのをうまいこと試合にぶつけてくれた」と話した。
また、相手のロングボールへの対応については、MF三竿健斗の名前を挙げる。「僕のサイドにロングボールが来た時は、ほとんど健斗が競っていた。あれも試合前に少し健斗と話をして、すごくいい形ができた」と対策を練っていたことを明かした。
70分に決勝ゴールを挙げたFW金崎夢生については、「前半からオフサイドに何回も掛かる時って、1回オフサイド掛からない時に(ゴールを)決める」と持論を述べ、「だから、それが来るんではないかと思ったら、ホンマに来た。すごく心強いですよね」とエースの活躍を称賛した。
天皇杯準々決勝では後半アディショナルタイムに追いつかれた。しかし、札幌戦で1点をリードした鹿島は、うまく時間を消費したように見えた。このことについて聞かれると、「無理に攻めるわけでもなく、ポストのところで(ボールを)キープをして。レアンドロが途中、中にえぐっていっって、CKになりましたし。ああいうシーンというのはすごくいいことだと思う」と回答。
そして「別に僕らから要求したわけではないので、チームというか、前線の選手が意図的に、もしくは無意識でもやってくれたのかも。すごく良いチームの修正の仕方だったんじゃないかな」と敗戦を糧にしたチームの成長を説明した。
鹿島 連覇へ前進 原点返り攻守果敢に
Jリーグ 次節にも優勝決定
2017/10/29 23:33
序盤に緩みの出た前節は横浜Mに競り負け、25日の天皇杯準々決勝(神戸戦)は試合の締めくくり方を誤り、PK戦で散った。鹿島は再びJ1の頂点に立つ資質を備えたチームなのか。この札幌戦は真価を問われた試合だったといっていい。
「原点に返る」と大岩監督は選手に強調したという。「要所でのプレーの強度を上げよう。守備では前線から相手の攻めを限定し、攻撃ではアグレッシブにボール保持者を追い越していこう」。この指針にのっとり、いわば鹿島のサッカーの教本をなぞっていった。
攻守の切り替えが速い札幌をいなす余裕はなかったが、終始引き締まったプレーができた。47分、FW金崎がゴール前で粘ったのが効き、ボランチ三竿健のJリーグ初ゴールで先制。CKから追いつかれたが、70分、左SB山本のスルーパスを守備ラインの裏で受けた金崎が角度のないところから勝ち越し点を流し込んだ。
「きょうは細かい部分を確認し合うコミュニケーションが取れていた」と三竿健は振り返る。身長190センチのジェイ、187センチの都倉を最前線に置く札幌の空中戦にはCB植田と三竿健が対応し、CB昌子がカバーする形を取って2人を封じ込んだ。
リードして迎えた終盤はリスク管理をしながらゲームを進め、時間をうまく消費した。試合巧者の鹿島が神戸戦でこれをできなかったことが異常なのだが、その失態を薬にして立て直した。
川崎との勝ち点差を4に広げ、残り3節。「タフにアグレッシブにクレバーに戦えば負けることはない」と昌子は話した。正念場で、チームに息づく強みを思い出したことに意味がある。
(吉田誠一)
J1 鹿島、首位キープ 次節にもV可能性
鹿島 2-1 札幌

札幌-鹿島 後半2分、鹿島・三竿健がゴールを決め喜ぶ鹿島イレブン=札幌ドーム、菊地克仁撮影
明治安田J1第31節の首位鹿島は札幌ドームで札幌に2-1で競り勝った。通算成績22勝1分け8敗、勝ち点67。引き分けた2位川崎との勝ち点差は4に広がった。残り3試合で優勝争いは鹿島、川崎に絞られた。
鹿島は後半2分、こぼれ球に反応した三竿健が先制ゴール。同点に追い付かれた後の同25分には金崎が勝ち越しゴールを決めた。
11月5日の第32節第1日は鹿島-浦和の1試合のみを行う。鹿島が勝って、同18日の同節最終日に川崎が負ければ、鹿島の優勝が決まる。
ヘッドラインには夢生の名前が並ぶ。
やはりエースのゴールでの勝利はニュースとなる。
そして、試合後のロッカールームでのエピソードが鹿島らしい。
山藤崇ドクターが川崎の試合を見ていたTVのスイッチを切ったとのこと。
もう他チームは関係ない。
全て勝って優勝するのだ。
強い気持ちで勝ち得たい。
その中で日刊スポーツの鎌田記者は三竿健斗について記す。
「東京Vユース育ちながら鹿島ファンで内田篤人のユニホームを着てゴール裏で応援したこともある。米国在住歴もあり、英語は現在も家庭教師をつけて成熟さを増す努力家」と健斗のエピソードを並べて報じてくれた。
J1初ゴールで勝利に貢献した健斗共に戦っていく。
楽しみである。

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健斗にスポットライトが当たりました。
獲得が一年遅れたら違約金が跳ね上がっていたでしょうし、満男とプレーするのが遅れていました。
強化部の勝利です。
獲得が一年遅れたら違約金が跳ね上がっていたでしょうし、満男とプレーするのが遅れていました。
強化部の勝利です。
代表でウッチー、岳、健斗の歴代20番が並ぶのを観たいですね…笑
チームドクターがこんな事するなんて鹿島くらいでしょうね(笑)