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サンスポ・一色記者、「震災の記憶の風化」を思う

大船渡と熊本の復興に小笠原、植田ら「サッカーで元気にしたい」

大船渡市にオープンした人工芝のグラウンド。子供たちとサッカーをする発起人のひとりの小笠原満男(中央)

 【No Ball,No Life】昨年12月に岩手・大船渡市を、先月は熊本市を取材で訪れた。

 大船渡市はJ1鹿島のMF小笠原満男が高校3年間を過ごした場所。2011年3月11日の東日本大震災で多大な被害を受けた町だ。震災からまもなく7年。リアス式海岸の入り組んだ湾にある港町は、一歩ずつ復興に向かって歩んでいる。  車で海岸線を走っていると目につくのは巨大なコンクリートの防波堤。震災以前はきれいな海が見えていたのであろうと想像する。悲しいことだが、これも現実であり、人々が安心して暮らすためには致し方ないのかもしれない。

 港からほど近くに昨年、人工芝のグラウンドがオープンした。小笠原が発起人となり、同MF遠藤康、DF山本脩斗ら東北出身の選手でつくる有志団体「東北人魂を持つJ選手の会」が『東北人魂・岩手グラウンドプロジェクト』を立ち上げ、昨年12月にようやく完成した。

 同プロジェクトの代表で、小笠原と大船渡高時代のサッカー部の同僚の今野当さんら地元の有志たちが、被災した自宅などの復旧を進めながら「子供たちがサッカー、スポーツをできる環境を」と尽力。当時生まれた子供たちは7歳になり記憶はないが、その思いが通じてみんな笑顔でボールを追いかけていた。

 海の香りを感じられる素晴らしいグラウンド。大会も行われるので、他県のチームもぜひ、訪れてもらいたい場所だ。

 熊本は同じ鹿島のDF植田直通の出身地(宇土市)であり、J1川崎のDF谷口彰悟、同DF車屋紳太郎(ともに熊本市)も生まれ育った場所だ。3人は大津高の先輩後輩で、いずれも昨年12月のE-東アジア選手権の日本代表に選出されている。

 熊本も2016年4月の地震で多大な被害を受けた。一部の道路はいまだ不通で、街のシンボル熊本城は全壊は免れたが、至る所で城壁が崩れ、現在は先の見えない大規模な修復工事が行われている。

 東北同様に、谷口や植田らも支援活動をしており、震災発生後から植田は多額の寄付金を地元自治体に送り続けている。もちろん、熊本出身の選手たちが活躍することで、被災者を勇気づけられる。それは植田も自覚しており「サッカーで熊本を元気にしたい」と口にする。

 大船渡と熊本を取材して思ったこと。それは震災の記憶の風化だ。他地域に住んでいると、震災の記憶、関心は年々薄れていく。サッカー選手、他のアスリートや芸能人、文化人の発言力は大きい。震災の記憶を風化させないためにも、機会をみて呼びかけてほしいところ。そして、その声を受けて足を運び、自身の目で被災地をみて何かを感じてもらいたい。(一色伸裕)


被災地である大船渡と熊本を取材したサンケイスポーツの一色記者である。
震災から少々年月が経ち「震災の記憶の風化」を感じ取ったとのこと。
他地域に住み、日々の生活に追われると、震災の記憶、関心は年々薄れていくと記す。
被災地は未だ復興ならずにおることを忘れがちと言えよう。
それをアスリートである滿男や植田が発言することで思い出させてくれる。
これもまた重要なことである。
感謝したい。

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