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鈴木優磨が持つFWに最も必要な「嗅覚」

鈴木優磨が持つFWに最も必要な「嗅覚」
日本代表にこの選手を呼べ!<鹿島編>

田中滋 2018年2月21日(水) 11:00

少ない出場時間でも結果を残す


鹿島からはFW鈴木優磨をハリルジャパンに推したい【Getty Images】

 2017年12月、EAFF E−1サッカー選手権に鹿島アントラーズからは6人もの選手が選出された。代表の常連である昌子源、植田直通に加え、金崎夢生が久々の復帰を果たし、さらに三竿健斗、山本脩斗、西大伍もヴァイッド・ハリルホジッチ監督のチームに初選出された。


 残念ながら西は、昨季J1リーグ最終節で右膝内側側副靭帯断裂という重傷を負い、現在もリハビリの最中だが、その代替要員として呼ばれたのも土居聖真。昨季の主力選手から実に7人もの選手が呼ばれており、「ハリル監督率いる日本代表に選出された経験のない選手」というくくりから選び出すのは簡単ではない。


 しかし、ワールドカップ(W杯)イヤーになってからチームに組み込む選手ということならば、1人候補がいる。鈴木優磨だ。


 もちろん鹿島に復帰した内田篤人についても、代表に復帰すれば大きな戦力となるだろう。優れた戦術眼と経験値、前回のW杯でも見せた1対1の守備の堅さは他の選手にないものを持っている。鹿島に戻ってからの調整は順調に進んでおり、このままいけば期待どおりの活躍を見せることは間違いない。


 ただ、本人も「このチームでしっかり試合に出たいと思います。代表のことはあまり考えていないですね」と、加熱する周囲の期待から少し距離を置こうとしている。それに、鹿島のなかで唯一、W杯2大会連続出場を果たしている選手をいまさら推しても面白味はない。長期離脱もあった内田については、まずは鹿島でしっかりしたプレーを見せてくれることを期待したい。


 さて、鈴木優磨に話を戻すと、実績面ではまだまだこれからの選手だ。16年シーズンはクラブW杯でも活躍し、センセーションを巻き起こした。しかし、昨季は出だしこそ素晴らしかったが、シーズン途中で調子を崩してしまった。それでも、866分という少ない出場時間でも6得点を記録するなど、高い得点力を誇っていたことは見逃せない。

プレシーズンマッチでは3試合で4得点と大暴れ


プレシーズンマッチでは3試合で4得点と結果を残している鈴木(9)【写真:アフロスポーツ】

 18年シーズンのプレシーズンマッチでは3試合で4得点と、鈴木は大暴れしている。

「今年もまた新たな競争が始まるし、今年は絶対にスタメンを取らなきゃいけないな、という気持ちでやっています。去年もこの時期は結果が出ていた。あとは1シーズン、もたせられるかどうか」


 そう言って、本人も昨季の反省を生かしつつ、金崎やペドロ・ジュニオールがいるFW陣の先発奪取を虎視眈々(たんたん)と狙っている。


 182センチとFWとしては決して大柄ではなく、がに股気味に走るランニングも決して速さはない。しかし、FWに最も必要な「嗅覚」を備え、ゴールを生みやすい位置に勇気を持って飛び込んでいける。ここまでマークした4得点はすべてヘディングで奪ったものであることも、鈴木のプレースタイルをよく表している。


 まだ粗削りな面も多く、決して完成された選手ではないが、大舞台に強い性格はなによりも魅力だ。16年のクラブW杯準決勝、アトレチコ・ナシオナル戦ではチーム3点目を決めると、クリスティアーノ・ロナウドのゴールセレブレーションをまねた。すると、翌日の練習から海外メディアの取材が殺到。日本の若者の姿を面白がっている部分も感じられたが、鈴木は嫌な顔一つせず「注目されてうれしい」と、さらにテンションを上げていた。注目度の高さを自分の力に変えられる能力は、シャイな日本人選手のなかでは異例といえるだろう。


 W杯は世界中の視線が集まる大会だ。それに憶するどころか、もっと注目を浴びたがる選手はなかなかいない。今季、鹿島の激しいポジション争いを制するような活躍を見せれば、土壇場(どたんば)での招集があっても面白い。

田中滋
1975年5月14日、東京生まれ。上智大学文学部哲学科を卒業後、一般企業に就職するも4年目に退社。フリーランスとしてサッカーの取材を始める。現在、『J'sGOAL』、『EL GOLAZO』で鹿島アントラーズ担当記者として取材活動を行う。著書に『常勝ファミリー 鹿島の流儀』。


日本代表に優磨を推すSportsnaviの田中滋氏である。
代表経験者がずらりと並ぶ鹿島から観招集の選手を挙げるとすれば優磨に異存は無かろう。
荒削りながら、持っておるポテンシャルの高さは天下一品。
なによりゴールを決める嗅覚を持っておる。
こればかりは、感覚として持って生まれる以外にどうすることも出来ない才能である。
優磨は天賦の才を持ってる。
そして、それを活かすメンタルも併せ持っておるFWである。
日本の育成方針に乗らなかったこともまた魅力の一つと言えよう。
ここで、代表に呼ばれるようになれば、大きく化ける可能性を秘めておる。
我らとしても、大舞台に立つ優磨を観てみたいと願う。
そのためにも鹿島を勝利に導き、多くのゴールを決めていって欲しい。
活躍を楽しみにしておる。

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個人的にドイツ代表でいうとゴールへの嗅覚といえばトーマス・ミュラー!!派手さはないけど、そこにいるか とゴールを量産する。ただし優磨とはキャラは違いますが(笑)
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