サッカーダイジェスト 鳥栖戦寸評
【J1採点&寸評】鳥栖0-1鹿島|試合巧者の鹿島が貫録の完封勝利! MOMは攻守に貪欲だった…
梶山大輔(サッカーダイジェスト)
2018年03月18日
鳥栖――後半は立て直したが…

【警告】鳥栖=チョン・スンヒョン(15分)、V・イバルボ(55分)、田川(90+2分) 鹿島=永木(34分)、安部(51分)、金崎(68分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)
[J1リーグ第4節]鳥栖0-1鹿島/3月18日/ベアスタ
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5.5
鹿島の巧みなポゼッションに翻弄された前半は、ペースを掴めなかった。前半終了間際にシステムを中盤フラットの4-4-2へ変更。これが功を奏し、後半は攻勢を強めた。ただ結果的にゴールを奪えず、試合巧者の鹿島に力の差を見せつけられた。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
20 権田修一 6
7本のシュートを浴びたが、これといったミスはなかった。失点シーンは金崎を褒めるべきだろう。
DF
5 キム・ミンヒョク 5.5
足を出して金崎のシュートをブロックしたが、無情にも被弾。後半は安定したプレーを見せていただけに、この失点が悔やまれる。
13 小林祐三 5
90分を通してオーバーラップを自重し、リスク管理を心掛けた。1点を追う後半は、攻撃の比重を高めたかった。
5 チョン・スンヒョン 5.5
鈴木へのチェックがわずかに遅れ、失点に繋がってしまった。最終盤は前線でパワープレー要員となったが、良いボールに恵まれず。
23 吉田 豊 6
武器である1対1の強さが際立ち、マッチアップした伊東を封じる。失点後は前へ出る姿勢を強めたが、報われなかった。
MF
4 原川 力 6
サイドに流れる金崎、鈴木と激しくやり合う。プレースキックの精度は高く、脅威を与えていた。
6 福田晃斗 6
前半は思うようにプレーに関与できず。左サイドに移った後半は、エリア内に侵入するなど躍動。反撃ムードを作った。
鳥栖――イバルボはプレッシャーに苦しみ…

攻撃の起点になろうと奮闘したV・イバルボ(中央)だが、昌子(左)のマークに自由を奪われた。(C)SOCCER DIGEST
36 髙橋秀人 6
常にバランスを考えてプレーし、的確な縦パスで攻撃のスイッチを入れた。すっかりチームに馴染んだ印象だ。
FW
9 チョ・ドンゴン 5
22分に強烈なシュートで沸かせたが、見せ場はこのシーンだけ。昌子&植田の日本代表コンビに抑え込まれた。
FW
32 ビクトル・イバルボ 5.5
屈強なフィジカルを活かし、ボールの収まりどころに。ただ、昌子&植田のタイトな寄せに苦しみ、効果的に機能したとは……。22分のシュートはポストに嫌われた。
FW
40 小野裕二 5.5(86分 OUT)
キックオフから軽快な動きを披露。ただ、右サイドに移った後半はボールに触る機会が減り、ゴールを演出できず。
交代出場
FW
27 田川享介 5.5(63分 IN)
投入直後から背後への動き出しでチャンスを窺う。スペースを消されてしまい、スピードを活かせなかった。
FW
22 池田 圭 ―(86分 IN)
ラスト4分で登場。ゴールを期待されたが、短い時間ではシュートまで持ち込めなかった。
MF
14 高橋義希 ―(86分 IN)
原川に代わってダブルボランチの一角に入る。豊富な運動量で中盤を活性化させた。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 6
劣勢の前半を受け、得意とするシステム変更で修正を図る。目論見通り流れは良くなったが、最後まで1点が遠かった。2、3枚目のカードをもう少し早めに切れれば、さらに攻勢を強められたか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島――したたかさを存分に発揮。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
先制点が決まった後は、サイドを起点に巧妙なパスワークで主導権を握った。相手がシステム変更でリズムを掴んだ後半は押し込まれたが、昌子&植田のCBコンビを中心に逃げ切った。したたかさを存分に発揮し、難しい試合を制した。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
22分のチョ・ドンゴンの強烈なシュートを危なげなくセーブ。ハイボールの処理も盤石で、クリーンシートを達成。
DF
3 昌子 源 7
予測の早さで上回り、安定感のあるディフェンスを披露。大声で味方を鼓舞し続け、最終ラインを完璧に統率した。
5 植田直通 7
先制点はこの男のインターセプトから生まれた。対人プレーの強さは圧巻で、V・イバルボを見事に抑え込む。クロスの跳ね返しも出色だった。
16 山本脩斗 6
機を見たオーバーラップでアタッカーをサポート。後半の劣勢にも、ベテランらしく落ち着いて対応した。
24 伊東幸敏 6
持ち前の攻撃参加は沈黙気味。ただ後半は、左サイドに移った福田に粘り強く食らいつき、完封勝利に貢献した。
MF
6 永木亮太 6
広範囲をカバーする動きで中盤を引き締める。3列目からの飛び出しも時折見せ、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。
8 土居聖真 6(87分 OUT)
俊敏な動きでDFをかわし、時間を作る。連戦で疲れはあったはずだが、攻守によく走った。
鹿島――2トップが攻守に躍動。

14分、金崎が強烈な一撃をお見舞い。頼れるエースが勝点3をもたらした。(C)SOCCER DIGEST
20 三竿健斗 6.5
球際に強さを見せ、果敢なタックルでピンチの芽を摘んだ。特に押し込まれた後半の働きぶりはお見事。サイドチェンジの質が高まれば文句なしだ。
30 安部裕葵 6(70分 OUT)
鋭いターンとドリブルで攻撃のアクセントに。決定機には絡めなかったが、ハードワークは見せた。
FW
9 鈴木優磨 6.5
正確な落としで金崎のゴールをお膳立て。前線からの献身的なプレスも精力的で、プレーに勢いがあった。
MAN OF THE MATCH
10 金崎夢生 7(81分 OUT)
先制点のシュートはスピード、コースともに抜群だった。貪欲にボールを追い、ゴールを狙い続ける“らしさ全開”のプレーで勝利に導いた。
交代出場
FW
14 金森健志 6(70分 IN)
疲れが見えた安部に代わってピッチへ。劣勢の中で、守備のバランスを第一に考え振る舞った。
FW
7 ペドロ・ジュニオール ―(81分 IN)
時間は限られたが、迫力のある仕掛けでインパクトを残した。
MF
4 レオ・シルバ ―(87分 IN)
最終盤にクローザーとして登場。V・イバルボの突進を止めた90分のプレーは流石だった。
監督
大岩 剛 6.5
2トップに推進力のある金崎と鈴木を配置し、攻守にアグレッシブな姿勢を貫いた。疲れが見えた安部をフレッシュな金森と交代させ、レオ・シルバをクローザーとして送り込むなど、的確な交代策を披露。リーグ戦2試合ぶりの勝利を手にした。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
サッカーダイジェストの梶山記者による鳥栖戦の寸評である。
完封勝利に全員に良い評点が与えられた。
中でも、源、植田、夢生に特に良い評価が与えられた。
夢生は決勝ゴールに加え、アグレッシブなプレイが印象強く、MOMも与えられておる。
このガッツはチームに勢いを与える。
また、完封に貢献した両CBは鳥栖の攻撃陣、特に助っ人のイバルボを封じ込めたことが高い評価に繋がったと思う。
このコロンビア人は怖かった。
前半のシュートがポストに嫌われてなかったら結果は大きく変わっておったであろう。
それから、植田は先制点の起点ともなっており、成長を感じさせる。
存在感が光っておった。
複数得点がなされておれば、植田がMOMであったのではなかろうか。
攻守が噛み合い、タフな試合にて勝ち点3を得た。
このような試合を勝ちきったことは大きい。
中断明け以降も勝利を積み重ねていきたい。
期待しておる。

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梶山大輔(サッカーダイジェスト)
2018年03月18日
鳥栖――後半は立て直したが…

【警告】鳥栖=チョン・スンヒョン(15分)、V・イバルボ(55分)、田川(90+2分) 鹿島=永木(34分)、安部(51分)、金崎(68分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)
[J1リーグ第4節]鳥栖0-1鹿島/3月18日/ベアスタ
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5.5
鹿島の巧みなポゼッションに翻弄された前半は、ペースを掴めなかった。前半終了間際にシステムを中盤フラットの4-4-2へ変更。これが功を奏し、後半は攻勢を強めた。ただ結果的にゴールを奪えず、試合巧者の鹿島に力の差を見せつけられた。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
20 権田修一 6
7本のシュートを浴びたが、これといったミスはなかった。失点シーンは金崎を褒めるべきだろう。
DF
5 キム・ミンヒョク 5.5
足を出して金崎のシュートをブロックしたが、無情にも被弾。後半は安定したプレーを見せていただけに、この失点が悔やまれる。
13 小林祐三 5
90分を通してオーバーラップを自重し、リスク管理を心掛けた。1点を追う後半は、攻撃の比重を高めたかった。
5 チョン・スンヒョン 5.5
鈴木へのチェックがわずかに遅れ、失点に繋がってしまった。最終盤は前線でパワープレー要員となったが、良いボールに恵まれず。
23 吉田 豊 6
武器である1対1の強さが際立ち、マッチアップした伊東を封じる。失点後は前へ出る姿勢を強めたが、報われなかった。
MF
4 原川 力 6
サイドに流れる金崎、鈴木と激しくやり合う。プレースキックの精度は高く、脅威を与えていた。
6 福田晃斗 6
前半は思うようにプレーに関与できず。左サイドに移った後半は、エリア内に侵入するなど躍動。反撃ムードを作った。
鳥栖――イバルボはプレッシャーに苦しみ…

攻撃の起点になろうと奮闘したV・イバルボ(中央)だが、昌子(左)のマークに自由を奪われた。(C)SOCCER DIGEST
36 髙橋秀人 6
常にバランスを考えてプレーし、的確な縦パスで攻撃のスイッチを入れた。すっかりチームに馴染んだ印象だ。
FW
9 チョ・ドンゴン 5
22分に強烈なシュートで沸かせたが、見せ場はこのシーンだけ。昌子&植田の日本代表コンビに抑え込まれた。
FW
32 ビクトル・イバルボ 5.5
屈強なフィジカルを活かし、ボールの収まりどころに。ただ、昌子&植田のタイトな寄せに苦しみ、効果的に機能したとは……。22分のシュートはポストに嫌われた。
FW
40 小野裕二 5.5(86分 OUT)
キックオフから軽快な動きを披露。ただ、右サイドに移った後半はボールに触る機会が減り、ゴールを演出できず。
交代出場
FW
27 田川享介 5.5(63分 IN)
投入直後から背後への動き出しでチャンスを窺う。スペースを消されてしまい、スピードを活かせなかった。
FW
22 池田 圭 ―(86分 IN)
ラスト4分で登場。ゴールを期待されたが、短い時間ではシュートまで持ち込めなかった。
MF
14 高橋義希 ―(86分 IN)
原川に代わってダブルボランチの一角に入る。豊富な運動量で中盤を活性化させた。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 6
劣勢の前半を受け、得意とするシステム変更で修正を図る。目論見通り流れは良くなったが、最後まで1点が遠かった。2、3枚目のカードをもう少し早めに切れれば、さらに攻勢を強められたか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島――したたかさを存分に発揮。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
先制点が決まった後は、サイドを起点に巧妙なパスワークで主導権を握った。相手がシステム変更でリズムを掴んだ後半は押し込まれたが、昌子&植田のCBコンビを中心に逃げ切った。したたかさを存分に発揮し、難しい試合を制した。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
22分のチョ・ドンゴンの強烈なシュートを危なげなくセーブ。ハイボールの処理も盤石で、クリーンシートを達成。
DF
3 昌子 源 7
予測の早さで上回り、安定感のあるディフェンスを披露。大声で味方を鼓舞し続け、最終ラインを完璧に統率した。
5 植田直通 7
先制点はこの男のインターセプトから生まれた。対人プレーの強さは圧巻で、V・イバルボを見事に抑え込む。クロスの跳ね返しも出色だった。
16 山本脩斗 6
機を見たオーバーラップでアタッカーをサポート。後半の劣勢にも、ベテランらしく落ち着いて対応した。
24 伊東幸敏 6
持ち前の攻撃参加は沈黙気味。ただ後半は、左サイドに移った福田に粘り強く食らいつき、完封勝利に貢献した。
MF
6 永木亮太 6
広範囲をカバーする動きで中盤を引き締める。3列目からの飛び出しも時折見せ、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。
8 土居聖真 6(87分 OUT)
俊敏な動きでDFをかわし、時間を作る。連戦で疲れはあったはずだが、攻守によく走った。
鹿島――2トップが攻守に躍動。

14分、金崎が強烈な一撃をお見舞い。頼れるエースが勝点3をもたらした。(C)SOCCER DIGEST
20 三竿健斗 6.5
球際に強さを見せ、果敢なタックルでピンチの芽を摘んだ。特に押し込まれた後半の働きぶりはお見事。サイドチェンジの質が高まれば文句なしだ。
30 安部裕葵 6(70分 OUT)
鋭いターンとドリブルで攻撃のアクセントに。決定機には絡めなかったが、ハードワークは見せた。
FW
9 鈴木優磨 6.5
正確な落としで金崎のゴールをお膳立て。前線からの献身的なプレスも精力的で、プレーに勢いがあった。
MAN OF THE MATCH
10 金崎夢生 7(81分 OUT)
先制点のシュートはスピード、コースともに抜群だった。貪欲にボールを追い、ゴールを狙い続ける“らしさ全開”のプレーで勝利に導いた。
交代出場
FW
14 金森健志 6(70分 IN)
疲れが見えた安部に代わってピッチへ。劣勢の中で、守備のバランスを第一に考え振る舞った。
FW
7 ペドロ・ジュニオール ―(81分 IN)
時間は限られたが、迫力のある仕掛けでインパクトを残した。
MF
4 レオ・シルバ ―(87分 IN)
最終盤にクローザーとして登場。V・イバルボの突進を止めた90分のプレーは流石だった。
監督
大岩 剛 6.5
2トップに推進力のある金崎と鈴木を配置し、攻守にアグレッシブな姿勢を貫いた。疲れが見えた安部をフレッシュな金森と交代させ、レオ・シルバをクローザーとして送り込むなど、的確な交代策を披露。リーグ戦2試合ぶりの勝利を手にした。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
#金崎夢生 がPA中央から右足を振り抜く!
— DAZN ダゾーン (@DAZN_JPN) 2018年3月18日
金崎のゴールでアウェイの鹿島が先制に成功する。
明治安田J1第4節 鳥栖×鹿島は https://t.co/u4BaoHbwDg でライブ中。#時代を変えろ#DAZN@atlrs_official pic.twitter.com/WVt3Pm7fSq
サッカーダイジェストの梶山記者による鳥栖戦の寸評である。
完封勝利に全員に良い評点が与えられた。
中でも、源、植田、夢生に特に良い評価が与えられた。
夢生は決勝ゴールに加え、アグレッシブなプレイが印象強く、MOMも与えられておる。
このガッツはチームに勢いを与える。
また、完封に貢献した両CBは鳥栖の攻撃陣、特に助っ人のイバルボを封じ込めたことが高い評価に繋がったと思う。
このコロンビア人は怖かった。
前半のシュートがポストに嫌われてなかったら結果は大きく変わっておったであろう。
それから、植田は先制点の起点ともなっており、成長を感じさせる。
存在感が光っておった。
複数得点がなされておれば、植田がMOMであったのではなかろうか。
攻守が噛み合い、タフな試合にて勝ち点3を得た。
このような試合を勝ちきったことは大きい。
中断明け以降も勝利を積み重ねていきたい。
期待しておる。

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イエロー一枚もらった後の金崎にはいつもヒヤヒヤさせられるけど、意外と二枚もらって退場したことはなかったはず(あったらすみません)
ただ昨日は2枚目出てもおかしくなかった。
もう少し冷静にお願いします
ただ昨日は2枚目出てもおかしくなかった。
もう少し冷静にお願いします
加入初年のホームでのヴィッセル戦で終了間際に2枚目をもらい退場しました