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新しい試練はまた内田篤人を鍛えてくれるに違いない

「あきらめちゃ、だめじゃない?」苦悩する鹿島のキーマン内田篤人
名門・鹿島アントラーズの低迷。ベテランとなって帰ってきた内田篤人の思い
文:寺野典子/写真:ロイター/アフロ 2018年04月23日

■完敗に送られた「アントラーズコール」

 ディフェンディングチャンピオン・川崎フロンターレを相手に1-4の大敗を喫した鹿島アントラーズ。今季の課題である立ち上がりの悪さを突かれるように、開始5分のオウンゴール。後半開始早々の47分にも失点を喫した。64分に1点を返したものの、1分後にはGKへのバックパスを奪われて、3点目。77分には昌子源が退場し、81分に4点目を献上。文字通り完敗という内容だった。

 試合終了後、ゴール裏へと向かうアントラーズの選手たち誰もが、サポーターからのブーイングを覚悟していただろう。しかし、送られたのは、熱のこもったアントラーズコールだった。

「サポーターの人もブーイングじゃなくて、応援を送ってくれたけど、苦しいのはみんな苦しい」

 内田篤人はそうチームの現状を口にした。
 ACLではJリーグ勢で唯一決勝トーナメント進出を果たしたが、リーグ戦は3勝2分け4敗の11位(4月21日)。首位を走るサンフレッチェ広島とは勝ち点差は14ポイント。そのうえ、ここ1カ月は怪我人が8名にも及んでいる。

 今季加入した内田も第1節出場後、長く戦線離脱を余儀なくされていたひとりだ。
 前節、4月14日の名古屋グランパス戦に先発復帰し、勝利に貢献。立ち上がりの悪癖を払しょくすべく、「前への意識を表現したかった」と試合開始直後から攻撃参加や前線へのパスを送った。先制点を獲得後(前半10分)は、身体を張った守備でゴールを死守している。「プレーでチームをひっぱりたい」という内田らしい姿を見せていた。


 しかし、グループリーグ首位攻防となった4月17日のACL水原戦を、若手主体で臨み0-1と惜敗を喫したチームは、リーグ戦、川崎Fと対峙し、またもやその悪癖を見せる結果となってしまったのだ。

「映像でも見ていたけれど、フロンターレは、Jリーグのなかでもパス回しや攻撃のクォリティは群を抜いている。そういう相手と浮き沈みのある、あまりよくないアントラーズがやれば、こういう結果になってしまう部分もあるんだとは思う。

 ある程度、相手がパスを出して、動いていくという部分は予想していたし、しょうがない部分でもある。ただ、前半に失点してしまった状況で、やっぱり『またか』という雰囲気にもなるから。相手に対抗しようとするうちの動きも少ない。『次なにをしようか』という感じで、ひとつひとつのプレーが単発で終わってしまう。それぞれみんな思っているんだけど、みんな頑張っているんだけど、それがかみ合っていない。

 フロンターレは出して動いて(を繰り返していて)、みんながボールをもらうために動いている。そういうシンプルなことだとは思うけれど。俺らの形ってなんだったかと考えたときに、それが作りきれていない。勝てない状況になれば、自信がどんどん無くなっていく。そのうえ試合が続くなかでは、立て直すのは簡単じゃないとは思うから、ここは我慢するしかない。

 戦術もあるだろうし、ちょっと運もあるだろうし、これだけっていう理由じゃない。それを俺がわかっていれば、勝たせられる。俺も30(歳)で、ドイツでもやっているけど、どうやったら勝てるかって答えはないから。我慢しかない。ひたすら我慢、我慢。俺らには4冠という目標がある。だいぶ差があるけど、あきらめちゃダメじゃない? だけど、今は4冠を獲るチームの戦い方じゃない」

■サイドバックはこういう展開だと厳しい(笑)



 内田はある種、淡々と現実について語った。その言葉は厳しい。それは誰かを責めるというよりも、自身へのメッセージでもあるように思えた。

「サイドバックはこういう展開になるとなかなか難しい。(追加点を狙い)前へ行ったらカウンターをくらうし。どうしても受け身になる。やれることが限られちゃうね、難しいゲームになればなるほど。そういう地味なポジションなんですよ(笑)」

 そう語った言葉の響きは軽快にも感じたけれど、いかにチームへ影響力を与えられるかという意味での内田の苦悩が感じられもした。

 プレーで示すという意味での、ピッチの右サイドに立っている自身の限界。ベテラン選手にひっぱられていた過去とは違う。4冠をめざすチームの大型補強と言われた現在の内田篤人に課せられた任務、期待は彼自身がもっとも理解しているはずだ。

 苦境に立つチームの一員、そして、ベテランとして、ただじっと「我慢」しているわけではないだろう。新しい試練はまた内田篤人を鍛えてくれるに違いない。


川崎戦後の篤人を取材したBEST TIMEの寺野女史である。
FOOTBALL ZONE WEBの大木記者の記事とはかなり印象が異なる。
先の記事では戦術批判とも受け取られかねないコメントであったが、こちらではかなり前向きである。
「どうやったら勝てるかって答えはないから。我慢しかない。ひたすら我慢、我慢。俺らには4冠という目標がある。だいぶ差があるけど、あきらめちゃダメじゃない? だけど、今は4冠を獲るチームの戦い方じゃない」という言葉には、篤人の経験に裏付けされた含蓄がある。
諦める場合ではないのだ。
物事を変えるにも時間と労力がいる。
そこは我慢するところ。
この二つの記事を比較し、篤人の言いたいことをどちらが伝えておったかが、今はわかる。
コメントを切り取り報じるメディアの怖さを改めて知った。
常に真実を追い求めていきたい。

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篤人が批判のみと捉えられるような
発言をするとは思えませんでしたが
書き方次第でこうも印象が変わるのは
怖いですね。
成績が良くないと、監督と選手の内紛が
原因、とした方が、記事を読まれやすい
ということでしょうか。。。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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