fc2ブログ

サッカーダイジェスト セレッソ戦寸評

【J1採点&寸評】C大阪0-2鹿島|金崎退団の不安を吹き飛ばした!先制弾の鈴木を高評価
多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
2018年07月25日


C大阪――片山、山下は低評価


【警告】C大阪=山口(47分)、丸橋(59分) 鹿島=なし
【退場】C大阪=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】鈴木優磨(鹿島)


[J1リーグ14節]C大阪0-2鹿島/7月25日/ヤンマー

【チーム採点・寸評】
C大阪 5
前半は些細なパスミスを散見してリズムを掴めず、後半にはマークの緩さを突かれ2点を献上。攻守両面で数多くの課題が残った。

【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5
J1通算出場200試合目は2失点で悔しい敗戦。いずれも止めるのは困難なシュートではあったものの……救世主にはなれなかった。

DF
4 藤本康太 5.5(77分OUT)
今季リーグ戦では11節以来の出場。陸空を問わず身体を張って相手の侵攻を阻止しようと試みたが、58分には鈴木の突破についていけず、先制点を許した。

14 丸橋祐介 5.5
縦に突破を許す場面が少なくなく、リスクを背負った高めのポジショニングも奏功しなかった。得意の左足が光ったのも78分のシーンくらい。

16 片山瑛一 4.5
安部の俊敏なステップワークと安西のオーバーラップに手を焼く。73分のシュートチャンスもモノにできないなど、攻守において悪い印象ばかりが残った。

23 山下達也 4.5
良いところを見つけるのは難しい。47分のカウンターにつながったボールロスト、鈴木に簡単に入れ替わられた58分の対応など、いただけないミスが多すぎた。

MF
6 山口 蛍 5.5
相手がターンをする前に潰す出足の鋭いタックルと広範囲のカバーリングは評価に値。ただ、周囲が勢いを失っていくとともに、徐々にトーンダウンした。

7 水沼宏太 5
39分、43分と立て続けに絶好機を生み出した鋭い動き出しは素晴らしい。決めていれば、ヒーローになれたはずだが……。

32 田中亜土夢 5.5(63分OUT)
ダイナミックな動きで攻撃にアクセントを加え、43分には決定的チャンスを創出。ただ一方で、相手の自由なプレースペースを生んでしまう弊害も見られた。

43 オスマル 5
冷静にボールを左右に捌いてはいたが、効果的だったかは甚だ疑問。1本で局面を変えるような縦パスは少なかった。

C大阪――杉本の出来は物足りない

FW
9 杉本健勇 5.5
厳しいマークを受けながら懸命にこなしたポストワークは精度を欠く。シュートチャンスも少なからずあったが、いずれもゴールに結びつけられず、物足りない出来に。

25 山内寛史 5(68分OUT)
J1リーグデビュー戦は、不完全燃焼。積極的にスペースに顔を出してボールを呼び込むも、なかなか収められなかった。

交代出場
FW
13 高木俊幸 5.5(63分IN)
相手に傾いていた流れを引き寄せようと、果敢に仕掛けて度々守備網を破った。ただ決定的な仕事は果たせなかった。

MF
24 山村和也 5.5(68分 IN)
2トップの一角で出場した古巣戦のハイライトは78分。丸橋のクロスに合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定でぬか喜びに。

MF
11 ソウザ -(77分IN)
カウンターを承知で前傾姿勢を貫き、ゴールを目指した。ただ渾身のミドルシュートもGKに止められた。

監督
ユン・ジョンファン 5
22節の浦和戦からスタメン7人を変更した采配は実らず、チームは後半に息切れ。攻撃的な交代カードもスコアを覆すことはできなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

鹿島――安部の切れ味鋭いドリブルが光る

【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
2トップのサイドハーフを中心とした畳みかけるような速攻は迫力があった。昌子の負傷は心配だが、金崎の移籍を不安にさせない攻撃陣の好調は良い兆候だ。

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
後半途中に足を痛めながらも、度々のファインセーブで最後まで無失点で乗り切った。その安定感は連勝に欠かせなかった。

DF
3 昌子 源 6(41分OUT)
恐るべき対人能力で、杉本と山内の2トップにほとんど仕事をさせなかった。それだけに41分に負傷交代が悔やまれる。

22 西 大伍 6
前半に田中亜に背後を突かれてチャンスを作られたのは減点材料。とはいえ、それで乱れることなく、後半は集中して右サイドを固めた。

32 安西幸輝 6
巧みなポジショニングで、切り込み隊長の安部を後方からサポート。67分には自ら豪快なドリブルで持ち上がり、会場を沸かすシュートを放った。

39 犬飼智也 6.5
空中戦はほぼ負けなしで、昌子の負傷退場というアクシデントの後も冷静さを失わずに杉本らに対応。57分にはDFに当たって通るラッキーパスで先制点をお膳立て。

MF
4 レオ・シルバ 6
決定的な仕事はなかったが、セカンドボールの回収の早さは別格で、チームに落ち着きをもたらしていた。48分には惜しいFKも放った。

13 中村充孝 6(82分OUT)
エリア内に切り込んでいく持ち味の攻撃よりも、守備面での貢献が目を引く。丸橋、田中亜、オスマルらに献身的にプレスをかけた。

20 三竿健斗 6
昌子交代後に、キャプテンマークを巻いたボランチは、効率の良いスプリントで攻守に働いた。時に最前線まであがり、ボールを呼び込むシーンも。

30 安部裕葵 7
切れ味抜群のスピーディなドリブルを披露。対面した片山を手玉に取り、再三ビッグチャンスを演出した。

鹿島――鈴木の先制ゴールは圧巻


特大のインパクトを残したのが鈴木。DFふたりを置き去りにするゴールでチームに勢いをもたらした。写真:川本学

FW
8 土居聖真 6.5(90分OUT)
どちらかと言えば鈴木の影に隠れて目立たない時間が多かったが、61分に眩い輝きを放つ。左サイドからのクロスに反応して相手の勢いを殺す追加点を決めてみせた。

9 鈴木優磨 7
相手のタックルをいなす軽快なステップと力強い突破が光る。DFふたりをぶち抜いて決めた58分の先制ゴールは圧巻で、金崎移籍の不安を吹き飛ばした。

交代出場
DF
28 町田浩樹 6.5(41分IN)
昌子の負傷により、急きょ登板。本職の守備では、犬飼とともにタイトなマークで杉本を封じ、61分にはアシストを決めて攻撃でも魅せた。

MF
6 永木亮太 -(82分 IN)
スタミナを切らした相手をあざ笑うかのように豪快なダッシュを繰り返し、攻守に奮闘。クローザーとしての役割をまっとうした。

FW
28 山口一真 -(84分IN)
今季リーグ戦は5試合目の出場。短いプレー時間で見せ場は訪れなかったものの、フルスロットルで走り回り勝利に貢献した。

監督
大岩 剛 6.5
中2日の連戦にも関わらず、スタメンはほとんど変えずに臨む(永木をL・シルバに代えたのみ)。結果的にその采配が奏功して、柏戦の6得点の勢いそのままに2ゴールを奪い、連勝した。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


サッカーダイジェストの多田氏によるセレッソ戦の寸評である。
完封勝利に総じて良い評価が与えられておる。
そして、「金崎の移籍を不安にさせない攻撃陣の好調は良い兆候だ」と評す。
また、裕葵と優磨に最高評点が与えられておる。
裕葵には「切れ味抜群のスピーディなドリブルを披露。対面した片山を手玉に取り、再三ビッグチャンスを演出した」と寸評が付く。
このドリブルは驚異と言えよう。
リーグ戦序盤の不調がウソのように成長しておる。
そしてMOMにも選ばれた優磨である。
「相手のタックルをいなす軽快なステップと力強い突破が光る。DFふたりをぶち抜いて決めた58分の先制ゴールは圧巻で、金崎移籍の不安を吹き飛ばした」と賞賛される。
まさにエースストライカーと言えよう。
決して足が速いわけではない。
それでも門をこじ開けで抜けだし、綺麗なループで決めるところがサッカーの面白さである。
優磨の活躍が今後も楽しみである。

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村


鹿島アントラーズ ブログランキングへ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク