ジュビロ戦コメント・報道
2018明治安田生命J1リーグ 第24節

鹿島アントラーズ:大岩 剛
今日出場した選手は、非常によくプレーしてくれた。粘り強く、我慢強くプレーしてくれて、勝ち切りたかったが、少し残念な結果になってしまった。選手たちにも、次のACLに向けて気持ちを切り替えようと話した。しっかり切り替えて、次のゲームに臨みたい。
Q. ゴールを奪うための狙いは? 後半、レオ選手のところでボール奪取ができていたが。
A. システム上、ウイークポイントがあり、そこを突いていこうと話していた。前半はなかなか自分たちでボールを持ちながら、相手のウイークポイントを突くことができなかったが、狙いどころを伝えたところ、後半はいい守備からいい攻撃ができていたと思う。レオは疲労があるなかで、前半は体が重そうに感じていた。後半になりエンジンがかかり、彼のところでボールを奪える回数が増えた。ゲームをコントロールすることができたと評価している。
Q. 最後の最後に追いつかれてしまった要因、ACLに向けての収穫と課題は?
A. 最後、相手のパワープレーもプランのなかに入っていた。しっかりと跳ね返す力はあったと思う。映像を見ていないのでわからないが、意外な形で失点してしまった。試合を締めるところはしっかりやらなくてはいけない。反省しなくてはいけないところ。今後の試合においても、しっかり勝ち切るということが課題として残った。当然、次のACLの戦いも、しっかりとホームで最後の最後まで戦いたいと思う。
Q. 先発5人を入れ替えて、ACLに備えたところもあったと思うが、勝ち点1だった。この結果をどうACLにつなげっていくか?
A. すぐに次のゲームがあるので、トレーニングなどで士気を上げたり、改善することはできない。今日試合に出た選手の振り返りのなかで、次に試合に出る選手に伝えていく。チームとしての戦い方を、しっかり全員が共通認識として持つことがカギになる。しっかりリカバリーして、次の試合に臨みたいと思う。

【犬飼 智也】
(得点は)ほぼ大伍さんのゴール。得点云々よりも、勝ち切らなければいけない試合だった。自分がもっと相手のボールを弾き返せればよかった。
【田中 稔也】
試合の入り方は良かった。課題は最後の精度を上げることと、守備での迫力だと思う。サポーターの皆さんからのコールがすごくて、力になった。これがスタートだと思う。練習からもっとアグレッシブにやって、チームを勝たせる選手になりたい。
【レオ シルバ】
どの試合でも勝ち点3を目指して戦っている中で、残り数分で勝ち点2を失う結果になってしまった。立ち上がりはマークを合わせるのに時間がかかったけど、ハーフタイムに話し合ってうまく修正できた。勝ちを逃して悔しい。ACLに向けて切り替えていきたい。
【土居 聖真】
個人的にパフォーマンスが良くなかった。申し訳ない。悪いなりに守備をしっかりしようと思っていた。起点を作られると厳しくなるけど、抑えるべきところは抑えられていたと思う。追加点が欲しかった。悔しいです。
【安西 幸輝】
もっとしっかりと予測できていれば、手に当たることはなかったと思う。後ろに選手がいることはわかっていて、その選手のマークに付こうとして手を出したところに当たってしまった。試合への入り方はよかったけど、最後のプレーしか今は残っていない。
【三竿 雄斗】
もっとボールに触りたかったけど、まだまだここからコンディションを上げていけると思う。継続していきたい。トシとは練習から話し合っていたし、しっかりやれていたと思う。ケガでずっと休んでいたし、まだまだここからだと思う。
第24節
2018年8月24日(金)19:04KO カシマ
[ 大岩 剛監督 ]
今日出場した選手は非常によくプレーしてくれて、粘り強く、我慢強くプレーしてくれた結果、最後勝ち切りたかったんですけれども、少し残念な結果なんですけれども、次のACLにしっかり気持ちを切り替えるという話をしたので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います。
--磐田からゴールを奪うための狙いと、後半に何度もありましたが、ボールを奪っていたレオ シルバ選手の動きについてお願いします。
システム上ウィークポイントがあるので、そこを突いていこうという話をしました。前半はなかなか自分たちがボールを持ちながらそういう相手のウィークポイントを突いていくことができなかったんですけれども、後半になって狙いどころを伝えたところ、非常に良い守備から良い攻撃ができていたと思います。
あとはレオ シルバですけれども、疲労の中で前半は体が重そうでしたけれども、後半になってエンジンがかかってきて、彼のところでボールを奪える回数が増えたので、非常にゲームをコントロールすることができたんじゃないかなというふうに思います。非常に評価しています。
第24節
2018年8月24日(金)19:04KO カシマ
[ 安西 幸輝 ]
ハンドを取られても何も言えない。予測していれば良かった。後ろに選手がいるのが分かっていたので、つかもうとして当たってしまった。途中出場が続いているが、今日みたいにサイドを活性化させる仕事もできると監督に分かってもらえれば幅ができる。でも先発でやりたいと思う。相手のウイングバックの選手が、SBの選手が出たときに引くので、ボランチの脇が空くと思っていた。出るときに(三竿)雄斗くんにそれを伝えてうまくできていたけれど、最後がああだったので、いまはそれしか頭に残っていないです。
[ 田中 稔也 ]
入り方は良かったと思う。ドリブルでも普通に仕掛けられた。あとは最後の精度と守備の迫力を磨きたいと思った。(リーグ先発)デビュー戦は楽しかった。相手が3バックという難しいフォーメーションの中で、後ろの(三竿)雄斗くんとコミュニケーションをとろうと話していた。うまくコミュニケーションがとれたので、やられる気はしなかった。
--惜しい場面もあったが?
あそこでもう一個早く打てれば決められたかもしれない。あそこも最後の課題かなと思う。
【鹿島 vs 磐田】犬飼の鹿島加入後初得点!
2018年8月24日(金)

前半は共に堅実な守備でチャンスというチャンスを作らせなかった試合が動いたのは71分、鹿島がCKのチャンス!永木亮太が蹴り入れたボールは犬飼智也(#39)にあたりゴールに吸い込まれる!
【鹿島】期待の新戦力セルジーニョは、この日は“沈黙”したが…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2018年08月24日
今はまだチャンスメーカーとしての働きが目立つ

周囲を活かすプレーはまずまずだった期待の新戦力セルジーニョ。写真:徳原隆元
[J1リーグ24節]鹿島×磐田/8月24日/カシマ
鹿島の期待の新戦力セルジーニョは前節に続いてスタメンに名を連ね、この日はフル出場を果たした。
だが、待望の移籍後初ゴールは生まれず。積極的にシュートを狙うシーンもあったが、相手DFにブロックされたりと、ネットを揺らすことはできなかった。
とはいえ、17分の永木とのワンツーや、オフサイドにはなったが25分の三竿雄を走らせた縦パスなど、味方を活かすプレーは悪くなかった。前線からのプレスも精力的だった。
今はまだチャンスメーカーとしての働きが目立つが、2トップを組んだ鈴木とのコンビ―ネーションをさらに深め、より自分にボールが集まってくるようになれば、チームを勝利に導けるような決定的な仕事も生まれるだろう。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
思わず手が出て…鹿島、終盤にハンドでPKを献上し、磐田と痛恨のドロー
サッカーダイジェストWeb編集部
2018年08月24日
犬飼のゴールで先制し、終盤までリードしていたが…

鹿島のセルジーニョはカウンターでゴールを狙ったが、右足のシュートは大井に弾かれた。写真:徳原隆元
【J1採点&寸評】鹿島1-1磐田|2戦連発の大久保がMOM。“初得点”の犬飼が「5.5」のワケは…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2018年08月25日
鹿島――犬飼は1得点もクリアミスで減点

【警告】鹿島=なし 磐田=山田(40分)
【退場】鹿島=なし 磐田=なし
【MAN OF THE MATCH】大久保嘉人(磐田)
[J1・24節]鹿島1-1磐田/8月24日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
なかなかリズムを掴めなかった前半をゼロで凌ぎ、後半にセットプレーから先制。これで勢いづいたが、その後の追加点のチャンスをモノにできなかったのが痛かった。後半のアディショナルタイムにPK献上で同点に追いつかれ、今季初の3連勝はならなかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
終了間際のPKは読みが外れて、ストップできず。それ以外は大きなミスもなく、足を痛めて倒れ込む川又を気遣うシーンも。
DF
22 西 大伍 5.5
序盤は集中力を欠いた印象で、イージーなミスが散見も、徐々に復調。攻撃時は絶妙なポジショニングでチャンスをお膳立てした。
5 チョン・スンヒョン 6
右SBの西にテンポ良く配給。ヘディングの技術が高く、クリアをしっかりと味方に預けて、ポゼッションを高める働きも。
39 犬飼智也 5.5
苦しい時間帯も身体を張って撥ね返し続け、CKから移籍後初ゴールとなる先制弾。だが、最後の最後で目測を誤ったか、安西のPK献上につながるクリアミスは減点材料。
15 三竿雄斗 5(80分OUT)
流れを切るパスミスや簡単にクロスを上げさせるなど、攻守両面でピリッとしなかった。先発で今季リーグ戦初出場もアピールできなかった。
MF
6 永木亮太 6
幅広く動き回りながら、素早く攻守を切り替えて高い位置での“潰し”も。正確なCKから犬飼のゴールをアシストした。
4 レオ・シルバ 5.5
31分に鈴木に通したスルーパス以外、前半は見せ場を作れず。後半はアグレッシブさを取り戻し、推進力あるプレーが光った。
8 土居聖真 5(73分OUT)
巧みなステップとターンを見せたが、決定的な仕事はほぼ皆無。「パフォーマンスは良くなかった」と本人も反省の弁。
36 田中稔也 5(56分OUT)
リーグ戦初先発。前を向いて仕掛ける場面は何度かあったが、時間の経過とともにトーンダウン。果敢に勝負するも、敵陣を崩せなかった。
鹿島――セルジーニョは最多5本のシュートを放ったが…

動き自体は悪くなかったが、アタッキングサードでは迫力を欠いた鈴木。80分の決定機も決められなかった。写真:徳原隆元
FW
18 セルジーニョ 5.5
味方を走らせる好パスを供給。自らも積極的に狙い、両チーム通じて最多の5本のシュートを放ったが、待望の来日初ゴールはお預け。
9 鈴木優磨 5.5
L・シルバのスルーパスや西のクロスに反応も、いずれもシュートに持ち込めず。80分の決定的なチャンスも決め切れなかった。
交代出場
DF
32 安西幸輝 5.5(56分IN)
左MFに入り、キレのある動きで攻撃を活性化し、際どいシュートも。だが自陣エリア内のハンドで失点につながる痛恨のPK献上。
FW
14 金森健志 5.5(73分IN)
中盤の右サイドでプレー。ゴールチャンスをうかがっていたが、思うように自分の形に持ち込めず、活躍できなかった。
DF
16 山本脩斗 ―(80分IN)
左SBで途中出場。状況に応じて的確な位置取りを見せ、相手の攻撃に対応。与えられた役割は全うした。
監督
大岩 剛 5.5
狙いとするサイドを広く使った攻撃は表現させることはできていた。PKによる失点は想定外だが、チームを勝利に導けなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
磐田――カミンスキーは1失点も及第点の評価
【チーム採点・寸評】
磐田 5.5
終了間際に大久保のPKで勝点1をゲット。とはいえ、主導権を握る時間帯にゴールを奪えず、先制されて苦しい展開に。組織的な守備は堅牢だったが、攻撃面でもうひと工夫が欲しかった。
【磐田|採点・寸評】
GK
21 カミンスキー 6
相手に寄せられても冷静に足もとでコントロール。セットプレーから1失点を喫したが、ファインセーブもあり、及第点の評価を与えたい。
DF
3 大井健太郎 5.5
13分のピンチは思い切りの良いスライディングタックルで阻止。ただ、失点の場面ではスコアラーの犬飼をマークしていながらも防げなかった。
33 藤田義明 6
軽いディフェンスはあったが、試合全体を通じては安定していた。球際で強さを見せ、目の前の敵を自由にさせなかった。
41 高橋祥平 6.5
中盤と上手く連動しながら、ビルドアップで貢献。質の高いフィードも。本職の守備も隙がなかった。
MF
24 小川大貴 5.5
長い距離を走るオーバーラップはあったとはいえ、逆サイドの松本に比べれば、攻撃面での仕事量は少なかった。
7 田口泰士 6
精力的なプレスバックで危ない場面を作らせず。最終ラインの前で防波堤となった一方、相手陣内でのダイナミズムは少々物足りなかったか。
11 松浦拓弥 5.5(80分OUT)
一つひとつのプレーはアジリティに優れていたが、2トップとのコンビネーションは今ひとつ。“違い”を作れなかった。
14 松本昌也 6(73分OUT)
右サイドで起点となりつつ、センスある3人目の動き出しも。タイミングの良いサポートで周囲を助けた。
19 山田大記 6.5
遠目から積極的にゴールを狙う姿勢は好印象。要所でプレーに絡みながら、司令塔として頼りになるパフォーマンスだった。
磐田――同点弾の大久保は組み立て役としても機能
FW
20 川又堅碁 5.5(67分OUT)
28分の左に流れながら狙ったシュートは枠の外。前線の基準点として奮闘していたが、悔しい負傷交代。
MAN OF THE MATCH
22 大久保嘉人 6.5
19分のビッグチャンスは決められなかったが、終了間際のPKは確実に沈める。2戦連発弾でチームを敗戦から救い、組み立て役としても機能していた。
交代出場
FW
16 中野誠也 6(67分IN)
足を止めず、縦横無尽に走り回り、攻撃にも守備にも関与。パワフルなプレーでチームを鼓舞し続けた。
MF
27 荒木大吾 6(73分IN)
強引さはあったが、左右両サイドからクロスを入れつつ、懸命に局面を打開しようとするプレーは見応えがあった。
MF
30 上原力也 ―(80分IN)
自陣内でのボール逸はあったが、ボランチや最終ラインでソツのない働きぶり。シンプルなパス捌きで後方から援護。
監督
名波 浩 6
リードされた後の素早いベンチワークやシステムチェンジでチームのテンションを下げず、引き分けに持ち込んでみせた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
大岩、名波両監督3度目も決着つかず/鹿-磐24節
[2018年8月24日21時20分]

鹿島対磐田 後半、ゴール前での接触がファールにならず、審判を挑発するようなしぐさを見せる鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 前半、競り合ってボールをキープする鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
清水商時代の同級生である鹿島アントラーズの大岩剛監督とジュビロ磐田の名波浩監督。過去2戦2分けだった盟友2人の監督対決に、今回も“決着”は訪れなかった。白熱した試合は劇的な形で、1-1で引き分けた。
28日に天津権健(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を控える鹿島は前節から5人を入れ替えてきた。左MFはユース出身の20歳の田中稔也がプロ初先発。左サイドバックには、昨年5月14日のヴィッセル神戸戦以来となる三竿雄斗が先発起用された。
磐田は、35歳のベテランDF藤田義明が今季初先発を果たした。
先にチャンスを迎えたのは鹿島。前半13分、カウンターから田中がドリブルで持ち込み、右足アウトサイドでタイミング良いスルーパス。受けたFWセルジーニョが利き足ではない右足でシュートを放つも、ディフェンスにブロックされた。
一方の磐田も19分、前節に移籍後初ゴールを挙げたFW大久保嘉人がフリーで抜け出してGKと1対1を迎えたが、余裕を持ちすぎたか、シュートは珍しく左に大きく外れた。
後半5分に、鹿島は三竿雄の左クロスを田中がトラップから抜け出してGKと1対1になるも、磐田GKカミンスキーのタイミングを合わせた飛び出しからの好セーブにはばまれた。
磐田も1分後に左FKからMF田口泰士がフリーでヘディングシュートを放つも、惜しくもゴール上に外れた。
先制ゴールが生まれたのは26分、鹿島だった。MF永木亮太の左CKにDF西大伍が飛び込み、最後はDF犬飼智也の胸に当たって先制した。
試合はこのまま終わるかと思われた後半ロスタイム、途中出場の鹿島DF安西幸輝がペナルティーエリア内で痛恨のハンド。これを磐田FW大久保が落ち着いて決めて、同点に追いついた。
鹿島は勝ち点2を失い、磐田は勝ち点1を拾う形となった。
大岩監督「悔しい」名波監督「切磋琢磨」盟友対決△
[2018年8月24日22時46分]

鹿島対磐田 後半、審判に猛抗議の末、手帳を投げ捨てる鹿島大岩監督(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 磐田に引き分けを喫し、肩を抱かれて引き揚げる鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
静岡・清水商高時代の同級生でもある鹿島アントラーズの大岩剛監督と、ジュビロ磐田の名波浩監督。
過去2戦はいずれも引き分けている盟友2人の監督対決に、今回も“決着”は訪れなかった。シュート数は鹿島が11本に対して、磐田が13本。白熱した試合は鹿島が勝利目前に、劇的な形で磐田に追いつかれて、1-1で引き分けた。
大岩監督は「悔しいです。新しいメンバーが入った中で90分を通してしっかりやってくれたが、最後勝ちきりたかった」と唇をかんだ。
先制したのは鹿島だった。後半26分、左CKからDF西大伍が飛び込み、最後はDF犬飼智也の胸に当たってゴールに吸い込まれた。得点後、どちらも「オレのゴール」と主張し合った中で、犬飼は「ほぼ(西)大伍くんのゴールだった」と苦笑いした。
だが、28日にホームで行われる天津権健(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を見据え、主力を数人、温存した鹿島に、このまま試合を締めて逃げ切る従来の姿がなかった。いや、磐田の底力をほめるべきだろうか。
DF大井健太郎を前線に上げるなど磐田がパワープレーに入っていた後半ロスタイム、ロビングボールを鹿島DF犬飼が後ろにそらすと、後方にいたDF安西幸輝は思わず、手のひらを返してボールをつかむ形で触ってしまった。「とっさに出てしまった。(後ろに磐田の)選手が見えていて、選手をつかもうと思ったら手が出てしまった。映像を見返したら、手のひらを返していた。あれは言い訳できない」。PKを献上。これを磐田FW大久保嘉人が落ち着いて、ど真ん中に蹴り込んだ。
「妥当な1-1」と振り返った名波監督は、盟友との対決について「見計らったように3試合連続ドロー。しかも、攻守に面白いゲームが続いた3試合だったと思う」とした上で「鹿島相手に決して悪い結果ではない。今後とも切磋琢磨(せっさたくま)できるクラブだと思うし、いつも話していますが、あこがれのクラブでもあるので、アントラーズに離されないように努力していきたい」と現役時代からのライバルチームに敬意を表しながら、追い上げての引き分けに留飲を下げた。その上で、鹿島には「ACLには日本代表として必ず優勝してほしい」とエールを送っていた。
鹿島5人入れ替えもドロー 終了寸前痛恨のハンド
[2018年8月25日7時40分 ]

鹿島対磐田 先制ゴールを決める鹿島DF犬飼(左から3人目)(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 後半の鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズは勝利目前で追いつかれた。
DF犬飼のJ1初ゴールで先制したが、後半ロスタイムにDF安西が痛恨のハンドでPKを献上。「とっさに手が出てしまった。言い訳できない」。20歳のMF田中がプロ初先発するなど、28日のACL準々決勝第1戦、天津権健(中国)戦をにらんで5人を入れ替えたが、勝ち切れなかった。犬飼は「もう顔を上げている。切り替えてやるだけ」と言い聞かせた。
鹿島3連勝スルリ ファンからブーイングも

前半、クロスに飛び込む鹿島・鈴木=カシマ
明治安田J1第24節第1日(24日、鹿島1-1磐田、カシマ)試合後、ホームのファンからブーイングが起きた。鹿島は28日のACL準々決勝第1戦に備えて横浜Mとの前節から先発5人を入れ替え、1点リードで迎えた後半ロスタイム。DF安西がペナルティーエリア内でハンドの反則を犯し「相手をつかもうとして手が出てしまった」と反省しきり。このPKをFW大久保に決められ、今季初の3連勝はならなかった。
鹿島 白星スルリ…後半AT失点で△“フレッシュな力”振るわず
明治安田生命J1第24節 鹿島1―1磐田 ( 2018年8月24日 カシマ )

<鹿島・磐田>後半26分、先制ゴールを決める鹿島・犬飼(左)(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ
Jリーグは24日、1試合を行い、鹿島がホームで磐田に1―1で引き分け、3連勝を逃した。後半26分に犬飼のJ1初ゴールで先制したが、終了間際に安西がペナルティーエリア内で痛恨のハンド。PKで追いつかれ、安西は「後ろにいた選手をつかもうとした時に手に当たった」と振り返った。
大岩監督は28日のACL準々決勝第1戦、天津権健戦を見据えて19日の横浜戦から先発5人を変更。三竿雄、田中をリーグ初先発させるなどフレッシュな力に期待したが、ACLに弾みをつけられなかった。
【鹿島】ACL見据え先発5人変更も…後半ロスタイム失点ドロー、今季初3連勝逃す
2018年8月25日6時5分 スポーツ報知

後半アディショナルタイムに同点とされ、うつむきながら引き揚げる鹿島イレブン(カメラ・酒井 悠一)
◆明治安田生命J1リーグ第24節 鹿島1―1磐田(24日・カシマ)
1試合が行われ、鹿島は磐田と1―1で引き分けた。DF犬飼智也(25)のゴールで先制したが、後半ロスタイムに磐田FW大久保嘉人(36)に同点弾を許した。
勝利目前でPKを献上し、今季初の3連勝を逃した。0―0の後半26分、DF犬飼がCKを胸で押し込み先制に成功。28日のACL準々決勝1回戦・天津権健戦を見据えて前節から先発5人を変更した中で奮闘したが、後半ロスタイムにDF安西が不用意なハンドを犯し、PKから失点した。犬飼は「全員がサボらずにしっかり戦っていたが、最後の最後に隙を作ってしまった」と悔しさをにじませた。
スタジアムでは西のゴールとアナウンスされたが記録上は犬飼の得点となった。
その犬飼は「ほぼ大伍さんのゴール。得点云々よりも、勝ち切らなければいけない試合だった。自分がもっと相手のボールを弾き返せればよかった」と語る。
疲労も気になるアディショナルタイムであったが、もう少し的確な対応をして欲しかったところ。
このワンプレイが結果に大きく影響を及ぼした。
とはいえ、そこ以外は概ね鹿島のゲームだったように感じた。
大岩監督のスカウティングに基づくゲームプランが実施され、チャンスを数多く演出出来た。
決めきれば大勝であったであろう。
それもまたサッカーである。
また、先発出場2戦目のセルジーニョは、多くのチャンスに絡んだ。
前節よりもフィットしてきたと行って良かろう。
特にレオ・シルバとのパス交換にはシビれるものがあった。
この先大きく活躍してくれるのではなかろうか。
楽しみである。

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鹿島アントラーズ:大岩 剛
今日出場した選手は、非常によくプレーしてくれた。粘り強く、我慢強くプレーしてくれて、勝ち切りたかったが、少し残念な結果になってしまった。選手たちにも、次のACLに向けて気持ちを切り替えようと話した。しっかり切り替えて、次のゲームに臨みたい。
Q. ゴールを奪うための狙いは? 後半、レオ選手のところでボール奪取ができていたが。
A. システム上、ウイークポイントがあり、そこを突いていこうと話していた。前半はなかなか自分たちでボールを持ちながら、相手のウイークポイントを突くことができなかったが、狙いどころを伝えたところ、後半はいい守備からいい攻撃ができていたと思う。レオは疲労があるなかで、前半は体が重そうに感じていた。後半になりエンジンがかかり、彼のところでボールを奪える回数が増えた。ゲームをコントロールすることができたと評価している。
Q. 最後の最後に追いつかれてしまった要因、ACLに向けての収穫と課題は?
A. 最後、相手のパワープレーもプランのなかに入っていた。しっかりと跳ね返す力はあったと思う。映像を見ていないのでわからないが、意外な形で失点してしまった。試合を締めるところはしっかりやらなくてはいけない。反省しなくてはいけないところ。今後の試合においても、しっかり勝ち切るということが課題として残った。当然、次のACLの戦いも、しっかりとホームで最後の最後まで戦いたいと思う。
Q. 先発5人を入れ替えて、ACLに備えたところもあったと思うが、勝ち点1だった。この結果をどうACLにつなげっていくか?
A. すぐに次のゲームがあるので、トレーニングなどで士気を上げたり、改善することはできない。今日試合に出た選手の振り返りのなかで、次に試合に出る選手に伝えていく。チームとしての戦い方を、しっかり全員が共通認識として持つことがカギになる。しっかりリカバリーして、次の試合に臨みたいと思う。

【犬飼 智也】
(得点は)ほぼ大伍さんのゴール。得点云々よりも、勝ち切らなければいけない試合だった。自分がもっと相手のボールを弾き返せればよかった。
【田中 稔也】
試合の入り方は良かった。課題は最後の精度を上げることと、守備での迫力だと思う。サポーターの皆さんからのコールがすごくて、力になった。これがスタートだと思う。練習からもっとアグレッシブにやって、チームを勝たせる選手になりたい。
【レオ シルバ】
どの試合でも勝ち点3を目指して戦っている中で、残り数分で勝ち点2を失う結果になってしまった。立ち上がりはマークを合わせるのに時間がかかったけど、ハーフタイムに話し合ってうまく修正できた。勝ちを逃して悔しい。ACLに向けて切り替えていきたい。
【土居 聖真】
個人的にパフォーマンスが良くなかった。申し訳ない。悪いなりに守備をしっかりしようと思っていた。起点を作られると厳しくなるけど、抑えるべきところは抑えられていたと思う。追加点が欲しかった。悔しいです。
【安西 幸輝】
もっとしっかりと予測できていれば、手に当たることはなかったと思う。後ろに選手がいることはわかっていて、その選手のマークに付こうとして手を出したところに当たってしまった。試合への入り方はよかったけど、最後のプレーしか今は残っていない。
【三竿 雄斗】
もっとボールに触りたかったけど、まだまだここからコンディションを上げていけると思う。継続していきたい。トシとは練習から話し合っていたし、しっかりやれていたと思う。ケガでずっと休んでいたし、まだまだここからだと思う。
第24節
2018年8月24日(金)19:04KO カシマ
[ 大岩 剛監督 ]
今日出場した選手は非常によくプレーしてくれて、粘り強く、我慢強くプレーしてくれた結果、最後勝ち切りたかったんですけれども、少し残念な結果なんですけれども、次のACLにしっかり気持ちを切り替えるという話をしたので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います。
--磐田からゴールを奪うための狙いと、後半に何度もありましたが、ボールを奪っていたレオ シルバ選手の動きについてお願いします。
システム上ウィークポイントがあるので、そこを突いていこうという話をしました。前半はなかなか自分たちがボールを持ちながらそういう相手のウィークポイントを突いていくことができなかったんですけれども、後半になって狙いどころを伝えたところ、非常に良い守備から良い攻撃ができていたと思います。
あとはレオ シルバですけれども、疲労の中で前半は体が重そうでしたけれども、後半になってエンジンがかかってきて、彼のところでボールを奪える回数が増えたので、非常にゲームをコントロールすることができたんじゃないかなというふうに思います。非常に評価しています。
第24節
2018年8月24日(金)19:04KO カシマ
[ 安西 幸輝 ]
ハンドを取られても何も言えない。予測していれば良かった。後ろに選手がいるのが分かっていたので、つかもうとして当たってしまった。途中出場が続いているが、今日みたいにサイドを活性化させる仕事もできると監督に分かってもらえれば幅ができる。でも先発でやりたいと思う。相手のウイングバックの選手が、SBの選手が出たときに引くので、ボランチの脇が空くと思っていた。出るときに(三竿)雄斗くんにそれを伝えてうまくできていたけれど、最後がああだったので、いまはそれしか頭に残っていないです。
[ 田中 稔也 ]
入り方は良かったと思う。ドリブルでも普通に仕掛けられた。あとは最後の精度と守備の迫力を磨きたいと思った。(リーグ先発)デビュー戦は楽しかった。相手が3バックという難しいフォーメーションの中で、後ろの(三竿)雄斗くんとコミュニケーションをとろうと話していた。うまくコミュニケーションがとれたので、やられる気はしなかった。
--惜しい場面もあったが?
あそこでもう一個早く打てれば決められたかもしれない。あそこも最後の課題かなと思う。
【鹿島 vs 磐田】犬飼の鹿島加入後初得点!
2018年8月24日(金)

前半は共に堅実な守備でチャンスというチャンスを作らせなかった試合が動いたのは71分、鹿島がCKのチャンス!永木亮太が蹴り入れたボールは犬飼智也(#39)にあたりゴールに吸い込まれる!
【鹿島】期待の新戦力セルジーニョは、この日は“沈黙”したが…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2018年08月24日
今はまだチャンスメーカーとしての働きが目立つ

周囲を活かすプレーはまずまずだった期待の新戦力セルジーニョ。写真:徳原隆元
[J1リーグ24節]鹿島×磐田/8月24日/カシマ
鹿島の期待の新戦力セルジーニョは前節に続いてスタメンに名を連ね、この日はフル出場を果たした。
だが、待望の移籍後初ゴールは生まれず。積極的にシュートを狙うシーンもあったが、相手DFにブロックされたりと、ネットを揺らすことはできなかった。
とはいえ、17分の永木とのワンツーや、オフサイドにはなったが25分の三竿雄を走らせた縦パスなど、味方を活かすプレーは悪くなかった。前線からのプレスも精力的だった。
今はまだチャンスメーカーとしての働きが目立つが、2トップを組んだ鈴木とのコンビ―ネーションをさらに深め、より自分にボールが集まってくるようになれば、チームを勝利に導けるような決定的な仕事も生まれるだろう。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
思わず手が出て…鹿島、終盤にハンドでPKを献上し、磐田と痛恨のドロー
サッカーダイジェストWeb編集部
2018年08月24日
犬飼のゴールで先制し、終盤までリードしていたが…

鹿島のセルジーニョはカウンターでゴールを狙ったが、右足のシュートは大井に弾かれた。写真:徳原隆元
【J1採点&寸評】鹿島1-1磐田|2戦連発の大久保がMOM。“初得点”の犬飼が「5.5」のワケは…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2018年08月25日
鹿島――犬飼は1得点もクリアミスで減点

【警告】鹿島=なし 磐田=山田(40分)
【退場】鹿島=なし 磐田=なし
【MAN OF THE MATCH】大久保嘉人(磐田)
[J1・24節]鹿島1-1磐田/8月24日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
なかなかリズムを掴めなかった前半をゼロで凌ぎ、後半にセットプレーから先制。これで勢いづいたが、その後の追加点のチャンスをモノにできなかったのが痛かった。後半のアディショナルタイムにPK献上で同点に追いつかれ、今季初の3連勝はならなかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
終了間際のPKは読みが外れて、ストップできず。それ以外は大きなミスもなく、足を痛めて倒れ込む川又を気遣うシーンも。
DF
22 西 大伍 5.5
序盤は集中力を欠いた印象で、イージーなミスが散見も、徐々に復調。攻撃時は絶妙なポジショニングでチャンスをお膳立てした。
5 チョン・スンヒョン 6
右SBの西にテンポ良く配給。ヘディングの技術が高く、クリアをしっかりと味方に預けて、ポゼッションを高める働きも。
39 犬飼智也 5.5
苦しい時間帯も身体を張って撥ね返し続け、CKから移籍後初ゴールとなる先制弾。だが、最後の最後で目測を誤ったか、安西のPK献上につながるクリアミスは減点材料。
15 三竿雄斗 5(80分OUT)
流れを切るパスミスや簡単にクロスを上げさせるなど、攻守両面でピリッとしなかった。先発で今季リーグ戦初出場もアピールできなかった。
MF
6 永木亮太 6
幅広く動き回りながら、素早く攻守を切り替えて高い位置での“潰し”も。正確なCKから犬飼のゴールをアシストした。
4 レオ・シルバ 5.5
31分に鈴木に通したスルーパス以外、前半は見せ場を作れず。後半はアグレッシブさを取り戻し、推進力あるプレーが光った。
8 土居聖真 5(73分OUT)
巧みなステップとターンを見せたが、決定的な仕事はほぼ皆無。「パフォーマンスは良くなかった」と本人も反省の弁。
36 田中稔也 5(56分OUT)
リーグ戦初先発。前を向いて仕掛ける場面は何度かあったが、時間の経過とともにトーンダウン。果敢に勝負するも、敵陣を崩せなかった。
鹿島――セルジーニョは最多5本のシュートを放ったが…

動き自体は悪くなかったが、アタッキングサードでは迫力を欠いた鈴木。80分の決定機も決められなかった。写真:徳原隆元
FW
18 セルジーニョ 5.5
味方を走らせる好パスを供給。自らも積極的に狙い、両チーム通じて最多の5本のシュートを放ったが、待望の来日初ゴールはお預け。
9 鈴木優磨 5.5
L・シルバのスルーパスや西のクロスに反応も、いずれもシュートに持ち込めず。80分の決定的なチャンスも決め切れなかった。
交代出場
DF
32 安西幸輝 5.5(56分IN)
左MFに入り、キレのある動きで攻撃を活性化し、際どいシュートも。だが自陣エリア内のハンドで失点につながる痛恨のPK献上。
FW
14 金森健志 5.5(73分IN)
中盤の右サイドでプレー。ゴールチャンスをうかがっていたが、思うように自分の形に持ち込めず、活躍できなかった。
DF
16 山本脩斗 ―(80分IN)
左SBで途中出場。状況に応じて的確な位置取りを見せ、相手の攻撃に対応。与えられた役割は全うした。
監督
大岩 剛 5.5
狙いとするサイドを広く使った攻撃は表現させることはできていた。PKによる失点は想定外だが、チームを勝利に導けなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
磐田――カミンスキーは1失点も及第点の評価
【チーム採点・寸評】
磐田 5.5
終了間際に大久保のPKで勝点1をゲット。とはいえ、主導権を握る時間帯にゴールを奪えず、先制されて苦しい展開に。組織的な守備は堅牢だったが、攻撃面でもうひと工夫が欲しかった。
【磐田|採点・寸評】
GK
21 カミンスキー 6
相手に寄せられても冷静に足もとでコントロール。セットプレーから1失点を喫したが、ファインセーブもあり、及第点の評価を与えたい。
DF
3 大井健太郎 5.5
13分のピンチは思い切りの良いスライディングタックルで阻止。ただ、失点の場面ではスコアラーの犬飼をマークしていながらも防げなかった。
33 藤田義明 6
軽いディフェンスはあったが、試合全体を通じては安定していた。球際で強さを見せ、目の前の敵を自由にさせなかった。
41 高橋祥平 6.5
中盤と上手く連動しながら、ビルドアップで貢献。質の高いフィードも。本職の守備も隙がなかった。
MF
24 小川大貴 5.5
長い距離を走るオーバーラップはあったとはいえ、逆サイドの松本に比べれば、攻撃面での仕事量は少なかった。
7 田口泰士 6
精力的なプレスバックで危ない場面を作らせず。最終ラインの前で防波堤となった一方、相手陣内でのダイナミズムは少々物足りなかったか。
11 松浦拓弥 5.5(80分OUT)
一つひとつのプレーはアジリティに優れていたが、2トップとのコンビネーションは今ひとつ。“違い”を作れなかった。
14 松本昌也 6(73分OUT)
右サイドで起点となりつつ、センスある3人目の動き出しも。タイミングの良いサポートで周囲を助けた。
19 山田大記 6.5
遠目から積極的にゴールを狙う姿勢は好印象。要所でプレーに絡みながら、司令塔として頼りになるパフォーマンスだった。
磐田――同点弾の大久保は組み立て役としても機能
FW
20 川又堅碁 5.5(67分OUT)
28分の左に流れながら狙ったシュートは枠の外。前線の基準点として奮闘していたが、悔しい負傷交代。
MAN OF THE MATCH
22 大久保嘉人 6.5
19分のビッグチャンスは決められなかったが、終了間際のPKは確実に沈める。2戦連発弾でチームを敗戦から救い、組み立て役としても機能していた。
交代出場
FW
16 中野誠也 6(67分IN)
足を止めず、縦横無尽に走り回り、攻撃にも守備にも関与。パワフルなプレーでチームを鼓舞し続けた。
MF
27 荒木大吾 6(73分IN)
強引さはあったが、左右両サイドからクロスを入れつつ、懸命に局面を打開しようとするプレーは見応えがあった。
MF
30 上原力也 ―(80分IN)
自陣内でのボール逸はあったが、ボランチや最終ラインでソツのない働きぶり。シンプルなパス捌きで後方から援護。
監督
名波 浩 6
リードされた後の素早いベンチワークやシステムチェンジでチームのテンションを下げず、引き分けに持ち込んでみせた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
大岩、名波両監督3度目も決着つかず/鹿-磐24節
[2018年8月24日21時20分]

鹿島対磐田 後半、ゴール前での接触がファールにならず、審判を挑発するようなしぐさを見せる鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 前半、競り合ってボールをキープする鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
清水商時代の同級生である鹿島アントラーズの大岩剛監督とジュビロ磐田の名波浩監督。過去2戦2分けだった盟友2人の監督対決に、今回も“決着”は訪れなかった。白熱した試合は劇的な形で、1-1で引き分けた。
28日に天津権健(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を控える鹿島は前節から5人を入れ替えてきた。左MFはユース出身の20歳の田中稔也がプロ初先発。左サイドバックには、昨年5月14日のヴィッセル神戸戦以来となる三竿雄斗が先発起用された。
磐田は、35歳のベテランDF藤田義明が今季初先発を果たした。
先にチャンスを迎えたのは鹿島。前半13分、カウンターから田中がドリブルで持ち込み、右足アウトサイドでタイミング良いスルーパス。受けたFWセルジーニョが利き足ではない右足でシュートを放つも、ディフェンスにブロックされた。
一方の磐田も19分、前節に移籍後初ゴールを挙げたFW大久保嘉人がフリーで抜け出してGKと1対1を迎えたが、余裕を持ちすぎたか、シュートは珍しく左に大きく外れた。
後半5分に、鹿島は三竿雄の左クロスを田中がトラップから抜け出してGKと1対1になるも、磐田GKカミンスキーのタイミングを合わせた飛び出しからの好セーブにはばまれた。
磐田も1分後に左FKからMF田口泰士がフリーでヘディングシュートを放つも、惜しくもゴール上に外れた。
先制ゴールが生まれたのは26分、鹿島だった。MF永木亮太の左CKにDF西大伍が飛び込み、最後はDF犬飼智也の胸に当たって先制した。
試合はこのまま終わるかと思われた後半ロスタイム、途中出場の鹿島DF安西幸輝がペナルティーエリア内で痛恨のハンド。これを磐田FW大久保が落ち着いて決めて、同点に追いついた。
鹿島は勝ち点2を失い、磐田は勝ち点1を拾う形となった。
大岩監督「悔しい」名波監督「切磋琢磨」盟友対決△
[2018年8月24日22時46分]

鹿島対磐田 後半、審判に猛抗議の末、手帳を投げ捨てる鹿島大岩監督(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 磐田に引き分けを喫し、肩を抱かれて引き揚げる鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
静岡・清水商高時代の同級生でもある鹿島アントラーズの大岩剛監督と、ジュビロ磐田の名波浩監督。
過去2戦はいずれも引き分けている盟友2人の監督対決に、今回も“決着”は訪れなかった。シュート数は鹿島が11本に対して、磐田が13本。白熱した試合は鹿島が勝利目前に、劇的な形で磐田に追いつかれて、1-1で引き分けた。
大岩監督は「悔しいです。新しいメンバーが入った中で90分を通してしっかりやってくれたが、最後勝ちきりたかった」と唇をかんだ。
先制したのは鹿島だった。後半26分、左CKからDF西大伍が飛び込み、最後はDF犬飼智也の胸に当たってゴールに吸い込まれた。得点後、どちらも「オレのゴール」と主張し合った中で、犬飼は「ほぼ(西)大伍くんのゴールだった」と苦笑いした。
だが、28日にホームで行われる天津権健(中国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を見据え、主力を数人、温存した鹿島に、このまま試合を締めて逃げ切る従来の姿がなかった。いや、磐田の底力をほめるべきだろうか。
DF大井健太郎を前線に上げるなど磐田がパワープレーに入っていた後半ロスタイム、ロビングボールを鹿島DF犬飼が後ろにそらすと、後方にいたDF安西幸輝は思わず、手のひらを返してボールをつかむ形で触ってしまった。「とっさに出てしまった。(後ろに磐田の)選手が見えていて、選手をつかもうと思ったら手が出てしまった。映像を見返したら、手のひらを返していた。あれは言い訳できない」。PKを献上。これを磐田FW大久保嘉人が落ち着いて、ど真ん中に蹴り込んだ。
「妥当な1-1」と振り返った名波監督は、盟友との対決について「見計らったように3試合連続ドロー。しかも、攻守に面白いゲームが続いた3試合だったと思う」とした上で「鹿島相手に決して悪い結果ではない。今後とも切磋琢磨(せっさたくま)できるクラブだと思うし、いつも話していますが、あこがれのクラブでもあるので、アントラーズに離されないように努力していきたい」と現役時代からのライバルチームに敬意を表しながら、追い上げての引き分けに留飲を下げた。その上で、鹿島には「ACLには日本代表として必ず優勝してほしい」とエールを送っていた。
鹿島5人入れ替えもドロー 終了寸前痛恨のハンド
[2018年8月25日7時40分 ]

鹿島対磐田 先制ゴールを決める鹿島DF犬飼(左から3人目)(撮影・林敏行)

鹿島対磐田 後半の鹿島FW鈴木(撮影・林敏行)
<明治安田生命J1:鹿島1-1磐田>◇第24節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズは勝利目前で追いつかれた。
DF犬飼のJ1初ゴールで先制したが、後半ロスタイムにDF安西が痛恨のハンドでPKを献上。「とっさに手が出てしまった。言い訳できない」。20歳のMF田中がプロ初先発するなど、28日のACL準々決勝第1戦、天津権健(中国)戦をにらんで5人を入れ替えたが、勝ち切れなかった。犬飼は「もう顔を上げている。切り替えてやるだけ」と言い聞かせた。
鹿島3連勝スルリ ファンからブーイングも

前半、クロスに飛び込む鹿島・鈴木=カシマ
明治安田J1第24節第1日(24日、鹿島1-1磐田、カシマ)試合後、ホームのファンからブーイングが起きた。鹿島は28日のACL準々決勝第1戦に備えて横浜Mとの前節から先発5人を入れ替え、1点リードで迎えた後半ロスタイム。DF安西がペナルティーエリア内でハンドの反則を犯し「相手をつかもうとして手が出てしまった」と反省しきり。このPKをFW大久保に決められ、今季初の3連勝はならなかった。
鹿島 白星スルリ…後半AT失点で△“フレッシュな力”振るわず
明治安田生命J1第24節 鹿島1―1磐田 ( 2018年8月24日 カシマ )

<鹿島・磐田>後半26分、先制ゴールを決める鹿島・犬飼(左)(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ
Jリーグは24日、1試合を行い、鹿島がホームで磐田に1―1で引き分け、3連勝を逃した。後半26分に犬飼のJ1初ゴールで先制したが、終了間際に安西がペナルティーエリア内で痛恨のハンド。PKで追いつかれ、安西は「後ろにいた選手をつかもうとした時に手に当たった」と振り返った。
大岩監督は28日のACL準々決勝第1戦、天津権健戦を見据えて19日の横浜戦から先発5人を変更。三竿雄、田中をリーグ初先発させるなどフレッシュな力に期待したが、ACLに弾みをつけられなかった。
【鹿島】ACL見据え先発5人変更も…後半ロスタイム失点ドロー、今季初3連勝逃す
2018年8月25日6時5分 スポーツ報知

後半アディショナルタイムに同点とされ、うつむきながら引き揚げる鹿島イレブン(カメラ・酒井 悠一)
◆明治安田生命J1リーグ第24節 鹿島1―1磐田(24日・カシマ)
1試合が行われ、鹿島は磐田と1―1で引き分けた。DF犬飼智也(25)のゴールで先制したが、後半ロスタイムに磐田FW大久保嘉人(36)に同点弾を許した。
勝利目前でPKを献上し、今季初の3連勝を逃した。0―0の後半26分、DF犬飼がCKを胸で押し込み先制に成功。28日のACL準々決勝1回戦・天津権健戦を見据えて前節から先発5人を変更した中で奮闘したが、後半ロスタイムにDF安西が不用意なハンドを犯し、PKから失点した。犬飼は「全員がサボらずにしっかり戦っていたが、最後の最後に隙を作ってしまった」と悔しさをにじませた。
スタジアムでは西のゴールとアナウンスされたが記録上は犬飼の得点となった。
その犬飼は「ほぼ大伍さんのゴール。得点云々よりも、勝ち切らなければいけない試合だった。自分がもっと相手のボールを弾き返せればよかった」と語る。
疲労も気になるアディショナルタイムであったが、もう少し的確な対応をして欲しかったところ。
このワンプレイが結果に大きく影響を及ぼした。
とはいえ、そこ以外は概ね鹿島のゲームだったように感じた。
大岩監督のスカウティングに基づくゲームプランが実施され、チャンスを数多く演出出来た。
決めきれば大勝であったであろう。
それもまたサッカーである。
また、先発出場2戦目のセルジーニョは、多くのチャンスに絡んだ。
前節よりもフィットしてきたと行って良かろう。
特にレオ・シルバとのパス交換にはシビれるものがあった。
この先大きく活躍してくれるのではなかろうか。
楽しみである。

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決めきれないところと最後の失点はもったいないな〜と思うのが半分と、やはり磐田は一筋縄ではいかない、流石だなと思うのが半分。
名波監督は本当に鹿島をリスペクトしてくれているので、次こそこのライバルからの快勝が見たい。
名波監督は本当に鹿島をリスペクトしてくれているので、次こそこのライバルからの快勝が見たい。