クラブの対応力が問われる
心の準備はできているか。リードして迎える中立地での第2戦
8月28日の準々決勝第1戦から20日あまりが過ぎ第2戦を迎える。ホームで戦った第1戦は前半からペースを握り何度もチャンスを作ったが、なかなかゴールが奪えなかった。後半に入り60分にレオ シルバのゴールで先制点を挙げると、セルジーニョが強烈なミドルシュートを叩き込んで追加点を挙げる。相手にゴールも許さずに2-0で完勝した。
アウェイに舞台を移す第2戦は、天津権健の運営の不手際により会場がマカオに変更された。中国国内でのアウェイゲームはホームに詰めかけた大観衆により異様な雰囲気となることが多い。その意味では中立地であるマカオでの開催に変更されたことは、鹿島の追い風となったかもしれない。しかし、現地マカオに台風22号が接近していることもあって、一度ならず二度までもスケジュール変更を余儀なくされた。台風通過後に試合を行うためピッチの状況など分からないことも多い。 突如降りかかるアクシデントに柔軟に対応できる心の準備も、この試合を制するための重要な要素となりそうだ。
第1戦をホームで戦ったあと、アウェイの第2戦に向かう順番も、このところ良い流れをもたらしている。ラウンド16を戦った上海上港戦では、第1戦を3-1で終えたことがアドバンテージとなり、第2戦を1-2で落としたものの、合計スコアで上回りクラブ初のノックアウトステージ初戦突破につなげた。
天津権健との第1戦を戦い終えたあとに行った、川崎FとのJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝においても、ホームで行った第1戦の内容は悪かったものの1-1で終えたことが、第2戦で目の覚めるような内容の変化につながった。
良い守備から良い攻撃が始まる、というこのクラブが長年培ってきた理念を強く意識せずとも実行しやすい側面があるのだろう。大岩 剛監督も第2戦に向かうにあたり次のように述べている。
「上海上港戦はわれわれがリードしながらアウェイで非常に苦しみました。やっぱり自分たちがリードしていても試合の立ち上がりや入り方を十分に注意しなければなりませんし、リードしているというよりは0-0の状況だと思って入りたい。そういう準備をしたいと思います」
天津権健は、第1戦では前からプレッシャーを掛けてくるようなことはなく、自陣に引いてカウンターを狙う戦い方をしてきた。しかし、相手は勝たなければ突破がないという状況である。必然的に戦い方を変えてくるだろう。相手の出方が分からないことは不安を誘う。そんなとき、ルヴァンカップ準々決勝第2戦で内田 篤人がチームメートに呼びかけた言葉がよみがえる。
「プレッシャーがあるのは相手のほう。いつもどおり戦おう」
その言葉は今回もきっと役に立つはずだ。
[ 文:田中 滋 ]
「突如降りかかるアクシデントに柔軟に対応できる心の準備も、この試合を制するための重要な要素となりそう」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
台風が接近し、ピッチ状況など不確定要素が多いこの試合、対応力が問われる。
それはプレイする選手、指揮を執る監督ら現場だけでなく、クラブ全体で行っていくこととなろう。
是が非でも獲りたいこのアジアのタイトルを引き寄せるため、この第2戦は落とせぬ。
クラブの総合力にて戦いたい。
楽しみな一戦である。

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8月28日の準々決勝第1戦から20日あまりが過ぎ第2戦を迎える。ホームで戦った第1戦は前半からペースを握り何度もチャンスを作ったが、なかなかゴールが奪えなかった。後半に入り60分にレオ シルバのゴールで先制点を挙げると、セルジーニョが強烈なミドルシュートを叩き込んで追加点を挙げる。相手にゴールも許さずに2-0で完勝した。
アウェイに舞台を移す第2戦は、天津権健の運営の不手際により会場がマカオに変更された。中国国内でのアウェイゲームはホームに詰めかけた大観衆により異様な雰囲気となることが多い。その意味では中立地であるマカオでの開催に変更されたことは、鹿島の追い風となったかもしれない。しかし、現地マカオに台風22号が接近していることもあって、一度ならず二度までもスケジュール変更を余儀なくされた。台風通過後に試合を行うためピッチの状況など分からないことも多い。 突如降りかかるアクシデントに柔軟に対応できる心の準備も、この試合を制するための重要な要素となりそうだ。
第1戦をホームで戦ったあと、アウェイの第2戦に向かう順番も、このところ良い流れをもたらしている。ラウンド16を戦った上海上港戦では、第1戦を3-1で終えたことがアドバンテージとなり、第2戦を1-2で落としたものの、合計スコアで上回りクラブ初のノックアウトステージ初戦突破につなげた。
天津権健との第1戦を戦い終えたあとに行った、川崎FとのJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝においても、ホームで行った第1戦の内容は悪かったものの1-1で終えたことが、第2戦で目の覚めるような内容の変化につながった。
良い守備から良い攻撃が始まる、というこのクラブが長年培ってきた理念を強く意識せずとも実行しやすい側面があるのだろう。大岩 剛監督も第2戦に向かうにあたり次のように述べている。
「上海上港戦はわれわれがリードしながらアウェイで非常に苦しみました。やっぱり自分たちがリードしていても試合の立ち上がりや入り方を十分に注意しなければなりませんし、リードしているというよりは0-0の状況だと思って入りたい。そういう準備をしたいと思います」
天津権健は、第1戦では前からプレッシャーを掛けてくるようなことはなく、自陣に引いてカウンターを狙う戦い方をしてきた。しかし、相手は勝たなければ突破がないという状況である。必然的に戦い方を変えてくるだろう。相手の出方が分からないことは不安を誘う。そんなとき、ルヴァンカップ準々決勝第2戦で内田 篤人がチームメートに呼びかけた言葉がよみがえる。
「プレッシャーがあるのは相手のほう。いつもどおり戦おう」
その言葉は今回もきっと役に立つはずだ。
[ 文:田中 滋 ]
「突如降りかかるアクシデントに柔軟に対応できる心の準備も、この試合を制するための重要な要素となりそう」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
台風が接近し、ピッチ状況など不確定要素が多いこの試合、対応力が問われる。
それはプレイする選手、指揮を執る監督ら現場だけでなく、クラブ全体で行っていくこととなろう。
是が非でも獲りたいこのアジアのタイトルを引き寄せるため、この第2戦は落とせぬ。
クラブの総合力にて戦いたい。
楽しみな一戦である。

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