アジアのクラブにとって目指すべき理想を体現している
「カシマはクラブの理想を体現している」——ACL準決勝当日、オーストラリア人記者が鹿島で過ごした1日を語る
サッカーダイジェストWeb編集部
2018年10月22日
FOX記者の印象に残った、スタジアムの環境、そしてサポーターの熱

内田篤人の劇的なゴールで勝利を収めた鹿島。アウェーでの第2戦は引き分け以上で初の決勝進出が決定する。 (C)Getty Images
鹿島アントラーズは10月24日に、ACL準決勝の第2戦、対水原三星(韓国)のゲームを控えている。
10月3日にカシマスタジアムで開催された第1戦は、後半アディショナルタイムに内田篤人が劇的なゴールを決め、3-2で鹿島が勝利した。2失点した後の逆転勝利にスタジアムは喜びにうねった。
そしてこの日、ひとりの外国人記者がカシマスタジアムを訪れていた。スポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版のスコット・マッキンタイア記者だ。オーストラリア出身の彼は、鹿島の在り様を「アジア地域における、他クラブの参考になるべき素晴らしい例」と評している。
マッキンタイア記者の“旅行記”を一部紹介しよう。
「日本で最も成功したクラブのホーム、“カシマスタジアム”で試合を見るために旅に出る多くの人々は高速バスを利用している。電車を選択した場合、東京から鹿島への途方もない道のりを辿ることになる。
東京駅から電車に乗り、約4時間の旅。都心部を離れた後は、自然豊かな町を蛇行して太平洋に向かう。驚くべきことに乗り換えは無人の駅で行なわれ、列車の停車駅は広大な農地の間に存在する。都会から離れた、非常に孤立した場所にカシマスタジアムはあるのだ。
普段は静かな町が、試合当日は田舎の静けさを忘れ、キックオフの数時間前から数千人のサポーターが訪れる。ゴール裏を陣取った彼らは、試合が開始するまで巨大な赤いフラッグを振り続けていた。日本のスタジアムではよく見かけるフードの屋台には人が集い、活気に満ちている。
この小さな町が、こんなにも大勢の観客を引きつけているという純然たる事実は、サッカークラブと地域社会の理想的な関係を築いている証拠だといえるだろう」
そして、マッキンタイア記者は、「スタジアム周辺には、スポーツ医学診療所のほか、ロッククライミングなどができる『カシマウェルネスプラザ』や入浴施設まである」と地域活性化に貢献したクラブの姿を浮かび上がらせている。
「同クラブで選手だった大岩剛が監督に就任している点も興味深い」

ACLの第1戦、試合前には”鹿島の赤”を示すタオルとフラッグが舞った。 (C) Getty Images
「ブラジルとの深いルーツを持つクラブにとって、退職まで同クラブで選手として活動していた大岩剛が現在、監督に就任している点も非常に興味深い。
この20年間にわたって、鹿島は国内、国外から才能を引き続き引きつけ、ユースチームで育った若手の才能が高い評価を得ている。これは、彼らが構築したシステムが恵まれている証拠だ。
リーグ優勝を経験し、数々のタイトルを獲得したアントラーズだが、AFCチャンピオンズリーグでは準々決勝以上の結果を残したことはなかった。
ACLで彼らが念願を達成できるかはまだ分からない。ただ、クラブとサポーター、地域社会との関係、運営面において、彼らの適切な投資は、アジアのクラブにとって目指すべき理想を体現している。改めてそう感じられた」
鹿島は、24日の準決勝、アウェーでの第2戦に引き分け以上で決勝進出が決まる。敗北した場合でもチャンスは残るが、間違いのない勝利を収めたいところだ。
リーグ戦優勝は消え、ルヴァンカップは敗退した。今シーズン、鹿島にとって獲得の可能性が残るタイトルは天皇杯とACLのみ。
初の決勝進出を賭けたACL第2戦は24日19時、水原ワールドカップスタジアムでキックオフを迎える。
スポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版のスコット・マッキンタイア記者の鹿島探訪を伝えるサッカーダイジェストWebである。
マッキンタイア記者は香取駅にて乗り換えを行った様子。
佐原駅で乗り換えるべきところをきちんと伝えられておらぬのはJR東日本の落ち度であろうが、鹿島の公式サイトに明記しても良いと思われる。
こうして到着したカシマスタジアムにて素晴らしい体験を与えることが出来たことは幸せである。
マッキンタイア記者の「アジア地域における、他クラブの参考になるべき素晴らしい例」という評に負けることなく、味の頂点に立ちたい。
明日の準決勝第2戦にて勝ち上がり、決勝進出を果たすのだ。
期待に応えたい。

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2018年10月22日
FOX記者の印象に残った、スタジアムの環境、そしてサポーターの熱

内田篤人の劇的なゴールで勝利を収めた鹿島。アウェーでの第2戦は引き分け以上で初の決勝進出が決定する。 (C)Getty Images
鹿島アントラーズは10月24日に、ACL準決勝の第2戦、対水原三星(韓国)のゲームを控えている。
10月3日にカシマスタジアムで開催された第1戦は、後半アディショナルタイムに内田篤人が劇的なゴールを決め、3-2で鹿島が勝利した。2失点した後の逆転勝利にスタジアムは喜びにうねった。
そしてこの日、ひとりの外国人記者がカシマスタジアムを訪れていた。スポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版のスコット・マッキンタイア記者だ。オーストラリア出身の彼は、鹿島の在り様を「アジア地域における、他クラブの参考になるべき素晴らしい例」と評している。
マッキンタイア記者の“旅行記”を一部紹介しよう。
「日本で最も成功したクラブのホーム、“カシマスタジアム”で試合を見るために旅に出る多くの人々は高速バスを利用している。電車を選択した場合、東京から鹿島への途方もない道のりを辿ることになる。
東京駅から電車に乗り、約4時間の旅。都心部を離れた後は、自然豊かな町を蛇行して太平洋に向かう。驚くべきことに乗り換えは無人の駅で行なわれ、列車の停車駅は広大な農地の間に存在する。都会から離れた、非常に孤立した場所にカシマスタジアムはあるのだ。
普段は静かな町が、試合当日は田舎の静けさを忘れ、キックオフの数時間前から数千人のサポーターが訪れる。ゴール裏を陣取った彼らは、試合が開始するまで巨大な赤いフラッグを振り続けていた。日本のスタジアムではよく見かけるフードの屋台には人が集い、活気に満ちている。
この小さな町が、こんなにも大勢の観客を引きつけているという純然たる事実は、サッカークラブと地域社会の理想的な関係を築いている証拠だといえるだろう」
そして、マッキンタイア記者は、「スタジアム周辺には、スポーツ医学診療所のほか、ロッククライミングなどができる『カシマウェルネスプラザ』や入浴施設まである」と地域活性化に貢献したクラブの姿を浮かび上がらせている。
「同クラブで選手だった大岩剛が監督に就任している点も興味深い」

ACLの第1戦、試合前には”鹿島の赤”を示すタオルとフラッグが舞った。 (C) Getty Images
「ブラジルとの深いルーツを持つクラブにとって、退職まで同クラブで選手として活動していた大岩剛が現在、監督に就任している点も非常に興味深い。
この20年間にわたって、鹿島は国内、国外から才能を引き続き引きつけ、ユースチームで育った若手の才能が高い評価を得ている。これは、彼らが構築したシステムが恵まれている証拠だ。
リーグ優勝を経験し、数々のタイトルを獲得したアントラーズだが、AFCチャンピオンズリーグでは準々決勝以上の結果を残したことはなかった。
ACLで彼らが念願を達成できるかはまだ分からない。ただ、クラブとサポーター、地域社会との関係、運営面において、彼らの適切な投資は、アジアのクラブにとって目指すべき理想を体現している。改めてそう感じられた」
鹿島は、24日の準決勝、アウェーでの第2戦に引き分け以上で決勝進出が決まる。敗北した場合でもチャンスは残るが、間違いのない勝利を収めたいところだ。
リーグ戦優勝は消え、ルヴァンカップは敗退した。今シーズン、鹿島にとって獲得の可能性が残るタイトルは天皇杯とACLのみ。
初の決勝進出を賭けたACL第2戦は24日19時、水原ワールドカップスタジアムでキックオフを迎える。
スポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版のスコット・マッキンタイア記者の鹿島探訪を伝えるサッカーダイジェストWebである。
マッキンタイア記者は香取駅にて乗り換えを行った様子。
佐原駅で乗り換えるべきところをきちんと伝えられておらぬのはJR東日本の落ち度であろうが、鹿島の公式サイトに明記しても良いと思われる。
こうして到着したカシマスタジアムにて素晴らしい体験を与えることが出来たことは幸せである。
マッキンタイア記者の「アジア地域における、他クラブの参考になるべき素晴らしい例」という評に負けることなく、味の頂点に立ちたい。
明日の準決勝第2戦にて勝ち上がり、決勝進出を果たすのだ。
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