安西幸輝が考えなければならないのは、武器である攻撃力ばかりにフォーカスしないこと
安西幸輝について記すフットボールチャンネルの元川女史である。
「期待値の高い選手の1人」とし、都並監督の「ロシアの後に代表サイドバックになるのは安西」というコメントを紹介する。
また、篤人は「攻撃は長友(佑都)さんや宏樹(酒井)よりもいい」、昌子源は「幸輝のよさは推進力。佑都君とはまたちょっと違うよさがあると思うけど、間違いなく前の選手を助けられるプレーヤーだと俺は思ってる。それをガンガン出してほしい」と共に攻撃力を高く評価する。
だからこその守備とバランスについて元川女史は提言しておる。
そう思うのも仕方が無い部分であろう。
昨季の安西は特に守備に不安を感じさせられた。
しかしながら、昨年大きな経験を積み、安西の守備力は大きく向上しておる。
そして、先日のコロンビア戦にて短い時間ながらも出場して、「(国際試合になると)篤人君が『競技が違う』『サッカーが違う』という話をしていたけど、コロンビア戦に出てその通りだと思った。Jリーグでバンバン活躍して代表に選ばれてもサッカーが違うというのに衝撃を受けたし、フィジカル、スピード感(が優先する)。テクニックというよりは相手はガシャっと背負ってキープして連動してどんどん出てくる。シンプルですけど、それが僕らからしたら怖い。そういうのをどう頭を使いながら対処していくか。そこが大事になってくると思います」とコメントしておる。
舞台に立つたびに成長しておることが伝わってくる。
更に経験を積み、鹿島にて不動の地位を、そして日本代表でもポジションを得られる選手となって行くであろう。
楽しみである。

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安西幸輝は「長友さんよりいい」。内田篤人が絶賛する攻撃力。日本代表定着へ、示すべき最終課題
日本代表は26日、親善試合でボリビア代表と対戦する。森保一監督は22日のコロンビア戦から先発メンバーを総入れ替えで臨むことを明言しており、左サイドバックには鹿島アントラーズのDF安西幸輝が入ることが有力視されている。長友佑都の後釜探しが急務なだけに、安西にかかる期待は大きい。攻撃力には定評があるが、国際試合で重要な守備力を示すことができるか。(取材・文:元川悦子)
2019年03月26日(Tue)10時00分配信
text by 元川悦子 photo Getty Images
都並氏も高く評価した潜在能力

安西幸輝【写真:Getty Images】
平成最後、そして6月のコパ・アメリカ前最後の重要なテストマッチとなる26日のボリビア戦がいよいよ迫ってきた。森保一監督は「基本的に総替えで戦うつもり」と22日のコロンビア戦からスタメンを全て入れ替える大胆策を採ることを明言した。
今回は攻撃陣が香川真司や乾貴士ら2018年ロシアワールドカップ組中心、守備陣はキャップ数がゼロに近いメンバーが揃ってピッチに立つことになる。つまり選手見極めの色合いが濃いゲームになると言っていいだろう。
GKはAFCアジアカップ2019に参戦したシュミット・ダニエルか中村航輔が務めるが、いずれもキャップ数は5以下だ。守備陣もアジアカップ組の三浦弦太が6試合出場というだけで、西大伍と安西幸輝が1、畠中慎之輔がゼロと経験不足は否めない。いくら相手が堅守速攻スタイルを得意とするボリビアであっても、いざという局面でやられてしまう可能性も少なくない。
それでもロシア組の昌子源は「どんどんチャレンジしてミスした方がいい。それが代表の親善試合の場。初招集初出場の選手がいるっていうのはすごく羨ましいこと」と強調。怖がらずに突き進むことが大事だと若手の背中を押した。そう考えているのは、同じくボリビア戦のピッチに立つであろう香川や乾も同様だ。彼らの援護射撃を受けて、若手は積極的に自分を出すべきだろう。
とりわけ、コロンビア戦のラスト1分でピッチに立った左サイドバック・安西は期待値の高い選手の1人。かつて東京ヴェルディアカデミー時代に指導したブリオベッカ浦安の都並敏史監督も「ロシアの後に代表サイドバックになるのは安西」と以前から潜在能力を高く評価していた。
重要となる周囲とのコンビネーション
同じ鹿島でプレーする内田篤人も「攻撃は長友(佑都)さんや宏樹(酒井)よりもいい」と絶賛。昨季ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)やFIFAクラブワールドカップを戦った昌子も「幸輝のよさは推進力。佑都君とはまたちょっと違うよさがあると思うけど、間違いなく前の選手を助けられるプレーヤーだと俺は思ってる。それをガンガン出してほしい」とエールを送るほど、先輩たちにとっても楽しみな存在なのだ。
確かに安西はタテへグイグイ行けるスピードと迫力を備えたサイドバックで、左右両方でプレーできるユーティリティ性を持つ。年齢も23歳と若い。これまで森保ジャパンで左サイドバックとして招集されてきた人材を見ると、長友が32歳、佐々木翔は29歳、山中亮輔が25歳で全員が安西より年長だ。3年後の2022年カタールワールドカップを視野に入れても、その若さは大きな優位性を持つ。
2020年東京五輪世代には20歳の杉岡大暉、18歳の東俊希といったタレントが控えているものの、彼らと比べても安西のダイナミックなオーバーラップと攻撃をお膳立てする力は秀でている。その強みをボリビア相手にどこまで発揮できるのか。それは大いに気になる点だ。
そこで1つ考えなければならないのが、周囲とのコンビネーションだ。最終ラインでは横に並ぶのが東京Vアカデミー時代からの同期・畠中が入ると見られ、安西はより前がかりになることができる。
「あいつがやりやすいようにコントロールしてあげればいいと思う。コミュニケーションの部分では一番素直に話せるやつだと思っているので、気負いせずにしっかりやりたい」と畠中は勢力で気に盟友をサポートする腹積もりだ。
一方、タテ関係を形成する乾も「攻撃的だなっていうのをこの合宿で思ったので、そこを最大限引き出してあげられるようにしたい。サイドバックは守備がすごく重要なので、そのへんはまだちょっと甘さがあるかもしれないですけど、そういうところも自分が助けてあげられたらいい」とベテランらしくコントロールしていくという。
コロンビア戦の1分間で国際試合の厳しさを体感

内田篤人も安西の攻撃力を絶賛している【写真:Getty Images】
そういった周囲の力を借りながら、安西らしいダイナミックさを遺憾なく発揮することができれば、日本は3試合ぶりの勝利に近づき、彼自身の存在価値も高まるはず。そういう方向に進むのが理想的である。
ただ、安西が考えなければならないのは、武器である攻撃力ばかりにフォーカスしないこと。昨年11月のキルギス戦で代表デビュー戦初ゴールを飾った山中がアジアカップ招集見送りになった通り、森保監督は攻守両面のバランス感覚を強く重んじる。それができているから、長友と佐々木は新生ジャパン発足後、コンスタントに呼ばれているのだ。
内田が語った通り、安西は先輩2人より明らかにアタックの能力も迫力も高いが、守りの方はまだまだ物足りない。格下や同格の相手となら攻撃力だけである程度は行けるかもしれないが、直近の相手・コロンビアやアジアカップ決勝で敗れたカタールのような強豪相手だと計算できる守備力が必要不可欠だ。
そういう力も備えているということを指揮官に分からせない限り、佐々木超えはもちろんのこと、長友という高い牙城は超えられない。自身の課題をしっかりと認識したうえで、ボリビア戦にのぞむことも安西にとっては重要なテーマと言える。
「(国際試合になると)篤人君が『競技が違う』『サッカーが違う』という話をしていたけど、コロンビア戦に出てその通りだと思った。Jリーグでバンバン活躍して代表に選ばれてもサッカーが違うというのに衝撃を受けたし、フィジカル、スピード感(が優先する)。テクニックというよりは相手はガシャっと背負ってキープして連動してどんどん出てくる。シンプルですけど、それが僕らからしたら怖い。そういうのをどう頭を使いながら対処していくか。そこが大事になってくると思います」
このように国際試合で戦い抜く難しさを体感している今、安西が国際Aマッチ2戦目で何を見せてくれるのか。代表定着につながるインパクトを残せるのか。そこにフォーカスしながらボリビア戦を見たい。
(取材・文:元川悦子)
【了】
「期待値の高い選手の1人」とし、都並監督の「ロシアの後に代表サイドバックになるのは安西」というコメントを紹介する。
また、篤人は「攻撃は長友(佑都)さんや宏樹(酒井)よりもいい」、昌子源は「幸輝のよさは推進力。佑都君とはまたちょっと違うよさがあると思うけど、間違いなく前の選手を助けられるプレーヤーだと俺は思ってる。それをガンガン出してほしい」と共に攻撃力を高く評価する。
だからこその守備とバランスについて元川女史は提言しておる。
そう思うのも仕方が無い部分であろう。
昨季の安西は特に守備に不安を感じさせられた。
しかしながら、昨年大きな経験を積み、安西の守備力は大きく向上しておる。
そして、先日のコロンビア戦にて短い時間ながらも出場して、「(国際試合になると)篤人君が『競技が違う』『サッカーが違う』という話をしていたけど、コロンビア戦に出てその通りだと思った。Jリーグでバンバン活躍して代表に選ばれてもサッカーが違うというのに衝撃を受けたし、フィジカル、スピード感(が優先する)。テクニックというよりは相手はガシャっと背負ってキープして連動してどんどん出てくる。シンプルですけど、それが僕らからしたら怖い。そういうのをどう頭を使いながら対処していくか。そこが大事になってくると思います」とコメントしておる。
舞台に立つたびに成長しておることが伝わってくる。
更に経験を積み、鹿島にて不動の地位を、そして日本代表でもポジションを得られる選手となって行くであろう。
楽しみである。

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安西幸輝は「長友さんよりいい」。内田篤人が絶賛する攻撃力。日本代表定着へ、示すべき最終課題
日本代表は26日、親善試合でボリビア代表と対戦する。森保一監督は22日のコロンビア戦から先発メンバーを総入れ替えで臨むことを明言しており、左サイドバックには鹿島アントラーズのDF安西幸輝が入ることが有力視されている。長友佑都の後釜探しが急務なだけに、安西にかかる期待は大きい。攻撃力には定評があるが、国際試合で重要な守備力を示すことができるか。(取材・文:元川悦子)
2019年03月26日(Tue)10時00分配信
text by 元川悦子 photo Getty Images
都並氏も高く評価した潜在能力

安西幸輝【写真:Getty Images】
平成最後、そして6月のコパ・アメリカ前最後の重要なテストマッチとなる26日のボリビア戦がいよいよ迫ってきた。森保一監督は「基本的に総替えで戦うつもり」と22日のコロンビア戦からスタメンを全て入れ替える大胆策を採ることを明言した。
今回は攻撃陣が香川真司や乾貴士ら2018年ロシアワールドカップ組中心、守備陣はキャップ数がゼロに近いメンバーが揃ってピッチに立つことになる。つまり選手見極めの色合いが濃いゲームになると言っていいだろう。
GKはAFCアジアカップ2019に参戦したシュミット・ダニエルか中村航輔が務めるが、いずれもキャップ数は5以下だ。守備陣もアジアカップ組の三浦弦太が6試合出場というだけで、西大伍と安西幸輝が1、畠中慎之輔がゼロと経験不足は否めない。いくら相手が堅守速攻スタイルを得意とするボリビアであっても、いざという局面でやられてしまう可能性も少なくない。
それでもロシア組の昌子源は「どんどんチャレンジしてミスした方がいい。それが代表の親善試合の場。初招集初出場の選手がいるっていうのはすごく羨ましいこと」と強調。怖がらずに突き進むことが大事だと若手の背中を押した。そう考えているのは、同じくボリビア戦のピッチに立つであろう香川や乾も同様だ。彼らの援護射撃を受けて、若手は積極的に自分を出すべきだろう。
とりわけ、コロンビア戦のラスト1分でピッチに立った左サイドバック・安西は期待値の高い選手の1人。かつて東京ヴェルディアカデミー時代に指導したブリオベッカ浦安の都並敏史監督も「ロシアの後に代表サイドバックになるのは安西」と以前から潜在能力を高く評価していた。
重要となる周囲とのコンビネーション
同じ鹿島でプレーする内田篤人も「攻撃は長友(佑都)さんや宏樹(酒井)よりもいい」と絶賛。昨季ともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)やFIFAクラブワールドカップを戦った昌子も「幸輝のよさは推進力。佑都君とはまたちょっと違うよさがあると思うけど、間違いなく前の選手を助けられるプレーヤーだと俺は思ってる。それをガンガン出してほしい」とエールを送るほど、先輩たちにとっても楽しみな存在なのだ。
確かに安西はタテへグイグイ行けるスピードと迫力を備えたサイドバックで、左右両方でプレーできるユーティリティ性を持つ。年齢も23歳と若い。これまで森保ジャパンで左サイドバックとして招集されてきた人材を見ると、長友が32歳、佐々木翔は29歳、山中亮輔が25歳で全員が安西より年長だ。3年後の2022年カタールワールドカップを視野に入れても、その若さは大きな優位性を持つ。
2020年東京五輪世代には20歳の杉岡大暉、18歳の東俊希といったタレントが控えているものの、彼らと比べても安西のダイナミックなオーバーラップと攻撃をお膳立てする力は秀でている。その強みをボリビア相手にどこまで発揮できるのか。それは大いに気になる点だ。
そこで1つ考えなければならないのが、周囲とのコンビネーションだ。最終ラインでは横に並ぶのが東京Vアカデミー時代からの同期・畠中が入ると見られ、安西はより前がかりになることができる。
「あいつがやりやすいようにコントロールしてあげればいいと思う。コミュニケーションの部分では一番素直に話せるやつだと思っているので、気負いせずにしっかりやりたい」と畠中は勢力で気に盟友をサポートする腹積もりだ。
一方、タテ関係を形成する乾も「攻撃的だなっていうのをこの合宿で思ったので、そこを最大限引き出してあげられるようにしたい。サイドバックは守備がすごく重要なので、そのへんはまだちょっと甘さがあるかもしれないですけど、そういうところも自分が助けてあげられたらいい」とベテランらしくコントロールしていくという。
コロンビア戦の1分間で国際試合の厳しさを体感

内田篤人も安西の攻撃力を絶賛している【写真:Getty Images】
そういった周囲の力を借りながら、安西らしいダイナミックさを遺憾なく発揮することができれば、日本は3試合ぶりの勝利に近づき、彼自身の存在価値も高まるはず。そういう方向に進むのが理想的である。
ただ、安西が考えなければならないのは、武器である攻撃力ばかりにフォーカスしないこと。昨年11月のキルギス戦で代表デビュー戦初ゴールを飾った山中がアジアカップ招集見送りになった通り、森保監督は攻守両面のバランス感覚を強く重んじる。それができているから、長友と佐々木は新生ジャパン発足後、コンスタントに呼ばれているのだ。
内田が語った通り、安西は先輩2人より明らかにアタックの能力も迫力も高いが、守りの方はまだまだ物足りない。格下や同格の相手となら攻撃力だけである程度は行けるかもしれないが、直近の相手・コロンビアやアジアカップ決勝で敗れたカタールのような強豪相手だと計算できる守備力が必要不可欠だ。
そういう力も備えているということを指揮官に分からせない限り、佐々木超えはもちろんのこと、長友という高い牙城は超えられない。自身の課題をしっかりと認識したうえで、ボリビア戦にのぞむことも安西にとっては重要なテーマと言える。
「(国際試合になると)篤人君が『競技が違う』『サッカーが違う』という話をしていたけど、コロンビア戦に出てその通りだと思った。Jリーグでバンバン活躍して代表に選ばれてもサッカーが違うというのに衝撃を受けたし、フィジカル、スピード感(が優先する)。テクニックというよりは相手はガシャっと背負ってキープして連動してどんどん出てくる。シンプルですけど、それが僕らからしたら怖い。そういうのをどう頭を使いながら対処していくか。そこが大事になってくると思います」
このように国際試合で戦い抜く難しさを体感している今、安西が国際Aマッチ2戦目で何を見せてくれるのか。代表定着につながるインパクトを残せるのか。そこにフォーカスしながらボリビア戦を見たい。
(取材・文:元川悦子)
【了】
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やや長文
長友だってイタリア目線なら守備はザルです。
時折エースキラーをしましたがそれはポジショニングが下手で自信過剰な相手の時だけで、カンドレーヴァやフロレンツィらには毎度ボコボコにされてました。
ラグビータックルかまして全伊紙に取り上げられたり、モウラの単純なシザースについて行けず尻餅をついたり、私は長友のアンチではないですがセリエファンなので守備は悪い部分が目に付きました。
こないだも明らかなハンドをしてましたよね?
安西の前にあるハードルは思ったより高くないですよ笑
安西は若くして鹿島でポジショニングとプレッシングのタイミングを学べる分、安定した守備を身に付ける下地があります。
彼の「守備」もこれからの楽しみの1つですね。
時折エースキラーをしましたがそれはポジショニングが下手で自信過剰な相手の時だけで、カンドレーヴァやフロレンツィらには毎度ボコボコにされてました。
ラグビータックルかまして全伊紙に取り上げられたり、モウラの単純なシザースについて行けず尻餅をついたり、私は長友のアンチではないですがセリエファンなので守備は悪い部分が目に付きました。
こないだも明らかなハンドをしてましたよね?
安西の前にあるハードルは思ったより高くないですよ笑
安西は若くして鹿島でポジショニングとプレッシングのタイミングを学べる分、安定した守備を身に付ける下地があります。
彼の「守備」もこれからの楽しみの1つですね。