“走れるファンタジスタ”、最長走行距離
サッカーダイジェストWebに記事を寄稿した産経新聞の一色記者である。
仙台戦後の白崎凌兵を取材する。
白崎はこの試合、走行距離12.165㎞を記録し、両チーム最長を走った。
素晴らしい。
一色記者は“走れるファンタジスタ”と称する。
興味深い肩書きと言えよう。
白崎というピースを得て、チームは更に“新化”する。
楽しみである。

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鹿島の“走れるファンタジスタ”が新天地デビュー! 両チーム最長の走行距離で随所に輝き!!
一色伸裕
2019年04月21日
「良さは半分も出せなかった」と不満げに語ったが…

鹿島で初のリーグ戦出場を果たした白崎。鹿島に新たな攻撃のピースが生まれた。写真:滝川敏之
[J1リーグ8節]鹿島1-0仙台/4月20日/カシマ
待ちに待った新天地でのデビュー戦。今季加入したMF白崎凌兵が、カシマスタジアムの舞台にようやく立った。
「久しぶりの出場だったので、めちゃくちゃ緊張した」
深紅のユニホームを着ての初のリーグ戦。先発でのデビュー戦を勝利で飾り、白崎は安堵の表情を浮かべると開口一番、本音を口にした。
タイトルを求めてこのオフ、清水から加入。チームにいないパサータイプのゲームメーカーとして期待が集まったが、1月の宮崎合宿を終えた直後に左足かかとを負傷。開幕を待たずして戦線を離れてしまった。
待望の初出場は、1得点を挙げた清水時代の最終節・長崎戦(12月1日)以来、4か月19日ぶりのリーグ戦。中盤の左サイドで出場すると、序盤は硬さが見られたが徐々に存在感を示し始めた。
19日の練習後、大岩監督は土居、安部、白崎を呼び、「状況を見てうまく連動しろ」と3人に指示。その言葉どおり、白崎は左から右へ、右から左へと、安部らと連動して流動的にポジションを移し、攻撃を活性化した。
白崎は自身のパフォーマンスに言及し「良さは半分も出せなかった」と不満げに語ったが、真骨頂は随所に発揮された。持ち前のパスセンスに加え、労を惜しまない献身的な走りは、鹿島強化部も高く評価するところで、この試合もピッチを激しく上下動し続けた。
総走行距離12・165㌔は、両チーム最長の数字。ポジション、出場時間によって差は出るが、12㌔台はただ一人。34分にはセンターサークル付近でボールを持つと、前方の土居とのパス交換から前線に抜け出し、安部の好機を演出。機動力の高さを示した。本人は「60分あたりで足がつっていた」と苦笑い。それでも“走れるファンタジスタ”の片鱗は見せた。
サイドの連動性もまずまず。安西は状況に応じて前方の安部、白崎が入れ替わったが「(白崎とは連係で)少し苦戦すると思っていたが、思っていた以上にうまく崩せた。イメージが共有できたので、次はもっと良くなっていく」と白崎との連係に手応え。守備でも波長が合い、相手に決定機を許さなかった。
己への不満を口にする中にも「今後につながるいい場面もあった。イメージを共有して、その回数を増やせる自信にはなった」と振り返った白崎。新しいピースが一つ加わり、大岩監督は「シラ(白崎)はパスの選択肢も抱負で、ポジション争いを活発化してくれる」とようやくピッチに立った“新戦力”がもたらす影響を歓迎した。
取材・文●一色伸裕(産経新聞社)
仙台戦後の白崎凌兵を取材する。
白崎はこの試合、走行距離12.165㎞を記録し、両チーム最長を走った。
素晴らしい。
一色記者は“走れるファンタジスタ”と称する。
興味深い肩書きと言えよう。
白崎というピースを得て、チームは更に“新化”する。
楽しみである。

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鹿島の“走れるファンタジスタ”が新天地デビュー! 両チーム最長の走行距離で随所に輝き!!
一色伸裕
2019年04月21日
「良さは半分も出せなかった」と不満げに語ったが…

鹿島で初のリーグ戦出場を果たした白崎。鹿島に新たな攻撃のピースが生まれた。写真:滝川敏之
[J1リーグ8節]鹿島1-0仙台/4月20日/カシマ
待ちに待った新天地でのデビュー戦。今季加入したMF白崎凌兵が、カシマスタジアムの舞台にようやく立った。
「久しぶりの出場だったので、めちゃくちゃ緊張した」
深紅のユニホームを着ての初のリーグ戦。先発でのデビュー戦を勝利で飾り、白崎は安堵の表情を浮かべると開口一番、本音を口にした。
タイトルを求めてこのオフ、清水から加入。チームにいないパサータイプのゲームメーカーとして期待が集まったが、1月の宮崎合宿を終えた直後に左足かかとを負傷。開幕を待たずして戦線を離れてしまった。
待望の初出場は、1得点を挙げた清水時代の最終節・長崎戦(12月1日)以来、4か月19日ぶりのリーグ戦。中盤の左サイドで出場すると、序盤は硬さが見られたが徐々に存在感を示し始めた。
19日の練習後、大岩監督は土居、安部、白崎を呼び、「状況を見てうまく連動しろ」と3人に指示。その言葉どおり、白崎は左から右へ、右から左へと、安部らと連動して流動的にポジションを移し、攻撃を活性化した。
白崎は自身のパフォーマンスに言及し「良さは半分も出せなかった」と不満げに語ったが、真骨頂は随所に発揮された。持ち前のパスセンスに加え、労を惜しまない献身的な走りは、鹿島強化部も高く評価するところで、この試合もピッチを激しく上下動し続けた。
総走行距離12・165㌔は、両チーム最長の数字。ポジション、出場時間によって差は出るが、12㌔台はただ一人。34分にはセンターサークル付近でボールを持つと、前方の土居とのパス交換から前線に抜け出し、安部の好機を演出。機動力の高さを示した。本人は「60分あたりで足がつっていた」と苦笑い。それでも“走れるファンタジスタ”の片鱗は見せた。
サイドの連動性もまずまず。安西は状況に応じて前方の安部、白崎が入れ替わったが「(白崎とは連係で)少し苦戦すると思っていたが、思っていた以上にうまく崩せた。イメージが共有できたので、次はもっと良くなっていく」と白崎との連係に手応え。守備でも波長が合い、相手に決定機を許さなかった。
己への不満を口にする中にも「今後につながるいい場面もあった。イメージを共有して、その回数を増やせる自信にはなった」と振り返った白崎。新しいピースが一つ加わり、大岩監督は「シラ(白崎)はパスの選択肢も抱負で、ポジション争いを活発化してくれる」とようやくピッチに立った“新戦力”がもたらす影響を歓迎した。
取材・文●一色伸裕(産経新聞社)