静岡学園・松村優太くん、超高校級のスピード
高校選手権に向けてクローズアップされる静岡学園の松村優太くんである。
超高校級のスピードを誇る松村優太くんが如何にして鹿島入りを決めたかなどが伝わってくる。
是非とも高校サッカーの頂点に立ってプロに入ってきて欲しい。
注目しておる。

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静岡学園・松村、王国復活へ本能で全国切り裂く!…31日初戦・岡山学芸館戦
2019年12月28日 7時0分スポーツ報知

県選手権の準決勝・浜松開誠館戦でシュートを放つ静学MF松村〈10〉

全国選手権へ静岡市内で調整する静学MF松村
◆MF松村 優太(3年)
県選手権決勝・富士市立戦キックオフ直後だ。50メートル5秒8の快足を生かし右サイドからカットイン。開始18秒で先制点。4ゴールで大会得点王になったFW小山尚紀(3年)に次ぐ3ゴール。大会前は決定力を課題に挙げていたが「ゴールを意識する中、準決勝(浜松開誠館戦)で2得点できたのが大きかった」。
中学まで在籍した東淀川FC(大阪)では主にトップ下だった。だが静学入学後、右サイドにコンバート。「トップ下は360度見ないといけない。サイドではより攻撃に力を置いて、動けるようになった」。天性のスピードと突破力がより生きるようになり、昨年9月には初めて世代別の日本代表にも選ばれた。
今季は県新人戦と県総体では厳しいマークにあった。どちらも決勝で精彩を欠き、無得点で準優勝。「考えすぎたことで、ダメだった」。選手権へ向け、周囲を生かすことで自分が生きる道を模索。その上で本能でプレーすることを心がけた。「あまり考えずに、感覚でやっている」。迷いが消え、得点も生まれた。
冷静に全体に目を配る力には、イレブンも信頼を置く。DF阿部健人主将(3年)は「チームのことを一番考えている」、FW岩本悠輝(3年)は「しっかりしているけど、ふざける時は誰かをいじって盛り上げる。空気を読む力がある」。サッカー人生初めての全国の舞台へ―。「自分を信じてやるだけ」。日本一へ力を解放する。(山田 豊)
[J内定高校生の声_13]高速ドリブルでDF圧倒し、ゴール連発。鹿島内定MF松村優太「見た人をあっと驚かせられるような選手に」
19/12/27 19:05

静岡学園高から鹿島アントラーズに加入するMF松村優太
ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第13回は鹿島アントラーズ内定の静岡学園高MF松村優太(3年、U-18日本代表)だ。
昨年、U-17日本代表に初招集された高速アタッカーは、今年も国際大会で圧巻のスピードを発揮。選手権静岡県予選では2人、3人のDFを一気に抜き去るドリブルから個でゴールをもぎ取ってしまうなど大活躍し、大会MVPに選出された。複数のJ1クラブとの争奪戦の末、鹿島入りが内定。その松村が鹿島を進路に選んだ理由やプロ入り後の意気込み、選手権への思いなどについて語った。
―鹿島入りが決まった感想を教えて下さい。
「まず、高卒でプロに行けたということは凄く嬉しく思いますし、それが鹿島アントラーズという凄く素晴らしいチームで、日本でもトップのチームだと思っているので、そこは素直に嬉しいです」
―複数のJ1クラブから話があったと思うが、決め手となったのは?
「一番レベルの高いところでやりたいというのがあったので、アントラーズはACLなど世界の舞台でも活躍しているチームなので、そこに自分の身を置くことで成長できるかなと思ったのが一番の理由でした」
―鹿島からオファーをもらった時の心境
「まずは驚いたというのが一番の感想で、それと同時に今まで自分がやってきて良かったな、またこれから努力していかないといけないな、という3つが一番最初に頭に浮かびました」
―鹿島入りが決まってから少し時間が経っているが、心境の変化はある?
「進路が決まってスッキリした部分が大きかったので、それでまたチームに良い影響をもたらすことが今のところできているんじゃないかと思うので、それは継続してやっていきたいと思っています」
―特に評価してもらえたところは?
「自分の特長であるスピードに乗ったドリブルというのはアントラーズの選手でもいないと言ってくださったので、そこは評価して頂いているんじゃないかなと思っています」
―鹿島の印象。
「『常勝軍団』と言われるだけあって、常に結果にこだわって、なおかつ相手を上回る技術面だったり、チームの団結力だったり、そういうイメージが強くて、やっぱり結果にこだわる、勝利というものを一番大事にしているチームじゃないかなと思っています」
―今まで勝利にどうこだわってきた?
「試合で内容も大事なんですけれども、こういうサッカーの試合は勝ってナンボの世界だと思うので、そこは結果にこだわっていますし、それはこれからも継続して思ってやっていこうと思います」
―鹿島でプレーする重圧。
「常勝軍団にこれから僕は行くんですけれども今、チームで戦っている選手の方々は毎試合毎試合プレッシャーの中でやっていると思うので、そこで自分も、そのプレッシャーの中で良いプレーができるようにやっていきたいと思います」
―カシマスタジアムや街のイメージについて。
「凄く応援が一体感があって、凄くサポーターの方々が街全体として盛り上げて応援してくださっているという印象が凄くあるので、そういった方々の期待に応えられるように頑張っていきたいと思っています」
―アントラーズで印象的な選手。
「安部(裕葵)選手は高卒でアントラーズに行って、バルセロナのBチームで海外挑戦していますし、自分と高校は違いますけれども同じ立場だと思うし、僕もヨーロッパでやりたいという気持ちがあるので、そのような選手を見習ってやりたいと思います」
―アントラーズで特に磨きたいところ。
「勝利にこだわるという中で、自分の特長を伸ばしていくこともそうですし、守備でも戦わないといけないし、攻撃守備常に両方高いレベルで求められると思うので、もちろん攻撃で得点で終わるという形にこだわりたいですし、守備でも貢献できるようにしたいです」
―静岡学園の3年間で磨かれた部分。
「タッチの細かさがついてきたかなという印象で、今までは確かにスピードはあったんですけれども、一枚目剥がしたら次で取られたりということがあった。今は何人来ても取られない自信がありますし、動き出しなどで相手を剥がしたりすることは中学校の頃はなかったので、その点は伸びたと思います」
―3年間を振り返るとキツいことも。
「この3年間、自分は世代別の代表に選んでもらったり、個人としての成長はあったんですけれども、チームとして全国大会に出られないとか、決勝で何回も負けたりとか辛い時期もあった。そういった時でも今年の代は団結力があったので、みんなで助け合いながら乗り越えられたと思います」
―活躍した後も常に自分に対して厳しいコメントをしている印象がある。
「そこで満足してしまったら終わりだと思うし、自分自身結構負けず嫌いなところもあるので、もっともっと上には上がいるので、自分がその人達に負けないように努力していかないといけないと思ってきた」
―川口監督やコーチの言葉で印象的だったものは?
「ドリブルからのゴールや、味方に点を獲らせるアシストは常にこだわれと言われてきたので、特に(川口修)監督から言われていたのは『点を獲ることによって選手の価値が何十倍にも上がる』。そういった話は凄く受けていたので、シュート練習とかしっかりとしていました」
―チームメートたちも力のある選手ばかり。
「やっぱり来た当初は驚きがありましたし、僕自身、トップチームに上ったのが(同学年で)最初ではなかったので刺激をもらっていましたし、今でもそうなんですけれども、周りが上手い選手ばかりなのでそれは凄く幸せなことですし、良い仲間に出会えたと思います」
―入学した当初と現在の変化。
「入学した当初はワクワクが大きかったので、その中で必死に自分のことだけを見てやっていたんですけれども、今は部員が260人くらいいる中で、その選手たち一人ひとりを引っ張っている自覚というのはキャプテン(DF阿部健人)ももちろん思っているんですけれども、僕もそれを支えながらやっている部分も大きいし、それはみんなでやっていきたいなと思っています」
―ピッチ外では何をしていることが多い?
「結構ドラマとか映画とか見ています」
―イチオシは?
「本当に雑食なので、色々見るんですけれども、普通にテレビで周期でやっているドラマや携帯で見たりするんですけれども。最近は木村拓哉さんが出ている『グランメゾン東京』(TBS系列)。チームで何人か見ているので『面白いな』とか話をしています」
―趣味は?
「映画とかドラマとか、結構テレビとか見たりするので、それは趣味じゃないかなと思います」
―自分の性格を分析すると?
「最初に出てくるのは負けず嫌いなんですけれども、関西人なのでフレンドリーではないかと思うんですけれども」
―普段から笑わせ合っている。
「結構みんなで和気あいあいとしながら、団結力が良い学年なので、日頃からじゃれ合ったりしています」
―自分も入っていくのは得意?
「最初は多少緊張はすると思うんですけれども、入ってしまえば、積極的に話しかけたり、そういうことをしていきたいと思っています」
―鹿島で同期となる選手たちの存在について。
「一緒に入ってくる同期の子達は高校生年代でもトップレベルの選手ばかりですし、刺激を受けながらも負けたくない気持ちもあるので、お互い切磋琢磨しながらできれば良いと思います」
―彼らの結果は気にしていた?
「僕だけ全国大会に出ていないとかあったので、ここ勝ち上がってるなとか、そういうのは思っていたので結構見ていたりはしていました」
―直接対決する可能性もある。
「もちろんその選手のいるチームと当たればなお良いと思うし、アントラーズのファンの方も盛り上がってくれると思うので、試合できたら良いなと思います。(その後、尚志FW染野は欠場が決定)」
―選手権予選のパフォーマンスを振り返って。
「準決勝まで無得点で、準決勝で2得点獲れたんですけれども、準決勝で去年決勝負けている相手(浜松開誠館高)で負けたくないという気持ちが出ていたので、そこで自分の2ゴールでチームを勝たせることができて良かったですし、決勝はみんな気持ちが入っていて圧勝できたけれど、そのゴールラッシュの1点目、口火を切るゴールを決めてチームを乗らせられることができたので良かった」
―予選は凄みがあった。
「進路が決まって少しすっきりしたところもあって、結構自分の中でもプレーや考え方を整理できる部分があるのかなと思いますし、選手権予選でそこを発揮できたので良かったと思います」
―野心がある。
「やっぱり今まで出れなくてくすぶっていた気持ちというのを存分に出したいと思いますし、それは個人の結果としてもそうですけれど、チームとしても出るからには日本一を狙いますし、それはみんな共通理解として持っているので、そこはみんなで頑張りたいと思います」
―日本一の目標は揺るがない。
「どこにも負けたくないという気持ちがあるので、それで(大会までに)自分たちが練習してレベルアップしていけば可能じゃないかなと思うので、そこはみんなで高め合っていきたいなと思っています」
―プロ入り後、どのような選手になりたい?
「見た人をあっと驚かせられるような選手になりたいですし、僕が最終目標としているのは自分のプレーを見て、憧れを持ってくれるような選手になりたいと思いますし、それはもちろんアントラーズから日本代表とかに選ばれたいですし、そこで活躍もしたいですし、そういう結果を出していけば見てくれる人も増えるし、憧れを持ってくれる子どもたちや僕を目指してくれる選手も増えてくると思うので、そのような選手になっていければ良いと思います」
―まずは選手権。
「初めての全国大会なので、一番は楽しみが大きいですし、楽しんでやりたい大会ではあるんですけれども、その中でもしっかりと結果にこだわって、みんなで笑って終われるようにしたいと思っています」
―今、憧れの選手は?
「僕は結構アザール選手とかは、そんなに大きくなくて小柄なんですけれどもドリブルで大きなDFを相手に抜いて行って、最後しっかり仕留めるところまで精度が高いですし、それは自分がドリブラープラスゴールにこだわっている部分で、ちょっと共通している部分があるのかなと思います」
―鹿島サポーターへ向けてメッセージを。
「静岡学園高校の松村優太です。鹿島アントラーズに入団します。僕の特長としてはスピードに乗ったドリブルからのシュートだったり、質だったり、そういうところを見てもらえたら嬉しいです。それでチームの勝利に貢献できるように頑張るので、応援よろしくお願いします!」
(取材・文 吉田太郎)
[静岡学園]24年ぶりの全国制覇へ導く“もう一人の”鹿島内定選手【高校サッカー選手権】

鹿島アントラーズ入団が内定している静岡学園MF松村優太
鹿島アントラーズに加入するMF荒木遼太郎(東福岡)が予選敗退となり、同じく鹿島内定のFW染野唯月(尚志)は予選を突破しながらも、怪我のために選手権本大会を欠場することになった。今年度の選手権はFW西川潤(桐光学園/セレッソ大阪内定)やFW若月大和(桐生第一/湘南ベルマーレ内定)も予選敗退とスター候補の多くを欠く大会となったが、その中で主役に躍り出そうな存在がいる。それは、“もう一人の”鹿島内定選手、静岡学園MF松村優太(3年)だ。
鹿島に同期入団する荒木は下級生時から東福岡のレギュラーとして全国を経験し、U-16日本代表としてアジア制覇。高体連を代表するボランチ、トップ下として名を馳せた。染野は言わずと知れた昨年度選手権の得点王。青森山田との同大会準決勝で3得点を挙げて“大迫2世”“半端ない”と評されたFWは、世代を代表するストライカーだ。一方で松村は昨年にU-17日本代表に初選出され、今年は名門・静岡学園で10番を背負うものの、今夏までは全国大会に出場した経験が無かった。
松村も彼らに比べて知名度、経験値が無いことを認識。選手権予選開幕前には「2人は全国大会とかもう出ている。そういう舞台を経験していないのは僕だけ。最後の最後にもう1回チャンスがあるということに感謝して、自分が連れて行くくらいの気持ちでそこはやっていきたい」と語っていた。
その選手権予選で見せた松村のプレーは凄まじかった。準決勝では圧巻のスピードを活かして2得点。“裏街道”での突破や局面でDF3人を置き去りにするなどボールを持つ度に会場を沸かせ、前回大会決勝で敗れた浜松開誠館を個で圧倒した。さらに決勝では開始わずか18秒で先制弾。このゴールは静岡県予選決勝で36年ぶりとなる6得点の口火を切る一撃となった。
「鹿島にはないスピード」という評価を受けての鹿島入り。そのスピードは超高校級だ。これまではドリブルで1人をかわした後に2人目で取られるシーンが多かった。だが、現在は簡単にはボールを失わなくなり、何よりゴールを決められる選手に。川口修監督から「点を獲ることによって選手の価値が何十倍にも上がる」と指摘され、シュート練習を重ねてきた成果をピッチで発揮している。
選手権予選終了後の組み合わせ抽選会によって、静岡学園は尚志、当時未定だった福岡県代表と同じブロックに入った。松村は「アントラーズのファンの方も盛り上がってくれると思うので、試合できたら良いなと思います」と染野や荒木との対戦を期待していたが、結果的に直接対決は叶わず。それでも、圧倒的な突破力、スピードを持つ松村が染野、荒木不在の大会で鹿島サポーターにインパクトを残す可能性は十分にある。名門・静岡学園を24年ぶりの全国制覇へ導き、常勝軍団へ。この冬、松村優太の名を全国に知らしめる。
超高校級のスピードを誇る松村優太くんが如何にして鹿島入りを決めたかなどが伝わってくる。
是非とも高校サッカーの頂点に立ってプロに入ってきて欲しい。
注目しておる。

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静岡学園・松村、王国復活へ本能で全国切り裂く!…31日初戦・岡山学芸館戦
2019年12月28日 7時0分スポーツ報知

県選手権の準決勝・浜松開誠館戦でシュートを放つ静学MF松村〈10〉

全国選手権へ静岡市内で調整する静学MF松村
◆MF松村 優太(3年)
県選手権決勝・富士市立戦キックオフ直後だ。50メートル5秒8の快足を生かし右サイドからカットイン。開始18秒で先制点。4ゴールで大会得点王になったFW小山尚紀(3年)に次ぐ3ゴール。大会前は決定力を課題に挙げていたが「ゴールを意識する中、準決勝(浜松開誠館戦)で2得点できたのが大きかった」。
中学まで在籍した東淀川FC(大阪)では主にトップ下だった。だが静学入学後、右サイドにコンバート。「トップ下は360度見ないといけない。サイドではより攻撃に力を置いて、動けるようになった」。天性のスピードと突破力がより生きるようになり、昨年9月には初めて世代別の日本代表にも選ばれた。
今季は県新人戦と県総体では厳しいマークにあった。どちらも決勝で精彩を欠き、無得点で準優勝。「考えすぎたことで、ダメだった」。選手権へ向け、周囲を生かすことで自分が生きる道を模索。その上で本能でプレーすることを心がけた。「あまり考えずに、感覚でやっている」。迷いが消え、得点も生まれた。
冷静に全体に目を配る力には、イレブンも信頼を置く。DF阿部健人主将(3年)は「チームのことを一番考えている」、FW岩本悠輝(3年)は「しっかりしているけど、ふざける時は誰かをいじって盛り上げる。空気を読む力がある」。サッカー人生初めての全国の舞台へ―。「自分を信じてやるだけ」。日本一へ力を解放する。(山田 豊)
[J内定高校生の声_13]高速ドリブルでDF圧倒し、ゴール連発。鹿島内定MF松村優太「見た人をあっと驚かせられるような選手に」
19/12/27 19:05

静岡学園高から鹿島アントラーズに加入するMF松村優太
ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第13回は鹿島アントラーズ内定の静岡学園高MF松村優太(3年、U-18日本代表)だ。
昨年、U-17日本代表に初招集された高速アタッカーは、今年も国際大会で圧巻のスピードを発揮。選手権静岡県予選では2人、3人のDFを一気に抜き去るドリブルから個でゴールをもぎ取ってしまうなど大活躍し、大会MVPに選出された。複数のJ1クラブとの争奪戦の末、鹿島入りが内定。その松村が鹿島を進路に選んだ理由やプロ入り後の意気込み、選手権への思いなどについて語った。
―鹿島入りが決まった感想を教えて下さい。
「まず、高卒でプロに行けたということは凄く嬉しく思いますし、それが鹿島アントラーズという凄く素晴らしいチームで、日本でもトップのチームだと思っているので、そこは素直に嬉しいです」
―複数のJ1クラブから話があったと思うが、決め手となったのは?
「一番レベルの高いところでやりたいというのがあったので、アントラーズはACLなど世界の舞台でも活躍しているチームなので、そこに自分の身を置くことで成長できるかなと思ったのが一番の理由でした」
―鹿島からオファーをもらった時の心境
「まずは驚いたというのが一番の感想で、それと同時に今まで自分がやってきて良かったな、またこれから努力していかないといけないな、という3つが一番最初に頭に浮かびました」
―鹿島入りが決まってから少し時間が経っているが、心境の変化はある?
「進路が決まってスッキリした部分が大きかったので、それでまたチームに良い影響をもたらすことが今のところできているんじゃないかと思うので、それは継続してやっていきたいと思っています」
―特に評価してもらえたところは?
「自分の特長であるスピードに乗ったドリブルというのはアントラーズの選手でもいないと言ってくださったので、そこは評価して頂いているんじゃないかなと思っています」
―鹿島の印象。
「『常勝軍団』と言われるだけあって、常に結果にこだわって、なおかつ相手を上回る技術面だったり、チームの団結力だったり、そういうイメージが強くて、やっぱり結果にこだわる、勝利というものを一番大事にしているチームじゃないかなと思っています」
―今まで勝利にどうこだわってきた?
「試合で内容も大事なんですけれども、こういうサッカーの試合は勝ってナンボの世界だと思うので、そこは結果にこだわっていますし、それはこれからも継続して思ってやっていこうと思います」
―鹿島でプレーする重圧。
「常勝軍団にこれから僕は行くんですけれども今、チームで戦っている選手の方々は毎試合毎試合プレッシャーの中でやっていると思うので、そこで自分も、そのプレッシャーの中で良いプレーができるようにやっていきたいと思います」
―カシマスタジアムや街のイメージについて。
「凄く応援が一体感があって、凄くサポーターの方々が街全体として盛り上げて応援してくださっているという印象が凄くあるので、そういった方々の期待に応えられるように頑張っていきたいと思っています」
―アントラーズで印象的な選手。
「安部(裕葵)選手は高卒でアントラーズに行って、バルセロナのBチームで海外挑戦していますし、自分と高校は違いますけれども同じ立場だと思うし、僕もヨーロッパでやりたいという気持ちがあるので、そのような選手を見習ってやりたいと思います」
―アントラーズで特に磨きたいところ。
「勝利にこだわるという中で、自分の特長を伸ばしていくこともそうですし、守備でも戦わないといけないし、攻撃守備常に両方高いレベルで求められると思うので、もちろん攻撃で得点で終わるという形にこだわりたいですし、守備でも貢献できるようにしたいです」
―静岡学園の3年間で磨かれた部分。
「タッチの細かさがついてきたかなという印象で、今までは確かにスピードはあったんですけれども、一枚目剥がしたら次で取られたりということがあった。今は何人来ても取られない自信がありますし、動き出しなどで相手を剥がしたりすることは中学校の頃はなかったので、その点は伸びたと思います」
―3年間を振り返るとキツいことも。
「この3年間、自分は世代別の代表に選んでもらったり、個人としての成長はあったんですけれども、チームとして全国大会に出られないとか、決勝で何回も負けたりとか辛い時期もあった。そういった時でも今年の代は団結力があったので、みんなで助け合いながら乗り越えられたと思います」
―活躍した後も常に自分に対して厳しいコメントをしている印象がある。
「そこで満足してしまったら終わりだと思うし、自分自身結構負けず嫌いなところもあるので、もっともっと上には上がいるので、自分がその人達に負けないように努力していかないといけないと思ってきた」
―川口監督やコーチの言葉で印象的だったものは?
「ドリブルからのゴールや、味方に点を獲らせるアシストは常にこだわれと言われてきたので、特に(川口修)監督から言われていたのは『点を獲ることによって選手の価値が何十倍にも上がる』。そういった話は凄く受けていたので、シュート練習とかしっかりとしていました」
―チームメートたちも力のある選手ばかり。
「やっぱり来た当初は驚きがありましたし、僕自身、トップチームに上ったのが(同学年で)最初ではなかったので刺激をもらっていましたし、今でもそうなんですけれども、周りが上手い選手ばかりなのでそれは凄く幸せなことですし、良い仲間に出会えたと思います」
―入学した当初と現在の変化。
「入学した当初はワクワクが大きかったので、その中で必死に自分のことだけを見てやっていたんですけれども、今は部員が260人くらいいる中で、その選手たち一人ひとりを引っ張っている自覚というのはキャプテン(DF阿部健人)ももちろん思っているんですけれども、僕もそれを支えながらやっている部分も大きいし、それはみんなでやっていきたいなと思っています」
―ピッチ外では何をしていることが多い?
「結構ドラマとか映画とか見ています」
―イチオシは?
「本当に雑食なので、色々見るんですけれども、普通にテレビで周期でやっているドラマや携帯で見たりするんですけれども。最近は木村拓哉さんが出ている『グランメゾン東京』(TBS系列)。チームで何人か見ているので『面白いな』とか話をしています」
―趣味は?
「映画とかドラマとか、結構テレビとか見たりするので、それは趣味じゃないかなと思います」
―自分の性格を分析すると?
「最初に出てくるのは負けず嫌いなんですけれども、関西人なのでフレンドリーではないかと思うんですけれども」
―普段から笑わせ合っている。
「結構みんなで和気あいあいとしながら、団結力が良い学年なので、日頃からじゃれ合ったりしています」
―自分も入っていくのは得意?
「最初は多少緊張はすると思うんですけれども、入ってしまえば、積極的に話しかけたり、そういうことをしていきたいと思っています」
―鹿島で同期となる選手たちの存在について。
「一緒に入ってくる同期の子達は高校生年代でもトップレベルの選手ばかりですし、刺激を受けながらも負けたくない気持ちもあるので、お互い切磋琢磨しながらできれば良いと思います」
―彼らの結果は気にしていた?
「僕だけ全国大会に出ていないとかあったので、ここ勝ち上がってるなとか、そういうのは思っていたので結構見ていたりはしていました」
―直接対決する可能性もある。
「もちろんその選手のいるチームと当たればなお良いと思うし、アントラーズのファンの方も盛り上がってくれると思うので、試合できたら良いなと思います。(その後、尚志FW染野は欠場が決定)」
―選手権予選のパフォーマンスを振り返って。
「準決勝まで無得点で、準決勝で2得点獲れたんですけれども、準決勝で去年決勝負けている相手(浜松開誠館高)で負けたくないという気持ちが出ていたので、そこで自分の2ゴールでチームを勝たせることができて良かったですし、決勝はみんな気持ちが入っていて圧勝できたけれど、そのゴールラッシュの1点目、口火を切るゴールを決めてチームを乗らせられることができたので良かった」
―予選は凄みがあった。
「進路が決まって少しすっきりしたところもあって、結構自分の中でもプレーや考え方を整理できる部分があるのかなと思いますし、選手権予選でそこを発揮できたので良かったと思います」
―野心がある。
「やっぱり今まで出れなくてくすぶっていた気持ちというのを存分に出したいと思いますし、それは個人の結果としてもそうですけれど、チームとしても出るからには日本一を狙いますし、それはみんな共通理解として持っているので、そこはみんなで頑張りたいと思います」
―日本一の目標は揺るがない。
「どこにも負けたくないという気持ちがあるので、それで(大会までに)自分たちが練習してレベルアップしていけば可能じゃないかなと思うので、そこはみんなで高め合っていきたいなと思っています」
―プロ入り後、どのような選手になりたい?
「見た人をあっと驚かせられるような選手になりたいですし、僕が最終目標としているのは自分のプレーを見て、憧れを持ってくれるような選手になりたいと思いますし、それはもちろんアントラーズから日本代表とかに選ばれたいですし、そこで活躍もしたいですし、そういう結果を出していけば見てくれる人も増えるし、憧れを持ってくれる子どもたちや僕を目指してくれる選手も増えてくると思うので、そのような選手になっていければ良いと思います」
―まずは選手権。
「初めての全国大会なので、一番は楽しみが大きいですし、楽しんでやりたい大会ではあるんですけれども、その中でもしっかりと結果にこだわって、みんなで笑って終われるようにしたいと思っています」
―今、憧れの選手は?
「僕は結構アザール選手とかは、そんなに大きくなくて小柄なんですけれどもドリブルで大きなDFを相手に抜いて行って、最後しっかり仕留めるところまで精度が高いですし、それは自分がドリブラープラスゴールにこだわっている部分で、ちょっと共通している部分があるのかなと思います」
―鹿島サポーターへ向けてメッセージを。
「静岡学園高校の松村優太です。鹿島アントラーズに入団します。僕の特長としてはスピードに乗ったドリブルからのシュートだったり、質だったり、そういうところを見てもらえたら嬉しいです。それでチームの勝利に貢献できるように頑張るので、応援よろしくお願いします!」
(取材・文 吉田太郎)
[静岡学園]24年ぶりの全国制覇へ導く“もう一人の”鹿島内定選手【高校サッカー選手権】

鹿島アントラーズ入団が内定している静岡学園MF松村優太
鹿島アントラーズに加入するMF荒木遼太郎(東福岡)が予選敗退となり、同じく鹿島内定のFW染野唯月(尚志)は予選を突破しながらも、怪我のために選手権本大会を欠場することになった。今年度の選手権はFW西川潤(桐光学園/セレッソ大阪内定)やFW若月大和(桐生第一/湘南ベルマーレ内定)も予選敗退とスター候補の多くを欠く大会となったが、その中で主役に躍り出そうな存在がいる。それは、“もう一人の”鹿島内定選手、静岡学園MF松村優太(3年)だ。
鹿島に同期入団する荒木は下級生時から東福岡のレギュラーとして全国を経験し、U-16日本代表としてアジア制覇。高体連を代表するボランチ、トップ下として名を馳せた。染野は言わずと知れた昨年度選手権の得点王。青森山田との同大会準決勝で3得点を挙げて“大迫2世”“半端ない”と評されたFWは、世代を代表するストライカーだ。一方で松村は昨年にU-17日本代表に初選出され、今年は名門・静岡学園で10番を背負うものの、今夏までは全国大会に出場した経験が無かった。
松村も彼らに比べて知名度、経験値が無いことを認識。選手権予選開幕前には「2人は全国大会とかもう出ている。そういう舞台を経験していないのは僕だけ。最後の最後にもう1回チャンスがあるということに感謝して、自分が連れて行くくらいの気持ちでそこはやっていきたい」と語っていた。
その選手権予選で見せた松村のプレーは凄まじかった。準決勝では圧巻のスピードを活かして2得点。“裏街道”での突破や局面でDF3人を置き去りにするなどボールを持つ度に会場を沸かせ、前回大会決勝で敗れた浜松開誠館を個で圧倒した。さらに決勝では開始わずか18秒で先制弾。このゴールは静岡県予選決勝で36年ぶりとなる6得点の口火を切る一撃となった。
「鹿島にはないスピード」という評価を受けての鹿島入り。そのスピードは超高校級だ。これまではドリブルで1人をかわした後に2人目で取られるシーンが多かった。だが、現在は簡単にはボールを失わなくなり、何よりゴールを決められる選手に。川口修監督から「点を獲ることによって選手の価値が何十倍にも上がる」と指摘され、シュート練習を重ねてきた成果をピッチで発揮している。
選手権予選終了後の組み合わせ抽選会によって、静岡学園は尚志、当時未定だった福岡県代表と同じブロックに入った。松村は「アントラーズのファンの方も盛り上がってくれると思うので、試合できたら良いなと思います」と染野や荒木との対戦を期待していたが、結果的に直接対決は叶わず。それでも、圧倒的な突破力、スピードを持つ松村が染野、荒木不在の大会で鹿島サポーターにインパクトを残す可能性は十分にある。名門・静岡学園を24年ぶりの全国制覇へ導き、常勝軍団へ。この冬、松村優太の名を全国に知らしめる。