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ACL敗退コメント・報道

「ワンサイドゲームだった」と指揮官が言い切るように、圧倒的に鹿島が椎野主導権を握り、チャンスも十分に作った。
それを不運な失点で破れてしまうのもサッカーという球技の面白さでもある。
フィニッシュに制度を欠いたのは、準備期間の短さからかそれとも過密日程からか。
いずれにせよ、今季のアジアチャレンジは夢破れた。
非常に無念である。
しかしながら、シーズンはこれから始まる。
国内に集中し、多くのタイトルを手にしたい。
気持ちの切り替えである。

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AFCチャンピオンズリーグ2020 プレーオフ
鹿島アントラーズ:ザーゴ
ワンサイドゲームだった。サッカーをやろうとしているチームと徹底的に守るというチームという試合だった。サッカーは大事なところで決めきることができないとその代償を払うことになる。今回はその通りの結果となってしまった。

Q.理想とするサッカーはできていた?

A.私が就任して、キャンプやここまでの準備期間の中で、選手たちのコンディションが少しでも均等になるように調整してきた。そのなかで、自分の求めることも練習してきた。ただ、2週間でチームを完成させることはできない。私が一番評価していることは、この2週間で求めたことを、選手たちが一生懸命やろうとしてくれたところ。パスワークやサイドチェンジ、アグレッシブさ、縦への意識などを随所にやろうとしていた。ただ、コンディションの部分で、頭と体が一致していないところがあり、なかなかうまくいかないところがあった。それでも、彼らが求められていることをやろうとしていたところは非常に評価している。

Q.ポゼッションができていた中で、得点が奪えなかった原因は?

A.私が目指しているサッカーを選手たちはやろうとしてくれている。ただ、2週間でフィットできるかと言われたら、それは難しい。今日は、たくさんのチャンスを作った。普段の彼らであれば、そのチャンスを外すことはない。2週間という短い準備期間の中では、できたほうではないかと思っている。冷静さや技術的な部分、体力的な部分が戻ってくれば、状況は変わってくる。大事な大会に参加することができず、失望しているが、時間をかけて、確実にチームを作っていきたい。

Q.相手が5バックで守備的に来ることは予想していた?それを崩していくための策は考えていた?

A.相手の試合を見て、監督が代わってなかなか結果を残せておらず、それを挽回してくるという予測はできていた。分析した中で、5バックでやっていた試合はなかったので、驚きはあった。相手が現段階でできることが5バックで、我々のミスを待ち続けていたのではないかと思う。相手は非常にプレッシャーのかけ方がうまかった。前半の途中に、両サイドバックの選手たちにもう少しポジションを下げる指示を出していた。ほかにも相手のウィングを引き寄せて空いたスペースを突くということもやっていた。後半も自分たちのやるべきことをやってチャンスも作ったが、なかなかゴールに結びつかなかった。ハーフタイムに要求したことを選手たちはやろうとしてくれた。そこの部分はよかったと思う。

Q.最終ラインの組み立ては、どのように評価しているか?

A.サッカーで一番難しい部分ビルドアップの部分である。タイミングや意思の疎通ができていないと難しい。それを彼らがやろうとしているところは感じることができた。その気持ちは評価できる部分だと思う。最終ラインはみんなが違うチームでやってきているので、考え方や今までの要求の違いがある。その中でも合わせようとした姿勢は評価している。ただ、自分の求めているものとはまだほど遠いので、これから練習をしていく。ビルドアップの部分は、繰り返し練習をしていかなければいけないところ。プレーオフは負けてしまったが、リーグ戦の開幕まで時間ができたので、その時間を有効に使って、リーグ戦に合わせてやっていきたい。


【三竿 健斗】
自分自身、とても不甲斐ない出来だった。これが今の自分たちの実力。チャンスはあった。しっかりミートさせるところだったり、最後まで見極めて決めきるところだったり、最後の一瞬の集中力が足りなかった。次の戦いに向けて、監督が求めていることをしっかりと理解していくこと、その求められていることを、失敗を恐れずにピッチの上で表現していかなければいけない。

【犬飼 智也】
ボールを支配することはできた。ただ、スイッチを入れるタイミングだったり、勝負のパスを出すというところに関しては、ここからやっていかなければいけない。負けてしまい、喪失感はある。ただ、国内のタイトルを獲りにいくことに頭を切り替えていかないといけない。

【土居 聖真】
典型的なサッカーでの負け方。決め切るところだけだった。ボールを支配していても、一瞬でやられる怖さや集中力を欠いた結果になった。どういう状況でも勝たないといけないし、言い訳できない。悪天候のなかでも多くのサポーターの皆さんが来てくれて、申し訳ない気持ちでいっぱい。

【広瀬 陸斗】
4冠を掲げてきた中でそのうちのひとつを落としてしまった。そのことに対して、とても残念に思う。この試合は、結果が第一の試合だった。試合内容のことを言うよりも、まず勝つことができなかったということに関して、とても残念に思う。

【永戸 勝也】
最後の精度の部分やゴールを決めきるという部分が前半からできていれば、この結果は大きく変わっていたと思う。自分自身、結果につなげることができていない。本当に悔しい結果になってしまった。次につなげていかなければいけない。

【奈良 竜樹】
今日は試合結果ですべてが評価される試合だった。後ろが踏ん張り切れなかったことを本当に申し訳なく思う。この試合に向けてしっかり準備をしてきたが、結果を出すことができなかったことは本当に残念。

AFCチャンピオンズリーグ プレーオフ 
2020年1月28日(火)19:00KO
県立カシマサッカースタジアム

[ ザーゴ監督 ]
ワンサイドゲームだったと思います。1つはサッカーをやろうとしているチーム、それを徹底的に守るチームのゲームだったと思います。数字がすべてを表していると思います。ただ、多くのシュートを打ちながらそれを決めることができませんでした。サッカーは決めるところで決めないと代償を払うことになります。結果に関してはそのようになったのではないかと思います。

--ザーゴ監督が思い描いていたパフォーマンスが出せたのか、それともその姿とはかけ離れていたのでしょうか?原因も含めてコメントをお願いします。
自分自身が就任してまだ15日です。キャンプはある一定の選手だけで始めて、5日後にほかの選手たちが合流しました。まずできるだけコンディションが均等になるように調整してきました。その中で自分が求めるものも練習してきました。ただ、2週間でいきなりチームが完成するのは不可能なことです。別にこれは言い訳ということではなく、逆に皆さんが評価するのであれば厳しいものになると思います。ただ、一番僕が評価していることは、この2週間でやろうとしたことに対して、選手たちが一生懸命取り組んだことです。そこについては非常に手ごたえがあります。パスワーク、サイドチェンジ、アグレッシブさ、縦への意識。随所にやろうとする気持ちは見えました。ただ、コンディションの部分で体と頭が一致しておらず、なかなかうまくいかなかったところがありました。サポーターやクラブ関係者は非常に失望していると思います。ただ、僕は監督としてチームを作らなければならないので、僕としては選手たちがやろうとした姿や考えは、非常に評価できると考えています。

AFCチャンピオンズリーグ プレーオフ 
2020年1月28日(火)19:00KO
県立カシマサッカースタジアム

MF 20
三竿 健斗
Kento MISAO

チームが立ち上がってまだ間もない中でのゲームで、実戦形式もやっていない中での試合だったから、うまくいかないことは分かっていました。その中で監督がやろうとしているサッカーというのを表現して、内容よりも結果という部分でみんなで臨んだゲームでした。

--ザーゴ監督が掲げているサッカーを表現できたポイントは?
まだ終わったばかりで映像を見れていないので、どこで出たかはいまはハッキリ分からないですけど、前線からFWが制限して、全体で前からプレッシングして自分たち主導で奪いにいくという意思の下でやっていたので、それがどれだけ出たかは分からないですけど、そういう意図でやっていました。

--キャプテンとしてどのような気持ちですか。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですし、自分自身もふがいない出来だったので、申し訳ないなというのが一番ですけど、これが僕たちの実力なので目を背けることはしちゃいけないし、批判されて当然だと思う。いまは何を言われても僕はそれをすべて受け止めて、逃げずに、シーズン最後にはここから大きく成長したチームの姿をサポーターの皆さんに示して、少しでも多くのタイトルを獲れるように逃げずにやりたいと思います。

DF 39
犬飼 智也
Tomoya INUKAI

試合自体は悪くなくても今日みたいなゲームがあると思う。点がなかなか入らないときは後ろのリスクマネジメントをして、失点をゼロで抑え続ければ負けることはない。やり続けることだと思います。

--試合後、ザーゴ監督からは?
もう「次、やろう」ということだった。「やろうとしていることはやってくれていた」と言ってくれたし、もちろん今日のゲームに関しては結果がすべてだったので、そこについては残念ですけど、やり続けるしかないと思います。

--手ごたえを得られたところは?
ボールは持てたので、どこで勝負のパスを入れるか、チーム全体でスピードを上げるかはここからかなと思います。ボールを持つだったり、一人ひとりが顔を出すところは去年よりかはできているのかなと思います。

DF 3
奈良 竜樹
Tatsuki NARA

結果ですべてが評価される試合だったと思うし、後ろが踏ん張り切れなかったのは申し訳ないと思います。

--不運な形でボールが転がり、それが入ってしまった。
不運と言えば不運ですけど、もっと自分なりに良い対応ができたと思う。そこは反省として次に生かしたいと思います。

--今季初めての公式戦。動きはどうでしたか?
去年もあまり試合ができていなくて、今年もプレシーズンマッチを1試合やった中で、やっていけば体は良くなっていくという感覚はありますけど、ここに向けてしっかり準備してきたので、ここでしっかり結果を出せなかったことは残念です。ただ、下を向いても何も始まらないので、次にある試合というか獲れるタイトルを目指して、しっかり戦っていきたいと思います。

過密日程に晒された鹿島、日本勢初のPO敗退「言い訳するつもりはない」
20/1/28 23:00


プレーオフ敗退となった鹿島アントラーズ

[1.28 ACLプレーオフ 鹿島0-1メルボルン・V カシマ]

 最後の最後までゴールは遠かった。鹿島アントラーズは28日、一発勝負のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフで豪州代表メルボルン・ビクトリーに0-1で敗戦。4年ぶりに本大会への出場権を逃し、MF土居聖真は「残念だし、悲しい。悪天候の中でファン・サポーターがたくさん応援に来てくれたのに申し訳ない」と声を詰まらせた。

 1月1日に新国立競技場での天皇杯決勝を終え、わずか1か月足らずで迎えた2020シーズンの初戦。ザーゴ監督が新たに就任し、チーム構築を一から進めたい鹿島だが、オフの休養期間もキャンプの準備期間も不十分なまま初陣に臨む形となった。その結果が無得点での敗戦。2年ぶりのアジア制覇という夢は早々に崩れ去った。

 昨季の主力選手がチームに合流したのは約10日前。この日は比較的休養期間のあった新戦力6人をピッチに送り込んだが、ピッチ上では連係不足も目立った。日本勢のACLプレーオフ敗退は史上初の屈辱。Jリーグ代表枠が現行の4つとなった2009年以来、初めて3チームしかACL本大会に派遣できないことが決まったが、その要因の一つに「新国立の元日決勝」があったことは否めない。

 もっとも、試合後の選手たちからスケジュールを怨むような言葉はほとんど聞かれなかった。フル出場した土居が「関係ないと思うし、それは言い訳だと思う」と述べれば、MF三竿健斗も「その中で試合には勝たないといけないし、言い訳するつもりはない」ときっぱり。気持ちは新指揮官の戦術を遂行しようというところに向いている。

 この日の鹿島は昨季に比べて、両サイドバックが高い位置を取って攻守に前傾姿勢を見せる場面が目立った。その結果、前線の選手が近い距離感で連動できるだけでなく、ボールを失った直後に奪い返しに行ける場面も増加。土居も「いい攻撃といい守備、いい切り替え。監督がやろうとしていることは出せた」と振り返る。

 しかし、肝心のフィニッシュが足りなかった。シュート数はFWエヴェラウド、MFレオ・シルバの4本を筆頭にチーム合計17本。攻撃面で最大の敗因を挙げるとすれば「決め切るところだけ」(土居)ということになる。連係不足が向上すれば改善の余地がある部分であるだけに、土居は「自分たちで撒いた種。典型的なサッカーの負け方」と敗責と素直に向き合った。

 三竿も「これが僕たちの実力だということから目を背けちゃいけない。批判されても、何を言われても仕方ない。ここから大きく成長する姿をサポーターの皆さんに見せるために、タイトルを取れるように逃げてはいけない」と強調。不遇な日程に後味の悪さは残るが、新たな道を信じて突き進もうとする鹿島。ショッキングな敗戦を乗り越え、残された国内3大タイトルに全力を注ぐ構えだ。

(取材・文 竹内達也)

複雑だった“気遣い”…内田篤人「厳しい目であってほしい」
20/1/28 23:47


出番のなかった鹿島アントラーズDF内田篤人

[1.28 ACLプレーオフ 鹿島0-1メルボルン・V カシマ]

 ACLプレーオフでのショッキングな敗戦後、鹿島アントラーズのゴール裏サポーターはブーイングと拍手が入り混じったリアクションで選手たちを迎え入れた。日本特有のスケジュールの煽りを受け、シーズンオフ期間は異例の1か月弱。そんな難局の最中で船出を迎えたチームを後押しする気持ちが存分に感じ取れた。

 一方、新体制発表でも強調されていたように「すべての試合における勝利、一つでも多くのタイトルを獲得するという目標は、決して揺らぐことはない」のが鹿島の文化。「今日の試合は内容よりも結果だった」と一様に悔しさを示した選手たちは、そうした“気遣い”に複雑な思いものぞかせつつ、奮起へのモチベーションをたぎらせた。

 フル出場したMF三竿健斗は「拍手に対して申し訳ないし、ブーイングされて当然だと思っていたので。気を遣わせてしまって申し訳ない」と心境を吐露。「期待してくれているというのが拍手に込められていると思うので、期待を裏切らないようにみんなで精度を上げて、チーム一丸となって前に進まないといけない」と力を込めた。

 またベンチで戦況を見守ったDF内田篤人も「ブーイングじゃないのが悲しかった」と述べつつ、「他のチームから来た選手、若い選手も見てるから、厳しい目であってほしいというか。いままでそうやって見られて育ってきたというか、僕もそうだったから」と説明。「負けて『頑張れよ』って言われるチームじゃなかったよな、というのが悲しかった。そういうふうになってしまって申し訳ない」と不甲斐なさも口にした。

(取材・文 竹内達也)

移籍組4選手は即先発も「サポーターの心を掴めなかった」「誰が出ても鹿島は勝たないと」
20/1/29 01:54


DF広瀬陸斗、DF奈良竜樹、MF和泉竜司、DF永戸勝也(写真左から)

[1.28 ACLプレーオフ 鹿島0-1メルボルン・V カシマ]

 負ければアジア制覇という大きな目標が潰えるACLプレーオフ。鹿島アントラーズのザーゴ監督は重要な一戦に向け、新加入の6選手を先発に抜擢した。昨季の主力選手は1月1日まで天皇杯決勝を戦っており、コンディションの差も踏まえた起用。それでも急造チームでゴールを奪うことはできず、本戦出場権を掴むことはできなかった。

 試合後、ザーゴ監督は「2週間でチームが完成するというのは不可能なこと」と指摘。「言い訳ということではなく、皆さんが評価するのであれば厳しい評価になる」と結果に向き合う姿勢を見せつつも、日本特有の過密スケジュールが影響したことを認めた。また、新加入の選手たちも連係不足を言い訳にはせず。それは指揮官がたたえた「選手たちが一生懸命に取り組んでくれた」という言葉どおりの姿勢だった。

 新天地デビュー戦でセンターバックを担ったDF奈良竜樹(←川崎F)は「結果で全て評価される試合だったし、後ろが踏ん張り切れなかったのは申し訳ない。プレシーズンで試合やっていない中、試合ができれば身体がもっと良くなるという思いはあるけど、ここに向けて準備してきたつもりなのでここで結果を出せなかったのは残念」と敗戦と素直に向き合った。

 またDF広瀬陸斗(←横浜FM)も「この試合は絶対に内容より結果が大事。内容どうのこうのより勝てなかったことが非常に残念」と落胆。MFファン・アラーノと絡んだ右サイド攻撃は脅威となったが、全体的な連係不足に「中で静かな部分もあったし、声を出してどうすればいいのかをピッチ外じゃなくてピッチ内で話し合えたら良かった」と改善点を語っていた。

 MF和泉竜司(←名古屋)は「誰が出ても鹿島は勝たないといけないし、そこが悔しい」と最初のチャンスを活かせなかったことを悔やみつつ、サイドハーフとサイドバックが高い位置で連係する攻撃には手応え。「これで一個タイトルを失ったので悔しい思いはあるけど、やっていくしかない」と前を見据える。

 昨季J1リーグのアシスト王に輝いたDF永戸勝也(←仙台)にとってはクロスを上げようにもゴール前に人員が少ない苦しい展開となったが、「中に人数欲しいというのは気持ちとしてあるけど、僕のミスもあった。一人しかいなくても通せれば1点という場面があった」と言い訳にはせず。「自分にベクトルを向けて修正していければ」と意気込んだ。

「下を向いても何も始まらないので、また次に取れるタイトルを目指してしっかり戦っていきたい」(奈良)。「なかなかサポーターの心を掴むことができなかったというのが率直な思い。次にチャンスをもらった時に必ず結果が残せるようにチャンスが来るまでいい準備をしたい」(永戸)。初陣はショックな結果に終わった新加入選手たち。この悔しさは残る国内3大タイトルで晴らすしかない。

(取材・文 竹内達也)

【鹿島】「思った以上に…」見せ場のひとつだったFKで、永戸勝也が痛感したことは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年01月28日

「前半からやれていたと思う」


相手ゴール前の絶好の位置での直接FK。キッカーの永戸は自慢の左足で狙ったが、ぬかるんだピッチに足をとられて思い通りのボールを蹴れなかった。写真:田中研治

[ACLプレーオフ]鹿島0-1メルボルン・V/1月28日/カシマ

 見せ場のひとつだった。15分、好位置での直接FKのチャンスを得る。

 キッカーは、今季の新加入選手のひとり、永戸勝也。昨季は仙台でリーグトップの10アシストをマークするなど、正確なキックや質の高いセットプレーを武器とするレフティだ。

 しかし、放たれたボールはバーの上に。狙い通りの一発を放てなかった。この日の天候は雨。ぬかるんだピッチが影響して上手く蹴れなかったようだ。

「ちょっと滑るかな、っていうのは予想できていたんですけど、思った以上に芝がずれたので。まだ、このピッチに慣れていないのが出てしまった」

 そう語る永戸だが、試合を通じては、まずまずのパフォーマンスを披露した。「ビルドアップの時に高い位置を取って、テンポ良く動かして、相手に隙ができたら中にボールを通して、そこから攻撃につなげていく。相手のプレッシャーも回避できていたところがあったので、前半からやれていたと思う」と振り返る。

 スタメン定着へのアピールとしては悪くなかった。ただ、試合は0-1の敗戦で、ACL本戦に進むことができず。チームとして結果を出せなかったことに悔しさを滲ませる。

「最後の精度だったり、決め切るところを前半からもうちょっとできていたら、結果は大きく変えられたのかな、という印象です」

 SBとして、組み立ての部分で重要な役割を担うと同時に、フィニッシュにも関与できる実力がある。次こそは、その自慢の左足で決定的な仕事を見せてほしい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島FW土居聖真が敗退悔いる「言葉がないです」
[2020年1月28日20時59分]


鹿島対メルボルン 後半、ゴール前に出たパスに合わず、天をあおぐ鹿島MF土居(撮影・たえ見朱実)

<ACL:鹿島0-1メルボルンV>◇プレーオフ◇28日◇カシマ

鹿島アントラーズが、シーズン初戦でつまずいた。ACL本大会出場を逃し、4冠のうちの1つへの挑戦権を失った。後半9分、元浦和のMFナバウトのシュートがDFに当たってコースが変わり、不運な形で先制点を許した。これが決勝点となり、日本勢としては初めてのACLプレーオフ敗退が決まった。

▽FW土居聖真「言葉がないです。自分たちでまいた種だと思いますし、決定機を決められなければこういう試合になると思います。残念な結果を届けてしまってすごく残念。監督やチームメイトを信じて切り替えたい」

鹿島ザーゴ新監督、分析外れ「始まったとき驚いた」
[2020年1月28日22時15分]


鹿島対メルボルン ACL敗退となった鹿島のザーゴ監督(撮影・たえ見朱実)


鹿島対メルボルン 後半、ゴール前に出たパスに合わず、天をあおぐ鹿島MF土居(撮影・たえ見朱実)


<ACL:鹿島0-1メルボルンV>◇プレーオフ◇28日◇カシマ

鹿島アントラーズが、シーズン初戦でつまずいた。ACL本大会出場を逃し、4冠のうちの1つへの挑戦権を失った。

   ◇   ◇   ◇

11人もの大型補強で今季初戦に臨んだ鹿島は、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に0-1で敗れてACL本大会出場を逃した。目標の4冠のうち、1つへの挑戦権を失った。日本勢としては初のACLプレーオフ敗退。衝撃の結果に、イレブンはぼうぜんと立ち尽くした。

最後まで得点を奪うことはできなかった。ザーゴ新監督は「選手は自分が求めるものをやろうとしてくれたが、コンディションの部分で頭と体が一致しなかった」。元日に天皇杯決勝を戦い、始動わずか3週間でシーズン初戦を迎えた選手には、疲労が残っていた。実戦形式の練習に至ってはゼロ。準備期間は明らかに足りなかった。

相手の直近5試合を見て4バックと分析していた相手は、ふたを開けてみれば3バック。ザーゴ監督は「試合が始まったときには驚いた」。ボランチで今季主将に就任したMF三竿を両センターバックの間に下げた変則的なフォーメーションを採用するなど、昨季との違いは見せたが、相手が一枚上だった。「大事な大会に参加できず残念だが、時間をかけて、チームを確実に作っていきたい」と新監督。MF土居は「どういう状況でも勝たなければいけないのがこのクラブ」と悔やんだ。

鹿島MF三竿「僕たちの実力」ACL本戦出場逃す
[2020年1月28日22時59分]


鹿島対メルボルン メルボルンに敗退しがっくり肩を落とす鹿島(撮影・たえ見朱実)

<ACL:鹿島0-1メルボルンV>◇E組プレーオフ◇28日◇カシマ

鹿島アントラーズはシーズン初戦を落とし、ACL本大会出場を逃した。

今季からDF内田篤人(31)に代わりチームキャプテンを務めるMF三竿健斗(23)は「自分自身もすごくふがいないできだったので、申し訳ない気持ちでいっぱい。これが今の僕たちの実力なので、目を背けてはいけない。批判されて当然の内容だと思うので、今は何を言われても全て受け止めて、逃げずに、今季最後まで、ここから大きく成長したチームの姿をサポーターのみなさんに示して、少しでも多くのタイトルを取れるように、逃げずにやりたい」と言葉をつないだ。

4-4-2でスタートしたが、試合の中ではボランチの三竿が両センターバックの間に下がり、両サイドバックが高い位置を取るという、3バックに近い変則的なフォーメーションも採用した。これによって左右のMFが中央付近でプレーでき、FWを含めた前線の4枚に近い距離感での連係が生まれた。攻撃的なボランチであるレオ・シルバと三竿が完全に役割を分担することで、試合展開や相手の戦術に応じて柔軟な対応をすることが可能になる。

三竿は「このサッカーはボランチがキーになる」と自身の役割を心得ている。「攻守において常にバランスを取り、攻めているときはリスクマネジメントをするし、サイドバックが高い位置を取れるように、ボランチは残ることが求められている。その中で自分がやりたいプレー、ボールを奪うところでチームの助けになりたいし、攻撃の起点となるパスの精度などは練習ではできているので、試合で出すだけ」と、特徴を出しながら役割を遂行することを目標に掲げた。

鹿島、プレーオフ敗退 ホームで0-1…日本勢初の屈辱/ACL

プレーオフで敗退し、さえない表情で引き揚げる三竿(手前左)とGK曽ケ端(同右)ら鹿島イレブン

 アジア・チャンピオンズリーグ・プレーオフ(28日、鹿島0-1メルボルン・ビクトリー、カシマ)J1で昨季3位の鹿島はメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に0-1で敗れ、日本のクラブで初めてプレーオフで敗退した。

 2018年にアジアの頂点に立ったチームが、日本勢が15年から参加するプレーオフで初の敗退。後半9分に相手のミドルシュートがDF奈良に当たりコースが変わり先制を許した。初陣となったザーゴ監督は「2週間でチームを完成させるのは不可能。選手がやろうとしたことは評価できる」。神戸に敗れた元日の天皇杯決勝から27日で始まった新シーズン。チームを軌道に乗せるには短すぎた。


メルボルン・ビクトリーに敗れ、肩を落とす鹿島イレブン=カシマ


後半、厳しいマークにあう鹿島・奈良(左)=カシマ


後半、メルボルン・ビクトリーに先制を許し、ぼうぜんとする鹿島・犬飼(右端)=カシマ


鹿島 ACLプレーオフ敗退…J初の屈辱にザーゴ新監督は過密日程“嘆き節”
[ 2020年1月29日 05:30 ]

ACLプレーオフ 鹿島0―1メルボルンV ( 2020年1月28日 カシマ )


<ACLプレーオフ>メルボルンVに敗れガックリの三竿(左)ら鹿島イレブン(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 4冠の夢が早くもついえた。鹿島は後半9分、昨季途中まで浦和でプレーしたFWナバウトのシュートがDF奈良に当たり、そのままゴールに吸い込まれた。JクラブがACLプレーオフに参加するようになって以降、敗退は史上初の屈辱。ザーゴ監督は「2週間でチームをつくり上げるのはとても難しい」と準備期間の短さを嘆いた。
 昨季最終戦は元日の天皇杯決勝。新シーズン初戦のACLはわずか27日後で、過密日程に苦しめられた。疲労を考慮し全選手がそろったのは16日になってからで、この日までに紅白戦は行えなかった。

 新監督を招へいし、ボール保持率を高めて主導権を握る新たなスタイルの構築に着手している過程。新主将に就任したMF三竿は「これが今の自分たちの実力。目を背けてはいけないし、逃げずに最後に大きく成長した姿を見せたい」と雪辱を誓った。決して下を向くことなく、国内タイトルの奪還に力を注いでいく。

【鹿島】日本勢初プレーオフ敗退 体調差明らかFW土居「日程を言い訳にはしたくない」
2020年1月29日 6時0分スポーツ報知


メルボルンVに敗れ、渋い表情で引き揚げる三竿(手前左)とGK曽ケ端(同右)ら鹿島イレブン

◆アジア・チャンピオンズリーグ プレーオフ メルボルンV1―0鹿島(28日・味スタほか)

 鹿島(Jリーグ3位)はメルボルンV(豪州L3位)に0―1で敗れた。日本のクラブがプレーオフで負けるのは初。横浜M、神戸、F東京が参戦する東地区の1次リーグは2月11、12日に初戦を行う。鹿島はルヴァン杯に出場することになった。

 アジア制覇への道が本戦を前に途絶えた。JクラブがACLプレーオフに参加するようになった15年以降で初めての敗退。チャンスを生かせず、後半9分に元浦和のFWナバウトにミドルシュートを決められた。初陣を飾れなかったザーゴ監督(50)は「サッカーは決める時に決めないと代償を払うことになる」と定石を持ち出した。

 昨季は天皇杯決勝(元日)まで勝ち進み、オフは限られた。首脳は「4年もオフが短い状態。燃え尽き症候群が一番怖い」とし、主力には統一契約書に記される、最低限の2週間のオフを与えた。16日に初めて全員がそろい、全体で練習できたのは12日。紅白戦は行えなかった。新監督を迎え、新加入11人が加わり、スタッフも一新。特に準備期間が必要だった。

 オフが取れた新加入6人を中心に先発させたが、戦略を形にするには時間が不十分で、終盤は前線に人数をかけるも役割は指示できなかった。「日程を言い訳にはしたくない」とFW土居ら選手たちは口々に言った。鹿島の敗戦。日程を編み込む日本協会とJリーグが、日本全体の敗戦と受け止めなければならない。(内田 知宏)

鹿島 J初プレーオフ敗退 ザーゴ新体制初陣も…17本シュート空砲

 メルボルン・ビクトリーに敗れ、肩を落とす鹿島イレブン=カシマ

 「ACL・プレーオフ、鹿島0-1メルボルンV」(28日、カシマスタジアム)

 J1昨季3位の鹿島は0-1でメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に敗れ、日本のクラブで初めてプレーオフで敗退した。同2位のFC東京はDF室屋成(25)、MFアダイウトン(29)がゴールを奪い、退場者を出しながらも2-0でセレス・ネグロス(フィリピン)を下し、本大会出場を決めた。日本から横浜Mと神戸も参戦する東地区の1次リーグは2月11、12日に初戦が行われる。

 屈辱の敗戦だった。ザーゴ新体制で選手の多くが入れ替わった。準備期間の短さ、対戦相手の自力など厳しい条件はあった。それでも負けてはいけない戦いだった。アジア王座奪回の夢はわずか90分で霧散。「決勝戦に負けたようなもの。批判されて当然」。主将MF三竿はうつむいた。

 ゴールが遠い。放った17本のシュートは空砲で、5バックの相手を崩せずに後半9分に被弾。ザーゴ監督は「(自らの要求に)選手は懸命にやろうとしてくれた。そこは手応えを感じている」と前を向くが、Jリーグ勢がプレーオフに初参加した15年以来、初めての敗退。代償は大きい。

 試合後、サポーターからはブーイングはなく、ゲキが飛んだが「負けて頑張れと言われるチームじゃない」とDF内田。悔しさは国内の舞台で晴らすしかない。

ACLプレーオフ 鹿島、本大会逃す ゴール遠く

鹿島-メルボルン・ビクトリー前半、競り合う鹿島・三竿(右)=カシマ

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は28日、各地で本大会出場を懸けたプレーオフを行い、2年ぶりの優勝を狙った鹿島はカシマスタジアムでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦し、0-1で敗れた。

今季公式戦初戦の鹿島は前半からボールを握って崩しにかかった。31分は広瀬のクロスにエベラウドが頭で合わせ、38分にはレオシルバが右足シュートを放つも得点には至らなかった。後半は9分に自陣スローインからボールを奪われ、そこから失点。その後は攻勢を強めて決定機をつくったが、ゴールは遠かった。FC東京はセレス・ネグロス(フィリピン)に2-0で快勝し、本大会出場を決めた。

敗れた鹿島は2月16日にYBCルヴァン・カップ1次リーグで名古屋と戦うことになった。リーグ開幕戦は同月23日、敵地で広島と対戦する。

■鹿島・ザーゴ監督 失望している

シュートを決めようとした選手は、普段であれば外すはずがなかった。フィットネスが一致していなかった。決める人の冷静さ、技術、体力が一致すれば状況は変わってくる。大事な大会に参加できず失望しているが、時間をかけてチームをつくっていきたい。

▽プレーオフ
メルボルン・ビクトリー(オーストラリア) 1-0 鹿島
0-0
1-0

▽得点者
【メ】ナバウト(後9分)

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狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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