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鹿島は新たに迎えたブラジル人先導者とともに突き進む

ザーゴ監督について記すサカノワの徳原氏である。
現役時代のエピソードから、鈴木満FDが何故彼を招聘したかについて伝えられる。
人間性は深い人物である、それが彼のサッカー観、指導力、采配力に表れてこよう。
そして、鹿島は単に監督に委ねられてチームが出来上がっていくわけでもない。
長いシーズン、上手く行かぬ試合や結果が出ぬ時もあろう。
その際にお互いに信頼し合える関係を続けられるよう我らも声援を送っていきたい。
今季はザーゴ監督と共に最後に笑おうではないか。
期待しておる。

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セナの悲劇当日、ザーゴがダービーで感情を爆発させた。柏で見せた二面性。そして鹿島の監督へ
徳原 隆元
2020年2月4日


鹿島のザーゴ新監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

1984年5月1日、異様な雰囲気に包まれたサンパウロ対パルメイラス戦で。

 鹿島アントラーズの監督に就任したアントニオ・カルロス・ザーゴの選手時代で、印象に残っている試合がある。

 ブラジル人F1ドライバーのアイルトン・セナがイモラ・サーキットで散った1994年5月1日、ブラジル・サンパウロ州のモルンビー・スタジアムで行われたサンパウロFC対SEパルメイラスの一戦だ。

 このサンパウロ州を本拠にするダービーマッチで、ザーゴはパルメイラスの選手としてピッチに立っていた。そしてハーフタイムに電光掲示板で英雄の死が告げられた。

 するとぶつけようのない悲しみと、クラシコの危ういまでの熱狂とが相まって、満員のスタジアムは異様な雰囲気に包まれていった。

 後半、2-1とリードしたサンパウロは試合を圧倒的に支配し、半ばからはライバルチームを挑発するようにボール回し始めた。パスがつながるたび、サンパウリーノ(サンパウロサポーター)からは「オーレ、オーレ」の大合唱が起こり、ボランチのバウベルはラボーナでパスを出す余裕まで見せつけた。

 クラシコで屈辱的な展開を作り出されたパルメイラスの選手たちは、次第に苛立ちの色を濃くしていく。ピッチの至るところで小競り合いが起こり、選手同士が詰め寄る場面が何度も見られた。

 そうしたなかで最も激しく感情を露わにしていたのがザーゴだった。その姿は今でも強く心に残っている。

 するとパルメイラスは執念を見せる。試合残り15分から2ゴールを叩き込み、逆転勝利を収めてみせたのだ。

 時は経過して1996年、登録名アントニオとして柏レイソルでプレーした時代。彼のインタビュー撮影に行った時、ブラジルでの印象とは大きく異なり、質問に対して実に物静かな受け答えをしていた。

 ふたつの対照的なエピソードは、どちらもザーゴの性格を形成する一面であり、内包している感情であるのだろう。ただ、彼を追うなかで感じるのは、ザーゴはサッカー人として他者と比較されて劣っていると感じること、見せつけられることを極度に嫌うことだ。これはブラジル人の典型でもある。

 鈴木満強化部長はザーゴの就任の理由をこう説明している。

「(新監督)候補は4人いた」

鈴木満強化部長が語ったザーゴ招へいの理由。

 鈴木強化部長は語る。

「(新監督)候補は4人いた。チームは生き物でその時の状況がある。良い監督とか悪い監督ということではなく、状況にあった人物を選ぶことにしている。石井(正忠)と(大岩)剛は選手の自主性を重んじていたが、今は代表クラスの選手がたくさんいるというわけではないので、監督の方向性をしっかりと示せるブラジル人とした」

 時にピッチで見せた激しい闘志と勝負へのこだわりは不変で、それが今のチームに必要と判断されての監督就任となったようだ。

  2020シーズンの鹿島は、指揮官に加え即戦力と目される実力者に将来性のある若手も獲得し、充実したメンバー構成となった。


プレシーズンマッチではあるが水戸に勝利を収め、収穫と課題が見えたなかで土居聖真や伊藤翔にも笑顔がこぼれる。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 だが、船出には厳しい現実が待っていた。「ここ3、4年の試合数の多さから選手たちには疲労が溜まっている」(鈴木満強化部長)と元日の天皇杯決勝を戦った主力組にはインターバルが当てられ、始動日はわずか十数人でのスタートとなった。

 さらに宮崎キャンプでもチーム全体の調整はスローペースで進み、18日に行われた地元チームとの練習試合では先発した新加入選手が連係面で課題を残した。そして、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフで早すぎる敗退を喫してしまった。

 チームは出足から躓く形となってしまった。だが、鹿島には強豪であり続けるための明確なビジョンがある。これがシーズンを戦ううえで何よりも強みだ。

「監督は自分の色を出したがるが、強化部の仕事は編成したらそれで終わりではなく、すべてを監督に任せるわけではない。自分を信頼してもらい、監督に対してしっかりと要望も出す。チームの流儀は合わせてもらわなければならない」(鈴木満強化部長)

 鹿島のフロントには貫かれた方向性があり、その指針がぶれない確固たる根幹ができている。ザーゴの指導者としての強いリーダーシップに期待し、そしてスタッフがチームの道筋を示す。新たに加わる指導者、選手へ必然と伝統を受け継いでもらうための作業をしっかりできるところに、このチームの強さがある。

 アジア制覇の目標は潰えた。しかしリーグチャンピオンの称号を取り戻すため、鹿島は新たに迎えたブラジル人先導者とともに突き進む。

[取材・文:徳原隆元]

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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