fc2ブログ

上田綺世、予測不能なその動きは歴代の名FWたちを彷彿

上田綺世について記すサッカーダイジェストの徳原隆元氏である。
フォトグラファーから観た綺世がよく伝わってくる。
そして、「カメラマンの視点からすると、ゴール前で多くの選択肢を持つ選手の動きは、予測するのが容易ではなく、ファインダーの中に収めるのも難しい。上田はFWとして総合的な能力を兼ね備えた、カメラマン泣かせの選手なのだ」と綺世を評す。
綺世が以前のインタビューに於いて語っておった、「頭の中にすべきプレイのカードが五枚ほど浮かびその中からゴールに近いモノを選ぶ」ということが徳原氏からもよく分かる。
綺世は多彩な攻撃を魅せてくれるであろう。
徳原氏が言う「鹿島の栄光を築いてきた柳沢敦、興梠慎三、大迫勇也らと重なる」というプレイに更に磨きをかけるのだ。
期待しておる。

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村


鹿島アントラーズ ブログランキングへ

【ピッチレベルの真実|上田綺世編】予測不能なその動きは、歴代の名FWたちを彷彿
徳原隆元
2020年04月30日

照れた様子で控え目な笑顔を浮かべて


スタンドからの大声援に応える上田。サポーターからの熱が伝わったかのように、その笑顔が弾ける。写真:徳原隆元

 2019年8月10日、鹿島アントラーズの期待のルーキーが、ファインダーの向こうで躍動し、最高の笑顔を見せた。

 22節・鹿島対横浜戦。試合開始1分、セルジーニョの電撃ゴールで先制した鹿島だが、68分に同点とされる。迎えた73分、勝ちに行くために上田綺世がピッチに送り込まれる。その14分後、三竿健斗の浮き球のパスを土居聖真がヘディングでゴール中央に折り返す。このボールに反応した上田は右足でシュート。見事にネットを揺らして、嬉しいプロ初ゴールはチームに勝点3をもたらす決勝弾となった。

 試合後、鹿島サポーターから殊勲のヒーローに向けて大きな声援が送られた。法政大卒業を待たずに飛び込んだプロの世界。大学生からプロへの転向は、ピッチの技術レベルだけでなく、スタンドの観客から発せられる熱量にも、嬉しい意味で差を感じたことだろう。ルーキーは大声援に対して、照れた様子で控え目な笑顔を浮かべて応えていた。

 12番目の選手たちの声援は止まることなく続く。さらなる呼び声に促された上田は、ピッチを回る鹿島の選手たちの輪からからひとり離れ、スタンド近くへと駆け寄った。

 ここでサポーターからの熱が伝わったかのように弾ける。飛び切りの笑顔を見せたのがこの1枚だ。

 ピッチでワンバウンドしたボールのタイミングを計り、ダイレクトで放った上田の記念すべきゴールは、鹿島の歴代の日本人FWの姿を彷彿させた。振り返れば、これまでの鹿島の日本人FWには、パスを“点”で合わせる技術に優れ、またポストプレーからチャンスメイクもこなすなど、前線で幅広いプレーができる万能型が多かった。

 上田も鋭い動きで相手DFとの駆け引きを繰り返し、一瞬のチャンスを逃さずゴールを仕留める。最前線でのターゲットの役割も器用にこなす。こうしたプレーは、鹿島の栄光を築いてきた柳沢敦、興梠慎三、大迫勇也らと重なる。

 カメラマンの視点からすると、ゴール前で多くの選択肢を持つ選手の動きは、予測するのが容易ではなく、ファインダーの中に収めるのも難しい。上田はFWとして総合的な能力を兼ね備えた、カメラマン泣かせの選手なのだ。

 今シーズン、新監督ザーゴが就任し、さらに積極的な新戦力補強により転換期を迎えた鹿島。上田のプレーに歴代スター選手たちを重ね合わせ、期待をかけるサポーターも少なくないのではないだろうか。去年の夏に見たサポーターの歓喜と上田の笑顔は、これから何度も繰り返されるに違いない。

取材・文・写真●徳原隆元

コメントの投稿

非公開コメント

流石カメラマンさんは良く捉えてます。
綺世は裏抜けもポストも必死にやってますよね。
彼のプレーは結構オーソドックスです。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク