遠藤康、さすがに止めましたよ、でも…
オンライン取材に応じた遠藤康である。
今最もホットな話題である内田篤人の引退について問われると、「ウッチーのやることは、良くも悪くも、すべて格好いい。個人的には、ウッチーのやることは全て正しいと思っています。このタイミングで引退を発表するのも、ウッチーらしいなと僕は思いました。でも、さすがに(引退を)止めました。でも本人の意思が固かったので、止めようがなかったです」と語ったとのこと。
長らくともにあった“戦友”のことはよくわかっており、決めたことが覆らぬことが伝わってくる。
そして、「フィニッシュにおいて足りないものは?」と記者に問われ、「それが分かったら、ゴールは入っているんですよね。でも、それが分からないから、サッカーって面白いわけで。なんか、きれいな形じゃなくても、どんな形でも、点が入ればドバっと入るときもある。どれだけきれいに崩しても、どれだけシュートを打っても、入らないときもある」と返す。
ベテランの域に入り、“サッカー”の面白さを伝える立場となった。
前節・横浜FC戦は相手が3本に対して13本のもシュートを放つもゴールに至らずに敗戦した。
観る側はかなりのストレスであったことは事実である。
こういった試合をものにするにはどうすべきかということがサッカーの命題でもある。
どのような解法をガンバ戦では披露するのであろうか。
そしてそのガンバ戦については、「特に源ね。あれだけいい選手がガンバに入ったので、ガンバは昨年よりもさらに強くなっていると思う」と相手を警戒するも、昌子が相手になるからと言って、特別な思いは抱いていないという。「うちは今いるセンターバックもみんな良い選手なので、そういう意味では負けられない試合かなとは思っています」と昌子の存在について語る。
彼ほどの選手が補強されたガンバは、今季の優勝候補にも挙げられておった。
その強い相手に対してどう戦うかが見所なろう。
注目の一戦である。

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【鹿島】昌子との対戦、内田のラストマッチ。G大阪戦で遠藤康は「勝ち点3が欲しい」
2020-08-21
サッカーマガジン編集部
8月21日、鹿島アントラーズの遠藤康が練習後のオンライン取材に応じた。前節で横浜FCに敗北を喫しているだけに、23日に迎えるガンバ大阪戦は連敗を避けたい一戦。さらに、長年チームを支えた内田篤人のラストマッチとなる。遠藤が狙うのは、勝利のみだ。

上写真=8月21日のトレーニング中の遠藤康(写真◎鹿島アントラーズ)
「チームのことで頭がいっぱい」
「それが分かったら、ゴールは入っているんですよね。でも、それが分からないから、サッカーって面白いわけで。なんか、きれいな形じゃなくても、どんな形でも、点が入ればドバっと入るときもある。どれだけきれいに崩しても、どれだけシュートを打っても、入らないときもある」
前々日のJ1第11節横浜FC戦で完封負け。記者から「フィニッシュにおいて足りないものは?」と問われ、遠藤康はそのように言葉を返した。
「負けるべくして負けた試合というのはないと思うし、勝てる試合のほうが多かった」と、最近の試合についても振り返る。その中でも、「特にこのあいだの(横浜FC戦の)負けなんて、絶対にしてはいけない負け方だった」と、シュート数で相手の3本を大きく上回る13本を記録しながらも、勝ち点1すらつかめない結果を猛省した。
だからこそ、23日に迎えるG大阪戦は、是が非でも結果を出したい一戦となる。勝ち点1では足りない。「とにかく勝ち点3が欲しい」と話す。
G大阪には、かつて共に戦ったDF昌子源も在籍する。「特に源ね。あれだけいい選手がガンバに入ったので、ガンバは昨年よりもさらに強くなっていると思う」と相手を警戒するも、昌子が相手になるからと言って、特別な思いは抱いていないという。「うちは今いるセンターバックもみんな良い選手なので、そういう意味では負けられない試合かなとは思っています」。
また、取材対応の前日には、内田篤人の現役引退が発表された。遠藤にとって1学年上の先輩であり、長きにわたって鹿島アントラーズを引っ張る盟友でもある。「このタイミングで(引退を)言うのも、ウッチー(内田)らしいなと。ウッチーのやることは正しいと、僕は思っているので」。そのように笑みをまじえながら話した。遠藤はいつも、内田の意思を尊重しているようだ。32歳という年齢で、シーズン途中にスパイクを脱ぐ決断をしたとしても。ただ、G大阪戦がラストマッチとなる内田の花道を飾りたいから、「勝ち点3が欲しい」わけではないという。
「とりあえずウッチーの引退については、僕はあまり(特別な思いが)ないんですよね(笑)。これが最終節とかだったら、またちょっと違うけれど、シーズンの途中だし、チームもまだ出来上がっていない。不安定な時期でもあるので、内田さんのことより、まずはチームのことで頭がいっぱいという感じです」
遠藤が話す通り、昌子のG大阪が相手だろうが、その一戦が内田にとっての最後の試合になろうが、そういった感情的な意味合いはないのかもしれない。次の試合は全34試合もあるJ1リーグにおいての第12節。リーグ中盤戦でチームを軌道に乗せるためにも、「とにかく勝ち点3が欲しい」のだろう。でも、結果的に勝利を得られたならば、内田の花道を飾ることになるし、強敵を倒したことでチームの自信もより大きくなるだろう。
一つの勝利がもたらすものは、決して一つだけではない。長年、鹿島で勝利を重ねる遠藤だからこそ、1勝の重みを熟知する。遠藤にとって、鹿島にとって、G大阪戦は必勝を期する一戦となる。

8月21日、練習後のオンライン取材に応じる遠藤康(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】内田篤人に遠藤康は「引退、止めた。意志固く止められなかった」。それよりG大阪戦で重視する唯一のこととは
サカノワスタッフ2020年8月21日

鹿島の内田篤人(左)と遠藤康(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
昌子源との初対決に「さらに強くなったガンバに、負けるわけにはいかない」。
J1リーグ鹿島アントラーズのMF遠藤康が8月21日、メディア取材に応じて、2日後のガンバ大阪戦に向けた抱負を語った。元同僚である昌子源との初めての対戦となりそうで、「負けるわけにはいかない」と強い決意を示す。
「(敗れた前節・横浜FC戦の失点は)審判に対していろいろあるとは思いますが(失点は、新ルールではハンドのファウルになり無効だったのでは……というシーンに)、足を絶対に止めてはいけないと思うようなプレー、失点の仕方だったと思っています。(G大阪に向けて)源は裏切り者、あまりコメントしたくない……というのは冗談です。源のような力のある選手が加わったガンバはさらに強くなったと思うので、それに負けじと、今いる鹿島のセンタ-バックもいい選手なので、その意味でも負けられません」
そしてチームメイトである内田篤人の現役引退が発表された。いきなりこのG大阪戦が、同じ1988年生まれ(学年は内田が一つ上)である仲間のホームラストゲームという位置付けになった。
しかし遠藤はその内田引退について問われると、「うーん……別にないかな。ウッチーの引退はどうでもいい。とにかく勝点3がほしいです」と真顔で言った。
もちろん、遠藤にとって、鹿島の“先輩”であり時代を先駆してきた内田は特別な存在だ。ただ、シーズン真っただ中である以上、優先されるべきは『鹿島の勝利=勝点3』であるべきだと主張する。
「ウッチーのやることは、良くも悪くも、すべて格好いい。個人的には、ウッチーのやることは全て正しいと思っています。このタイミングで引退を発表するのも、ウッチーらしいなと僕は思いました。でも、さすがに(引退を)止めました。でも本人の意思が固かったので、止めようがなかったです」
そのように内田に翻意させようと試みたものの、スパイクを脱ぐ決心は固かったと振り返る。
「(感慨のような思いは)それが、あまりありません。例えば、これが最終節であれば、ちょっと異なります。ただシーズン途中で、チームもまだ出来上がっていない不安定な時期です。そこまで僕の頭は器用でないから、内田さんのことより、まずチームのことで頭がいっぱいです」
勝利のために――。2007年から鹿島一筋で戦ってきたアタッカーは、鹿島のDNAを象徴するように、目の前の戦いに勝つことのみに集中していた。それこそが内田であり、鹿島のためになると。
[取材・文:塚越始]
「ウッチーらしいな」内田篤人の引退発表に“盟友”遠藤康は何を思う?「さすがに止めましたよ。でも…」
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年08月21日
同じ年に生まれた“先輩”について…

鹿島復帰後の内田(左)と右サイドでコンビを組んだ遠藤(右)。写真:徳原隆元
鹿島アントラーズが、所属するDF内田篤人の引退を発表した。
一夜明けた8月21日、練習後のリモート取材に応じた遠藤康は「ウッチーの引退はどうでもいい。とにかく勝点3が欲しい」と笑って見せた。
クラブでは曽ヶ端準に次ぐ古株。在籍14年目のMFは内田篤人と同じ年に生まれ誕生日もひと月しか変わらない。しかし、内田は早生まれ。遠藤よりも1年先輩だ。
長く苦楽を共にしてきた“盟友”の引退については、照れ隠しのような冗談を言いながらも端々に愛情が感じられる言葉を並べた。
「ウッチーのやることは良くも悪くも、全部あの人はカッコいいんで。ウッチーがやることは正しい。僕は正しいと思っているので。このタイミングで(引退発表を)言うのもウッチーらしいなと。でも、さすがに止めましたよ。止めましたけど、意志が固かったので、止めようがなかったです」
内田のラストマッチとなる23日のガンバ大阪戦に向けての想いを聞かれると、こう答えた。
「それが僕はあんまりないんですよね。これが最終節とかだったらちょっとまた違いますけど。シーズンの途中ですし、チームもまだ出来上がってない、不安定な時期でもありますんで、僕はそこまで器用ではない。内田さんのことより、まずはチームのことの方が頭がいっぱいでって感じですね」
J1リーグ3連覇をはじめ、天皇杯優勝や悲願のACL制覇など長く“常勝”鹿島を支えてきた二人の絆を感じるコメントだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
鹿島遠藤「ウッチーがやることは全部かっこいい」
[2020年8月21日20時40分]

鹿島DF内田篤人(左)とMF遠藤康(2010年3月20日撮影)
鹿島アントラーズMF遠藤康(32)が21日、鹿嶋市内での練習後にオンライン取材に応じ、前日に発表されたDF内田篤人の電撃引退を「ウッチーらしい」と笑顔で受け止めた。誕生日はたった11日違いだが、4月生まれの遠藤は3月生まれの内田より1学年下。塩釜FCユースから07年に入団し、内田の渡欧前と復帰後の計7年間ともにプレーしてきた。
引退発表について「さすがに止めたけど、意志が固かったので止めようがなかった」と明かした一方、「このタイミングで言うのもウッチーらしいと僕は思う。ウッチーがやることは良くも悪くも全部、あの人がやったらかっこいい」と笑った。
23日のガンバ大阪戦が内田の最後の試合となるが、冗談まじりに「ウッチーの引退はどうでもいいので、とりあえず勝ち点3がほしい」と話す場面も。「まずチームのことで頭がいっぱい」と、目の前の相手と向き合い、常勝軍団らしく勝って送り出す。
鹿島・遠藤、内田から事前に引退報告「意思が固かったので止めようがなかった」
J1鹿島のMF遠藤康(32)が21日、全体練習後にオンライン取材に対応。シーズン途中の20日に引退を発表したチームメートの元日本代表DF内田篤人(32)への思いを語った。
「良くも悪くもあの人がやったら全部かっこいい。ウッチー(内田)がやることは正しいと思っている。このタイミングで(引退を)言うのはウッチーらしい」
2007年から鹿島一筋の遠藤は、内田の1年後輩。「さすがに(引退を)止めましたけど、意思が固かったので止めようがなかった」と、事前に決断を告げられていたことを明かした。
23日のG大阪戦(カシマ)後には引退セレモニーが行われる。「そこまで頭が器用じゃないので、内田さんのことよりチームのことで頭がいっぱい」。3戦ぶりの勝利をはなむけとする。(山下幸志朗)
鹿島MF遠藤康、ともに88年生まれ内田の“花道”必ず
[ 2020年8月22日 05:30 ]
鹿島のMF遠藤康(32)が21日の全体練習後にオンライン取材に応じ、23日のG大阪戦を最後に現役引退する元日本代表DF内田篤人(32)について思いを語った。ともに88年生まれで、早生まれの内田は06年に、遠藤は翌07年に鹿島入りした間柄。内田から現役引退の意向を聞いた時は引き留めたというが、「本人の意思が固かった。ウッチーのやることは、良くも悪くも格好いい。このタイミングというのもウッチーらしい」と心境をおもんぱかった。
その上で、戦友のラストマッチとなるG大阪戦については「今季最終戦ではなく、まだチームが出来上がっていない時期なので、まずはチームの勝利」と話し、必勝を誓った。なお試合後にはファン、サポーターに向け内田本人があいさつを行う。
【鹿島】遠藤康「うっちーの引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」盟友の花道飾る
2020年8月22日 7時0分スポーツ報知

チームメートと一緒に汗を流し、笑顔を見せる鹿島・内田(中央=カメラ・宮崎 亮太)
元日本代表DF内田篤人(32)=鹿島=の引退表明から一夜明けた21日、鹿島はクラブハウスで練習を行った。内田は普段通りフルメニューを消化し、ラストマッチとなるG大阪戦(23日・カシマ)に備えた。練習後のウェブ取材では、盟友のMF遠藤康(32)が「うっちー(内田)の引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」と断言。内田が心より望むスタンスで臨み、勝利で花道を飾る。
変わらない内田の姿があった。複雑に施された右足のテーピングから、練習で糸を引くようなクロスまで。そして後輩のプレーを見て声をかける。「(コロナ禍で)しゃべったらダメだっけ?」と報道陣にあいさつをして、ロッカーに引き揚げていった。引退表明から一夜明けた練習。何もなかったかのように、鹿島クラブハウスには、緊張感のある空気が流れていた。
20日に14年半の現役生活にピリオドを打つことを発表した。G大阪戦(23日)が最後になる。レジェンドの門出に感傷的になってもおかしくないが、取材に応じた遠藤は、内田の気持ちをくんで言葉を発した。「特別な感情は別にない。とりあえず、うっちーの引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」。顔は笑っていた。意識して強めに言った。
内田と遠藤。入団は内田が1年先だが、誕生日は11日違うだけで「同期みたいなもん」(内田)。ピッチ外で過ごした時間はとりわけ長く、内田は守って最も嫌な選手に遠藤を挙げる。似た者同士で、けがした時にかける言葉は「大丈夫?」ではなく「またさぼりか?」で一致。のちに、記者に「あいつ、本当に大丈夫なの?」と聞くところまで似ている。

10年3月の大宮戦、決勝点が入り、ゆりかごダンスで喜ぶ(左から)大迫、内田、遠藤、伊野波10年3月の大宮戦、決勝点が入り、ゆりかごダンスで喜ぶ(左から)大迫、内田、遠藤、伊野波
そんな遠藤が「どうでもいい」わけがない。ただ、どんな時でも、必勝が鹿島戦士たるもの。この日見せた内田の姿、性格、大切にしていること、それらすべてを分かった上で集約した言葉だった。「まだチームができあがっていない中で、内田さんのことよりもチームのことで頭がいっぱい」と遠藤。G大阪戦のチケットは完売。内田が望む形で試合に入り、望む結果を手にする。(内田 知宏)
◆内田 篤人(うちだ・あつと)1988年3月27日、静岡・函南(かんなみ)町生まれ。32歳。2006年に清水東高から鹿島入りし、右サイドバックとして07~09年のリーグ3連覇に貢献。10年7月にドイツ1部シャルケへ移籍し、17年7月から同2部ウニオン・ベルリンでプレーした後、18年に鹿島復帰。19年は主将。08年北京五輪、10年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯日本代表。国際Aマッチ通算74試合2得点。176センチ、67キロ。右利き。既婚。
鹿島・遠藤 内田篤人の引退に「止めたけど意志が固かった」「ウッチーらしい」
J1鹿島のMF遠藤が、引退するDF内田への思いを口にした。07年に加入したレフティーにとっては同世代の盟友。
シーズン途中での引退に「このタイミングで言うのはウッチーらしい。止めたけど意思が固かった」と明かした。ラストマッチになりそうな23日・G大阪戦への特別な意識については「それがあまりなくて」と苦笑い。「まずはチームが一番ということかな」と生え抜き戦士らしい言葉を口にしていた。
今最もホットな話題である内田篤人の引退について問われると、「ウッチーのやることは、良くも悪くも、すべて格好いい。個人的には、ウッチーのやることは全て正しいと思っています。このタイミングで引退を発表するのも、ウッチーらしいなと僕は思いました。でも、さすがに(引退を)止めました。でも本人の意思が固かったので、止めようがなかったです」と語ったとのこと。
長らくともにあった“戦友”のことはよくわかっており、決めたことが覆らぬことが伝わってくる。
そして、「フィニッシュにおいて足りないものは?」と記者に問われ、「それが分かったら、ゴールは入っているんですよね。でも、それが分からないから、サッカーって面白いわけで。なんか、きれいな形じゃなくても、どんな形でも、点が入ればドバっと入るときもある。どれだけきれいに崩しても、どれだけシュートを打っても、入らないときもある」と返す。
ベテランの域に入り、“サッカー”の面白さを伝える立場となった。
前節・横浜FC戦は相手が3本に対して13本のもシュートを放つもゴールに至らずに敗戦した。
観る側はかなりのストレスであったことは事実である。
こういった試合をものにするにはどうすべきかということがサッカーの命題でもある。
どのような解法をガンバ戦では披露するのであろうか。
そしてそのガンバ戦については、「特に源ね。あれだけいい選手がガンバに入ったので、ガンバは昨年よりもさらに強くなっていると思う」と相手を警戒するも、昌子が相手になるからと言って、特別な思いは抱いていないという。「うちは今いるセンターバックもみんな良い選手なので、そういう意味では負けられない試合かなとは思っています」と昌子の存在について語る。
彼ほどの選手が補強されたガンバは、今季の優勝候補にも挙げられておった。
その強い相手に対してどう戦うかが見所なろう。
注目の一戦である。

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【鹿島】昌子との対戦、内田のラストマッチ。G大阪戦で遠藤康は「勝ち点3が欲しい」
2020-08-21
サッカーマガジン編集部
8月21日、鹿島アントラーズの遠藤康が練習後のオンライン取材に応じた。前節で横浜FCに敗北を喫しているだけに、23日に迎えるガンバ大阪戦は連敗を避けたい一戦。さらに、長年チームを支えた内田篤人のラストマッチとなる。遠藤が狙うのは、勝利のみだ。

上写真=8月21日のトレーニング中の遠藤康(写真◎鹿島アントラーズ)
「チームのことで頭がいっぱい」
「それが分かったら、ゴールは入っているんですよね。でも、それが分からないから、サッカーって面白いわけで。なんか、きれいな形じゃなくても、どんな形でも、点が入ればドバっと入るときもある。どれだけきれいに崩しても、どれだけシュートを打っても、入らないときもある」
前々日のJ1第11節横浜FC戦で完封負け。記者から「フィニッシュにおいて足りないものは?」と問われ、遠藤康はそのように言葉を返した。
「負けるべくして負けた試合というのはないと思うし、勝てる試合のほうが多かった」と、最近の試合についても振り返る。その中でも、「特にこのあいだの(横浜FC戦の)負けなんて、絶対にしてはいけない負け方だった」と、シュート数で相手の3本を大きく上回る13本を記録しながらも、勝ち点1すらつかめない結果を猛省した。
だからこそ、23日に迎えるG大阪戦は、是が非でも結果を出したい一戦となる。勝ち点1では足りない。「とにかく勝ち点3が欲しい」と話す。
G大阪には、かつて共に戦ったDF昌子源も在籍する。「特に源ね。あれだけいい選手がガンバに入ったので、ガンバは昨年よりもさらに強くなっていると思う」と相手を警戒するも、昌子が相手になるからと言って、特別な思いは抱いていないという。「うちは今いるセンターバックもみんな良い選手なので、そういう意味では負けられない試合かなとは思っています」。
また、取材対応の前日には、内田篤人の現役引退が発表された。遠藤にとって1学年上の先輩であり、長きにわたって鹿島アントラーズを引っ張る盟友でもある。「このタイミングで(引退を)言うのも、ウッチー(内田)らしいなと。ウッチーのやることは正しいと、僕は思っているので」。そのように笑みをまじえながら話した。遠藤はいつも、内田の意思を尊重しているようだ。32歳という年齢で、シーズン途中にスパイクを脱ぐ決断をしたとしても。ただ、G大阪戦がラストマッチとなる内田の花道を飾りたいから、「勝ち点3が欲しい」わけではないという。
「とりあえずウッチーの引退については、僕はあまり(特別な思いが)ないんですよね(笑)。これが最終節とかだったら、またちょっと違うけれど、シーズンの途中だし、チームもまだ出来上がっていない。不安定な時期でもあるので、内田さんのことより、まずはチームのことで頭がいっぱいという感じです」
遠藤が話す通り、昌子のG大阪が相手だろうが、その一戦が内田にとっての最後の試合になろうが、そういった感情的な意味合いはないのかもしれない。次の試合は全34試合もあるJ1リーグにおいての第12節。リーグ中盤戦でチームを軌道に乗せるためにも、「とにかく勝ち点3が欲しい」のだろう。でも、結果的に勝利を得られたならば、内田の花道を飾ることになるし、強敵を倒したことでチームの自信もより大きくなるだろう。
一つの勝利がもたらすものは、決して一つだけではない。長年、鹿島で勝利を重ねる遠藤だからこそ、1勝の重みを熟知する。遠藤にとって、鹿島にとって、G大阪戦は必勝を期する一戦となる。

8月21日、練習後のオンライン取材に応じる遠藤康(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】内田篤人に遠藤康は「引退、止めた。意志固く止められなかった」。それよりG大阪戦で重視する唯一のこととは
サカノワスタッフ2020年8月21日

鹿島の内田篤人(左)と遠藤康(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
昌子源との初対決に「さらに強くなったガンバに、負けるわけにはいかない」。
J1リーグ鹿島アントラーズのMF遠藤康が8月21日、メディア取材に応じて、2日後のガンバ大阪戦に向けた抱負を語った。元同僚である昌子源との初めての対戦となりそうで、「負けるわけにはいかない」と強い決意を示す。
「(敗れた前節・横浜FC戦の失点は)審判に対していろいろあるとは思いますが(失点は、新ルールではハンドのファウルになり無効だったのでは……というシーンに)、足を絶対に止めてはいけないと思うようなプレー、失点の仕方だったと思っています。(G大阪に向けて)源は裏切り者、あまりコメントしたくない……というのは冗談です。源のような力のある選手が加わったガンバはさらに強くなったと思うので、それに負けじと、今いる鹿島のセンタ-バックもいい選手なので、その意味でも負けられません」
そしてチームメイトである内田篤人の現役引退が発表された。いきなりこのG大阪戦が、同じ1988年生まれ(学年は内田が一つ上)である仲間のホームラストゲームという位置付けになった。
しかし遠藤はその内田引退について問われると、「うーん……別にないかな。ウッチーの引退はどうでもいい。とにかく勝点3がほしいです」と真顔で言った。
もちろん、遠藤にとって、鹿島の“先輩”であり時代を先駆してきた内田は特別な存在だ。ただ、シーズン真っただ中である以上、優先されるべきは『鹿島の勝利=勝点3』であるべきだと主張する。
「ウッチーのやることは、良くも悪くも、すべて格好いい。個人的には、ウッチーのやることは全て正しいと思っています。このタイミングで引退を発表するのも、ウッチーらしいなと僕は思いました。でも、さすがに(引退を)止めました。でも本人の意思が固かったので、止めようがなかったです」
そのように内田に翻意させようと試みたものの、スパイクを脱ぐ決心は固かったと振り返る。
「(感慨のような思いは)それが、あまりありません。例えば、これが最終節であれば、ちょっと異なります。ただシーズン途中で、チームもまだ出来上がっていない不安定な時期です。そこまで僕の頭は器用でないから、内田さんのことより、まずチームのことで頭がいっぱいです」
勝利のために――。2007年から鹿島一筋で戦ってきたアタッカーは、鹿島のDNAを象徴するように、目の前の戦いに勝つことのみに集中していた。それこそが内田であり、鹿島のためになると。
[取材・文:塚越始]
「ウッチーらしいな」内田篤人の引退発表に“盟友”遠藤康は何を思う?「さすがに止めましたよ。でも…」
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年08月21日
同じ年に生まれた“先輩”について…

鹿島復帰後の内田(左)と右サイドでコンビを組んだ遠藤(右)。写真:徳原隆元
鹿島アントラーズが、所属するDF内田篤人の引退を発表した。
一夜明けた8月21日、練習後のリモート取材に応じた遠藤康は「ウッチーの引退はどうでもいい。とにかく勝点3が欲しい」と笑って見せた。
クラブでは曽ヶ端準に次ぐ古株。在籍14年目のMFは内田篤人と同じ年に生まれ誕生日もひと月しか変わらない。しかし、内田は早生まれ。遠藤よりも1年先輩だ。
長く苦楽を共にしてきた“盟友”の引退については、照れ隠しのような冗談を言いながらも端々に愛情が感じられる言葉を並べた。
「ウッチーのやることは良くも悪くも、全部あの人はカッコいいんで。ウッチーがやることは正しい。僕は正しいと思っているので。このタイミングで(引退発表を)言うのもウッチーらしいなと。でも、さすがに止めましたよ。止めましたけど、意志が固かったので、止めようがなかったです」
内田のラストマッチとなる23日のガンバ大阪戦に向けての想いを聞かれると、こう答えた。
「それが僕はあんまりないんですよね。これが最終節とかだったらちょっとまた違いますけど。シーズンの途中ですし、チームもまだ出来上がってない、不安定な時期でもありますんで、僕はそこまで器用ではない。内田さんのことより、まずはチームのことの方が頭がいっぱいでって感じですね」
J1リーグ3連覇をはじめ、天皇杯優勝や悲願のACL制覇など長く“常勝”鹿島を支えてきた二人の絆を感じるコメントだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
鹿島遠藤「ウッチーがやることは全部かっこいい」
[2020年8月21日20時40分]

鹿島DF内田篤人(左)とMF遠藤康(2010年3月20日撮影)
鹿島アントラーズMF遠藤康(32)が21日、鹿嶋市内での練習後にオンライン取材に応じ、前日に発表されたDF内田篤人の電撃引退を「ウッチーらしい」と笑顔で受け止めた。誕生日はたった11日違いだが、4月生まれの遠藤は3月生まれの内田より1学年下。塩釜FCユースから07年に入団し、内田の渡欧前と復帰後の計7年間ともにプレーしてきた。
引退発表について「さすがに止めたけど、意志が固かったので止めようがなかった」と明かした一方、「このタイミングで言うのもウッチーらしいと僕は思う。ウッチーがやることは良くも悪くも全部、あの人がやったらかっこいい」と笑った。
23日のガンバ大阪戦が内田の最後の試合となるが、冗談まじりに「ウッチーの引退はどうでもいいので、とりあえず勝ち点3がほしい」と話す場面も。「まずチームのことで頭がいっぱい」と、目の前の相手と向き合い、常勝軍団らしく勝って送り出す。
鹿島・遠藤、内田から事前に引退報告「意思が固かったので止めようがなかった」
J1鹿島のMF遠藤康(32)が21日、全体練習後にオンライン取材に対応。シーズン途中の20日に引退を発表したチームメートの元日本代表DF内田篤人(32)への思いを語った。
「良くも悪くもあの人がやったら全部かっこいい。ウッチー(内田)がやることは正しいと思っている。このタイミングで(引退を)言うのはウッチーらしい」
2007年から鹿島一筋の遠藤は、内田の1年後輩。「さすがに(引退を)止めましたけど、意思が固かったので止めようがなかった」と、事前に決断を告げられていたことを明かした。
23日のG大阪戦(カシマ)後には引退セレモニーが行われる。「そこまで頭が器用じゃないので、内田さんのことよりチームのことで頭がいっぱい」。3戦ぶりの勝利をはなむけとする。(山下幸志朗)
鹿島MF遠藤康、ともに88年生まれ内田の“花道”必ず
[ 2020年8月22日 05:30 ]
鹿島のMF遠藤康(32)が21日の全体練習後にオンライン取材に応じ、23日のG大阪戦を最後に現役引退する元日本代表DF内田篤人(32)について思いを語った。ともに88年生まれで、早生まれの内田は06年に、遠藤は翌07年に鹿島入りした間柄。内田から現役引退の意向を聞いた時は引き留めたというが、「本人の意思が固かった。ウッチーのやることは、良くも悪くも格好いい。このタイミングというのもウッチーらしい」と心境をおもんぱかった。
その上で、戦友のラストマッチとなるG大阪戦については「今季最終戦ではなく、まだチームが出来上がっていない時期なので、まずはチームの勝利」と話し、必勝を誓った。なお試合後にはファン、サポーターに向け内田本人があいさつを行う。
【鹿島】遠藤康「うっちーの引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」盟友の花道飾る
2020年8月22日 7時0分スポーツ報知

チームメートと一緒に汗を流し、笑顔を見せる鹿島・内田(中央=カメラ・宮崎 亮太)
元日本代表DF内田篤人(32)=鹿島=の引退表明から一夜明けた21日、鹿島はクラブハウスで練習を行った。内田は普段通りフルメニューを消化し、ラストマッチとなるG大阪戦(23日・カシマ)に備えた。練習後のウェブ取材では、盟友のMF遠藤康(32)が「うっちー(内田)の引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」と断言。内田が心より望むスタンスで臨み、勝利で花道を飾る。
変わらない内田の姿があった。複雑に施された右足のテーピングから、練習で糸を引くようなクロスまで。そして後輩のプレーを見て声をかける。「(コロナ禍で)しゃべったらダメだっけ?」と報道陣にあいさつをして、ロッカーに引き揚げていった。引退表明から一夜明けた練習。何もなかったかのように、鹿島クラブハウスには、緊張感のある空気が流れていた。
20日に14年半の現役生活にピリオドを打つことを発表した。G大阪戦(23日)が最後になる。レジェンドの門出に感傷的になってもおかしくないが、取材に応じた遠藤は、内田の気持ちをくんで言葉を発した。「特別な感情は別にない。とりあえず、うっちーの引退はどうでもいいので、勝ち点3が欲しい」。顔は笑っていた。意識して強めに言った。
内田と遠藤。入団は内田が1年先だが、誕生日は11日違うだけで「同期みたいなもん」(内田)。ピッチ外で過ごした時間はとりわけ長く、内田は守って最も嫌な選手に遠藤を挙げる。似た者同士で、けがした時にかける言葉は「大丈夫?」ではなく「またさぼりか?」で一致。のちに、記者に「あいつ、本当に大丈夫なの?」と聞くところまで似ている。

10年3月の大宮戦、決勝点が入り、ゆりかごダンスで喜ぶ(左から)大迫、内田、遠藤、伊野波10年3月の大宮戦、決勝点が入り、ゆりかごダンスで喜ぶ(左から)大迫、内田、遠藤、伊野波
そんな遠藤が「どうでもいい」わけがない。ただ、どんな時でも、必勝が鹿島戦士たるもの。この日見せた内田の姿、性格、大切にしていること、それらすべてを分かった上で集約した言葉だった。「まだチームができあがっていない中で、内田さんのことよりもチームのことで頭がいっぱい」と遠藤。G大阪戦のチケットは完売。内田が望む形で試合に入り、望む結果を手にする。(内田 知宏)
◆内田 篤人(うちだ・あつと)1988年3月27日、静岡・函南(かんなみ)町生まれ。32歳。2006年に清水東高から鹿島入りし、右サイドバックとして07~09年のリーグ3連覇に貢献。10年7月にドイツ1部シャルケへ移籍し、17年7月から同2部ウニオン・ベルリンでプレーした後、18年に鹿島復帰。19年は主将。08年北京五輪、10年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯日本代表。国際Aマッチ通算74試合2得点。176センチ、67キロ。右利き。既婚。
鹿島・遠藤 内田篤人の引退に「止めたけど意志が固かった」「ウッチーらしい」
J1鹿島のMF遠藤が、引退するDF内田への思いを口にした。07年に加入したレフティーにとっては同世代の盟友。
シーズン途中での引退に「このタイミングで言うのはウッチーらしい。止めたけど意思が固かった」と明かした。ラストマッチになりそうな23日・G大阪戦への特別な意識については「それがあまりなくて」と苦笑い。「まずはチームが一番ということかな」と生え抜き戦士らしい言葉を口にしていた。