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報知新聞・内田キャップ、やっぱりタメ口だった

サッカーダイジェストWebに寄稿した報知新聞の内田キャップである。
内田篤人について、「タメ口」から篤人の洞察力・判断力の深さを伝えてくれる。
非常にクレバーでスマートな選手であったことがよくわかる。
そして熱い心を同時に持っておった。
2014ブラジルW杯時も篤人一人が戦っていたこともそういうことからなのであろう。
内田キャップが「種をまいて、勝利を収穫する内田篤人」と評することも納得である。
この偉大な選手の姿を目に焼き付けるべくスタジアムに向かう。
必勝である。

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【番記者コラム】内田篤人のずるい“タメ口”。雄弁に語るトッププレーヤーのゆえん
内田知宏
2020年08月23日

「なぜか篤人のタメ口だけは許せちゃう」(中村憲剛)


8月20日に現役引退を発表。23日のホームG大阪戦がラストマッチに。写真:滝川敏之

 中村憲剛が勢いよく同意を求めてきたことがあった。「あいつ、ずるくないですか?」と。

 内田篤人のことである。「タメ口じゃないっすか。年下のくせに。でも、なぜか篤人のタメ口だけは許せちゃうんだよね。だからずるいと思わない?」。

 確かに中村のことを「けんちゃん」と呼び、会話の語尾が「です、ます」で終わらない。高校、大学と体育会系で育った中村は、そういう後輩を持ったことも、許したこともなかっただろうから、不思議に思うのも当然だ。

 それでも、よくよく見ていると、内田がすべての年上に対してタメ口を使っているわけではない。中村から見て、ひとつ上の小笠原満男に対しては「満男さん」だし、同じく本山雅志は「モトさん」。撮影などで出会うスタッフに対しては、丁寧語を使っていた。ちなみに10歳上の筆者にもタメ口だが、中村と同じように嫌だと感じたことは一度もない。

 誰からも受け入れられるゆえんが、ここにある気がしてならない。内田は「人は、よく見ているよ。見る目もあると思う」と言い、「タメ口を使っていい人と、使っちゃいけない人も分かっている」と続ける。

 ちょっとした仕草や言動を見て、許される相手かどうか、またはどこまで近づいていいか、すぐに感じられる。こじつけでもなんでもなく、この能力がサッカーにも生かされていたように感じる。

 試合後のコメントでよく聞くのが「相手が」から始まるくだり。「嫌がっていたから」「疲れていたから」「イライラしていたから」。相手の状況に応じて、自分の選択を変えていく。より効果的な方法で攻め、守る。

 この判断力がずば抜けていた。最も視野が取れると言われるサイドバックで、相手の細かい仕草まで見逃さなかった。決まりきった形、同じような監督の指示に従うというより、相手を見てサッカーをしていた。勝利の道がそこにあると分かって。

 引退を発表してから、再びスポットを当てられた言葉がある。ブラジル・ワールドカップのグループリーグ初戦、コートジボワール戦で敗れた後に発した。「ワールドカップで勝つのが目標なのか。自分たちのサッカーができればOKなのか」。

 盲目的に自分たちの攻撃的なサッカーを信じたが、相手に対応された時、二の矢がないチームは完全に止まった。「ワールドカップ優勝」。多くの国民と選手を引き付けた言葉を、敗退後は本田圭佑ですら口にすることはほとんどなかった。

相手を見てプレーする先輩たちに導かれて


“木ではなく森を見る目”を持つ内田。万全の状態なら、「対応力」を重視する森保ジャパンでも求められたはずだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 正解やセオリーが分かりづらいサッカーだからこそ、対応をより大切にしなければならない。一方で正解がないからこそ、形に頼る指導者、選手がいることも理解できる。

 内田は鹿島で相手を見てプレーする先輩たちに導かれた。シャルケではバイエルン・ミュンヘン戦、ドルトムント戦など、不自由さの中で考えさせられる機会に恵まれた。“木ではなく森を見る目”になっていた。

 今、日本代表を率いる森保一監督は「対応力」をチームコンセプトのひとつに掲げている。ブラジル・ワールドカップの反省から「次はチームを変えられる存在に」と期していた内田がもし万全だったら、きっと今の時代でも求められていただろう。

 そんなことを想像すればするほど何とも言えない気持ちになる。しかも、プレーを見られるのは、23日のG大阪戦しか残されていない。

 引退表明の翌日、顔を合わせた時に「23日、試合に来る?」と声をかけられた。うなずくと、「分かった」と返ってきた。

 やっぱりタメ口だった。

 種をまいて、勝利を収穫する内田篤人の真髄をしっかり目に焼き付けたい。

文●内田知宏(報知新聞社)

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