連勝チームの違いが判明
鹿島と川崎の采配の差を記すサッカー批評編集部である。
「この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている」と評する。
川崎の強さの源に、多くの選手をローテーションし、選手交代も活発に行われ、それが成功しておるところにある。
夏場の過密日程・連戦ではこれが非常に有効であった。
新型コロナウイルスの影響で採用された5人の交代枠を有効に使っておる。
また、川崎を率いる鬼木監督は4年目であり、チームメンバーを熟知しており、新加入選手も鬼木監督自身の意向が強く反映しておろう。
また、大卒ルーキーの二人は昨季既に特別指定にてチームに合流し、公式戦も体験しておる。
このように、多くの選手を起用することが可能な背景があって今の強さと思われる。
一方の鹿島のザーゴ監督は、前季のチームが元日まで稼働しておったこともあり、チーム全体を掌握するのに川崎よりも後手を踏んだことは明らか、新加入選手の選考にも強くは関わっておらぬはず。
序盤には怪我人なども重なり、思い描くチームにはなっていなかったこともあった。
ルーキーも高卒であり、川崎の二人と同じように語るには無理があろう。
逆にこのルーキー4人をピッチに送り出す度量には敬服する。
2020年シーズンの中盤を迎え、これだけ不利な要素を背負いながらよく戦っているというのが素直な感想である。
また、単純に異なるクラブを後追いで比較することは、企画としては面白いが、現場的には無意味と言えよう。
残り14節、多くの勝ち点を積み重ね、更に若い選手の育成も行うこととなる。
ザーゴ監督の手腕が発揮されることとなろう。
楽しみである。

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J1連勝チームの違いが判明!“連勝終了”鹿島は「2」、“連勝継続”川崎は「8」の起用術
サッカー批評編集部

選手起用に違いが見られる鹿島・ザーゴ監督(左)と川崎・鬼木達監督
J1第19節で、連勝を続けてきた2チームに明暗が分かれた。
ここまで7連勝し、8連勝を狙ってホームに大分を迎えた鹿島は、「0-2」とまさかの完封負けを喫した。一方、ここまで6連勝で、7連勝を狙ってアウェイ湘南戦に挑んだ川崎は、FW小林悠が鮮やかな連携から決めた得点を守り抜いて「1-0」で粘り勝ち。鹿島は順位を落とし、川崎は首位の位置をさらに盤石なものにした。
今季の川崎は圧倒的な強さを見せており、今回の7連勝の以前にも10連勝を記録。ここまで喫した敗戦は、わずか1試合だ。川崎は、先制されても後半で逆転する粘り強さを見せてきた。
一方の鹿島は、ザーゴ監督が大分戦後に、「(大分や前節の湘南など)闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームに対して、手こずっている」と嘆いたが、その要因の一つは疲労だ。大分戦では、後半に入ってゲームをコントロールできなくなり、セカンドボールを拾うことすらままならなくなった。大分戦の一つ前の湘南戦でも、相手の運動量の圧力に押されて際どい勝利となった。
川崎と鹿島の疲労を“比較”すべく、直近8試合を見てみよう。鹿島にとっては7連勝+大分戦で、川崎にとっては7連勝+引き分けの神戸戦である。両チームとも、比べるのは中盤と前線の6つのポジションだ。
この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている。
そして最大の違いは、“後半開始時点”にある。川崎が後半開始時点でMF・FWの選手を8人交代したのに対し、鹿島が後半開始時点から交代したMF・FWの選手は、比較した8試合で最後の大分戦での2人だけである。「8」と「2」――同じく勝利を重ねてきても、選手の“勤続疲労度”にはかなり違いがある。
もちろん、出場時間以外にも遠征の距離・時間など他にも多くの要素がある。が、少なくとも川崎はなるべく多くの選手で負担を軽減する、という考えが徹底されているようだ。
川崎は選手層が厚いといわれるが、ここまで大卒ルーキー2人をローテーションに組み込んでいる。FW旗手怜央は今季10試合先発9試合途中出場5得点、MF三笘薫は3試合先発13試合途中出場8得点。
川崎は、新卒選手の特徴を見いだし、チーム戦術を理解させることで、選手層を厚くしている。今季はGKで若手の起用が多いが、前線の選手で“サプライズ”が多いほうが、“負担”という観点からいえばチームにとって大きいだろう。
大分戦で鹿島はMF名古新太郎を中盤で起用したが、機能せず前半のみで交代した。ザーゴ監督は「メンバーの中では一番試合に絡んでいないので、もしかしたら、リズムや試合勘が足りなくて力を発揮できなかった」と振り返ったが、ただ起用すればいいという問題でもない。慣れやタイミングなど、考慮すべき要素は極めて複雑だ。
ここまで尻上がりに調子を上げている鹿島にとって次なる課題は、チーム全体で戦う“厚さ”である。これは、この異常な過密日程だからこその課題かもしれないが、C大阪や名古屋といった上位チームを超えるために、そして、川崎の背中を追うには、解決が必須の課題となる。
「この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている」と評する。
川崎の強さの源に、多くの選手をローテーションし、選手交代も活発に行われ、それが成功しておるところにある。
夏場の過密日程・連戦ではこれが非常に有効であった。
新型コロナウイルスの影響で採用された5人の交代枠を有効に使っておる。
また、川崎を率いる鬼木監督は4年目であり、チームメンバーを熟知しており、新加入選手も鬼木監督自身の意向が強く反映しておろう。
また、大卒ルーキーの二人は昨季既に特別指定にてチームに合流し、公式戦も体験しておる。
このように、多くの選手を起用することが可能な背景があって今の強さと思われる。
一方の鹿島のザーゴ監督は、前季のチームが元日まで稼働しておったこともあり、チーム全体を掌握するのに川崎よりも後手を踏んだことは明らか、新加入選手の選考にも強くは関わっておらぬはず。
序盤には怪我人なども重なり、思い描くチームにはなっていなかったこともあった。
ルーキーも高卒であり、川崎の二人と同じように語るには無理があろう。
逆にこのルーキー4人をピッチに送り出す度量には敬服する。
2020年シーズンの中盤を迎え、これだけ不利な要素を背負いながらよく戦っているというのが素直な感想である。
また、単純に異なるクラブを後追いで比較することは、企画としては面白いが、現場的には無意味と言えよう。
残り14節、多くの勝ち点を積み重ね、更に若い選手の育成も行うこととなる。
ザーゴ監督の手腕が発揮されることとなろう。
楽しみである。

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J1連勝チームの違いが判明!“連勝終了”鹿島は「2」、“連勝継続”川崎は「8」の起用術
サッカー批評編集部

選手起用に違いが見られる鹿島・ザーゴ監督(左)と川崎・鬼木達監督
J1第19節で、連勝を続けてきた2チームに明暗が分かれた。
ここまで7連勝し、8連勝を狙ってホームに大分を迎えた鹿島は、「0-2」とまさかの完封負けを喫した。一方、ここまで6連勝で、7連勝を狙ってアウェイ湘南戦に挑んだ川崎は、FW小林悠が鮮やかな連携から決めた得点を守り抜いて「1-0」で粘り勝ち。鹿島は順位を落とし、川崎は首位の位置をさらに盤石なものにした。
今季の川崎は圧倒的な強さを見せており、今回の7連勝の以前にも10連勝を記録。ここまで喫した敗戦は、わずか1試合だ。川崎は、先制されても後半で逆転する粘り強さを見せてきた。
一方の鹿島は、ザーゴ監督が大分戦後に、「(大分や前節の湘南など)闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームに対して、手こずっている」と嘆いたが、その要因の一つは疲労だ。大分戦では、後半に入ってゲームをコントロールできなくなり、セカンドボールを拾うことすらままならなくなった。大分戦の一つ前の湘南戦でも、相手の運動量の圧力に押されて際どい勝利となった。
川崎と鹿島の疲労を“比較”すべく、直近8試合を見てみよう。鹿島にとっては7連勝+大分戦で、川崎にとっては7連勝+引き分けの神戸戦である。両チームとも、比べるのは中盤と前線の6つのポジションだ。
この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている。
そして最大の違いは、“後半開始時点”にある。川崎が後半開始時点でMF・FWの選手を8人交代したのに対し、鹿島が後半開始時点から交代したMF・FWの選手は、比較した8試合で最後の大分戦での2人だけである。「8」と「2」――同じく勝利を重ねてきても、選手の“勤続疲労度”にはかなり違いがある。
もちろん、出場時間以外にも遠征の距離・時間など他にも多くの要素がある。が、少なくとも川崎はなるべく多くの選手で負担を軽減する、という考えが徹底されているようだ。
川崎は選手層が厚いといわれるが、ここまで大卒ルーキー2人をローテーションに組み込んでいる。FW旗手怜央は今季10試合先発9試合途中出場5得点、MF三笘薫は3試合先発13試合途中出場8得点。
川崎は、新卒選手の特徴を見いだし、チーム戦術を理解させることで、選手層を厚くしている。今季はGKで若手の起用が多いが、前線の選手で“サプライズ”が多いほうが、“負担”という観点からいえばチームにとって大きいだろう。
大分戦で鹿島はMF名古新太郎を中盤で起用したが、機能せず前半のみで交代した。ザーゴ監督は「メンバーの中では一番試合に絡んでいないので、もしかしたら、リズムや試合勘が足りなくて力を発揮できなかった」と振り返ったが、ただ起用すればいいという問題でもない。慣れやタイミングなど、考慮すべき要素は極めて複雑だ。
ここまで尻上がりに調子を上げている鹿島にとって次なる課題は、チーム全体で戦う“厚さ”である。これは、この異常な過密日程だからこその課題かもしれないが、C大阪や名古屋といった上位チームを超えるために、そして、川崎の背中を追うには、解決が必須の課題となる。
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正直、メンバー入り選手の中に、荒木、染野、松村の高校新卒3人組がいることは驚異的。沖もまだまだ若く、関川は、高卒2年目。
ここ数年の鹿島の中では、メンバーがフレッシュ。リーグ後半戦と来年以降に大きな希望が見える。
ここ数年の鹿島の中では、メンバーがフレッシュ。リーグ後半戦と来年以降に大きな希望が見える。
No title
認めたくないが鬼木監督の実力は確かだと思う。
Jの金持ちチームが放っておくわけがなく、来期は違うチームに移るのではないだろうか。
Jの金持ちチームが放っておくわけがなく、来期は違うチームに移るのではないだろうか。
チームの完成度、全選手同士の連携では川崎に分があると素直に思います
ただ、連勝してい2チームに絞って比較する事に意味がある記事なのかどうかは甚だ疑問です
全チームのデータを出して、比較する事にまずは意味があるのではないでしょうか
ザーゴ監督、コーチ達も常に監督として正解であるわけではないと思います。選手と同じように彼らも人間であり、今節の後半開始時の選手交代は監督を筆頭にチームが柔軟になった変化でもあります
結果を一番に、はもちろんですがこれからさらにチーム全体が盛り上がって競争していくことや采配、全部楽しみです。
川崎を追う立場ですが、ライバルは全チーム。一試合一試合を楽しみ、勝利を得ましょう!
ただ、連勝してい2チームに絞って比較する事に意味がある記事なのかどうかは甚だ疑問です
全チームのデータを出して、比較する事にまずは意味があるのではないでしょうか
ザーゴ監督、コーチ達も常に監督として正解であるわけではないと思います。選手と同じように彼らも人間であり、今節の後半開始時の選手交代は監督を筆頭にチームが柔軟になった変化でもあります
結果を一番に、はもちろんですがこれからさらにチーム全体が盛り上がって競争していくことや采配、全部楽しみです。
川崎を追う立場ですが、ライバルは全チーム。一試合一試合を楽しみ、勝利を得ましょう!
あまり触れる方が少ないので。
認めたくはありませんが、川崎の強さの源である選手層は単純に人件費の高さ、給料良いです。そこは17年、18年のDAZN優勝賞金で50億入りましたからね。分割とはいえ。
あそこで逃したリーグタイトルだけは他とは違う、取り返しのつかなきものだったと今でも思います
認めたくはありませんが、川崎の強さの源である選手層は単純に人件費の高さ、給料良いです。そこは17年、18年のDAZN優勝賞金で50億入りましたからね。分割とはいえ。
あそこで逃したリーグタイトルだけは他とは違う、取り返しのつかなきものだったと今でも思います