ブレーメンのオルデネビッツスカウト、鹿島なら欧州のリーグに参加しても戦える
Jリーグについて語るブレーメンのフランク・オルデネビッツ氏である。
現在はスカウトとして活躍し、現役時代にはJリーグ黎明期にて得点王にも輝いたスカウトの目は鋭い。
今も日本人選手をよく調査しておるとのこと。
日本人選手の欠点として思考力の欠如・判断力の低さを挙げる。
このあたりは日本人としての特性もあろう。
事なかれ主義や周りに合わせて独自の考えを引っ込める者の多さにはガッカリさせられることもある。
そのあたりを育成年代にて植え付けることが出来れば、日本人サッカー選手は飛躍的に伸びていくと考えられる。
また、「鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はある」とJ1上位のチームの力を認める。
だからこそ、多くの選手が鹿島から欧州に旅立っていくのであろう。
鹿島にてレギュラーとなれば、欧州にてプレイ出来る実力がある証左でもある。
移籍は辛いところではあるが、誇らしい部分と気持ちを切り替える必要もある。
そして、鹿島の選手は思考力・判断力に優れるということにも繋がってくる。
今後も良い選手を育成し、強さを維持していくのだ。
入団する選手もそれを理解し、自身を高めて行って欲しい。
高みを目指すクラブである。

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J1上位クラブは「ブンデスで残留できる」 元Jリーグ大物助っ人、日本の“レベル”に持論
2020.09.29

ジェフユナイテッド市原でJリーグ得点王に輝いたフランク・オルデネビッツ【写真:Getty Images】
【元J得点王・オルデネビッツ氏インタビュー|第2回】ブレーメン現役スカウトの目線で見た日本サッカー
Jリーグ元年の1993年に来日し、翌94年には30ゴールを奪って得点王に輝いた元ジェフユナイテッド市原(当時)のドイツ人FWフランク・オルデネビッツ氏は、現在もブレーメンのスカウトとして日本サッカーを定期的にチェックしている。インタビュー第2回では、スカウトの目線から見た日本人選手の特徴と現在のJリーグについて語ってもらった。
Jリーグでの対戦相手や所属していた市原の日本人選手から受けた印象について、オルデネビッツ氏は「運動量、テクニック、勤勉性」という3つのキーワードを挙げて説明してくれた。
「1986年のキリンカップで日本代表と対戦した時も感じたことだけど、日本人選手は常に良いフィットネスを保っていて、テクニックのレベルも非常に高かった。また、私がいたジェフでは練習開始前にクラブハウスで筋力トレーニングをして、練習後もピッチに残って自主練習に取り組む選手たちが多かったことを覚えている」
これらは、同氏がスカウトとして勤めているブレーメンの日本代表FW大迫勇也や、他の日本人選手にも見られる共通した特徴であり、大きな強みであるというのがオルデネビッツ氏の分析だった。
では、逆に日本人選手の欠点はどこにあると思うかと質問したところ、同氏は「自己判断の欠如」を指摘した。
「監督から『右サイドを駆け上がってクロスを上げろ』という指示を受けると、たとえゴール前に味方が誰も走り込んでいなくてもクロスを上げるという場面をよく目にした。そのような時には一度立ち止まって考えてみるべきだ。サッカーでは試合中の大半の場面で監督の指示に沿ってプレーすることになるが、時々自分自身で考えて判断しないといけない瞬間もある。そうした力は、今も日本人選手に欠けている部分だね」
自ら考えて判断を下し、場合によっては監督の指示とは違う行動を選ぶことも辞さない――。オルデネビッツ氏によれば、そうした自我の強さや柔軟な対応力を身につけることが、日本サッカーのさらなる発展には欠かせないという。
「日本はワールドカップにも連続で出場しているが、そうした成功はチームとしてのものだ。自分で決断して結果を出せる選手が求められている。そうした選手がいれば、もっと日本のサッカーは良くなると思う。サッカーでは時々エゴイスティックになってもいいし、アグレッシブに戦うことも必要だ。1対1やシュートチャンスの場面では特にそうした気持ちが大事になってくる。パスや味方のフォローばかりしていてはダメなんだ」

オルデネビッツ氏から見たJリーグに対する評価とは…【写真:土佐堅志】
アジアの外国籍選手を獲得するなら「若手の育成に投資すべき」
オルデネビッツ氏に現在のJリーグについて、ぜひ聞いてみたいと思っていたことがあった。
元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(現アンタルヤスポル)のヴィッセル神戸への移籍が決まった時、独紙「ビルト」は日本で選手と指導者両方の経験がある元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー氏のインタビュー記事を掲載している。この2017年3月2日付の記事の中で、リトバルスキー氏はJリーグについて「素晴らしくオーガナイズされたリーグ。競技レベルはブンデスリーガ2部の上位クラスと同じくらいだと思う」と語っていた。このことが頭の片隅に残っていたので、リトバルスキー氏のJリーグに対する評価が正しいと思うかと尋ねてみた。
「リティの意見は、基本的には正しい。ただし、それはJ1で優勝争いをしているチームについて言えることであり、J1全体のレベルがブンデスリーガ2部と同等だとは思わない。鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はあると思う」
例えば浦和レッズからベルギーのシント=トロイデンを経て昨季シュツットガルトにレンタル移籍した日本代表MF遠藤航は、不動のボランチとしてチームを牽引し、ブンデスリーガ昇格に貢献した。さらには降格争いに巻き込まれたブレーメンに鹿島出身の大迫が所属していることや、今季開幕前にFC東京から日本代表DF室屋成がブンデスリーガ2部で昇格候補のハノーファーにレンタル移籍したことなども考えると、J1上位陣の実力はブンデスリーガ下位から2部の上位あたりだという同氏の意見には説得力を感じた。
また、ポドルスキや元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらを獲得した神戸を除けば、大物外国人選手が所属しているチームがなく、その意味では自身が現役だったJリーグ創成期に比べて外国人選手の質は低下しているという。加えて、近年ベトナムやタイなど東南アジア系の選手獲得がトレンドの一つになりつつあることについては、「個人的にはあまり良いことではないと思う。そうした選手たちにお金を使うよりも、若い日本人選手の育成に投資したほうがいい」との考えを述べた。
これは、ブンデスリーガの各クラブはユースチーム専属のフィジカルコーチやアナリストを雇用するなど育成年代の環境整備に努めていて、それが多くの若手選手の素質開花に貢献しているという同氏自身の体験からくる意見のようだ。
現在はスカウトとして活躍し、現役時代にはJリーグ黎明期にて得点王にも輝いたスカウトの目は鋭い。
今も日本人選手をよく調査しておるとのこと。
日本人選手の欠点として思考力の欠如・判断力の低さを挙げる。
このあたりは日本人としての特性もあろう。
事なかれ主義や周りに合わせて独自の考えを引っ込める者の多さにはガッカリさせられることもある。
そのあたりを育成年代にて植え付けることが出来れば、日本人サッカー選手は飛躍的に伸びていくと考えられる。
また、「鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はある」とJ1上位のチームの力を認める。
だからこそ、多くの選手が鹿島から欧州に旅立っていくのであろう。
鹿島にてレギュラーとなれば、欧州にてプレイ出来る実力がある証左でもある。
移籍は辛いところではあるが、誇らしい部分と気持ちを切り替える必要もある。
そして、鹿島の選手は思考力・判断力に優れるということにも繋がってくる。
今後も良い選手を育成し、強さを維持していくのだ。
入団する選手もそれを理解し、自身を高めて行って欲しい。
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J1上位クラブは「ブンデスで残留できる」 元Jリーグ大物助っ人、日本の“レベル”に持論
2020.09.29

ジェフユナイテッド市原でJリーグ得点王に輝いたフランク・オルデネビッツ【写真:Getty Images】
【元J得点王・オルデネビッツ氏インタビュー|第2回】ブレーメン現役スカウトの目線で見た日本サッカー
Jリーグ元年の1993年に来日し、翌94年には30ゴールを奪って得点王に輝いた元ジェフユナイテッド市原(当時)のドイツ人FWフランク・オルデネビッツ氏は、現在もブレーメンのスカウトとして日本サッカーを定期的にチェックしている。インタビュー第2回では、スカウトの目線から見た日本人選手の特徴と現在のJリーグについて語ってもらった。
Jリーグでの対戦相手や所属していた市原の日本人選手から受けた印象について、オルデネビッツ氏は「運動量、テクニック、勤勉性」という3つのキーワードを挙げて説明してくれた。
「1986年のキリンカップで日本代表と対戦した時も感じたことだけど、日本人選手は常に良いフィットネスを保っていて、テクニックのレベルも非常に高かった。また、私がいたジェフでは練習開始前にクラブハウスで筋力トレーニングをして、練習後もピッチに残って自主練習に取り組む選手たちが多かったことを覚えている」
これらは、同氏がスカウトとして勤めているブレーメンの日本代表FW大迫勇也や、他の日本人選手にも見られる共通した特徴であり、大きな強みであるというのがオルデネビッツ氏の分析だった。
では、逆に日本人選手の欠点はどこにあると思うかと質問したところ、同氏は「自己判断の欠如」を指摘した。
「監督から『右サイドを駆け上がってクロスを上げろ』という指示を受けると、たとえゴール前に味方が誰も走り込んでいなくてもクロスを上げるという場面をよく目にした。そのような時には一度立ち止まって考えてみるべきだ。サッカーでは試合中の大半の場面で監督の指示に沿ってプレーすることになるが、時々自分自身で考えて判断しないといけない瞬間もある。そうした力は、今も日本人選手に欠けている部分だね」
自ら考えて判断を下し、場合によっては監督の指示とは違う行動を選ぶことも辞さない――。オルデネビッツ氏によれば、そうした自我の強さや柔軟な対応力を身につけることが、日本サッカーのさらなる発展には欠かせないという。
「日本はワールドカップにも連続で出場しているが、そうした成功はチームとしてのものだ。自分で決断して結果を出せる選手が求められている。そうした選手がいれば、もっと日本のサッカーは良くなると思う。サッカーでは時々エゴイスティックになってもいいし、アグレッシブに戦うことも必要だ。1対1やシュートチャンスの場面では特にそうした気持ちが大事になってくる。パスや味方のフォローばかりしていてはダメなんだ」

オルデネビッツ氏から見たJリーグに対する評価とは…【写真:土佐堅志】
アジアの外国籍選手を獲得するなら「若手の育成に投資すべき」
オルデネビッツ氏に現在のJリーグについて、ぜひ聞いてみたいと思っていたことがあった。
元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(現アンタルヤスポル)のヴィッセル神戸への移籍が決まった時、独紙「ビルト」は日本で選手と指導者両方の経験がある元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー氏のインタビュー記事を掲載している。この2017年3月2日付の記事の中で、リトバルスキー氏はJリーグについて「素晴らしくオーガナイズされたリーグ。競技レベルはブンデスリーガ2部の上位クラスと同じくらいだと思う」と語っていた。このことが頭の片隅に残っていたので、リトバルスキー氏のJリーグに対する評価が正しいと思うかと尋ねてみた。
「リティの意見は、基本的には正しい。ただし、それはJ1で優勝争いをしているチームについて言えることであり、J1全体のレベルがブンデスリーガ2部と同等だとは思わない。鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はあると思う」
例えば浦和レッズからベルギーのシント=トロイデンを経て昨季シュツットガルトにレンタル移籍した日本代表MF遠藤航は、不動のボランチとしてチームを牽引し、ブンデスリーガ昇格に貢献した。さらには降格争いに巻き込まれたブレーメンに鹿島出身の大迫が所属していることや、今季開幕前にFC東京から日本代表DF室屋成がブンデスリーガ2部で昇格候補のハノーファーにレンタル移籍したことなども考えると、J1上位陣の実力はブンデスリーガ下位から2部の上位あたりだという同氏の意見には説得力を感じた。
また、ポドルスキや元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらを獲得した神戸を除けば、大物外国人選手が所属しているチームがなく、その意味では自身が現役だったJリーグ創成期に比べて外国人選手の質は低下しているという。加えて、近年ベトナムやタイなど東南アジア系の選手獲得がトレンドの一つになりつつあることについては、「個人的にはあまり良いことではないと思う。そうした選手たちにお金を使うよりも、若い日本人選手の育成に投資したほうがいい」との考えを述べた。
これは、ブンデスリーガの各クラブはユースチーム専属のフィジカルコーチやアナリストを雇用するなど育成年代の環境整備に努めていて、それが多くの若手選手の素質開花に貢献しているという同氏自身の体験からくる意見のようだ。
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これまでの鹿島の実績と実力を評価してくれている有り難い記事だと思います。
現在、鹿島が取り組んでいるザーゴサッカーの完成形、例えばセレッソ戦などを観ての鹿島への評価も是非、聞きたいですね。
現在、鹿島が取り組んでいるザーゴサッカーの完成形、例えばセレッソ戦などを観ての鹿島への評価も是非、聞きたいですね。