長崎戦コメント
「中断を挟んだ形となったので、その間にわれわれの戦い方の確認ができた」と振り返る指揮官である。
「サイド深くまで入っていってほしいと要求」と修正し、同点弾・逆転弾ともサイドを崩してのクロスからのゴールとなっておる。
選手たちが監督の指示を体現出来た形と言えよう。
これも短い時間での準備が功を奏したものであり、なにもあの"長い"ハーフタイムが全てではなかろう。
またエヴェラウドは「前半はうまくかみ合っていなかった。チームプレーの完結がうまくできませんでした。様子を見ていた部分があったかもしれません」と言う。
対戦経験の少ない相手ということもあってやり方を受けていた部分もあったように受け取れる。
そして逆転ゴールについては、「ピトゥカの特長やキックの質も分かっていて、ピトゥカも僕の欲しいボールが分かっている」とアシストしたディエゴ・ピトゥカとの連携を強く語っておる。
これは頼もしい。
ピトゥカの復帰でエヴェラウドもゴールを量産することとなろう。
それから勝利を決定づける3点目を決めた林尚輝は「トレーニングの時からやっていた形だった」とセットプレーを振り返る。
CBの得点力は今年のチームの特徴と言えよう。
デザインの形なのか、練習の質なのか、犬飼、町田、関川、そして林とCBがまんべんなくゴールを決めておる。
これは素晴らしい。
苦しい試合にセットプレー一発で乗り切ることもあると思われる。
この勝利で日本一へ一歩前進した。
9月24日のドローでの対戦相手の決定を待つ。
重要な大会である。

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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
天候などが良くない状況の中、ファン・サポーターの皆さんがわれわれをサポートするために、長崎まで来てくださった。本当にありがとうございました。強雨、雷による中断があったものの、逆転して次に進むことができた。
立ち上がり、長崎が狙いを持って攻めてきた。失点の場面もそうだったが、斜めへのロングボールを徹底していて、押し込まれる時間も多くあった。その狙いによって、われわれが間延びしてしまった。途中からわれわれの時間を作ることができたが、間延びしたことで、いい攻撃ができなかった。
後半は、中断を挟んだ形となったので、その間にわれわれの戦い方の確認ができた。選手たちもお互いにコミュニケーションを取ってくれた。それもあり、立ち上がりから自分たちの時間を作り、コンパクトさも出すことができていた。それが同点や逆転へとつながった。
終盤は雨でピッチ状態が悪く、ボールが止まってしまうような状況だったが、その中でも粘り強く戦ってくれた。
この勝ちを次のラウンドにもつなげていく。またすぐリーグ戦があるので、そこにも繋がる勝利となった。
Q.ハーフタイムはどの部分を修正した?
A.サイド深くまで入っていってほしいと要求した。サイドを使うことはできていたが、中央から仕掛けることが多く、相手のカウンターも増えていた。サイドからの攻撃では分があると思っていたので、われわれがサイドからいい形でクロスを上げていこうという話をした。
Q.中断中に選手たちへかけた言葉は?
A.特別、言葉をかけたということはない。前半はリードされて上手くいっていなかった。時間ができたことで、お互いでコミュニケーションを取って確認することができ、選手たち自身も落ち着くことができた。ベンチメンバーからも意見をもらったりとチーム全体で勝利を掴むことができたと感じている。
【エヴェラウド】
ピトゥカの特長やキックの質も分かっていて、ピトゥカも僕の欲しいボールが分かっている。(2点目の)ゴールの場面では、ピトゥカが相手CBの間へ完璧なボールを入れてくれた。あとは、ゴールを決めるだけだった。
【林 尚輝】
(3点目の場面は)トレーニングの時からやっていた形だった。亮太君がファーサイドへ良いボールを入れてくれたので、ゴールを決めることができた。トーナメントということで1点が非常に重要となってくる試合だった。そこでゴールを決めることができた。自分の中で非常に大きなゴールとなった。
天皇杯 ラウンド16
2021年8月18日(水)19:03KO
トランスコスモススタジアム長崎
[ 相馬 直樹監督 ]
まずは非常に天候、状況があまり良くない中、われわれをサポートしに遠くまでいらっしゃった方がいました。本当にありがとうございました。こういう雨、雷で途中中断になったりしましたけれども、なんとか逆転で次のラウンドに進むことができましたので、本当にうれしく思います。まずはありがとうございました。こういう中でも応援してくれた方々にお礼を述べたいと思います。
ゲームのほうは立ち上がり、相手の勢い、狙ってきた部分があったんじゃないかなと思います。失点のシーンもそうなんですけど、少し斜めにボールを変えてくる。そういうところを徹底された中で先に失点してしまい、相手に押し込まれる時間もかなりあった。われわれとしたら長崎さんが狙った形によって、われわれがさらに間延びさせられるような展開になってしまったかなと思っていました。
ただ、途中から少し落ち着いて自分たちの時間が増えてきたんですけれども、結局間延びした状態が攻撃のほうでもあまりいい作用を生み出さない形になってしまい、われわれがゴール前に迫るシーンを出せない前半になってしまったと思っています。
後半は雷による中断を挟んでという形になったんですけど、少し時間がある中でもう一度われわれの戦い方を確認できたこと。それプラス、選手たちがお互いにその時間を使って、この局面をなんとかするという思いを持って、お互いコミュニケーションをとってくれていた。
そういったものが立ち上がりから自分たちの時間を作り、コンパクトさを出しながら追いつき、逆転につながったんじゃないかなと思います。中盤のところは本当に水でボールが止まってしまう状況でしたけど、そういったところの中でも粘り強く戦って、次のラウンドに逆転で次に進むことができた。これをしっかり天皇杯につなげていく、またリーグ戦がまたすぐに来ますけれども、そこにもすぐにつなげられるゲームになったんじゃないかなと思います。
--後半の3得点はクロスから。どういった部分を修正されたのでしょうか?
シンプルにもう少し背後、サイドへ深く入っていく意識を出してほしいという部分ですね。少しサイドは使って入るんですけど、手前から真ん中にボールが戻って、結局真ん中から攻める回数が多かった。それによって相手のカウンターも増えていたというところも含めて、われわれが見てきていた中でいうと、長崎さんに対してはクロスからわれわれにチャンスがある、分があると試合前から言っていた部分もありましたので、もう少しわれわれが良い形でクロスと攻撃を増やすという意味でも、よりサイドを深く入っていくという部分。ボールの持ち出し、全体をコンパクトにするというところを含めて、そんな話をしました。
--ハーフタイムの中断がイレギュラーな形だった。選手の集中を切らさないためにどんな声をかけたのでしょうか?
特別そういう部分はなかったと思っています。どちらかというとリードされていたこと、そして前半うまくいってなかったことで落ち着いていない部分といいますか、どちらかというとヒートアップしていた部分があった。お互いに時間ができたことでしゃべったり、確認したりする中で、いま言ったように時間があったことで少し落ち着いた。
特にベンチで見てた選手たちがコミュニケーションをとって、「いま、こんなふうになってるよ」なんていう話をしたりとか、そういったところでチーム全体でつかみ取った勝利だと思います。
--恵みの雨になったところもあったのでしょうか?
結果的に言うと、まあ分からないですけどね。そのままやっても勝てたのかもしれないですけども、結果で見れば、間違いなくそういった部分はあったんじゃないかと思います。
天皇杯 ラウンド16
2021年8月18日(水)19:03KO
トランスコスモススタジアム長崎
エヴェラウド - EVERALDO
FW 9
エヴェラウド
EVERALDO
--得点の場面ではディエゴ ピトゥカ選手と目が合った?
言語の問題がないので、よく雑談したりしています。試合中でもよくコミュニケーションをとれる部分があります。彼のクロスの質や特徴は分かっていますし、彼も僕がボールを欲しいところが分かっています。そういうところから、完璧なボールを入れてくれたので、あとは決めるだけでした。
--これからアウェイの連戦が続きます。今後に向けた意気込みは?
日本では簡単な試合が正直存在しなくて、今日も非常に難しい試合でした。難しい中でどうやり切るかを割り切ってやらなければいけなかった。もう1つ、皆さんに示せたことは、チームの層をアントラーズとしてアピールできたと思います。前回の試合からかなりの人数が変わったところで、試合に出る人がチームのため、クラブのために仕事をすることを示せたと思いますし、それを結果として表すことができたのは非常に良かったと思います。先ほどのインタビュー中にも言いましたけど予選突破は非常に良かったと思いますし、ただ週末にはJリーグの試合がありますし、中2日か3日で連戦があるので回復することに専念しなければなりません。また次の大会の大事な試合もあります。この7連戦を11人だけで乗り越えようと思ったらまったく無理ですし、いまチームにいる30人が何かしらの形で関わって、そういう意識を持って取り組むことが重要だと思います。
--後半はどんなことを強調してピッチに入ったのか?
前半はうまくかみ合っていなかった。チームプレーの完結がうまくできませんでした。様子を見ていた部分があったかもしれません。ただし、ハーフタイムで、中断という状況の中で、みんなでいろんな意見を出し合って意見交換をして、監督からも相手を見るのではなく積極的にやろうという指示のもと、積極的にやった結果、自分たちがチームプレーを完結できるようになり得点に結びつけることができるようになりました。そうしたところが良かったと思います。
鹿島 雷雨動じず逆転勝利、相馬監督「チーム全体でつかんだ」
[ 2021年8月19日 05:30 ]
天皇杯4回戦 鹿島3ー1長崎 ( 2021年8月18日 トラスタ )

<鹿島・長崎>長崎に勝利し喜ぶ鹿島イレブン
Photo By 共同
鹿島はトラブルにも動じず、逆転でJ2長崎を下した。
雷雨の影響で約45分遅れて後半開始。1点を追う5分にMFカイキが同点ゴールを挙げれば、15分にはFWエヴェラウドが天皇杯3戦連続弾を決めて勝ち越した。29分には大卒1年目DF林がダメ押し。相馬監督は「中断中も選手がコミュニケーションを取って、チーム全体でつかんだ逆転勝利」と称えた。
後半で別チームになった鹿島 長崎監督「わけがわからない」
◆天皇杯▽4回戦 長崎1―3鹿島(18日・トラスタ)
鹿島が長崎に逆転で勝利し、2大会ぶりの8強進出を決めた。前半に先制されたが、後半5分にFWアルトゥール・カイキが右サイドからのクロスを合わせ同点とし、同10分にはFWエベラウドがヘディングで逆転弾。さらにDF林がセットプレーからダメ押しの3点目を決めた。勝敗を分けたのは、雷雨で後半開始が約1時間遅れる中断時間。鹿島はここで息を吹き返した。
後半も鹿島は前半と同じメンバーで臨んだ。雨も前半から降っていた。ただ、別チームのようだった。長崎の松田浩監督はその違いをこう振り返る。「豪雨の中で集中が切れやすい状況ではありますが、わけわからないことで押し込まれてしまった。後半立ち上がり、(長崎は)サッカー以外(雨や水たまり)のところで戦っていたような感じがした。同じ状況で、鹿島さんはサッカーの本質みたいなところで勝負していた。鹿島さんのゴールを目指す、逆転するんだ、というものが勝っていたような気がします」。
鹿島の相馬直樹監督によると、再開を待っている間、ベンチの選手から先発組へ前半の改善点を指摘する姿が見られたという。「前半はうまくいかなかったことで、落ち着いていない部分があり、どちらかというとヒートアップしていた。時間があったことで、(チームメートと)話すことができ、少し落ち着いて後半に入れたのではないか」。
前半は長崎に先制されたことで、ゴールへ最短距離を進もうとするプレーが目立ち、焦りと強い雨で繊細なボールタッチも奪われた。だが、1時間の中断を経た深紅の選手たちは雨で限られた視界、浮いた水でボールが止まるピッチを頭に入れ、いつもより長いボールを駆使して試合をひっくり返したのだった。
エベラウドは「クラブ、チームのために仕事をすることを示すことができた」と誇らしげ。相馬監督は「恵みの雨? 結果的に見れば間違いなくそういった部分はあるかなと思います」と中断がチームに冷静さと、鹿島らしさを取り戻すきっかけになったことを認めた。
試合に限らず、普段の練習でも、間という時間が生まれる。何もしなくても、とがめられることはないが、目的を持てば、有効に使える時間。鹿島は、その間を見逃さなかった。もちろん両クラブにはJ1、2という差があり、この結果は「当然」でもあるが、その「当然」は単に選手の力量差だけで生み出されるものではないと感じさせる試合だった。
《天皇杯》3、4回戦 鹿島、後半に猛攻 長崎に逆転勝ち
「サイド深くまで入っていってほしいと要求」と修正し、同点弾・逆転弾ともサイドを崩してのクロスからのゴールとなっておる。
選手たちが監督の指示を体現出来た形と言えよう。
これも短い時間での準備が功を奏したものであり、なにもあの"長い"ハーフタイムが全てではなかろう。
またエヴェラウドは「前半はうまくかみ合っていなかった。チームプレーの完結がうまくできませんでした。様子を見ていた部分があったかもしれません」と言う。
対戦経験の少ない相手ということもあってやり方を受けていた部分もあったように受け取れる。
そして逆転ゴールについては、「ピトゥカの特長やキックの質も分かっていて、ピトゥカも僕の欲しいボールが分かっている」とアシストしたディエゴ・ピトゥカとの連携を強く語っておる。
これは頼もしい。
ピトゥカの復帰でエヴェラウドもゴールを量産することとなろう。
それから勝利を決定づける3点目を決めた林尚輝は「トレーニングの時からやっていた形だった」とセットプレーを振り返る。
CBの得点力は今年のチームの特徴と言えよう。
デザインの形なのか、練習の質なのか、犬飼、町田、関川、そして林とCBがまんべんなくゴールを決めておる。
これは素晴らしい。
苦しい試合にセットプレー一発で乗り切ることもあると思われる。
この勝利で日本一へ一歩前進した。
9月24日のドローでの対戦相手の決定を待つ。
重要な大会である。

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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
天候などが良くない状況の中、ファン・サポーターの皆さんがわれわれをサポートするために、長崎まで来てくださった。本当にありがとうございました。強雨、雷による中断があったものの、逆転して次に進むことができた。
立ち上がり、長崎が狙いを持って攻めてきた。失点の場面もそうだったが、斜めへのロングボールを徹底していて、押し込まれる時間も多くあった。その狙いによって、われわれが間延びしてしまった。途中からわれわれの時間を作ることができたが、間延びしたことで、いい攻撃ができなかった。
後半は、中断を挟んだ形となったので、その間にわれわれの戦い方の確認ができた。選手たちもお互いにコミュニケーションを取ってくれた。それもあり、立ち上がりから自分たちの時間を作り、コンパクトさも出すことができていた。それが同点や逆転へとつながった。
終盤は雨でピッチ状態が悪く、ボールが止まってしまうような状況だったが、その中でも粘り強く戦ってくれた。
この勝ちを次のラウンドにもつなげていく。またすぐリーグ戦があるので、そこにも繋がる勝利となった。
Q.ハーフタイムはどの部分を修正した?
A.サイド深くまで入っていってほしいと要求した。サイドを使うことはできていたが、中央から仕掛けることが多く、相手のカウンターも増えていた。サイドからの攻撃では分があると思っていたので、われわれがサイドからいい形でクロスを上げていこうという話をした。
Q.中断中に選手たちへかけた言葉は?
A.特別、言葉をかけたということはない。前半はリードされて上手くいっていなかった。時間ができたことで、お互いでコミュニケーションを取って確認することができ、選手たち自身も落ち着くことができた。ベンチメンバーからも意見をもらったりとチーム全体で勝利を掴むことができたと感じている。
【エヴェラウド】
ピトゥカの特長やキックの質も分かっていて、ピトゥカも僕の欲しいボールが分かっている。(2点目の)ゴールの場面では、ピトゥカが相手CBの間へ完璧なボールを入れてくれた。あとは、ゴールを決めるだけだった。
【林 尚輝】
(3点目の場面は)トレーニングの時からやっていた形だった。亮太君がファーサイドへ良いボールを入れてくれたので、ゴールを決めることができた。トーナメントということで1点が非常に重要となってくる試合だった。そこでゴールを決めることができた。自分の中で非常に大きなゴールとなった。
天皇杯 ラウンド16
2021年8月18日(水)19:03KO
トランスコスモススタジアム長崎
[ 相馬 直樹監督 ]
まずは非常に天候、状況があまり良くない中、われわれをサポートしに遠くまでいらっしゃった方がいました。本当にありがとうございました。こういう雨、雷で途中中断になったりしましたけれども、なんとか逆転で次のラウンドに進むことができましたので、本当にうれしく思います。まずはありがとうございました。こういう中でも応援してくれた方々にお礼を述べたいと思います。
ゲームのほうは立ち上がり、相手の勢い、狙ってきた部分があったんじゃないかなと思います。失点のシーンもそうなんですけど、少し斜めにボールを変えてくる。そういうところを徹底された中で先に失点してしまい、相手に押し込まれる時間もかなりあった。われわれとしたら長崎さんが狙った形によって、われわれがさらに間延びさせられるような展開になってしまったかなと思っていました。
ただ、途中から少し落ち着いて自分たちの時間が増えてきたんですけれども、結局間延びした状態が攻撃のほうでもあまりいい作用を生み出さない形になってしまい、われわれがゴール前に迫るシーンを出せない前半になってしまったと思っています。
後半は雷による中断を挟んでという形になったんですけど、少し時間がある中でもう一度われわれの戦い方を確認できたこと。それプラス、選手たちがお互いにその時間を使って、この局面をなんとかするという思いを持って、お互いコミュニケーションをとってくれていた。
そういったものが立ち上がりから自分たちの時間を作り、コンパクトさを出しながら追いつき、逆転につながったんじゃないかなと思います。中盤のところは本当に水でボールが止まってしまう状況でしたけど、そういったところの中でも粘り強く戦って、次のラウンドに逆転で次に進むことができた。これをしっかり天皇杯につなげていく、またリーグ戦がまたすぐに来ますけれども、そこにもすぐにつなげられるゲームになったんじゃないかなと思います。
--後半の3得点はクロスから。どういった部分を修正されたのでしょうか?
シンプルにもう少し背後、サイドへ深く入っていく意識を出してほしいという部分ですね。少しサイドは使って入るんですけど、手前から真ん中にボールが戻って、結局真ん中から攻める回数が多かった。それによって相手のカウンターも増えていたというところも含めて、われわれが見てきていた中でいうと、長崎さんに対してはクロスからわれわれにチャンスがある、分があると試合前から言っていた部分もありましたので、もう少しわれわれが良い形でクロスと攻撃を増やすという意味でも、よりサイドを深く入っていくという部分。ボールの持ち出し、全体をコンパクトにするというところを含めて、そんな話をしました。
--ハーフタイムの中断がイレギュラーな形だった。選手の集中を切らさないためにどんな声をかけたのでしょうか?
特別そういう部分はなかったと思っています。どちらかというとリードされていたこと、そして前半うまくいってなかったことで落ち着いていない部分といいますか、どちらかというとヒートアップしていた部分があった。お互いに時間ができたことでしゃべったり、確認したりする中で、いま言ったように時間があったことで少し落ち着いた。
特にベンチで見てた選手たちがコミュニケーションをとって、「いま、こんなふうになってるよ」なんていう話をしたりとか、そういったところでチーム全体でつかみ取った勝利だと思います。
--恵みの雨になったところもあったのでしょうか?
結果的に言うと、まあ分からないですけどね。そのままやっても勝てたのかもしれないですけども、結果で見れば、間違いなくそういった部分はあったんじゃないかと思います。
天皇杯 ラウンド16
2021年8月18日(水)19:03KO
トランスコスモススタジアム長崎
エヴェラウド - EVERALDO
FW 9
エヴェラウド
EVERALDO
--得点の場面ではディエゴ ピトゥカ選手と目が合った?
言語の問題がないので、よく雑談したりしています。試合中でもよくコミュニケーションをとれる部分があります。彼のクロスの質や特徴は分かっていますし、彼も僕がボールを欲しいところが分かっています。そういうところから、完璧なボールを入れてくれたので、あとは決めるだけでした。
--これからアウェイの連戦が続きます。今後に向けた意気込みは?
日本では簡単な試合が正直存在しなくて、今日も非常に難しい試合でした。難しい中でどうやり切るかを割り切ってやらなければいけなかった。もう1つ、皆さんに示せたことは、チームの層をアントラーズとしてアピールできたと思います。前回の試合からかなりの人数が変わったところで、試合に出る人がチームのため、クラブのために仕事をすることを示せたと思いますし、それを結果として表すことができたのは非常に良かったと思います。先ほどのインタビュー中にも言いましたけど予選突破は非常に良かったと思いますし、ただ週末にはJリーグの試合がありますし、中2日か3日で連戦があるので回復することに専念しなければなりません。また次の大会の大事な試合もあります。この7連戦を11人だけで乗り越えようと思ったらまったく無理ですし、いまチームにいる30人が何かしらの形で関わって、そういう意識を持って取り組むことが重要だと思います。
--後半はどんなことを強調してピッチに入ったのか?
前半はうまくかみ合っていなかった。チームプレーの完結がうまくできませんでした。様子を見ていた部分があったかもしれません。ただし、ハーフタイムで、中断という状況の中で、みんなでいろんな意見を出し合って意見交換をして、監督からも相手を見るのではなく積極的にやろうという指示のもと、積極的にやった結果、自分たちがチームプレーを完結できるようになり得点に結びつけることができるようになりました。そうしたところが良かったと思います。
鹿島 雷雨動じず逆転勝利、相馬監督「チーム全体でつかんだ」
[ 2021年8月19日 05:30 ]
天皇杯4回戦 鹿島3ー1長崎 ( 2021年8月18日 トラスタ )

<鹿島・長崎>長崎に勝利し喜ぶ鹿島イレブン
Photo By 共同
鹿島はトラブルにも動じず、逆転でJ2長崎を下した。
雷雨の影響で約45分遅れて後半開始。1点を追う5分にMFカイキが同点ゴールを挙げれば、15分にはFWエヴェラウドが天皇杯3戦連続弾を決めて勝ち越した。29分には大卒1年目DF林がダメ押し。相馬監督は「中断中も選手がコミュニケーションを取って、チーム全体でつかんだ逆転勝利」と称えた。
後半で別チームになった鹿島 長崎監督「わけがわからない」
◆天皇杯▽4回戦 長崎1―3鹿島(18日・トラスタ)
鹿島が長崎に逆転で勝利し、2大会ぶりの8強進出を決めた。前半に先制されたが、後半5分にFWアルトゥール・カイキが右サイドからのクロスを合わせ同点とし、同10分にはFWエベラウドがヘディングで逆転弾。さらにDF林がセットプレーからダメ押しの3点目を決めた。勝敗を分けたのは、雷雨で後半開始が約1時間遅れる中断時間。鹿島はここで息を吹き返した。
後半も鹿島は前半と同じメンバーで臨んだ。雨も前半から降っていた。ただ、別チームのようだった。長崎の松田浩監督はその違いをこう振り返る。「豪雨の中で集中が切れやすい状況ではありますが、わけわからないことで押し込まれてしまった。後半立ち上がり、(長崎は)サッカー以外(雨や水たまり)のところで戦っていたような感じがした。同じ状況で、鹿島さんはサッカーの本質みたいなところで勝負していた。鹿島さんのゴールを目指す、逆転するんだ、というものが勝っていたような気がします」。
鹿島の相馬直樹監督によると、再開を待っている間、ベンチの選手から先発組へ前半の改善点を指摘する姿が見られたという。「前半はうまくいかなかったことで、落ち着いていない部分があり、どちらかというとヒートアップしていた。時間があったことで、(チームメートと)話すことができ、少し落ち着いて後半に入れたのではないか」。
前半は長崎に先制されたことで、ゴールへ最短距離を進もうとするプレーが目立ち、焦りと強い雨で繊細なボールタッチも奪われた。だが、1時間の中断を経た深紅の選手たちは雨で限られた視界、浮いた水でボールが止まるピッチを頭に入れ、いつもより長いボールを駆使して試合をひっくり返したのだった。
エベラウドは「クラブ、チームのために仕事をすることを示すことができた」と誇らしげ。相馬監督は「恵みの雨? 結果的に見れば間違いなくそういった部分はあるかなと思います」と中断がチームに冷静さと、鹿島らしさを取り戻すきっかけになったことを認めた。
試合に限らず、普段の練習でも、間という時間が生まれる。何もしなくても、とがめられることはないが、目的を持てば、有効に使える時間。鹿島は、その間を見逃さなかった。もちろん両クラブにはJ1、2という差があり、この結果は「当然」でもあるが、その「当然」は単に選手の力量差だけで生み出されるものではないと感じさせる試合だった。
《天皇杯》3、4回戦 鹿島、後半に猛攻 長崎に逆転勝ち
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流石ピトゥカ。強い雨の中でも小さなステップで速くて正確なクロス。
テクニカルなゴールを決めたカイキは評判通りクロスに合わせる能力の高さを証明した。
林は公式戦2ゴール目かな。
得点を奪うCB像を継承しつつあるね。
テクニカルなゴールを決めたカイキは評判通りクロスに合わせる能力の高さを証明した。
林は公式戦2ゴール目かな。
得点を奪うCB像を継承しつつあるね。