ゼロックス・スーパー杯プレビュー
【FUJI XEROX SUPER CUP 鹿島 vs G大阪】鹿島プレビュー:ボランチに本山を起用する攻撃的スタイルを採用。G大阪との撃ち合いを制し待ち受ける強豪との対戦に弾みをつける!(09.02.27)
順調な回復を見せ、すでに紅白戦にも参加している小笠原満男は、FUJI XEROX SUPER CUPについてコメントを求められると、次のように話した。
「このチームはどんな試合でも勝利を目指す。負けても良い試合はない。スーパーカップもそういう意味で勝ちにいくつもり。相手に合わせてやるつもりはない。相手の良さを消すチームが増えてきた中で、ガンバとは攻撃的な試合が多くなる。お互い良い部分を出して楽しい試合になる」
シーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP。鹿島アントラーズの選手たちは、この大会もひとつのタイトルと考えている。リーグ開幕前の調整試合という色合いは微塵もなく、昨年の悔しい気持ちも忘れてはいない。
「去年負けてるし、決勝のつもりでやりたい」(青木剛)
「出せるものをすべて出してタイトルを取りたい」(新井場徹)
「そんなに気にしてなかったけど勝ってJリーグを迎えたい」(興梠慎三)
このオフ、鹿島は徹底してフィジカルを強化することに主眼を置いた。メンバーに大きな変更もなく、戦い方もオズワルド・オリヴェイラが監督に就任して以来変わらない。厳しいシーズンを戦い抜ける体力をつけ、鹿島らしい前線からの組織的な守備を完遂できれば、自然とボールポゼッションは増え、サイドアタックが機能する。それができれば負ける相手はいないと考えている。そのため、シーズン前の練習試合などはわずか2試合。宮崎合宿最終日に行った2月13日のホンダロック戦と、2月21日に水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチを戦ったのみ。その後はずっと紅白戦での調整となった。
その理由について、本山雅志は「怪我人を増やさないことも目的だったと思う」と述べた。疲労が蓄積したなかで、どうしても無理なプレーをすれば不慮の事故につながる。紅白戦での調整はそうした意味もあったようだ。
ただ、その影響でぶっつけ本番になってしまったことは否めない。千葉に移籍した中後雅喜の代わりに誰がボランチに入るのか注目されていたが、オリヴェイラ監督の選択は本山だった。試合をこなした回数も少なく、まだイメージは掴みきってないようだが、「タク(野沢拓也)が引き出してくれるし、ダニーロがディフェンスをしてくれる。青木も動き回ってくれる」(本山)と、チーム全員でカバーをしていくとのこと。新井場も「うちのチームは誰が入ってもコンセプトは変わらない。個性の違いはあるけど、連携に不安はない。モトの良さを消したくない」と強調し、本山の攻撃力を生かす方向だ。
コンビを組むことになる青木も中後と組んでいたときは、運動量を生かすため前線に頻繁に顔を出していたが、本山とのコンビは「満男さんと組んでるときの感覚」とのこと。本山を前に出し、自分は後ろに控え、相手の攻撃の目を摘む作業に徹するようだ。
鹿島にとって、開幕戦は浦和レッズ、さらに週明けにはアジアチャンピオンズリーグも開幕し、水原三星とのアウェイ戦が待っている。ここまでやってきたことの正しさを確認するためにも、この一戦にはなんとしても勝利したい。スーパーカップは目下3連敗中。昨年もリードを奪いながらPK戦で散ってしまっただけに、今年こそタイトルを奪取し弾みをつけたいところだ。
以上
2009.02.27 Reported by 田中滋
ボランチの位置に小笠原満男ではなく本山雅志が入る以外はベストメンバーと言えよう。
ホンダロック戦でベールを脱いで以来この布陣で練習しておる。
ここまで公表し続けておるところにチームの熟成と自信を感じる。
ボランチのコンビを組む青木剛も本山に対して「満男さんと組んでるときの感覚」と述べており、この布陣自体がベストであることは伺える。
手の内を見せ、奇を衒うことなく、鹿島のサッカーでねじ伏せようとしておるのである。
まさに横綱相撲であろう。
「やるからには勝ちたい」というコメントには余裕さえ感じる。
今季も敵は己の中にあるといったところであろうか。
チーム内の競争に勝利した者だけが、ピッチに立っておるのである。
そこからして勝者のメンタリティを持っておる。
そして試合に勝ってその自信を我等に見せるのだ。
我等も自分に負けぬよう戦っていきたい。
順調な回復を見せ、すでに紅白戦にも参加している小笠原満男は、FUJI XEROX SUPER CUPについてコメントを求められると、次のように話した。
「このチームはどんな試合でも勝利を目指す。負けても良い試合はない。スーパーカップもそういう意味で勝ちにいくつもり。相手に合わせてやるつもりはない。相手の良さを消すチームが増えてきた中で、ガンバとは攻撃的な試合が多くなる。お互い良い部分を出して楽しい試合になる」
シーズン開幕を告げるFUJI XEROX SUPER CUP。鹿島アントラーズの選手たちは、この大会もひとつのタイトルと考えている。リーグ開幕前の調整試合という色合いは微塵もなく、昨年の悔しい気持ちも忘れてはいない。
「去年負けてるし、決勝のつもりでやりたい」(青木剛)
「出せるものをすべて出してタイトルを取りたい」(新井場徹)
「そんなに気にしてなかったけど勝ってJリーグを迎えたい」(興梠慎三)
このオフ、鹿島は徹底してフィジカルを強化することに主眼を置いた。メンバーに大きな変更もなく、戦い方もオズワルド・オリヴェイラが監督に就任して以来変わらない。厳しいシーズンを戦い抜ける体力をつけ、鹿島らしい前線からの組織的な守備を完遂できれば、自然とボールポゼッションは増え、サイドアタックが機能する。それができれば負ける相手はいないと考えている。そのため、シーズン前の練習試合などはわずか2試合。宮崎合宿最終日に行った2月13日のホンダロック戦と、2月21日に水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチを戦ったのみ。その後はずっと紅白戦での調整となった。
その理由について、本山雅志は「怪我人を増やさないことも目的だったと思う」と述べた。疲労が蓄積したなかで、どうしても無理なプレーをすれば不慮の事故につながる。紅白戦での調整はそうした意味もあったようだ。
ただ、その影響でぶっつけ本番になってしまったことは否めない。千葉に移籍した中後雅喜の代わりに誰がボランチに入るのか注目されていたが、オリヴェイラ監督の選択は本山だった。試合をこなした回数も少なく、まだイメージは掴みきってないようだが、「タク(野沢拓也)が引き出してくれるし、ダニーロがディフェンスをしてくれる。青木も動き回ってくれる」(本山)と、チーム全員でカバーをしていくとのこと。新井場も「うちのチームは誰が入ってもコンセプトは変わらない。個性の違いはあるけど、連携に不安はない。モトの良さを消したくない」と強調し、本山の攻撃力を生かす方向だ。
コンビを組むことになる青木も中後と組んでいたときは、運動量を生かすため前線に頻繁に顔を出していたが、本山とのコンビは「満男さんと組んでるときの感覚」とのこと。本山を前に出し、自分は後ろに控え、相手の攻撃の目を摘む作業に徹するようだ。
鹿島にとって、開幕戦は浦和レッズ、さらに週明けにはアジアチャンピオンズリーグも開幕し、水原三星とのアウェイ戦が待っている。ここまでやってきたことの正しさを確認するためにも、この一戦にはなんとしても勝利したい。スーパーカップは目下3連敗中。昨年もリードを奪いながらPK戦で散ってしまっただけに、今年こそタイトルを奪取し弾みをつけたいところだ。
以上
2009.02.27 Reported by 田中滋
ボランチの位置に小笠原満男ではなく本山雅志が入る以外はベストメンバーと言えよう。
ホンダロック戦でベールを脱いで以来この布陣で練習しておる。
ここまで公表し続けておるところにチームの熟成と自信を感じる。
ボランチのコンビを組む青木剛も本山に対して「満男さんと組んでるときの感覚」と述べており、この布陣自体がベストであることは伺える。
手の内を見せ、奇を衒うことなく、鹿島のサッカーでねじ伏せようとしておるのである。
まさに横綱相撲であろう。
「やるからには勝ちたい」というコメントには余裕さえ感じる。
今季も敵は己の中にあるといったところであろうか。
チーム内の競争に勝利した者だけが、ピッチに立っておるのである。
そこからして勝者のメンタリティを持っておる。
そして試合に勝ってその自信を我等に見せるのだ。
我等も自分に負けぬよう戦っていきたい。