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二人の攻撃的MF

J1 鹿島が終始攻勢
2009/03/23(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 7頁

【写真説明】
鹿島−広島 後半27分、ヘディングシュートでゴールを狙う鹿島・マルキーニョス=カシマスタジアム


 Jリーグ1部(J1)第3節最終日(22日・カシマスタジアムほか=4試合)昨季王者の鹿島は後半ロスタイムの興梠のゴールで広島を2−1で振り切り、2勝目を挙げて勝ち点6とした。
 名古屋はダビの2得点などで清水に3−1で快勝し、同7で首位の新潟と並んだ。G大阪は京都に1−2で競り負け、同6で足踏みした。京都も同6で、得失点差でG大阪が3位、鹿島が4位、京都が5位。昨季2位の川崎は千葉と1−1で引き分け、両チームともにいまだ勝ち星なし。

■鹿島2−1広島
 【評】終始攻勢だった鹿島は1−1の後半終了間際、小笠原の左CKを起点に、後半途中出場の興梠が右足で勝ち越し点を挙げた。広島は後半16分、ストヤノフがPKを決めて同点としたが、守備の集中力を最後まで保てなかった。


【ストライカー】
興梠、意地の決勝G ロスタイム、右足ボレー
 後半ロスタイム、左CKから劇的な決勝点を挙げた興梠は、喜びをかみしめるように両拳を握った。「(信頼を)取り戻すことしか考えてなかった」。試合後のヒーローインタビューも控え目な表情。FWとしてのふがいなさと危機感が、感情を表に出せなかった。
 水曜日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)。新井場とともに先発だけでなく、ベンチからも外された。ACL、新潟とのリーグ戦で連敗し、チームに刺激を与えるための起用法と思われるが、試合前日に「自分の心が折れた。チームのことは考えられない」とこぼした。
 それでもこの日ベンチ入りを果たしたのは、オズワルド・オリベイラ監督の信頼があるからだ。瞬間的なスピードと身体能力は、日本でもまれな存在。同点の後半27分、勝ち越し点を奪うために、ピッチへ送り出された。
 40分には敵陣でパスカットし、マルキーニョスとのワンツーからチャンスをつくった。決勝点は、中央で岩政が競ったボールが左にこぼれ、「ふかさないように」と体を倒しての右足ボレー。相手DFに当たりながらも、気持ちが乗り移ったかのように、ゴール右へと吸い込まれた。
 試合は極端に引いて守る広島を崩し切れず、後半に入ると、全体の運動量が落ち、引き分けでもおかしくない低調な内容。試合後、背番号13は取材を早めに切り上げ、「頭から出た時にまた聞いて下さい」とそそくさと車に乗り込んだ。去り際、「また、はい上がってきます」ときっぱり。自分のいる位置はベンチじゃない。言葉の裏にはそんな強い意志があった。


【写真説明】
鹿島−広島 試合終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶ興梠=カシマスタジアム


■本山 攻撃的MFで今季初ゴール
 水曜のACLでは先発から外れたMF本山雅志。この試合では本来の攻撃的MFを任され、今季初ゴールを決めるなど勝利に貢献した。
 前半15分のセットプレー。こぼれ球を中央で受け、右サイドの伊野波とパス交換。「低めを狙った」というシュートは、相手DFに当たってコースが変わり、入った。昨季はリーグ15試合目で初ゴール。試合後「ソガ(曽ケ端)には早すぎるんじゃないかと言われた」と表情を崩した。
 小笠原も先発に完全復帰し、今後はボランチでなく、慣れ親しんだ位置になりそう。「(攻撃的MFは)今年初めてだったので、慣れない部分もあった。しっかりこのポジションで勝負したい」とあらためて意欲を見せていた。


【写真説明】
鹿島−広島 前半15分、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・本山(中央)=カシマスタジアム


■鹿島・FW大迫勇也
 ポストプレーは意識していたけど、まだ失うことも多い。少しでも多く収めて、どんどんシュートを打てるようにしたい。

■遠藤が久々の出場
 MF遠藤康が後半35分からピッチに立ち、リーグ戦では入団した07年12月1日の清水戦以来の出場を果たした。
 「サイドで起点をつくれと言われた」と左の攻撃的MFに入り、終始落ち着いたプレー。確実にボールを収め、すきを見ては前線に駆け上がった。「去年は出られなかったので良かった。チームも勝って、気持ちよく1週間を過ごせると思う」と笑顔を見せ、さらなる出場を胸に誓っていた。

■勝てたのはうれしい 鹿島・MF朴柱昊
 前半はスペースがなくてなかなか上がることができなかった。勝てたのはうれしい。

■監督が記者会見拒否
 勝ったにもかかわらず、鹿島のオリベイラ監督は試合後の記者会見を拒否した。オフサイド気味のプレーを流されてPKによる失点を食らったりと、審判の判定に納得ができなかったことが理由という。


攻撃的MFで今季初先発し先制点と幻のゴールという結果を即出した本山と2シーズンぶりのリーグ戦出場となったヤスである。
現10番と未来の10番がピッチに立ち勝利に貢献した。
何かを予感させる試合であった。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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