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隠れる?

小笠原はもう隠れたりしない

[06.05.02]



 00年のシドニー五輪前のころだったと思う。テレビ番組の企画で鹿島でFKコンテストがあった。五輪前とあって収録の目玉は五輪代表に選ばれた中田浩(現バーゼル)、本山らだった。当時、鹿島で先発に定着していた小笠原にもサポーターからはコンテストに挑戦するようコールがわき上がったのだが、物陰に隠れてかたくなに断った。結局、最後まで収録には応じなかったのである。



 当時、五輪の司令塔には中田、中村が君臨。ポジションの重なる小笠原はシドニー五輪に出場できなかった。候補合宿では名を連ねていたように実力は評価されていたが、控えめな性格が災いし、周囲へ与えるインパクトが残念ながら足りなかった。



 あれから6年。東北出身の木訥(とつ)な若者は、すっかり成熟した27歳のプレーヤーへと変ぼうを遂げていた。先日、インタビューした際には自信に満ちた表情で自分の考えを伝えようとしてくれた。それはメディアに対してだけではない。昨年のコンフェデ杯では、ロッカールームでボランチの位置を離れて攻撃に重きを置いていた中田にバランスを取るよう意見をぶつけたという。日本代表の中で圧倒的なキャリアを誇る大黒柱に対しても、もう遠慮はなくなった。



 W杯を想定した2月28日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、これまで各年代で後塵(じん)を拝してきた同期の小野や稲本らを追いやって、中盤の一角を務めた。「パサータイプが多いので(受け手として)使われることも考えている」。よりゴールを意識した動きでジーコ監督の心をつかんだ。言葉だけでなく、プレーでも自己主張したことでレギュラーへと大きく近づいた。



 本大会での対戦を楽しみにしているのは王者ブラジルという。「ロナウジーニョがスライディングするくらい、相手を本気にさせたいですね」。スーパースターを相手にしての大それた目標も違和感なく聞こえる。心身ともに最高の状態にある小笠原の6月が待ち遠しい。(内藤博也=東京・運動部)


[ 2006年05月01日付 紙面記事「OH!サッカー」より ]



元々隠れてなどいない。

出もしない五輪に不要な行為を行わなかっただけである。

当時の五輪代表監督は人間性に疑問があり、選手個人の人格を否定するような発言を多く行っていた。

その彼が率いる、五輪に興味がないことは明確である。

しかし、その男も2002年の本番では小笠原満男を使わざるを得なかった。

勝利という結果を知り、鹿島アントラーズの中心となっている小笠原満男に託す必要があったのである。

あれから4年。

本日、ワールドカップを見据えた調整大会キリンカップの代表が発表された。

当然のように選出されている小笠原満男(と本山雅志)。

鹿島アントラーズの中盤が呼ばれることは光栄である。

勝者のメンタリティを日本代表に植え付けるためにも必要であろう。

現在の監督はジーコであり、我等が鹿島アントラーズの恩人でもある。

我等としてはナビスコ杯の方が重要ではあるが、ここは4年に一度の大会と言うこともあり、恩を返す時と考えよう。

このままこの夏に去ることとなっても、心をそして移籍金を残して立ち去れば良い。

遺恨だけは残さないで欲しい。

切なる願いである。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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