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樋口雄太は無心でボールを蹴っている

樋口雄太へのインタビューを敢行したSportivaの原田大輔氏である。
まずターニオングポイントとなった第9節・アウェイの新潟戦について語る。
そこまでの低調ぶりから改善されたのは"守備"であったとのこと。
「以前はひとりひとりが単体で守備を頑張っていたのが、新潟戦を機にみんなで守備を頑張っているような連動性へと発展しました。だから守備も、守備だけで終わることなく、その守備を生かして攻撃につなげられている。それによって守から攻への切り替えが速くなり、その速さのなかでそれぞれのアイデアも出せるようになってきたことで、チームは成長しました」と説明する。
外から見ておると、なんでその時期まで?と疑問にも思うが、それがチーム作りというものなのであろう。
ビデオゲームのように気に入った選手を並べれば機能するものでは無い。
そしてそこから更なる進化をチームは遂げていく。
そのきっかけとして樋口に欠けた吉岡FDの言葉があったという。
「雄太が止まってしまうと、チームの攻撃も止まってしまうし、チームとしてうまくいかなくなってしまう」。
走力を前面に押し出す吉岡FDらしい言葉であろう。
そうした中で天皇杯・甲府戦をPK戦にて敗退した。
2度、PKを失敗した樋口は責任を感じておったが、「時間が経つにつれて、徐々にその責任を感じていって。次はチームを助けられる、チームに勝利をもたらせられる選手にならなければいけないと心に誓いました。その決意が、続くFC東京戦(第21節)の2アシストにつながったと思っています」と気持ちを切り替え且つ盛り上げて次戦にて結果を出した。
これもまた樋口のフットボーラーとしての資質であろう。
頼りになる。
また鳥栖時代の先輩である高橋義希への憧憬に対して仲間隼斗が、「雄太が高橋義希さんに憧れるのはいいけど、背中を追いかけているだけでは、その人を越えることはできないよ。きっと、そこで雄太の成長は止まってしまうと思うけどな」、「尊敬する人なのであれば、なおさらその人を越えるくらいにならないと。自分が上を目指したいのであれば、ただ憧れているという認識や背中を追いかけているといった感覚をあらためて、自分自身の選手像を作り上げなければならないんじゃない?」と語ったことが伝えられる。
非常に興味深い。
実際の会話を聞いたわけではないので詳細の心情はわからぬが、樋口の高橋義希への陶酔ぶりとそれに対する仲間の素直な気持ちのように受け取れる。
ただこの言葉で樋口は一皮剥けた。
これらのエピソードから樋口雄太という選手の人間性が朧気ながらわかってくる。
多くを周囲から吸収し成長していく。
今後も更に成長するであろう。
強烈に楽しみである。

樋口雄太が止まると鹿島アントラーズの攻撃も止まる PKを2度外した天皇杯で「気持ちも吹っ切れた」

リーグ1位のアシスト数・樋口雄太は無心でボールを蹴っている「練習してない時のほうが逆にいい」

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No title

高橋義希選手といえば、2014年リーグ最終節の鹿島戦でのゴラッソ を思い出します。鹿島から見れば、優勝を逃す痛い敗戦につながるゴールでした。そんな高橋選手の背中を追いかけてきた樋口選手が鹿島で活躍するのも縁ですね。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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