努力する岩政
鹿島・岩政「サッカー人生で一番努力した1年」
2009.12.6 13:35

エジミウソン(右)と競り合う岩政(左)。DF陣がふんばり、浦和の猛攻をしのぎきった(撮影・大橋純人)
鹿島3連覇の背後には、今季ここまで30失点とリーグ最少に抑えた堅守がある。DFの要の岩政大樹(27)にとって今年は、心に誓っていた日本代表復帰を果たした特別な年でもあった。数学の教員免許も持つ異色の理論派DFが、最高の1年をサンケイスポーツに激白した。
待ちわびた瞬間をついに迎え、最高の喜びをかみしめている。今年始めから意識してきた3連覇。勝てない時期もあったが毎回、次の試合が一番大事と思ってやってきた。
サッカー人生でも一番努力をした1年だった。テーマは『日本人らしい体の動き』。狂言師の方にもけいこをつけて頂き、体の中心に意識を置く日本古来の身体の使い方を学んだ。体幹からの動き出しで1歩目も速くなり、去年までのプレーとは違うと思う。
日本代表に戻りたかった。去年も優勝し、ベストイレブンにも選ばれたが招集されることはなく、「何で選んでくれないんだ」と思うことも正直あった。
人のせいにしていては成長はない。自分に足りないものがあるからだと考え、代表に選ばざるを得ないぐらいの結果・内容を求め、今年は失点を許さないことにもこだわった。
昨年末に結婚した妻や両親が、一緒に苦しんでくれたことがありがたかった。9月に代表復帰が知らされたとき、東京で働く妻に真っ先に電話した。代表戦デビューの10月10日は妻の24歳の誕生日。偶然とは思わない。ずっと彼女と歩いてきたことの証明と思う。
終盤にチームの安定感が戻ったが、レギュラーを脅かすような若手が出てこなければ成長とはならない。若い選手は「なぜ使ってくれないんだ」と思うかもしれない。でもそれでは去年の僕と同じ。生きのいい若手の活躍を楽しみにしたい。
3連覇も果たし、来年こそはアジア制覇を果たしたい。天皇杯もまだ続く。僕も背番号を受け継いだ大目標の秋田(豊)さんの9冠を目指し頑張っていく。応援をよろしくお願いします。
異色のJリーガー岩政 24時間サッカーが頭から離れない
数学の教員資格を持つ異色のJリーガー、鹿島のDF岩政大樹。「サッカーは低い確率でしか点が入らないスポーツ。確率論から言って(シーズン)34試合のうち何試合かは先制して、先制される試合も出てくる」。理路整然と語る。
兄の影響で始めたサッカー。ただ、プロになることなどまったく頭になかったという。両親ともに小学校の先生。山口県の進学校、岩国高から東京学芸大へ進み、自身も将来は先生になるものだと考えていた。
転機は大学1年の冬だった。高校まで全国の舞台とは縁がなかった選手が大学選抜に選ばれた。「うまい人はたくさんいたが、対等以上にできるものがあった。ヘディングは全国でも通用する」。得意の分野を磨き続けた。大学卒業時には、数クラブから声が掛かるまでになっていた。
鹿島幹部の岩政評は「客観的に自らを見詰められる選手」。課題と向き合い、着実に力を伸ばした。プロ6年目の今季、新しく取り組んでいるテーマは「日本人らしい動き方」。狂言の舞台に自ら立ち、力士の動きに目を凝らす。宮本武蔵の「五輪書」にもヒントを求めた。世界で戦う姿をイメージし「日本人の持つ潜在能力をどう引き出すか」を考え続けた。
ことし8月、念願の日本代表復帰も果たした。24時間、サッカーが頭から離れない生活。ほっとする時間は? 「じいちゃん、ばあちゃんと話しているとき」。生まれ育った瀬戸内海の周防大島で祖父母と再会する日を楽しみにしている。
[ 2009年12月06日 11:38 ]
九冠を目指す岩政である。
その岩政も昨日の優勝で四つの栄誉を得ておる。
是非ともあと五つ得て秋田を超えて欲しい。
その為に弛まぬ努力を続けるのだ。
我等も応援を絶やさぬようにしていきたい。
2009.12.6 13:35

エジミウソン(右)と競り合う岩政(左)。DF陣がふんばり、浦和の猛攻をしのぎきった(撮影・大橋純人)
鹿島3連覇の背後には、今季ここまで30失点とリーグ最少に抑えた堅守がある。DFの要の岩政大樹(27)にとって今年は、心に誓っていた日本代表復帰を果たした特別な年でもあった。数学の教員免許も持つ異色の理論派DFが、最高の1年をサンケイスポーツに激白した。
待ちわびた瞬間をついに迎え、最高の喜びをかみしめている。今年始めから意識してきた3連覇。勝てない時期もあったが毎回、次の試合が一番大事と思ってやってきた。
サッカー人生でも一番努力をした1年だった。テーマは『日本人らしい体の動き』。狂言師の方にもけいこをつけて頂き、体の中心に意識を置く日本古来の身体の使い方を学んだ。体幹からの動き出しで1歩目も速くなり、去年までのプレーとは違うと思う。
日本代表に戻りたかった。去年も優勝し、ベストイレブンにも選ばれたが招集されることはなく、「何で選んでくれないんだ」と思うことも正直あった。
人のせいにしていては成長はない。自分に足りないものがあるからだと考え、代表に選ばざるを得ないぐらいの結果・内容を求め、今年は失点を許さないことにもこだわった。
昨年末に結婚した妻や両親が、一緒に苦しんでくれたことがありがたかった。9月に代表復帰が知らされたとき、東京で働く妻に真っ先に電話した。代表戦デビューの10月10日は妻の24歳の誕生日。偶然とは思わない。ずっと彼女と歩いてきたことの証明と思う。
終盤にチームの安定感が戻ったが、レギュラーを脅かすような若手が出てこなければ成長とはならない。若い選手は「なぜ使ってくれないんだ」と思うかもしれない。でもそれでは去年の僕と同じ。生きのいい若手の活躍を楽しみにしたい。
3連覇も果たし、来年こそはアジア制覇を果たしたい。天皇杯もまだ続く。僕も背番号を受け継いだ大目標の秋田(豊)さんの9冠を目指し頑張っていく。応援をよろしくお願いします。
異色のJリーガー岩政 24時間サッカーが頭から離れない
数学の教員資格を持つ異色のJリーガー、鹿島のDF岩政大樹。「サッカーは低い確率でしか点が入らないスポーツ。確率論から言って(シーズン)34試合のうち何試合かは先制して、先制される試合も出てくる」。理路整然と語る。
兄の影響で始めたサッカー。ただ、プロになることなどまったく頭になかったという。両親ともに小学校の先生。山口県の進学校、岩国高から東京学芸大へ進み、自身も将来は先生になるものだと考えていた。
転機は大学1年の冬だった。高校まで全国の舞台とは縁がなかった選手が大学選抜に選ばれた。「うまい人はたくさんいたが、対等以上にできるものがあった。ヘディングは全国でも通用する」。得意の分野を磨き続けた。大学卒業時には、数クラブから声が掛かるまでになっていた。
鹿島幹部の岩政評は「客観的に自らを見詰められる選手」。課題と向き合い、着実に力を伸ばした。プロ6年目の今季、新しく取り組んでいるテーマは「日本人らしい動き方」。狂言の舞台に自ら立ち、力士の動きに目を凝らす。宮本武蔵の「五輪書」にもヒントを求めた。世界で戦う姿をイメージし「日本人の持つ潜在能力をどう引き出すか」を考え続けた。
ことし8月、念願の日本代表復帰も果たした。24時間、サッカーが頭から離れない生活。ほっとする時間は? 「じいちゃん、ばあちゃんと話しているとき」。生まれ育った瀬戸内海の周防大島で祖父母と再会する日を楽しみにしている。
[ 2009年12月06日 11:38 ]
九冠を目指す岩政である。
その岩政も昨日の優勝で四つの栄誉を得ておる。
是非ともあと五つ得て秋田を超えて欲しい。
その為に弛まぬ努力を続けるのだ。
我等も応援を絶やさぬようにしていきたい。