ベストイレブンに不信感
2009年12月11日 (金)
なぜ、小笠原はMVPに選ばれながら悔しがったのか
Jリーグアウォーズ表彰式。鹿島MF小笠原は壇上で悔しさをかみしめた。「もっとウチの選手がベストイレブンに選ばれてもいいんじゃないか。残念で す」。司会者には「えっ、そうですか。鹿島からは3人も選ばれましたよ」と軽く流されたが、舞台から降りてもなお「MVPのうれしさが、かすむくらいに悔 しい」と繰り返した。
ベストイレブンを始めとする受賞者は選手投票を元に、最終的に選考委員会(J1クラブ社長ら23人で構成)で決まるが、その過程に問題がある。今季はほとんどのクラブが33節前に、選手から投票を回収している。Jリーグ事務局が定める提出期限は33節直後で、それに間に合わせるため、早々に集める必要があった。これは何も今年に限ったことではなく、昨年もその前もそうだった。
優勝も順位も決まっていない段階で「ベスト」を選ばせる。当然3位か7位で違うのに。また、クラブの所属選手が40人、30人かで変わってくるのに。それらを調整するのが選考委員だが、調整内容は非公開。たとえ「ウチの選手を是非」とか「今年は日本人だけで」と言い出す社長さんがいても、そこは密室、分からない。
他国リーグでは投票数を公にし、多くの人が納得できる形を取っている。あるOB選手は「昔は4回戦総当たりだったから状態を把握できた。でも、最近は2回戦総当たり。把握できない。だから、その選手が持っている最大値で選ぶ」と明かす。選手が単純に「すごい」と思っている選手に票を投じる。リーグ戦での結果とは別で、代表選手が多く名を連ねることに関係しているのかもしれない。
今回のベストイレブンは、日本人独占となった。33試合17得点の川崎FWジュニーニョ、浦和FWエジミウソンら活躍した助っ人は例年通りいたが、選ばれなかった。3連覇を成し遂げた鹿島では、MVP候補と言っても過言ではない33試合7得点のMF野沢、リーグ最少失点(30失点)に尽力したGK曽ケ端、DF伊野波らは代表組に持って行かれた。選出方法が不透明だから、選手も不信感を覚える。
小笠原が発言した前後で「まさか、自分がこの賞をもらえるとは思わなかった」という選手が多かった。恐縮する時にも使うが、今回は予想外と言った方が適切だったような気がする。小笠原の発言を重く受け止めなければ、賞の価値はどんどん下がっていく。Jリーグには、もっと分かりやすく、選手も納得する形。たとえば今年発足した選手OB会の協力を仰ぐ、票の公開など選出方法の改善を求めたい。(鹿島担当・内田 知宏)
ベストイレブンに対する不信感を書いた報知のblogである。
選出方法に一石を投じておる。
選出された選手には、首を捻らずにはいられない者もおったことは紛れもない事実である。
こういった不信感はJリーグアウォーズの権威失墜に繋がる。
変革が必要であろう。
誰かが動かねばならぬ。
天下の御正道が必要なのである。
なぜ、小笠原はMVPに選ばれながら悔しがったのか
Jリーグアウォーズ表彰式。鹿島MF小笠原は壇上で悔しさをかみしめた。「もっとウチの選手がベストイレブンに選ばれてもいいんじゃないか。残念で す」。司会者には「えっ、そうですか。鹿島からは3人も選ばれましたよ」と軽く流されたが、舞台から降りてもなお「MVPのうれしさが、かすむくらいに悔 しい」と繰り返した。
ベストイレブンを始めとする受賞者は選手投票を元に、最終的に選考委員会(J1クラブ社長ら23人で構成)で決まるが、その過程に問題がある。今季はほとんどのクラブが33節前に、選手から投票を回収している。Jリーグ事務局が定める提出期限は33節直後で、それに間に合わせるため、早々に集める必要があった。これは何も今年に限ったことではなく、昨年もその前もそうだった。
優勝も順位も決まっていない段階で「ベスト」を選ばせる。当然3位か7位で違うのに。また、クラブの所属選手が40人、30人かで変わってくるのに。それらを調整するのが選考委員だが、調整内容は非公開。たとえ「ウチの選手を是非」とか「今年は日本人だけで」と言い出す社長さんがいても、そこは密室、分からない。
他国リーグでは投票数を公にし、多くの人が納得できる形を取っている。あるOB選手は「昔は4回戦総当たりだったから状態を把握できた。でも、最近は2回戦総当たり。把握できない。だから、その選手が持っている最大値で選ぶ」と明かす。選手が単純に「すごい」と思っている選手に票を投じる。リーグ戦での結果とは別で、代表選手が多く名を連ねることに関係しているのかもしれない。
今回のベストイレブンは、日本人独占となった。33試合17得点の川崎FWジュニーニョ、浦和FWエジミウソンら活躍した助っ人は例年通りいたが、選ばれなかった。3連覇を成し遂げた鹿島では、MVP候補と言っても過言ではない33試合7得点のMF野沢、リーグ最少失点(30失点)に尽力したGK曽ケ端、DF伊野波らは代表組に持って行かれた。選出方法が不透明だから、選手も不信感を覚える。
小笠原が発言した前後で「まさか、自分がこの賞をもらえるとは思わなかった」という選手が多かった。恐縮する時にも使うが、今回は予想外と言った方が適切だったような気がする。小笠原の発言を重く受け止めなければ、賞の価値はどんどん下がっていく。Jリーグには、もっと分かりやすく、選手も納得する形。たとえば今年発足した選手OB会の協力を仰ぐ、票の公開など選出方法の改善を求めたい。(鹿島担当・内田 知宏)
ベストイレブンに対する不信感を書いた報知のblogである。
選出方法に一石を投じておる。
選出された選手には、首を捻らずにはいられない者もおったことは紛れもない事実である。
こういった不信感はJリーグアウォーズの権威失墜に繋がる。
変革が必要であろう。
誰かが動かねばならぬ。
天下の御正道が必要なのである。