満男ジャパン誕生へ
小笠原、岡田監督と“個室ビデオ面談”
2010.1.31 05:06

岡田監督との“個室ビデオ面談”で戦術面のすり合わせをした小笠原。練習では軽快な動きを見せた(撮影・森本幸一)
日本代表合宿(30日、鹿児島・指宿市内)MF小笠原満男(30)=鹿島=は岡田武史監督(53)との“個室ビデオ面談”で、指揮官からの信頼感を深めた。
小笠原は、岡田監督と2人っきりでテレビ画面に食い入っていた。28日の紅白戦後、そのDVD映像を見ながら、監督室に併設されたミーティングルームで約25分、意見を交わした。
「世間話だけだと会話が詰まるから、話のネタにビデオを見た」とごまかす岡田監督だが、期待を寄せるからこその“個室ビデオ面談”なのは明らか。岡田ジャパン初招集の男が早くなじめるようにとの配慮に、小笠原は「ありがたかった。細かい突き詰めたところまで話せた」と満面の笑みを浮かべた。
面談では、さらに信頼を増す出来事も。「90分ハイペースでは厳しい。落ち着かせるプレーをしてもいいですか?」などと、小笠原はコンセプトとは異なる意見を表明。「そういうことをやってもいい」と一定の自由を認められたというのだ。
指示通りの動き一辺倒になりがちな選手に不満を示すことも多かった指揮官だけに、意見を臆せず出す小笠原には感心しきり。「素晴らしい取り組みをしてくれている」と6日間の合宿だけで、絶大な信頼を表した。
「やろうとしていることは分かっている。あとはプレーに出すだけ」と小笠原。同位置のMF中村俊輔が所属チームで出場機会を失う中、その存在感は確実に増している。(志田健)
ベネズエラ戦は小笠原流!全権司令塔に指名

岡田武史監督(右)が見つめる中、パスを出す小笠原満男
Photo By スポニチ
MF小笠原満男(30=鹿島)に“全権”。鹿児島・指宿市内で合宿中の日本代表は30日、練習を行ったが、終了後に岡田武史監督(53)が28日に小笠原と個人面談していたことを明らかにした。約25分間の面談の中で同監督はサイドチェンジなど攻撃面での権限を小笠原に与えた。新司令塔としてお墨付きを得た小笠原がベネズエラ戦(2月2日、九石ド)で日本を勝利に導く。
個人面談は28日の練習後、岡田監督の部屋で行われた。27日の紅白戦のビデオを見ながら、小笠原が自分のプレーの意図を話し、岡田監督は小笠原に求めるものを伝えた。熱のこもった話し合いは約25分間にも及んだ。
「ありがたかったですね。突き詰めたこととかも聞いてもらえた。こういう場面ではこうやる。オレもどういうイメージを持っていたか聞いてもらって、このチームでは“こうやってくれ”という感じです」と小笠原は成果を強調した。
面談の中で岡田監督は小笠原に攻撃に関するほぼ全権を与えた。短いパスをつないで攻撃する岡田ジャパンでは、失敗したときに相手のカウンターを受けるためサイドチェンジは制限されている。中村、遠藤も例外ではない。だが「ショートパスばかりだと相手が寄ってくる。逆(サイド)っていうのもありだと思う」と話す小笠原が面談でサイドチェンジの有効性を訴えると、指揮官は「やってみてくれ」と許可した。また「ボールを落ち着かせたり、いろんな変化をつけないといけない」と攻撃に緩急をつけたいという小笠原の提案にも同調。小笠原が必要だと感じたプレーを、そのままチームで表現することが許された。
もちろん、注文もあった。紅白戦ではボランチが攻撃に参加したときに小笠原が後ろに下がってカバーした場面があったが、岡田監督は「守備の人数が足りているときは、前に行っていい」と指摘。守備に関しても「ボールを失ったときに一番速くボールを寄せる」とより前からプレスをかけることを求められた。
「チームのやろうとしていることは分かった。あとはプレーで出すだけ」。手応えを口にした小笠原が、ベネズエラ戦でチームの中心になる。
[ 2010年01月31日 ]
岡田監督、小笠原に全権…生き残りテスト「好きにやれ」

ミニゲームで、中沢(右)の頭越しにパスを送る小笠原
日本代表の岡田武史監督(53)は30日、初招集となるMF小笠原満男(30)と宿舎の監督室で個別会談を行ったことを明かした。2月2日のベネズエラ戦では中盤の右サイドで先発濃厚の小笠原に、ピッチでの全権委任を伝えた。同じポジションには、MF中村俊輔(31)=エスパニョール=らがいるが、23人の南アW杯登録メンバー入りを目指し、実戦で結果を出す決意だ。日本代表は鹿児島合宿6日目のこの日、守備の確認などを行った。
MF小笠原が全権を託された。28日午前。岡田監督の監督室に呼び出され、考えの擦り合わせを行った。27日に行われた紅白戦の映像を見ながら「ここはこうだよとか2人で話した」と小笠原。異例の監督、選手の直接会談は約25分間に及び、チームコンセプト優先ながらも、チームの新たなスパイスとなるよう「小笠原色」を出すことを求められたという。
まずは攻撃だ。ミスすれば、ピンチになる危険があるサイドチェンジは、自重させる傾向があったが小笠原は「ショートパスばかりだと相手に囲まれる。サイドチェンジを使ってもいいですか」と尋ねた。岡田監督は「やってみてくれ」と返したという。さらに「ゆっくり攻める時間があっていいですか」という質問には「好きにやってくれ」。
指揮官からは「守備のスイッチャーになってくれ。ファーストDFになれ」と求められた。自らボールにアタックし、チームを攻撃から守備に転じさせる役目で、2列目に入る選手の仕事だ。鹿島ではボランチを務め、ボール奪取、攻守の切り替えは代表でもトップクラス。守備でも重要な役割、期待を懸けられ、初招集ながら攻守の実権を掌握する。
ただ、本人も「自分はこのチームで新人なんで、余裕はない」と自覚するように、岡田監督の信頼を勝ち得たわけではない。2列目の右サイドにはMF中村俊、本田、松井らが定着し、得点力のある石川も控える超激戦区。W杯メンバー23人枠に入るためには、ここからが正念場だ。
岡田監督は「ここまで素晴らしい取り組みをしてくれている。彼のいい姿勢がチームにいい影響を与えている。食事でもみんなに話しかけて、(招集して)良かった」と合格点を与えるが、先発出場が想定されるベネズエラ戦が、重要なテストの場となる。
(2010年1月31日06時03分 スポーツ報知)
連日報じられる満男である。
それだけメディアの注目を浴びておるのだ。
日本代表の救世主として中盤に君臨せよ。
2010.1.31 05:06

岡田監督との“個室ビデオ面談”で戦術面のすり合わせをした小笠原。練習では軽快な動きを見せた(撮影・森本幸一)
日本代表合宿(30日、鹿児島・指宿市内)MF小笠原満男(30)=鹿島=は岡田武史監督(53)との“個室ビデオ面談”で、指揮官からの信頼感を深めた。
小笠原は、岡田監督と2人っきりでテレビ画面に食い入っていた。28日の紅白戦後、そのDVD映像を見ながら、監督室に併設されたミーティングルームで約25分、意見を交わした。
「世間話だけだと会話が詰まるから、話のネタにビデオを見た」とごまかす岡田監督だが、期待を寄せるからこその“個室ビデオ面談”なのは明らか。岡田ジャパン初招集の男が早くなじめるようにとの配慮に、小笠原は「ありがたかった。細かい突き詰めたところまで話せた」と満面の笑みを浮かべた。
面談では、さらに信頼を増す出来事も。「90分ハイペースでは厳しい。落ち着かせるプレーをしてもいいですか?」などと、小笠原はコンセプトとは異なる意見を表明。「そういうことをやってもいい」と一定の自由を認められたというのだ。
指示通りの動き一辺倒になりがちな選手に不満を示すことも多かった指揮官だけに、意見を臆せず出す小笠原には感心しきり。「素晴らしい取り組みをしてくれている」と6日間の合宿だけで、絶大な信頼を表した。
「やろうとしていることは分かっている。あとはプレーに出すだけ」と小笠原。同位置のMF中村俊輔が所属チームで出場機会を失う中、その存在感は確実に増している。(志田健)
ベネズエラ戦は小笠原流!全権司令塔に指名

岡田武史監督(右)が見つめる中、パスを出す小笠原満男
Photo By スポニチ
MF小笠原満男(30=鹿島)に“全権”。鹿児島・指宿市内で合宿中の日本代表は30日、練習を行ったが、終了後に岡田武史監督(53)が28日に小笠原と個人面談していたことを明らかにした。約25分間の面談の中で同監督はサイドチェンジなど攻撃面での権限を小笠原に与えた。新司令塔としてお墨付きを得た小笠原がベネズエラ戦(2月2日、九石ド)で日本を勝利に導く。
個人面談は28日の練習後、岡田監督の部屋で行われた。27日の紅白戦のビデオを見ながら、小笠原が自分のプレーの意図を話し、岡田監督は小笠原に求めるものを伝えた。熱のこもった話し合いは約25分間にも及んだ。
「ありがたかったですね。突き詰めたこととかも聞いてもらえた。こういう場面ではこうやる。オレもどういうイメージを持っていたか聞いてもらって、このチームでは“こうやってくれ”という感じです」と小笠原は成果を強調した。
面談の中で岡田監督は小笠原に攻撃に関するほぼ全権を与えた。短いパスをつないで攻撃する岡田ジャパンでは、失敗したときに相手のカウンターを受けるためサイドチェンジは制限されている。中村、遠藤も例外ではない。だが「ショートパスばかりだと相手が寄ってくる。逆(サイド)っていうのもありだと思う」と話す小笠原が面談でサイドチェンジの有効性を訴えると、指揮官は「やってみてくれ」と許可した。また「ボールを落ち着かせたり、いろんな変化をつけないといけない」と攻撃に緩急をつけたいという小笠原の提案にも同調。小笠原が必要だと感じたプレーを、そのままチームで表現することが許された。
もちろん、注文もあった。紅白戦ではボランチが攻撃に参加したときに小笠原が後ろに下がってカバーした場面があったが、岡田監督は「守備の人数が足りているときは、前に行っていい」と指摘。守備に関しても「ボールを失ったときに一番速くボールを寄せる」とより前からプレスをかけることを求められた。
「チームのやろうとしていることは分かった。あとはプレーで出すだけ」。手応えを口にした小笠原が、ベネズエラ戦でチームの中心になる。
[ 2010年01月31日 ]
岡田監督、小笠原に全権…生き残りテスト「好きにやれ」

ミニゲームで、中沢(右)の頭越しにパスを送る小笠原
日本代表の岡田武史監督(53)は30日、初招集となるMF小笠原満男(30)と宿舎の監督室で個別会談を行ったことを明かした。2月2日のベネズエラ戦では中盤の右サイドで先発濃厚の小笠原に、ピッチでの全権委任を伝えた。同じポジションには、MF中村俊輔(31)=エスパニョール=らがいるが、23人の南アW杯登録メンバー入りを目指し、実戦で結果を出す決意だ。日本代表は鹿児島合宿6日目のこの日、守備の確認などを行った。
MF小笠原が全権を託された。28日午前。岡田監督の監督室に呼び出され、考えの擦り合わせを行った。27日に行われた紅白戦の映像を見ながら「ここはこうだよとか2人で話した」と小笠原。異例の監督、選手の直接会談は約25分間に及び、チームコンセプト優先ながらも、チームの新たなスパイスとなるよう「小笠原色」を出すことを求められたという。
まずは攻撃だ。ミスすれば、ピンチになる危険があるサイドチェンジは、自重させる傾向があったが小笠原は「ショートパスばかりだと相手に囲まれる。サイドチェンジを使ってもいいですか」と尋ねた。岡田監督は「やってみてくれ」と返したという。さらに「ゆっくり攻める時間があっていいですか」という質問には「好きにやってくれ」。
指揮官からは「守備のスイッチャーになってくれ。ファーストDFになれ」と求められた。自らボールにアタックし、チームを攻撃から守備に転じさせる役目で、2列目に入る選手の仕事だ。鹿島ではボランチを務め、ボール奪取、攻守の切り替えは代表でもトップクラス。守備でも重要な役割、期待を懸けられ、初招集ながら攻守の実権を掌握する。
ただ、本人も「自分はこのチームで新人なんで、余裕はない」と自覚するように、岡田監督の信頼を勝ち得たわけではない。2列目の右サイドにはMF中村俊、本田、松井らが定着し、得点力のある石川も控える超激戦区。W杯メンバー23人枠に入るためには、ここからが正念場だ。
岡田監督は「ここまで素晴らしい取り組みをしてくれている。彼のいい姿勢がチームにいい影響を与えている。食事でもみんなに話しかけて、(招集して)良かった」と合格点を与えるが、先発出場が想定されるベネズエラ戦が、重要なテストの場となる。
(2010年1月31日06時03分 スポーツ報知)
連日報じられる満男である。
それだけメディアの注目を浴びておるのだ。
日本代表の救世主として中盤に君臨せよ。