川崎戦コメント
J1リーグ 第18節
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
(伊野波、増田のボランチコンビは)意図ではなく、やむを得ない選択だった。そのポジションをやれる選手が先発で出来る状態ではなかった。他の選手より伊野波の方がコンディションが良く、走ることが出来た。増田は以前から使っている。(後半の交代策は)采配ミスだったかも知れない。2人の能力を考えれば、小笠原や本山にはボールを失う機会が多くなっていたチームを落ち着かせ、ボールを保持するプレーを期待したし、それが狙いだった。しかし残念ながら、期待したパフォーマンスではなかった。相手が10人になれば両サイドが空くので、サイドチェンジで相手をスライドさせれば、チャンスがあると思った。(チームは)エンジンではないので、質の高い部品を入れて良くなるというものではない。人間なのでうまく機能しないこともある。(田代のパフォーマンスには)非常に満足しているし、感謝している。まだ彼の負傷は完全に癒えたわけではないし、90分フルで動ける状態ではない。それにもかかわらず、あれだけのプレーをしてチームに貢献している。私は彼に対し深く感謝しているし、早く完全な状態でプレーできるように周りも努力している。
【岩政 大樹】
選手交代も含め、戦い方が悪かった。2点リードして攻められるなんてありえない。11人の相手と10人の相手で戦い方が変わり、相手によってもプレーが変わるのはプロ選手としてありえない。でも自分もそのチームの一員なので、何とかしないといけない。
【田代 有三】
やってはいけない結果。前半は良いペースで戦えていた。相手が1人少なくなってから、もうちょっと冷静にやれればよかった。前半の早い時間にチャンスもあったので決めないといけない。得点を決めたことは良かったけど勝てなくて残念。
【西 大伍】
個人的には一番良さが出た試合だっただけに悔しい。失点してから、みんながボールを受けるのに顔を出していなかったし、低い位置でボールを失うことが多かった。優勝するためにもこういう試合を勝っていく必要がある。
【増田 誓志】
今日は引き分けでなく負け。相手は10人になって1人1人の運動量が上がり、逆にアントラーズは下がった。トップ下になった時、監督が思っているようなプレーが出来なかったことで交代させられたのだと思う。残念な終わり方だけど、次に向かってやるしかない。
2011年06月25日(土)

本日行われたJ1第18節川崎F戦は、2-2で引き分けに終わりました。
【J1:第18節 鹿島 vs 川崎F】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.06.25)
6月25日(土) 2011 J1リーグ戦 第18節
鹿島 2 - 2 川崎F (18:34/カシマ/17,409人)
得点者:31' 田代有三(鹿島)、45'+1 中田浩二(鹿島)、70' 田中裕介(川崎F)、90'+5 小林悠(川崎F)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日は守備的中盤の二人に伊野波選手と増田選手の二人を起用しましたが、その理由と、どの辺が良かったかをお願いします。
「意図ではなくて、やむを得ない選択でした。そのポジションをできる他の選手たちが、その状態にないというところで、伊野波選手の方が運動量に関しては走れる状態だったのでそういう選択をしました。増田選手に関しては、以前から試合に出ていますので、そのまま継続して試合に使うことを考えました」
Q:立ち上がりから今日は良い試合をしていたと思いますが、最後のところで追い付かれてしまいました。そこで逆に相手に勢いをつけられてしまった最大の要因はなんだと監督はお考えですか?
「采配ミスということになるのではないかと思います。小笠原選手だったり、本山選手という彼らの能力や質を考えれば、相手は10人ながらボールを失う回数が増えていったので、もう少しボールを保持することが狙いでした。彼らの能力を考えれば、普通にボールを保持できる意図というか狙いがあったわけで、ただし残念ながら期待されたパフォーマンスができなかったというのが、結果的にありました。特に相手が10人になったことを考えれば、サイドチェンジを多くすることで相手をスライドさせる。スライドさせたところで、ギャップができる。ギャップができたところで、狙うスペースができてくるというのが僕の狙いでした。それが残念ながら、期待したとおりに機能しませんでした。エンジンであれば、部品を一つ、質の高いものに替えたことになるのですが、ただ機械ではないので、急にパフォーマンスが上がる保証は人間がやっている以上全く無いわけです。期待した結果とは正反対な機能性になってしまったことは残念なところです」
Q:甲府戦のアディショナルタイムでも失点があって、今日もアディショナルタイムで失点がありました。鹿島が得意としてきた、強みでもあった逃げ切りができていない要因はどの辺にあるとお考えでしょうか?
「前の質問と同様の回答になります」
Q:田代選手がすごくよかったと思うのですが、監督はどのように感じていますか?
「すごくよかったと思います。満足できるパフォーマンスを見せているし、怪我を背負いながらやっているのでどうしても90分保たない。もしくは90分の最後のほうはいっぱいいっぱいでやってもらっているので、感謝することが多いですし、1日でも早くそういった状態からもとの状態を取り戻すことを全員で取り組んでいます」
以上
【J1:第18節 鹿島 vs 川崎F】試合終了後の各選手コメント(11.06.25)
●岩政大樹選手(鹿島):
「うちのロングボールを相手がトラップしてそのままカウンターになった。10人のチームがそんなことできるはずがない。これだけ涼しくて疲れを感じるようなら引退した方が良い。いつまでも自分たちが王者という意識を持っているのなら、それは間違いだと思う。
(CBの前にボランチが残るやり方がうまくいっていた。試合前からの決まりだったのか?)
特にジュニーニョが下りてくるので。ただ、ボランチというより、それ以前に全体で守備をしていて途中までは良かった。そこから誓志もいなくなって変わった。相手は10人でしたからボランチというよりその前の段階。10人のチームがあれだけ繋いで勢い持ってくるのはボランチより全体の姿勢が問題だと思う」
●田代有三選手(鹿島):
「切り替えの時、甘えが出てしまったのでこういう結果になってしまった」
●伊野波雅彦選手(鹿島):
「後半、誓志と有三さんが下がってバランスをちょっと崩したんじゃないけど、難しくなったのはある。体力的にキツかったのはあるけど…。
(ボランチでのプレーは?)
FC東京時代以来なんで。鹿島では10〜15分しかやってなかった。自分の役割ははっきりしてた。スペースを消すこと。ただ、その修正を自分たちでできなかった。もったいない。相手は10人だったのもあるし、途中から入ってきた選手をどうコントロールして、どう守るのかが一人ひとり中途半端だった。もったいないですね」
●増田誓志選手(鹿島):
「後半も一人ひとりの運動量が下がって、(相手に)一人分を確実に埋められた。
(監督からの指示は?)
10人になって『もっと前にいけ』という指示だった。2-0というより、3点、4点だったのだと思う。
(交代したが?)
途中、トップ下になったけど、トップ下では監督の考える流れにできなかったから妥当だと思う。
(追い付かれた要因は?)
(相手が)10人になって安心したのはあったと思う。
(伊野波選手とのボランチは?)
僕は誰が出てもその選手の特長を意識してやるので、今日は8:2で自分が攻撃ということで、はっきり役割をつくれた。いつもよりも前に思い切り高い位置にいって、後ろはイノがカバーするというのができていた。
(引き分けという結果は?)
負けですね」
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

共に無得点で迎えた31分、ゴール前へのロングボールを相手DFを背負いながらも田代有三(写真)が決め、鹿島が1点を先制した。田代のゴールは3試合連続。
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

鹿島の1-0で迎えた前半アディショナルタイム、野沢拓也のFKのクリアボールを中田浩二(鹿島)がダイレクトで蹴り込んでゴール!鹿島が2点をリードして前半を折り返した。
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

激しく競り合う山瀬功治(川崎F)と遠藤康(鹿島)。2点リードを許した川崎Fに諦める雰囲気は全くない!
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

手に汗握る一戦を物語る激しいエアバトル。鹿島は数的優位な状況で追加点を奪えなかったことが悔やまれる。
采配ミスを認めるオリヴェイラ監督である。
選手交代が裏目に出てしまったことは明白であろう。
しかしながら、思い描いたプランを実行できなかった選手側にも問題はあった。
とはいえ、選手を責めてしまっては、前へは進まぬもの。
監督としての深さをオリヴェイラ監督には感じる。
監督も人間である。
完璧になりうることは難しい。
その中で、今後につながる道を歩んでいることは紛れもない事実である。
結果は無念であるが、行ったサッカーは悪くはなかった。
田代の負傷が完全に癒え、パフォーマンスが完全になれば、プランも変わってくる。
過密日程が一息つく来週にチームの立て直しを期待したい。
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
(伊野波、増田のボランチコンビは)意図ではなく、やむを得ない選択だった。そのポジションをやれる選手が先発で出来る状態ではなかった。他の選手より伊野波の方がコンディションが良く、走ることが出来た。増田は以前から使っている。(後半の交代策は)采配ミスだったかも知れない。2人の能力を考えれば、小笠原や本山にはボールを失う機会が多くなっていたチームを落ち着かせ、ボールを保持するプレーを期待したし、それが狙いだった。しかし残念ながら、期待したパフォーマンスではなかった。相手が10人になれば両サイドが空くので、サイドチェンジで相手をスライドさせれば、チャンスがあると思った。(チームは)エンジンではないので、質の高い部品を入れて良くなるというものではない。人間なのでうまく機能しないこともある。(田代のパフォーマンスには)非常に満足しているし、感謝している。まだ彼の負傷は完全に癒えたわけではないし、90分フルで動ける状態ではない。それにもかかわらず、あれだけのプレーをしてチームに貢献している。私は彼に対し深く感謝しているし、早く完全な状態でプレーできるように周りも努力している。
【岩政 大樹】
選手交代も含め、戦い方が悪かった。2点リードして攻められるなんてありえない。11人の相手と10人の相手で戦い方が変わり、相手によってもプレーが変わるのはプロ選手としてありえない。でも自分もそのチームの一員なので、何とかしないといけない。
【田代 有三】
やってはいけない結果。前半は良いペースで戦えていた。相手が1人少なくなってから、もうちょっと冷静にやれればよかった。前半の早い時間にチャンスもあったので決めないといけない。得点を決めたことは良かったけど勝てなくて残念。
【西 大伍】
個人的には一番良さが出た試合だっただけに悔しい。失点してから、みんながボールを受けるのに顔を出していなかったし、低い位置でボールを失うことが多かった。優勝するためにもこういう試合を勝っていく必要がある。
【増田 誓志】
今日は引き分けでなく負け。相手は10人になって1人1人の運動量が上がり、逆にアントラーズは下がった。トップ下になった時、監督が思っているようなプレーが出来なかったことで交代させられたのだと思う。残念な終わり方だけど、次に向かってやるしかない。
2011年06月25日(土)

本日行われたJ1第18節川崎F戦は、2-2で引き分けに終わりました。
【J1:第18節 鹿島 vs 川崎F】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.06.25)
6月25日(土) 2011 J1リーグ戦 第18節
鹿島 2 - 2 川崎F (18:34/カシマ/17,409人)
得点者:31' 田代有三(鹿島)、45'+1 中田浩二(鹿島)、70' 田中裕介(川崎F)、90'+5 小林悠(川崎F)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日は守備的中盤の二人に伊野波選手と増田選手の二人を起用しましたが、その理由と、どの辺が良かったかをお願いします。
「意図ではなくて、やむを得ない選択でした。そのポジションをできる他の選手たちが、その状態にないというところで、伊野波選手の方が運動量に関しては走れる状態だったのでそういう選択をしました。増田選手に関しては、以前から試合に出ていますので、そのまま継続して試合に使うことを考えました」
Q:立ち上がりから今日は良い試合をしていたと思いますが、最後のところで追い付かれてしまいました。そこで逆に相手に勢いをつけられてしまった最大の要因はなんだと監督はお考えですか?
「采配ミスということになるのではないかと思います。小笠原選手だったり、本山選手という彼らの能力や質を考えれば、相手は10人ながらボールを失う回数が増えていったので、もう少しボールを保持することが狙いでした。彼らの能力を考えれば、普通にボールを保持できる意図というか狙いがあったわけで、ただし残念ながら期待されたパフォーマンスができなかったというのが、結果的にありました。特に相手が10人になったことを考えれば、サイドチェンジを多くすることで相手をスライドさせる。スライドさせたところで、ギャップができる。ギャップができたところで、狙うスペースができてくるというのが僕の狙いでした。それが残念ながら、期待したとおりに機能しませんでした。エンジンであれば、部品を一つ、質の高いものに替えたことになるのですが、ただ機械ではないので、急にパフォーマンスが上がる保証は人間がやっている以上全く無いわけです。期待した結果とは正反対な機能性になってしまったことは残念なところです」
Q:甲府戦のアディショナルタイムでも失点があって、今日もアディショナルタイムで失点がありました。鹿島が得意としてきた、強みでもあった逃げ切りができていない要因はどの辺にあるとお考えでしょうか?
「前の質問と同様の回答になります」
Q:田代選手がすごくよかったと思うのですが、監督はどのように感じていますか?
「すごくよかったと思います。満足できるパフォーマンスを見せているし、怪我を背負いながらやっているのでどうしても90分保たない。もしくは90分の最後のほうはいっぱいいっぱいでやってもらっているので、感謝することが多いですし、1日でも早くそういった状態からもとの状態を取り戻すことを全員で取り組んでいます」
以上
【J1:第18節 鹿島 vs 川崎F】試合終了後の各選手コメント(11.06.25)
●岩政大樹選手(鹿島):
「うちのロングボールを相手がトラップしてそのままカウンターになった。10人のチームがそんなことできるはずがない。これだけ涼しくて疲れを感じるようなら引退した方が良い。いつまでも自分たちが王者という意識を持っているのなら、それは間違いだと思う。
(CBの前にボランチが残るやり方がうまくいっていた。試合前からの決まりだったのか?)
特にジュニーニョが下りてくるので。ただ、ボランチというより、それ以前に全体で守備をしていて途中までは良かった。そこから誓志もいなくなって変わった。相手は10人でしたからボランチというよりその前の段階。10人のチームがあれだけ繋いで勢い持ってくるのはボランチより全体の姿勢が問題だと思う」
●田代有三選手(鹿島):
「切り替えの時、甘えが出てしまったのでこういう結果になってしまった」
●伊野波雅彦選手(鹿島):
「後半、誓志と有三さんが下がってバランスをちょっと崩したんじゃないけど、難しくなったのはある。体力的にキツかったのはあるけど…。
(ボランチでのプレーは?)
FC東京時代以来なんで。鹿島では10〜15分しかやってなかった。自分の役割ははっきりしてた。スペースを消すこと。ただ、その修正を自分たちでできなかった。もったいない。相手は10人だったのもあるし、途中から入ってきた選手をどうコントロールして、どう守るのかが一人ひとり中途半端だった。もったいないですね」
●増田誓志選手(鹿島):
「後半も一人ひとりの運動量が下がって、(相手に)一人分を確実に埋められた。
(監督からの指示は?)
10人になって『もっと前にいけ』という指示だった。2-0というより、3点、4点だったのだと思う。
(交代したが?)
途中、トップ下になったけど、トップ下では監督の考える流れにできなかったから妥当だと思う。
(追い付かれた要因は?)
(相手が)10人になって安心したのはあったと思う。
(伊野波選手とのボランチは?)
僕は誰が出てもその選手の特長を意識してやるので、今日は8:2で自分が攻撃ということで、はっきり役割をつくれた。いつもよりも前に思い切り高い位置にいって、後ろはイノがカバーするというのができていた。
(引き分けという結果は?)
負けですね」
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

共に無得点で迎えた31分、ゴール前へのロングボールを相手DFを背負いながらも田代有三(写真)が決め、鹿島が1点を先制した。田代のゴールは3試合連続。
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

鹿島の1-0で迎えた前半アディショナルタイム、野沢拓也のFKのクリアボールを中田浩二(鹿島)がダイレクトで蹴り込んでゴール!鹿島が2点をリードして前半を折り返した。
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

激しく競り合う山瀬功治(川崎F)と遠藤康(鹿島)。2点リードを許した川崎Fに諦める雰囲気は全くない!
[ J1:第18節 鹿島 vs 川崎F ]

手に汗握る一戦を物語る激しいエアバトル。鹿島は数的優位な状況で追加点を奪えなかったことが悔やまれる。
采配ミスを認めるオリヴェイラ監督である。
選手交代が裏目に出てしまったことは明白であろう。
しかしながら、思い描いたプランを実行できなかった選手側にも問題はあった。
とはいえ、選手を責めてしまっては、前へは進まぬもの。
監督としての深さをオリヴェイラ監督には感じる。
監督も人間である。
完璧になりうることは難しい。
その中で、今後につながる道を歩んでいることは紛れもない事実である。
結果は無念であるが、行ったサッカーは悪くはなかった。
田代の負傷が完全に癒え、パフォーマンスが完全になれば、プランも変わってくる。
過密日程が一息つく来週にチームの立て直しを期待したい。