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甲府戦レポート

【J1:第23節 甲府 vs 鹿島】レポート:甲府が鹿島から奪い取った勝点1は満足の「1」ではないが、期待と夢を繋ぐ「1」(11.08.25)
8月24日(水) 2011 J1リーグ戦 第23節
甲府 1 - 1 鹿島 (19:04/中銀スタ/11,959人)
得点者:61' 田代有三(鹿島)、74' 阿部吉朗(甲府)


6月15日のアウェイ鹿島戦(第15節 http://www.jsgoal.jp/game/2011/20110100010220110615.html )のときも「鹿島はスター揃いだなぁ」なんて思ってアップを見ていたが、ホーム・中銀スタジアムで見ても印象は同じ。カシマスタジアムでは、解説の林健太郎氏と「集中力がすごいよね」、「そうでしょ」なんて話をしたが、J1にいると鹿島のようなチームと山梨で試合が出来るのがやっぱりイイ。鹿島のレプリカジャージをネット通販で買いそうにはならなかったが、人気が全国区な理由はわかる。それだけすごいチームだから第15節で勝ったときはうれしかったし、「鹿島に連勝したらすごいなぁ」と不安ながらも夢を持ってキックオフを待った。

この日の甲府は浦和戦( http://www.jsgoal.jp/game/2011/20110100010120110820.html )よりもディフェンスラインが少し低かったように感じたが、立ち上がりから主導権は鹿島に明け渡した。お互いにボール回していても、甲府が足元パスと足元へのリターンかミスパスなのに対して、鹿島はクサビからワンタッチパスを有効に使って裏を狙ううまさがあった。ただ、某J1クラブから求愛されているという噂のダニエルが決定機を潰して鹿島のストライカーに最後の仕事をさせなかった。甲府に最初のチャンスがやってきたのは5分で、パウリーニョが裏を取ったときは記者席のテープルの下で足を動かして一緒にシュートを打ったが、決まらずゲームは膠着していく。ゴールの匂いが強かった鹿島は、29分に負傷し36分まで頑張った好調・大迫勇也が負傷交代する想定外もあったがチーム力は落ちない。リーグ戦で勝った次のゲームを4回連続で落としている甲府が5回目の屈辱にまみれそうな予感を抑えきれない前半だった。

ハーフタイム前から降り出した雨が本降りになった後半、「雨が甲府有利に働けば…」と願うしかなかった。メインスタンドのビキニのように小さい屋根の下にある記者席にも雨が吹き込んできて、ノートを濡らさずにメモを書くシステムを構築していたら試合はどんどん進み、攻撃が噛み合わない甲府に対して鹿島は天候に関係なくゴールの匂いを更に強くする。ミスで甲府を助ける場面も少なからずあったが、手数の多さで甲府の守備陣を疲れさせ、どんどん追い詰めていた。そして、61分に小笠原満男のミドルシュートのこぼれを田代有三が決めてついに均衡が崩れた。感情の均衡も崩れて、「勝った次のゲームでも3人くらいメンバーを代えないと甲府の渇望は足らないんじゃないか」、「ダニエルがいなかったら何点取られていたことか」などの不満が心の中から湧き出してきた。

でも、ピッチで戦っている選手は諦めていなかった。時間と共にそのことをどんどん感じるようになる。鹿島が試合を決める2点目を取り損ねていた面もあるが、甲府の選手はいい内容ではなかったが諦めないという気持ちがこれまでより明らかに強かった。これまでなら失点を重ねていたが、ギリギリのところで踏ん張っていた。まさに気持ちのサッカー。それが74分の阿部吉朗の同点ゴールに繋がった。序盤の9試合で3ゴールを挙げてレギュラーの座を不動にした阿部だが、その後の13試合ではゴールを決めることが出来ず、先発の座も明け渡した。そんな状況でも準備を怠らなかった。
「最初は(ハーフナー)マイクのこぼれを狙おうと思ってファーにいたら、(市川大祐がクロスを入れる瞬間)マイクがファーに来たから『一緒にいても(ゴールの)可能性はない』と思って空いたニアに入った。普段から市川選手とはどんなボールが欲しいのか話をしているので狙い通りのボールが来た。(最近ゴールがなかったが)やることをやっていればゴールは近いと思っていた」と試合後に話した阿部。市川の伝家の宝刀クロスと阿部の泥臭ゴールが耐えに耐えたチームを救った。2点目を取ることが出来なかったことは、それぞれの目標から遠ざかる結果だが、ダメージが大きいのは鹿島だろう。ただ、甲府としては鹿島という成熟したチームと2回戦って勝点4を手に出来たことは素晴らしい経験だし、素晴らしい対戦相手の存在に感謝したい。できれば、鹿島には第32節の大宮戦では大勝してほしい。

甲府はここ2試合で浦和、鹿島というビッグクラブ相手に勝点4をもぎ取った。前節なら先制ゴールに繋がった井澤惇の運任せのバックヘッドから積極性と流れを掴んで勝利を手にし、今節なら鹿島の攻撃に耐え、2点目を取り損ねているときに決めた阿部吉朗の同点ゴールで引分けと、ギリギリの戦いの中で少しずつ何かを掴んで勝点に繋げている。試合終了の笛が鳴った瞬間、鹿島の選手は膝に手を置いたが倒れ込んだのは甲府の選手。井澤惇は「最後は相当きつかった。でも出し惜しみしないで気持ちも体力も全部出した」と言う。鹿島のように成熟したチームではないが、青いチームなりの意地では対等以上に戦った。整列した選手の中で山本英臣は遠めに見ても特に消耗していることが明らかだった。佐久間悟監督が会見で「私がやっている守備の隊形は前からプレッシャーが掛かりにくいので、掛からない相手に支配される時間が長く、疲弊していく部分があった」と話したが、それでも諦めず手を抜くことなく選手は戦った。4−3−3にシステムを変えて選手がフィットすればピッチが上手く埋まると思うが、これはすぐには出来ない。次節の名古屋戦(8/28@豊田ス)もこの厳しい戦い方で勝って、その後の2週間で4−3−3をフィットさせることになるだろう。
今年度最初の会見では「J1では守りきれないと残留できない。だから三浦俊也監督を招へいした」という趣旨の話でスタートした甲府だが、残念ながらリーグワーストに近い失点で降格の危機。選手もサポーターも望んでいるのは4−3−3で攻撃的に戦うサッカーではないだろうか。ずいぶんと遠回りしてしまった。佐久間悟監督になって山形には敗れたが、浦和と鹿島との戦いで手にした勝点4とその戦い方の中に甲府に似合う服が見ているように思える。選手からは勝点3を取れなかったことを悔しがるコメントが多かったが、貴重な勝点1だと思う。この「1」にはサポーターの期待と夢を繋げる力もある。甲府はまだまだ戦える。


以上
2011.08.25 Reported by 松尾潤


鹿島をビッグクラブと称する甲府目線のレポートである。
確かに多くのタイトルを獲り、収入もJリーグとしては多い方ではあるが、いささかビッグクラブという表現には違和感がある。
陸の孤島に存在し、Jリーグ参加を99.9999%ダメと言われた過去が、そう思わせるのやも知れぬ。
圧倒的資金力で、強引に物事を進めるようなこともせぬし、謙虚に勝利を狙うだけのクラブと言えよう。
そのようなクラブがビッグクラブであろうはずもない。
その鹿島は、甲府から、今季は勝ち点1しか得ることが出来なかった。
まだまだ、謙虚さが足りなかったということであろう。
相手をリスペクトし、丁寧に弱点を突いていけば、違った結果だった可能性もある。
しかしながら、そうはならなんだ。
これが、歴史として刻まれたのである。
この甲府戦は過去となった。
次の試合はすぐに来る。
次節は勝利して、歴史を作っていきたい。
それが鹿島というクラブの使命である。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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