ナビスコ杯優勝コメント2
オリヴェイラ監督「タイトルを取る義務がわれわれにはある」
ナビスコ杯決勝後 オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)会見
2011年10月29日(土)
■リーグ戦を120分に変更できないだろうか(笑)
普段はあまりやらないことだが、質問に答える前にこちらからお話したいことがある。まずアントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズン中に起きていて、自分たちが期待している結果にならない中、自分たちがやるべきことを持続してやっていく中でタイトルを取れたのは、彼らがストレスを感じながらも規律を守りながら取り組み続けた結果だと思う。このことは大変良かったと思う。
2つ目にはレッズの監督と選手をたたえたい。特に堀監督は、就任間もない時期に決勝に向けてチームを立て直さなければならなかった。今日の120分を見れば、どれだけすごいことをやっていたのか、皆さんも実感できたと思う。彼がこの数日間で立て直したことは、将来有望な指導者であるということを実感した。またレッズの選手が、いろんな勝負をするにあたって、いいやり方と悪いやり方があると思うが、いいやり方で、高いフェアプレー精神で挑んでくれたということ。そしてそれを120分持続させたということは、レッズというクラブの将来への期待を増すような内容になったのではないかと思う。レッズのサポーターの皆さんも、今後もこのチームに、監督と選手に期待してもいいのではないかと思う。
試合を振り返ると、本当に決勝にたどり着くまでの道のりは非常に厳しかった。マリノス戦は悪天候の中の戦いで、立ち上がりに2失点してから逆転すべく選手たちが120分戦い続けた。名古屋とのアウエーの戦いも、急激な気温や湿度との戦いがあり、運動量的な部分でも影響してしまって、120分間の苦しい試合展開になってしまった。今日も120分間の戦いになってしまったが、マリノス戦からの3試合を見ていただいたのであれば、それほど相手に主導権を握られてということではなく、逆に自分たちが主導権を握りながらものにできず、苦しい試合展開をしてしまったという部分があって、自分たちで苦しい状況にしてしまったのではないかと思う。それでも最後に120分のゲームを制することができることを、この3試合で見せることができた。そこでJリーグに提案したいのは、リーグ戦を120分に変更することはできないだろうか。120分だったら決着をつけられるだろうから、来年から実施してもらえないかと思う(笑)。
残念ながら今季は、主導権を握ってチャンスを作りながらなかなか勝てず、90分間で引き分けてしまう試合が多かった。120分だったら決着をつけられるということが分かったので、Jリーグをより面白くするためにも、皆さんからも120分にしてはどうかという提案をしてもらえればと思う。
■献身と犠牲がなければ試合を制することはできない
――3試合連続で延長戦で勝利している。その勝負強さは何に起因していると考えるか?(大住良之/フリーランス)
当然、この大会に対するプランはあった。マリノス戦の前から、リーグ優勝の可能性はなかなか厳しかったということで、タイトルを取る義務というものがわれわれにはあるので、いろんな準備を進める中で、ナビスコカップに向けて集中力を高めるという作業から始まった。3試合というのは片手で表現できる数字だが、トーナメント表を見れば厳しい戦いとなることは明らかであり、(強い相手と)当たる可能性というものを計算しながら、そこにフォーカスするしかないかなと考えていた。そこで選手たちが、僕が決めたことを受け入れて「やろう!」という気持ちを、(監督に就任してから)5年間の中で僕は感じているし、納得してやってもらっていると。対戦相手の能力を考えれば、自分たちを上回る部分も多少はあるわけで、そこで献身と犠牲がなければ試合を制することはできない。あとは「どんな状況でもあきらめない」「戦い続ける」という言葉を選手たちに投げかけた。それを選手たちは実行してくれたのだと思う。
――センターバックが退場して、ディフェンスラインの並びを変えたが、あのメンバーはもともと練習していたのか?
1人退場になったり、1人(相手より)多くなるということは、サッカーの試合では起こり得ることであって、いろんな状況に対する準備というものをしていた。あとは規律と規則。ただ選手たちに言っているのは「言われたことだけをする選手にはなってほしくない」ということ。言われたことプラス、柔軟な対応ができるようになってほしい。(青木が)退場してから、右サイドバックにはボランチの選手が入って、右のセンターには右サイドバックの選手が入って、左のセンターにはボランチがいて、左サイドのところにMFがいたり、中盤のところにFWの大迫と興梠がいたり、柔軟にいろんな状況に対する対応力を身につけてほしい。考えることをやってほしいし、自分たちで決断していいということを、僕は要求している。だから選手たちが考えてやった部分もあるし、その都度、自分からも微調整の指示は出した。
■ゲームコントロールは5年目で一番安定している
――今回の結果を出したことについて、何か具体的なメッセージはあるか?(田村修一/フリーランス)
今年、いろんなことがあったが、それは僕だけでなく日本国民全員が忘れられない3月11日の震災の影響があるわけで、ただ僕自身は忘れようというわけではないが、それを横に置いて何らかの形で復興させようと取り組むようにしてきた。ただ、日々のニュースにあるように、サッカー界だけでなく日本全国に何らかの影響はあったと思う。被災された方は、忘れようというよりも、前を向いていかなければという精神で(復興に)取り組んでいる姿を見て、われわれも同じように前に進んでいかなければならないという気持ちを持っていないといけないと思う。
いい形で成果を出せたこと、しかも自分が唯一取れていなかったタイトルでもあったので、優勝できたことは非常にうれしく思う。ただ、震災によって、最初の部分で(チームに)影響はあったと思うが、これだけ長いシーズンの中で、今の順位に影響しているかと言われれば、僕はそうではないと思うし、逆に今、優勝争いをしているチームというのは、メリットがあって、そのための準備をしているわけで、実力をもって今季の優勝を目指しているのだと思う。
――今季の鹿島は90分でなかなか勝ち切れていない。昨年の浦和もそうだったが、チャンスの数からすると、ゴールの数があまりにも少なすぎる。チャンスをゴールにつなげるためには、何が必要であると考えるか?(湯浅健二/フリーランス)
質問の通りだと思うが、唯一コメントできないのが、去年のレッズさんのことであって、われわれと対戦した2試合の印象というものはあるが、そのほかの試合については詳しく覚えていないのでコメントは差し控えたいと思う。
チャンスの数と質、それとゴールとの比率が見合っていないという部分に関しては、僕自身も最も心配しているところであって、選手とも話すし、練習メニューを組んでみたりしていて、選手たちも非常にまじめに取り組んでいるし、点を取ろうとか落ち着いてフィニッシュしようとか、一生懸命に心掛けているとは思う。ゲームコントロールができる試合が、今年に関しては5年目で一番安定しているのではないかと感じている。
今季に関しては、前期のフロンターレ戦の前半とホームのガンバ戦での残り15分で、ただ「行けばいいや」となってバランスを崩して失点を重ねてしまったという部分と、アウエーのFCソウル戦(アジアチャンピオンズリーグ)でも自分たちのやりたい形がまったくできなかった。この3試合は、自分たちのやりたいことがしっかりできなかったと思うが、選手たちが頑張っていないとは思っていないし、集中力が足りていないということでもない。
今、優勝争いに絡んでいないが、チャンスの数パーセントが(ゴールに)入っていれば、おそらく優勝争いをしていたのではないかと思うこともある。ただ、選手たちが試合中に下を向くこともない。どこでミスをしているのか、何が足りないのか、自分自身に問いかけているところだ。チャンスの数と質に対して、どうすれば成果を出せるようになるのか、毎日毎日考えながら準備をしているところだ。
長くなってすいません。メディアの皆さんには感謝したい。120分というのは、当然ながら冗談と思っていただければ、優勝したことでのユーモアととらえていただきたい(笑)。成果を出したことをうれしく思うし、皆さんのご理解と協力があって、日本での6回目のタイトルを成し遂げることができた。本当に感謝したい。ありがとうございました。
<了>
※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。
小笠原満男「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
ナビスコ杯決勝後 選手コメント
2011年10月29日(土)
■小笠原満男(鹿島)
「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。
(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。
(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。
(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。
(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います。
■大迫勇也(鹿島)
「結果を残してやろうと思っていた」
(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね。
■柴崎岳(鹿島)
「初めての金メダルは重たかった」
(初めてタイトルを獲得した感想は?)うれしいです。初めてだったんで、本当にどういった形であれ、勝利をして、優勝したということに関しては、チームのみんなで取ったものだったと思いますし。そういった意味では個人としてじゃなくて、チームとして勝てたっていうのが、うれしかったですね。
(表彰台の上は?)みんなで喜んで、サポーターの皆さんが喜んでいるのもよく見えましたし、あの上に立って笑顔じゃない人は誰一人いなかった。今日、決勝で勝って、金メダルを掛けられました。初めて掛けた金メダルは重たかったです。
■中田浩二(鹿島)
「多少の恩返しはできたと思う」
原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。
(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。
(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う。
■田代有三(鹿島)
「3トップのいい連係で取れた」
勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。
若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた。
鹿島・小笠原、震災を思い「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の小笠原満男(鹿島)のコメント。
「優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。
(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。
(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。
(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。
(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:13 ]
鹿島・中田、震災後初のタイトルで「多少の恩返しはできたと思う」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の中田浩二(鹿島)のコメント。
「原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。
(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。
(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:37 ]
途中出場の鹿島・田代、ゴールは「3トップのいい連係で取れた」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の田代有三(鹿島)のコメント。
「勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。
若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:40 ]
決勝ゴールでMVPの鹿島・大迫「結果を残してやろうと思っていた」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の大迫(鹿島)のコメント。
「(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:43 ]
中田浩二「サポーターへの気持ちが一番強かった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:04
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
延長戦を含め120分間、フル出場を果たした鹿島のDF中田浩二が、試合後に優勝の喜びを語っている。
「レッズが出てくるかと思っていたけど、意外と様子を見ながらきた。相手が10人になってからのチームマネジメントはしっかりできていた。やり方が変わることなくやれたことは大きい」
「シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトル取ることを目指してやってきて、Jリーグはこうなっちゃったけど、うまくナビスコカップが取れた。東北の方だけじゃなくて、鹿島のファンの中にも避難されている方もいるし。そういう人たちに勇気を与えられたと思う。今年は別な意味でサポーターへの気持ちが一番強かった。今年はなかなか難しいシーズンにしてしまった分、(ナビスコで優勝できたことで)多少は恩返しができたと思う。ただ、1つ取れて終わるんじゃなくて、天皇杯も取って、ACLを目指していきたい」
「(15個目のタイトル獲得について)うれしいし、今年は特にサポーターのためという意識が強い。みんなそういう意識を持っていた。勝てて本当に良かったと思う」
主将の小笠原満男「みんなで勝ち取ったタイトル」/試合後コメント
2011年10月29日 20:10
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした鹿島のMF小笠原満男は、史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得を喜んだ。
「タイトルは何回取ってもやっぱりうれしい。でも、1つじゃ物足りない。リーグ戦は厳しくなったけど、天皇杯も取りたい。相手が10人になって引かれちゃったので3トップにしたんだけど、逆に手詰まりになったので変化を付けていこうと話していた。回すだけになっちゃったけど、それを相手が嫌がっていたので効果があったのかなとは思う」
「自分たちも上の世代から多くを学んで、今日の勝利を勝ち得た。この伝統は切らせちゃいけない。モト(本山雅志)は、今日は出番がなかったけど、みんなに声を掛けていたりしたし、ピッチに立てば素晴らしいプレーをする。今日の勝利はみんなで勝ち取ったタイトルだと思います」
退場処分の青木剛「皆に声をかけてもらい楽になった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:21
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得に、鹿島の選手たちが喜びのコメントをしている。
後半に2枚目の警告を受け、退場処分となったDF青木剛は悔しさをにじませながらも、優勝を喜んだ。
「(退場になったシーンは)手は使っていないし、僕の中では完璧な対応だった。相手が1人退場になっていたので、帳尻を合わされることも考慮してプレーしていた」
「ロッカーに戻りながら気持ちがモヤモヤしていたけど、みんなに「あれはない」って言ってもらえて、ちょっと楽になった。ピッチから出る時に(小笠原)満男さんが「大丈夫」って言ってくれて、(中田)浩二さんからは「絶対に勝つから」と声を掛けてもらえた。勝てて良かったです」
試合途中からセンターバックを任されたDF新井場徹も、勝因を語っている。
「(センターバックに入ったのは)やるヤツがいなかったから、消去法ですよ。背の順です(笑)。ポジションどうこうよりも試合に勝つことだけを考えてました。焦らずにやれば結果が付いてくると信じていたし、僕たちは場数をこなしてきた。経験の差が出たのかもしれない。ただ、ナビスコで勝ったからと言って リーグ戦のふがいなさが払拭できたわけじゃない。天皇杯で勝ち進んで元日までサッカーをしなきゃいけないし、来年につなげるためにリーグ戦の順位を少しでも上げたい」
「優勝の喜びは今日で終わり。目の前の1試合に全力を尽くして、取れるタイトルを全部取るのがアントラーズのやり方。そういう意味では今日の勝利にタイトルがついてきたのは良かったと思う」
興梠慎三「延長に入ってチャンスが来ると思った」/試合後コメント
2011年10月29日 19:48
決勝のアシストを決め、優勝に貢献した興梠
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
延長前半の大迫勇也の決勝ゴールをアシストした鹿島の興梠慎三が、試合後に優勝の喜びを語った。
「チームが勝ったことがすごく大きいけど、レッズも最後のところで踏ん張っていて、なかなかシュートを打たせてくれなかった。でも延長に入って、軽く足が止まるところで1本のチャンスが来ると思っていた。そこをサコ(大迫)がきっちり決めてくれた」
「見た感じは相手に取られることはないなと。まあ、僕らが90分で点を取れれば、本当は良かったんだけど。(最後は足がつっていたのか?)もう気力でやっていました(苦笑)。でも、今のアントラーズの状態で、ここで勝ったのは大きいです」
柴崎岳「初タイトルはうれしい。金メダルは本当に重たい」/試合後コメント
2011年10月29日 18:21
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
フル出場を果たし、途中からはサイドバックでもプレーした鹿島MFの柴崎岳が、優勝の喜びをコメントしている。
「優勝は初めてなのでうれしい。どういった形であれ優勝できた。チーム全員でもぎ取ったものだと思いますし、個人じゃなくてチームで勝ててよかった」
「(表彰式は笑顔だったが)サポーターの皆さんが喜んでくれているのが見えたし、あの場で笑顔じゃない人はいなかった。優勝カップを見て優勝したんだなと感じた。あとは金メダルをかけられて、本当に重たかった」
「緊張はなかった。いつもどおり自信を持って自分のプレーをしたいという意思は持っていたし、チーム全員がそういう気持ちでやっていた。(途中からサイドバックとしてプレーしたが)10対10の中でバランスを崩さずにサイドバックというポジションから攻撃参加できるように、センターバックとうまく話しながら、行くときと行かないときをはっきりさせようと。攻撃でもいい形が作れたし、守備も相手の攻撃を遅らせられた。(クロスバー直撃のシュートは)取れていればもっと楽になったと思うので、その辺りを詰めていきたい。どのポジションで出ても高いレベルでやるというのが鹿島というチームだと思うので」
「(中田)浩二さんや新井場(徹)さんや(小笠原)満男さんもそうですけど、声を切らさずにやっていた。そういった部分を学びながら吸収していきたい。自分にはまだまだそういう力がないと思うので」
「ひとつタイトルを取れたということはうれしい。でもまだまだ上があるし、取れるタイトルがある。感動というか、うれしい気持ちには少しだけ浸って、天皇杯やリーグが残っているので気を引き締めてやっていきたい」
決勝弾の大迫「今日は勝つことだけを考えていた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 18:41
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。決勝ゴールを決めて鹿島を勝利に導き、MVPを獲得した大迫勇也は、試合後に喜びを語っている。
「(浦和に対する狙いは?)思ったより相手が引いてきたので、僕らはあまりスペースがなかったですけど、その中でも押し込んでいる時間が長くてチャンスがあったので、もうちょっと良い時間帯に点が取れればなぁと思いましたね」
「(ゴールシーンを振り返って)いいボールが来たので本当に当てるだけでした。本当にみんなで取ったゴールなので。みんなに感謝したいです」
「(点を取った後はどんなことを考えたか?)あと残り15分だったので、あまり守りに入り過ぎるなという感じでしたね」
「(相手が10人になってからは?)あれだけ引かれたら苦しかったですけど、でも今日は勝つことだけを考えていたので」
「(MVP取ったことで)みんなからは『おごれよ!』って言われました」
「(これで自信になる?)そうですね、ただ今日はもっとできると思いましたし、しっかり調整してもっと頑張りたいです」
小笠原満男「最後までアントラーズらしい戦いができた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:13
29日にナビスコカップ決勝が行われ、鹿島が延長戦の末に1−0で浦和を下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。
キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした小笠原満男は、最後までアントラーズらしい戦いができたとコメントしている。
「今年はいろいろなことがあって、ACLも負けてしまったし、Jリーグもなかなか良い結果を出せなかったので、ナビスコを獲れてうれしい」
「チーム一丸となって、最後まで諦めずに良い形でゴールを奪えた。アントラーズらしい戦いができた」
「震災もあり、いろいろなことがあった人もいると思うが、僕らを応援してくれた人々に感謝したい。天皇杯も勝ちたいと思う」
決勝アシストの興梠「浦和の気迫はすごかった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:11
29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。
決勝点をアシストした鹿島の興梠慎三は、試合後のインタビューで以下のように語った。
「90分間で決着をつけたかったけど、浦和の一人ひとりの気迫がすごくて、なかなかシュートチャンスを作ることができなかったです」
「延長ではチャンスが来ると思っていたし、最後はサコ(大迫勇也)がきっちり決めてくれました。(得点後は)大迫のところに行こうと思ったんですけど、疲れすぎてその場でガッツポーズになってしまいました」
「Jリーグでは優勝できないので、天皇杯で優勝して、2つタイトルを獲りたいです」
決勝点でMVP獲得の大迫「触るだけのボールだった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 15:59
29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。
決勝点を挙げ、MVPを獲得した鹿島の大迫勇也は、試合後のインタビューで以下のように語った。
「本当に優勝できてうれしいです。(興梠)慎三さんから触るだけのボールが来たんで、本当にもう決めるだけだったので感謝したいです」
「満員の中でプレーできて嬉しかったです。ありがとうございました。また天皇杯もあるので、天皇杯も絶対優勝したいので応援宜しくお願いします」
鹿島・オリヴェイラ監督「選手たちが規律や規則を守り続けた結果」/試合後会見
2011年10月29日 17:40
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
鹿島を優勝に導いたオズワルド・オリヴェイラ監督は、試合後の会見で喜びを語っている。
「まず、選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズンの中で起きていて、自分たちが期待している結果にならない中でもタイトルを手にすることができたということは、選手たちが規律や規則を守り、取り組み続けたということ。タイトルという形になり良かったと思う」
「2つ目には浦和の監督、選手を称えたい。特に堀(孝史)監督は就任間もない時期に決勝を戦った。この数日間で立て直したということは、将来伸びていく監督だと思う」
「本当に決勝にたどり着くための道のりは厳しかった。(準々決勝、準決勝に続き)今日も120分の戦いになったが、横浜FM戦、名古屋戦と同様、相手に主導権を握らせなかった。しかし、自分たちがチャンスを決められずに苦しい試合展開にしてしまっただが、最後にチームの力を示すことができた。これはJリーグ側に提案したいんですが、リーグを120分の戦いにしてくれないかな(笑)。今季は90分の中で主導権を握りながら引き分けてしまう試合が多い。しかし120分の中では決着がつけられることが分かったので、来季からはそうしてほしい(笑)」
「(3試合とも延長で決勝点を挙げているが)Jリーグで優勝する可能性は、横浜FM戦の前から厳しくなっていた。しかし、我々はタイトルを取らなければいけないし、義務があった。そういったところで、ナビスコカップに焦点を合わせるというところから始まった。3試合は片手で表現できる数字だが、厳しい相手ばかりだった。その対戦相手を見ても、この大会に集中するしかなかった。選手たちから『(この状況を)受け入れて、やろう』という気持ちを感じたし、納得してもらってやっていた」
「(退場者を出したことについて)一人退場になったり、一人多くなるということはサッカーの試合において起こりえることなので、いろいろな準備をしている。あとは規律と規則。選手たちに言っているのは、『言われたことだけをやる選手になるな』ということ。柔軟にやってほしいと思っているし、今日も本職でないポジションを複数の選手がやっていた。柔軟な対応力を身につけてほしいし、自分たちで決断していいと言っている」
「(東日本大震災の影響は)僕だけではなくて日本国民が忘れられないことだった。常に考えながら取り組むようにしてきたし、選手たちの心情も汲み取っていた。いろいろな影響が日本全土にあったと思う。しかし、その苦しみがありながら、被災された方々は前へ向いていかなければならないという姿勢を持っていた。我々も持っていなくてはいけない気持ちではないかと思っていた。良い形で成果を出すことができたということはうれしく思う。自分が取れていなかったタイトルでもあるので。ただ、震災発生直後に影響があったのは確かだが、シーズンは長いので、それが今の自分たちの順位に現れているとは思わない。実力を持っているものがリーグを制覇すると思う」
「(チャンスを作りながらも得点が奪えなかったが)チャンスの数、質、ゴールとの比率が見合っていない。私自身も一番心配している。選手とも個人で話をしていろいろなメニューを組み、選手もまじめに取り組んでいるし、一生懸命得点を取ろうと心がけている。5年目で一番安定して試合をコントロールできている。今季に関して言えば、前期の川崎戦の前半と、ホームのG大阪戦の最後の15分、そしてFCソウル戦は自分たちのやりたいことができなかった。しかし、選手たちが頑張っていないわけではないし、集中力や注意力が足りないわけではない。今は優勝争いに絡んでいないが、いくつかゴールが決められていれば優勝争いができていたのではないかと思う」
(会見終了が宣言された後に話し出し)
「長くなってしまいすみません。皆さんにも感謝したい。120分というのは冗談と受け止めていただければと思います(笑)。優勝したチームのユーモアです。皆さんのご理解と協力があってこそだと思っています。ありがとうございました(深々と一礼)」
本当におめでとう。
ナビスコ杯決勝後 オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)会見
2011年10月29日(土)
■リーグ戦を120分に変更できないだろうか(笑)
普段はあまりやらないことだが、質問に答える前にこちらからお話したいことがある。まずアントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズン中に起きていて、自分たちが期待している結果にならない中、自分たちがやるべきことを持続してやっていく中でタイトルを取れたのは、彼らがストレスを感じながらも規律を守りながら取り組み続けた結果だと思う。このことは大変良かったと思う。
2つ目にはレッズの監督と選手をたたえたい。特に堀監督は、就任間もない時期に決勝に向けてチームを立て直さなければならなかった。今日の120分を見れば、どれだけすごいことをやっていたのか、皆さんも実感できたと思う。彼がこの数日間で立て直したことは、将来有望な指導者であるということを実感した。またレッズの選手が、いろんな勝負をするにあたって、いいやり方と悪いやり方があると思うが、いいやり方で、高いフェアプレー精神で挑んでくれたということ。そしてそれを120分持続させたということは、レッズというクラブの将来への期待を増すような内容になったのではないかと思う。レッズのサポーターの皆さんも、今後もこのチームに、監督と選手に期待してもいいのではないかと思う。
試合を振り返ると、本当に決勝にたどり着くまでの道のりは非常に厳しかった。マリノス戦は悪天候の中の戦いで、立ち上がりに2失点してから逆転すべく選手たちが120分戦い続けた。名古屋とのアウエーの戦いも、急激な気温や湿度との戦いがあり、運動量的な部分でも影響してしまって、120分間の苦しい試合展開になってしまった。今日も120分間の戦いになってしまったが、マリノス戦からの3試合を見ていただいたのであれば、それほど相手に主導権を握られてということではなく、逆に自分たちが主導権を握りながらものにできず、苦しい試合展開をしてしまったという部分があって、自分たちで苦しい状況にしてしまったのではないかと思う。それでも最後に120分のゲームを制することができることを、この3試合で見せることができた。そこでJリーグに提案したいのは、リーグ戦を120分に変更することはできないだろうか。120分だったら決着をつけられるだろうから、来年から実施してもらえないかと思う(笑)。
残念ながら今季は、主導権を握ってチャンスを作りながらなかなか勝てず、90分間で引き分けてしまう試合が多かった。120分だったら決着をつけられるということが分かったので、Jリーグをより面白くするためにも、皆さんからも120分にしてはどうかという提案をしてもらえればと思う。
■献身と犠牲がなければ試合を制することはできない
――3試合連続で延長戦で勝利している。その勝負強さは何に起因していると考えるか?(大住良之/フリーランス)
当然、この大会に対するプランはあった。マリノス戦の前から、リーグ優勝の可能性はなかなか厳しかったということで、タイトルを取る義務というものがわれわれにはあるので、いろんな準備を進める中で、ナビスコカップに向けて集中力を高めるという作業から始まった。3試合というのは片手で表現できる数字だが、トーナメント表を見れば厳しい戦いとなることは明らかであり、(強い相手と)当たる可能性というものを計算しながら、そこにフォーカスするしかないかなと考えていた。そこで選手たちが、僕が決めたことを受け入れて「やろう!」という気持ちを、(監督に就任してから)5年間の中で僕は感じているし、納得してやってもらっていると。対戦相手の能力を考えれば、自分たちを上回る部分も多少はあるわけで、そこで献身と犠牲がなければ試合を制することはできない。あとは「どんな状況でもあきらめない」「戦い続ける」という言葉を選手たちに投げかけた。それを選手たちは実行してくれたのだと思う。
――センターバックが退場して、ディフェンスラインの並びを変えたが、あのメンバーはもともと練習していたのか?
1人退場になったり、1人(相手より)多くなるということは、サッカーの試合では起こり得ることであって、いろんな状況に対する準備というものをしていた。あとは規律と規則。ただ選手たちに言っているのは「言われたことだけをする選手にはなってほしくない」ということ。言われたことプラス、柔軟な対応ができるようになってほしい。(青木が)退場してから、右サイドバックにはボランチの選手が入って、右のセンターには右サイドバックの選手が入って、左のセンターにはボランチがいて、左サイドのところにMFがいたり、中盤のところにFWの大迫と興梠がいたり、柔軟にいろんな状況に対する対応力を身につけてほしい。考えることをやってほしいし、自分たちで決断していいということを、僕は要求している。だから選手たちが考えてやった部分もあるし、その都度、自分からも微調整の指示は出した。
■ゲームコントロールは5年目で一番安定している
――今回の結果を出したことについて、何か具体的なメッセージはあるか?(田村修一/フリーランス)
今年、いろんなことがあったが、それは僕だけでなく日本国民全員が忘れられない3月11日の震災の影響があるわけで、ただ僕自身は忘れようというわけではないが、それを横に置いて何らかの形で復興させようと取り組むようにしてきた。ただ、日々のニュースにあるように、サッカー界だけでなく日本全国に何らかの影響はあったと思う。被災された方は、忘れようというよりも、前を向いていかなければという精神で(復興に)取り組んでいる姿を見て、われわれも同じように前に進んでいかなければならないという気持ちを持っていないといけないと思う。
いい形で成果を出せたこと、しかも自分が唯一取れていなかったタイトルでもあったので、優勝できたことは非常にうれしく思う。ただ、震災によって、最初の部分で(チームに)影響はあったと思うが、これだけ長いシーズンの中で、今の順位に影響しているかと言われれば、僕はそうではないと思うし、逆に今、優勝争いをしているチームというのは、メリットがあって、そのための準備をしているわけで、実力をもって今季の優勝を目指しているのだと思う。
――今季の鹿島は90分でなかなか勝ち切れていない。昨年の浦和もそうだったが、チャンスの数からすると、ゴールの数があまりにも少なすぎる。チャンスをゴールにつなげるためには、何が必要であると考えるか?(湯浅健二/フリーランス)
質問の通りだと思うが、唯一コメントできないのが、去年のレッズさんのことであって、われわれと対戦した2試合の印象というものはあるが、そのほかの試合については詳しく覚えていないのでコメントは差し控えたいと思う。
チャンスの数と質、それとゴールとの比率が見合っていないという部分に関しては、僕自身も最も心配しているところであって、選手とも話すし、練習メニューを組んでみたりしていて、選手たちも非常にまじめに取り組んでいるし、点を取ろうとか落ち着いてフィニッシュしようとか、一生懸命に心掛けているとは思う。ゲームコントロールができる試合が、今年に関しては5年目で一番安定しているのではないかと感じている。
今季に関しては、前期のフロンターレ戦の前半とホームのガンバ戦での残り15分で、ただ「行けばいいや」となってバランスを崩して失点を重ねてしまったという部分と、アウエーのFCソウル戦(アジアチャンピオンズリーグ)でも自分たちのやりたい形がまったくできなかった。この3試合は、自分たちのやりたいことがしっかりできなかったと思うが、選手たちが頑張っていないとは思っていないし、集中力が足りていないということでもない。
今、優勝争いに絡んでいないが、チャンスの数パーセントが(ゴールに)入っていれば、おそらく優勝争いをしていたのではないかと思うこともある。ただ、選手たちが試合中に下を向くこともない。どこでミスをしているのか、何が足りないのか、自分自身に問いかけているところだ。チャンスの数と質に対して、どうすれば成果を出せるようになるのか、毎日毎日考えながら準備をしているところだ。
長くなってすいません。メディアの皆さんには感謝したい。120分というのは、当然ながら冗談と思っていただければ、優勝したことでのユーモアととらえていただきたい(笑)。成果を出したことをうれしく思うし、皆さんのご理解と協力があって、日本での6回目のタイトルを成し遂げることができた。本当に感謝したい。ありがとうございました。
<了>
※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。
小笠原満男「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
ナビスコ杯決勝後 選手コメント
2011年10月29日(土)
■小笠原満男(鹿島)
「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。
(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。
(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。
(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。
(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います。
■大迫勇也(鹿島)
「結果を残してやろうと思っていた」
(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね。
■柴崎岳(鹿島)
「初めての金メダルは重たかった」
(初めてタイトルを獲得した感想は?)うれしいです。初めてだったんで、本当にどういった形であれ、勝利をして、優勝したということに関しては、チームのみんなで取ったものだったと思いますし。そういった意味では個人としてじゃなくて、チームとして勝てたっていうのが、うれしかったですね。
(表彰台の上は?)みんなで喜んで、サポーターの皆さんが喜んでいるのもよく見えましたし、あの上に立って笑顔じゃない人は誰一人いなかった。今日、決勝で勝って、金メダルを掛けられました。初めて掛けた金メダルは重たかったです。
■中田浩二(鹿島)
「多少の恩返しはできたと思う」
原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。
(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。
(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う。
■田代有三(鹿島)
「3トップのいい連係で取れた」
勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。
若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた。
鹿島・小笠原、震災を思い「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の小笠原満男(鹿島)のコメント。
「優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。
(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。
(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。
(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。
(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:13 ]
鹿島・中田、震災後初のタイトルで「多少の恩返しはできたと思う」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の中田浩二(鹿島)のコメント。
「原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。
(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。
(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:37 ]
途中出場の鹿島・田代、ゴールは「3トップのいい連係で取れた」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の田代有三(鹿島)のコメント。
「勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。
若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:40 ]
決勝ゴールでMVPの鹿島・大迫「結果を残してやろうと思っていた」
ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
以下は試合後の大迫(鹿島)のコメント。
「(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:43 ]
中田浩二「サポーターへの気持ちが一番強かった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:04
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
延長戦を含め120分間、フル出場を果たした鹿島のDF中田浩二が、試合後に優勝の喜びを語っている。
「レッズが出てくるかと思っていたけど、意外と様子を見ながらきた。相手が10人になってからのチームマネジメントはしっかりできていた。やり方が変わることなくやれたことは大きい」
「シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトル取ることを目指してやってきて、Jリーグはこうなっちゃったけど、うまくナビスコカップが取れた。東北の方だけじゃなくて、鹿島のファンの中にも避難されている方もいるし。そういう人たちに勇気を与えられたと思う。今年は別な意味でサポーターへの気持ちが一番強かった。今年はなかなか難しいシーズンにしてしまった分、(ナビスコで優勝できたことで)多少は恩返しができたと思う。ただ、1つ取れて終わるんじゃなくて、天皇杯も取って、ACLを目指していきたい」
「(15個目のタイトル獲得について)うれしいし、今年は特にサポーターのためという意識が強い。みんなそういう意識を持っていた。勝てて本当に良かったと思う」
主将の小笠原満男「みんなで勝ち取ったタイトル」/試合後コメント
2011年10月29日 20:10
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした鹿島のMF小笠原満男は、史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得を喜んだ。
「タイトルは何回取ってもやっぱりうれしい。でも、1つじゃ物足りない。リーグ戦は厳しくなったけど、天皇杯も取りたい。相手が10人になって引かれちゃったので3トップにしたんだけど、逆に手詰まりになったので変化を付けていこうと話していた。回すだけになっちゃったけど、それを相手が嫌がっていたので効果があったのかなとは思う」
「自分たちも上の世代から多くを学んで、今日の勝利を勝ち得た。この伝統は切らせちゃいけない。モト(本山雅志)は、今日は出番がなかったけど、みんなに声を掛けていたりしたし、ピッチに立てば素晴らしいプレーをする。今日の勝利はみんなで勝ち取ったタイトルだと思います」
退場処分の青木剛「皆に声をかけてもらい楽になった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:21
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得に、鹿島の選手たちが喜びのコメントをしている。
後半に2枚目の警告を受け、退場処分となったDF青木剛は悔しさをにじませながらも、優勝を喜んだ。
「(退場になったシーンは)手は使っていないし、僕の中では完璧な対応だった。相手が1人退場になっていたので、帳尻を合わされることも考慮してプレーしていた」
「ロッカーに戻りながら気持ちがモヤモヤしていたけど、みんなに「あれはない」って言ってもらえて、ちょっと楽になった。ピッチから出る時に(小笠原)満男さんが「大丈夫」って言ってくれて、(中田)浩二さんからは「絶対に勝つから」と声を掛けてもらえた。勝てて良かったです」
試合途中からセンターバックを任されたDF新井場徹も、勝因を語っている。
「(センターバックに入ったのは)やるヤツがいなかったから、消去法ですよ。背の順です(笑)。ポジションどうこうよりも試合に勝つことだけを考えてました。焦らずにやれば結果が付いてくると信じていたし、僕たちは場数をこなしてきた。経験の差が出たのかもしれない。ただ、ナビスコで勝ったからと言って リーグ戦のふがいなさが払拭できたわけじゃない。天皇杯で勝ち進んで元日までサッカーをしなきゃいけないし、来年につなげるためにリーグ戦の順位を少しでも上げたい」
「優勝の喜びは今日で終わり。目の前の1試合に全力を尽くして、取れるタイトルを全部取るのがアントラーズのやり方。そういう意味では今日の勝利にタイトルがついてきたのは良かったと思う」
興梠慎三「延長に入ってチャンスが来ると思った」/試合後コメント
2011年10月29日 19:48
決勝のアシストを決め、優勝に貢献した興梠
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
延長前半の大迫勇也の決勝ゴールをアシストした鹿島の興梠慎三が、試合後に優勝の喜びを語った。
「チームが勝ったことがすごく大きいけど、レッズも最後のところで踏ん張っていて、なかなかシュートを打たせてくれなかった。でも延長に入って、軽く足が止まるところで1本のチャンスが来ると思っていた。そこをサコ(大迫)がきっちり決めてくれた」
「見た感じは相手に取られることはないなと。まあ、僕らが90分で点を取れれば、本当は良かったんだけど。(最後は足がつっていたのか?)もう気力でやっていました(苦笑)。でも、今のアントラーズの状態で、ここで勝ったのは大きいです」
柴崎岳「初タイトルはうれしい。金メダルは本当に重たい」/試合後コメント
2011年10月29日 18:21
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
フル出場を果たし、途中からはサイドバックでもプレーした鹿島MFの柴崎岳が、優勝の喜びをコメントしている。
「優勝は初めてなのでうれしい。どういった形であれ優勝できた。チーム全員でもぎ取ったものだと思いますし、個人じゃなくてチームで勝ててよかった」
「(表彰式は笑顔だったが)サポーターの皆さんが喜んでくれているのが見えたし、あの場で笑顔じゃない人はいなかった。優勝カップを見て優勝したんだなと感じた。あとは金メダルをかけられて、本当に重たかった」
「緊張はなかった。いつもどおり自信を持って自分のプレーをしたいという意思は持っていたし、チーム全員がそういう気持ちでやっていた。(途中からサイドバックとしてプレーしたが)10対10の中でバランスを崩さずにサイドバックというポジションから攻撃参加できるように、センターバックとうまく話しながら、行くときと行かないときをはっきりさせようと。攻撃でもいい形が作れたし、守備も相手の攻撃を遅らせられた。(クロスバー直撃のシュートは)取れていればもっと楽になったと思うので、その辺りを詰めていきたい。どのポジションで出ても高いレベルでやるというのが鹿島というチームだと思うので」
「(中田)浩二さんや新井場(徹)さんや(小笠原)満男さんもそうですけど、声を切らさずにやっていた。そういった部分を学びながら吸収していきたい。自分にはまだまだそういう力がないと思うので」
「ひとつタイトルを取れたということはうれしい。でもまだまだ上があるし、取れるタイトルがある。感動というか、うれしい気持ちには少しだけ浸って、天皇杯やリーグが残っているので気を引き締めてやっていきたい」
決勝弾の大迫「今日は勝つことだけを考えていた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 18:41
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。決勝ゴールを決めて鹿島を勝利に導き、MVPを獲得した大迫勇也は、試合後に喜びを語っている。
「(浦和に対する狙いは?)思ったより相手が引いてきたので、僕らはあまりスペースがなかったですけど、その中でも押し込んでいる時間が長くてチャンスがあったので、もうちょっと良い時間帯に点が取れればなぁと思いましたね」
「(ゴールシーンを振り返って)いいボールが来たので本当に当てるだけでした。本当にみんなで取ったゴールなので。みんなに感謝したいです」
「(点を取った後はどんなことを考えたか?)あと残り15分だったので、あまり守りに入り過ぎるなという感じでしたね」
「(相手が10人になってからは?)あれだけ引かれたら苦しかったですけど、でも今日は勝つことだけを考えていたので」
「(MVP取ったことで)みんなからは『おごれよ!』って言われました」
「(これで自信になる?)そうですね、ただ今日はもっとできると思いましたし、しっかり調整してもっと頑張りたいです」
小笠原満男「最後までアントラーズらしい戦いができた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:13
29日にナビスコカップ決勝が行われ、鹿島が延長戦の末に1−0で浦和を下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。
キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした小笠原満男は、最後までアントラーズらしい戦いができたとコメントしている。
「今年はいろいろなことがあって、ACLも負けてしまったし、Jリーグもなかなか良い結果を出せなかったので、ナビスコを獲れてうれしい」
「チーム一丸となって、最後まで諦めずに良い形でゴールを奪えた。アントラーズらしい戦いができた」
「震災もあり、いろいろなことがあった人もいると思うが、僕らを応援してくれた人々に感謝したい。天皇杯も勝ちたいと思う」
決勝アシストの興梠「浦和の気迫はすごかった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:11
29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。
決勝点をアシストした鹿島の興梠慎三は、試合後のインタビューで以下のように語った。
「90分間で決着をつけたかったけど、浦和の一人ひとりの気迫がすごくて、なかなかシュートチャンスを作ることができなかったです」
「延長ではチャンスが来ると思っていたし、最後はサコ(大迫勇也)がきっちり決めてくれました。(得点後は)大迫のところに行こうと思ったんですけど、疲れすぎてその場でガッツポーズになってしまいました」
「Jリーグでは優勝できないので、天皇杯で優勝して、2つタイトルを獲りたいです」
決勝点でMVP獲得の大迫「触るだけのボールだった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 15:59
29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。
決勝点を挙げ、MVPを獲得した鹿島の大迫勇也は、試合後のインタビューで以下のように語った。
「本当に優勝できてうれしいです。(興梠)慎三さんから触るだけのボールが来たんで、本当にもう決めるだけだったので感謝したいです」
「満員の中でプレーできて嬉しかったです。ありがとうございました。また天皇杯もあるので、天皇杯も絶対優勝したいので応援宜しくお願いします」
鹿島・オリヴェイラ監督「選手たちが規律や規則を守り続けた結果」/試合後会見
2011年10月29日 17:40
29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。
鹿島を優勝に導いたオズワルド・オリヴェイラ監督は、試合後の会見で喜びを語っている。
「まず、選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズンの中で起きていて、自分たちが期待している結果にならない中でもタイトルを手にすることができたということは、選手たちが規律や規則を守り、取り組み続けたということ。タイトルという形になり良かったと思う」
「2つ目には浦和の監督、選手を称えたい。特に堀(孝史)監督は就任間もない時期に決勝を戦った。この数日間で立て直したということは、将来伸びていく監督だと思う」
「本当に決勝にたどり着くための道のりは厳しかった。(準々決勝、準決勝に続き)今日も120分の戦いになったが、横浜FM戦、名古屋戦と同様、相手に主導権を握らせなかった。しかし、自分たちがチャンスを決められずに苦しい試合展開にしてしまっただが、最後にチームの力を示すことができた。これはJリーグ側に提案したいんですが、リーグを120分の戦いにしてくれないかな(笑)。今季は90分の中で主導権を握りながら引き分けてしまう試合が多い。しかし120分の中では決着がつけられることが分かったので、来季からはそうしてほしい(笑)」
「(3試合とも延長で決勝点を挙げているが)Jリーグで優勝する可能性は、横浜FM戦の前から厳しくなっていた。しかし、我々はタイトルを取らなければいけないし、義務があった。そういったところで、ナビスコカップに焦点を合わせるというところから始まった。3試合は片手で表現できる数字だが、厳しい相手ばかりだった。その対戦相手を見ても、この大会に集中するしかなかった。選手たちから『(この状況を)受け入れて、やろう』という気持ちを感じたし、納得してもらってやっていた」
「(退場者を出したことについて)一人退場になったり、一人多くなるということはサッカーの試合において起こりえることなので、いろいろな準備をしている。あとは規律と規則。選手たちに言っているのは、『言われたことだけをやる選手になるな』ということ。柔軟にやってほしいと思っているし、今日も本職でないポジションを複数の選手がやっていた。柔軟な対応力を身につけてほしいし、自分たちで決断していいと言っている」
「(東日本大震災の影響は)僕だけではなくて日本国民が忘れられないことだった。常に考えながら取り組むようにしてきたし、選手たちの心情も汲み取っていた。いろいろな影響が日本全土にあったと思う。しかし、その苦しみがありながら、被災された方々は前へ向いていかなければならないという姿勢を持っていた。我々も持っていなくてはいけない気持ちではないかと思っていた。良い形で成果を出すことができたということはうれしく思う。自分が取れていなかったタイトルでもあるので。ただ、震災発生直後に影響があったのは確かだが、シーズンは長いので、それが今の自分たちの順位に現れているとは思わない。実力を持っているものがリーグを制覇すると思う」
「(チャンスを作りながらも得点が奪えなかったが)チャンスの数、質、ゴールとの比率が見合っていない。私自身も一番心配している。選手とも個人で話をしていろいろなメニューを組み、選手もまじめに取り組んでいるし、一生懸命得点を取ろうと心がけている。5年目で一番安定して試合をコントロールできている。今季に関して言えば、前期の川崎戦の前半と、ホームのG大阪戦の最後の15分、そしてFCソウル戦は自分たちのやりたいことができなかった。しかし、選手たちが頑張っていないわけではないし、集中力や注意力が足りないわけではない。今は優勝争いに絡んでいないが、いくつかゴールが決められていれば優勝争いができていたのではないかと思う」
(会見終了が宣言された後に話し出し)
「長くなってしまいすみません。皆さんにも感謝したい。120分というのは冗談と受け止めていただければと思います(笑)。優勝したチームのユーモアです。皆さんのご理解と協力があってこそだと思っています。ありがとうございました(深々と一礼)」
本当におめでとう。