ユース杯 セレッソ大阪ユース戦レポート
【2011 Jユースカップ準々決勝:清水vs京都/鹿島vsC大阪】レポート:清水とC大阪が準決勝に駒を進める!(11.11.28)
■2011 Jユースカップ 決勝トーナメント 準々決勝
11月27日(日)
鹿島 2-6 C大阪/金鳥スタ
得点者:15'風間健治(C大阪)、19'宮内龍汰(鹿島)、34'斉藤駿介(鹿島)、38'南野拓実(C大阪)、45'+3南野拓実(C大阪)、53'風間健治(C大阪)、65'南野拓実(C大阪)、78'丸岡満(C大阪)
●「受験」でベストメンバーが組めなかった両チーム!“仲間のために!穴をみんなで埋めよう!”と一致団結して戦ったセレッソ大阪がゴールラッシュで勝利。
「言い訳になるがベストメンバーを組めなかった。DFのところで中心となる選手が遠征に帯同できなかった」と、曇った表情で試合後の鹿島アントラーズユース・キッカ監督。一方「キャプテンの小池(佑平)は大切な受験です。小池がいなくても、うちは誰が出ても大丈夫な練習をしています。それに同級生の風間(健治)が決めてくれましたよ」と振り返ったのはセレッソ大阪U−18・大熊裕司監督。理由は同じで、この時期ならでは3年生が直面している大学受験の壁であった。
高校3年生を中心にメンバー構成されている鹿島に対し、C大阪は2年生が中心のチーム。この日エースストライカーで現在Jユースカップ得点王の2年生FW南野と2トップを組んだのは、久しぶりのスタメンとなった3年生FW風間健治だった。大熊監督は「彼はフィジカル能力が高いので、そればかり出したプレーに走りがちだったが、最近11人の中の1人としてのプレーができるようになっている」という起用に、いきなり応える。トップチームにも負けず劣らずの小気味よいパス回しから、チャンスを作る。そうかと思えばサイドから精度の良いクロスが入る。15分右サイドバックの小暮大器から縦にフィードのボールを風間に出す。トラップを相手に渡してしまう形になるが、うまく対応できなかった鹿島DFからこぼれたボールが再び風間のもとに渡る。そしてGKとの1対1を冷静に流し込んで先制点を奪う。しかし鹿島の右サイドバック谷川貴也が接触で負傷しDF飛田啓介に代わり、流れが鹿島に傾く。19分MF橋本龍馬、MF西室隆規とつないでクロスをFW宮内龍汰がしっかりと決め同点に追いつくと、
34分流れの良くなった鹿島に得意のCKのチャンスが到来する。交代で投入された飛田のボールに、ピンポイントでMF斉藤駿介が合わせて、鹿島が逆転に成功する。
ここで奮起したのが、C大阪のエース南野だ。「今までチームを引っ張ってくれていたキャプテンがいなかったので、その分一つになって勝って次の試合につなげたいと思ってプレーした」ことが、得点に結びつく。38分、ボランチ・MF秋山大地のスルーパスに反応したMF西村洋亮がエリア内に入りDFをひきつけ、1ドリブルはさんで南野へ送る。このボールを南野がしっかり押し込んで再び同点に。さらには前半終了間際45+3分、風間のシュートがポストから跳ね返り、それを長い距離を走って詰めていた南野がしっかり決め、スコアを2−3にして折り返す。
後半、鹿島は守備の修正でセンターバックを入れ替えるも穴は埋まらず、53分風間がこの日2点目、65分には南野がハットトリックとなるゴールを決め2−5にする。もう攻撃するしかない鹿島は交代のカードを同時に2枚切るなど策を講じるが実らずじまい。逆に勢い付いたC大阪がMF西村拓馬を入れるとそこを起点に1年生のMF丸岡満が6点目を決め、鹿島の気持ちを落胆させてしまう。そして個性があって将来有望な1年生のFW大津耀誠、FW平田翔、FW魚里直哉、DF岡田武瑠を次々に投入すると、得点には至らなかったものの相手の嫌がるプレーでかき回し、決定的なチャンスをつくって次のステージへの切符を手に入れた。
1年生で6点目を決めた丸岡も声を弾ませ「今日はキャプテン不在をみんなが頑張るっていう気持ちで戦えた。決勝のゴールは狙っていました。チームでは先輩後輩はありますが、ピッチに入れば学年は関係ないというのがセレッソ。任された仕事を試合でどれだけ出せるかが大切なんです」ときっぱり言ってのけた。
これでベスト4入り。単独でJユースカップの得点ランキングトップをひた走る南野は「ゴール後にはいつも応援してくださるサポーターの皆さんとゴールの喜びを分かち合いたくって、走っていきました。得点王は狙っています。自分はFWとしてゴールをすることでチームを救う役割を持っています。得点王になるっていうことにこだわって、優勝をここホーム金鳥スタジアムでするんだって思って次も戦います」
試合終了後、チームの輪の中に、チームの動向を心配して駆けつけた受験を終えた小池キャプテンの姿が。仲間を思う気持ちが勝利のカギとなった試合だった。
以上
2011.11.27 Reported by 和田りつ子
ユース世代としては数々のアクシデントがつきまとう。
受験しかり、負傷しかり。
鹿島ユースとしては悔しい結果も、冷静に受け止め、自らの糧として欲しい。
若き戦士の成長に期待である。
■2011 Jユースカップ 決勝トーナメント 準々決勝
11月27日(日)
鹿島 2-6 C大阪/金鳥スタ
得点者:15'風間健治(C大阪)、19'宮内龍汰(鹿島)、34'斉藤駿介(鹿島)、38'南野拓実(C大阪)、45'+3南野拓実(C大阪)、53'風間健治(C大阪)、65'南野拓実(C大阪)、78'丸岡満(C大阪)
●「受験」でベストメンバーが組めなかった両チーム!“仲間のために!穴をみんなで埋めよう!”と一致団結して戦ったセレッソ大阪がゴールラッシュで勝利。
「言い訳になるがベストメンバーを組めなかった。DFのところで中心となる選手が遠征に帯同できなかった」と、曇った表情で試合後の鹿島アントラーズユース・キッカ監督。一方「キャプテンの小池(佑平)は大切な受験です。小池がいなくても、うちは誰が出ても大丈夫な練習をしています。それに同級生の風間(健治)が決めてくれましたよ」と振り返ったのはセレッソ大阪U−18・大熊裕司監督。理由は同じで、この時期ならでは3年生が直面している大学受験の壁であった。
高校3年生を中心にメンバー構成されている鹿島に対し、C大阪は2年生が中心のチーム。この日エースストライカーで現在Jユースカップ得点王の2年生FW南野と2トップを組んだのは、久しぶりのスタメンとなった3年生FW風間健治だった。大熊監督は「彼はフィジカル能力が高いので、そればかり出したプレーに走りがちだったが、最近11人の中の1人としてのプレーができるようになっている」という起用に、いきなり応える。トップチームにも負けず劣らずの小気味よいパス回しから、チャンスを作る。そうかと思えばサイドから精度の良いクロスが入る。15分右サイドバックの小暮大器から縦にフィードのボールを風間に出す。トラップを相手に渡してしまう形になるが、うまく対応できなかった鹿島DFからこぼれたボールが再び風間のもとに渡る。そしてGKとの1対1を冷静に流し込んで先制点を奪う。しかし鹿島の右サイドバック谷川貴也が接触で負傷しDF飛田啓介に代わり、流れが鹿島に傾く。19分MF橋本龍馬、MF西室隆規とつないでクロスをFW宮内龍汰がしっかりと決め同点に追いつくと、
34分流れの良くなった鹿島に得意のCKのチャンスが到来する。交代で投入された飛田のボールに、ピンポイントでMF斉藤駿介が合わせて、鹿島が逆転に成功する。
ここで奮起したのが、C大阪のエース南野だ。「今までチームを引っ張ってくれていたキャプテンがいなかったので、その分一つになって勝って次の試合につなげたいと思ってプレーした」ことが、得点に結びつく。38分、ボランチ・MF秋山大地のスルーパスに反応したMF西村洋亮がエリア内に入りDFをひきつけ、1ドリブルはさんで南野へ送る。このボールを南野がしっかり押し込んで再び同点に。さらには前半終了間際45+3分、風間のシュートがポストから跳ね返り、それを長い距離を走って詰めていた南野がしっかり決め、スコアを2−3にして折り返す。
後半、鹿島は守備の修正でセンターバックを入れ替えるも穴は埋まらず、53分風間がこの日2点目、65分には南野がハットトリックとなるゴールを決め2−5にする。もう攻撃するしかない鹿島は交代のカードを同時に2枚切るなど策を講じるが実らずじまい。逆に勢い付いたC大阪がMF西村拓馬を入れるとそこを起点に1年生のMF丸岡満が6点目を決め、鹿島の気持ちを落胆させてしまう。そして個性があって将来有望な1年生のFW大津耀誠、FW平田翔、FW魚里直哉、DF岡田武瑠を次々に投入すると、得点には至らなかったものの相手の嫌がるプレーでかき回し、決定的なチャンスをつくって次のステージへの切符を手に入れた。
1年生で6点目を決めた丸岡も声を弾ませ「今日はキャプテン不在をみんなが頑張るっていう気持ちで戦えた。決勝のゴールは狙っていました。チームでは先輩後輩はありますが、ピッチに入れば学年は関係ないというのがセレッソ。任された仕事を試合でどれだけ出せるかが大切なんです」ときっぱり言ってのけた。
これでベスト4入り。単独でJユースカップの得点ランキングトップをひた走る南野は「ゴール後にはいつも応援してくださるサポーターの皆さんとゴールの喜びを分かち合いたくって、走っていきました。得点王は狙っています。自分はFWとしてゴールをすることでチームを救う役割を持っています。得点王になるっていうことにこだわって、優勝をここホーム金鳥スタジアムでするんだって思って次も戦います」
試合終了後、チームの輪の中に、チームの動向を心配して駆けつけた受験を終えた小池キャプテンの姿が。仲間を思う気持ちが勝利のカギとなった試合だった。
以上
2011.11.27 Reported by 和田りつ子
ユース世代としては数々のアクシデントがつきまとう。
受験しかり、負傷しかり。
鹿島ユースとしては悔しい結果も、冷静に受け止め、自らの糧として欲しい。
若き戦士の成長に期待である。