剣聖オリヴェイラ
鹿島オリベイラ監督武士道注入
剣道の練習を熱心に見つめる鹿島オリベイラ監督
鹿島オズワルド・オリベイラ監督(56)にサムライ魂が宿った。14日、クラブがJリーグ百年構想の一環として地元に開設した剣道教室の開校式に出席。知性派で知られる指揮官が少年剣士よりも目を輝かせた。あいさつ後も予定時間をオーバーして練習を見学。乱取り前の黙想もキョロキョロ見渡して、周りに倣った。外国人が苦手な正座を組み、頭も下げた。
実は母国ブラジルで大学時代に約3年間、柔道を習い、日本古来の武道には興味があった。「武道は個人で1人で戦わないといけない。精神の集中が重要になる。サッカーも11人で戦うが、1人1人が集中すれば質の高いものを見せることができる」。異なる競技でも相通ずるものはある−。極真空手の元世界王者フランシスコ・フィリオの弟子だった高井通訳を介し、報道陣に熱く語りかけた。
もともと鹿島と武道は縁が深い。鹿嶋市は「剣聖」として名高い塚原ト伝の生誕の地。今回、Jクラブとして初めて武道の普及に立ち上がったのは自然の流れだった。
翌日午前9時からの練習を控えていたが、練習が終わった午後9時まで道場を離れなかった。「(16日広島戦は)気持ちで勝利を手にする!」。「面!胴!こて!」の声がこだました道場でオリベイラ監督が武士道精神を再確認した。【広重竜太郎】[2007年6月15日8時42分 紙面から]
堂に入った剣士姿。
流石はモデル経験を有する監督である。
柔道を習っていたとは驚きであった。
ブラジリアン柔術との間違いではないのか。
いささか疑問ではあるが、日本とのそして鹿島との縁深さを感じずにはいられない。
「剣聖」として鹿島を率いるべきである。