水戸・隆行、絶対的存在
2013シーズン戦力補強診断J2編 〜水戸ホーリーホック〜
フットボールチャンネルでは開幕に向けて、J2各クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、即戦力の補強をピンポイントで成功させた、水戸ホーリーホックを占う。
2013年02月27日
text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka
順調にステップアップ中 柱谷体制3年目の集大成
昨季の水戸は柱谷体制2年目とあって、徐々に守備意識がチームに浸透してきた。その守備をベースに上位相手にも一歩も引けをとらない戦いを見せており、一昨季17位から昨季は13位と順調にステップアップしていることも覗える。
そのチームからFW岡本、中盤の軸として活躍したロメロ・フランク、右サイドバックの市川らが退団したことは大きな痛手だが、難波、小暮、冨田、近藤など抜けた穴を埋める戦力を獲得できたことは大きい。鈴木隆や橋本、小澤ら、昨季の主力の多くが残留していることも事実であり、ベースそのものはまったく揺らいではいない。
昇格を争うチームとの比較となると選手層の薄さは否めないが、それも小暮や山村といった若手の成長で補いたいところだ。今季は柱谷体制3年目の集大成として昇格プレーオフ出場権を得られる6位以内を狙う。
2013シーズン 戦力の入れ替え
IN OUT
冨田大介〔完全移籍/甲府〕 代健司〔完全移籍/愛媛〕
近藤岳登〔完全移籍/神戸〕 岡本達也〔完全移籍/鳥取〕
難波宏明〔期限付き移籍/横浜FC〕 坂井洋平〔完全移籍/草津〕
小暮郁哉〔期限付き移籍/新潟〕 ロメロフランク〔完全移籍/山形〕
新里亮〔新加入/中京大学〕 村田翔〔完全移籍/浦安SC〕
山村佑樹〔新加入/明治大学〕 市川大祐〔完全移籍/藤枝MYFC〕
岡田明久〔新加入/鹿島アントラーズユース〕 岡田佑樹〔完全移籍/藤枝MYFC〕
二瓶翼〔新加入/FC東京U-18〕 星原健太〔期限付き移籍期間満了/G大阪〕
- 吉本一謙〔期限付き移籍期間満了/FC東京〕
- 吉原宏太〔引退〕
- 小野博信〔引退〕
- ファンジュンヒュン〔未定〕
- 金久保彩〔未定〕


水戸ホーリーホック・2013シーズン 予想フォーメーション
昨季8ゴールを挙げた岡本は鳥取に、中盤の要として機能したロメロ・フランクは山形に、元日本代表の右サイドバック市川は地元の藤枝MYFCへの移籍した。
だが、その穴をピンポイントで埋める補強に成功。前線には横浜FCからスピードとアグレッシブさが売りの難波、各年代で代表に選出されてきた司令塔タイプの小暮、明るいキャラクターながらピッチ上ではファイターとなる近藤を右サイドバックに迎え入れた。
センターバックに甲府から冨田が加入している点も見逃せない。鹿島とのTMでは、橋本のボランチ起用を試みて、一定の成果を出している。過去2年でできたベースにマッチする即戦力の獲得に成功したといえる。


絶対的な存在、鈴木隆行【写真:松岡健三郎】
流出したポジションには穴を埋めるべく即戦力が加わっており、全体のチーム力はまったく落ちていないといえる。鈴木隆、橋本、小澤ら主力は残留しており、柱谷体制3年目の継続性を加味すれば、選手層はやや心もとないものの、今季は昨季以上の飛躍、そしてプレーオフ圏内を見据えた戦いも十分に可能だろう。
2月に入ってからのトレーニングマッチではJ1勢相手に拮抗した戦いができており、恒例の鹿島とのプレシーズンマッチでは9年目にして初めて2-2と引き分けた。ロメロ・フランクが抜けたボランチの組み合わせは頭の痛いところだが、橋本のボランチ起用が可能となれば、サイドアタッカーには人材を抱えるだけに、貴重なオプションとなりそうだ。
あとは望むべくはフィニッシュの強さ。今季も鈴木隆の絶対的な存在感は揺らがないと考えられるだけに、その周りで仕事をすることになる難波に掛かる期待は大きい。明治大から加入した山村も楽しみな存在だ。(※それぞれA〜Eランクで診断)
絶対的な存在と評される水戸の隆行である。
確かに先日行われたPSM水戸戦に於いても突出した個を出しておった。
茨城サッカーフェスティバル初の引き分けとなったのも、隆行の力があってこそ。
今季の水戸はかなり上位に付けるのでは無かろうか。
隆行の躍動に注目である。
フットボールチャンネルでは開幕に向けて、J2各クラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、即戦力の補強をピンポイントで成功させた、水戸ホーリーホックを占う。
2013年02月27日
text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka
順調にステップアップ中 柱谷体制3年目の集大成
昨季の水戸は柱谷体制2年目とあって、徐々に守備意識がチームに浸透してきた。その守備をベースに上位相手にも一歩も引けをとらない戦いを見せており、一昨季17位から昨季は13位と順調にステップアップしていることも覗える。
そのチームからFW岡本、中盤の軸として活躍したロメロ・フランク、右サイドバックの市川らが退団したことは大きな痛手だが、難波、小暮、冨田、近藤など抜けた穴を埋める戦力を獲得できたことは大きい。鈴木隆や橋本、小澤ら、昨季の主力の多くが残留していることも事実であり、ベースそのものはまったく揺らいではいない。
昇格を争うチームとの比較となると選手層の薄さは否めないが、それも小暮や山村といった若手の成長で補いたいところだ。今季は柱谷体制3年目の集大成として昇格プレーオフ出場権を得られる6位以内を狙う。
2013シーズン 戦力の入れ替え
IN OUT
冨田大介〔完全移籍/甲府〕 代健司〔完全移籍/愛媛〕
近藤岳登〔完全移籍/神戸〕 岡本達也〔完全移籍/鳥取〕
難波宏明〔期限付き移籍/横浜FC〕 坂井洋平〔完全移籍/草津〕
小暮郁哉〔期限付き移籍/新潟〕 ロメロフランク〔完全移籍/山形〕
新里亮〔新加入/中京大学〕 村田翔〔完全移籍/浦安SC〕
山村佑樹〔新加入/明治大学〕 市川大祐〔完全移籍/藤枝MYFC〕
岡田明久〔新加入/鹿島アントラーズユース〕 岡田佑樹〔完全移籍/藤枝MYFC〕
二瓶翼〔新加入/FC東京U-18〕 星原健太〔期限付き移籍期間満了/G大阪〕
- 吉本一謙〔期限付き移籍期間満了/FC東京〕
- 吉原宏太〔引退〕
- 小野博信〔引退〕
- ファンジュンヒュン〔未定〕
- 金久保彩〔未定〕


水戸ホーリーホック・2013シーズン 予想フォーメーション
昨季8ゴールを挙げた岡本は鳥取に、中盤の要として機能したロメロ・フランクは山形に、元日本代表の右サイドバック市川は地元の藤枝MYFCへの移籍した。
だが、その穴をピンポイントで埋める補強に成功。前線には横浜FCからスピードとアグレッシブさが売りの難波、各年代で代表に選出されてきた司令塔タイプの小暮、明るいキャラクターながらピッチ上ではファイターとなる近藤を右サイドバックに迎え入れた。
センターバックに甲府から冨田が加入している点も見逃せない。鹿島とのTMでは、橋本のボランチ起用を試みて、一定の成果を出している。過去2年でできたベースにマッチする即戦力の獲得に成功したといえる。


絶対的な存在、鈴木隆行【写真:松岡健三郎】
流出したポジションには穴を埋めるべく即戦力が加わっており、全体のチーム力はまったく落ちていないといえる。鈴木隆、橋本、小澤ら主力は残留しており、柱谷体制3年目の継続性を加味すれば、選手層はやや心もとないものの、今季は昨季以上の飛躍、そしてプレーオフ圏内を見据えた戦いも十分に可能だろう。
2月に入ってからのトレーニングマッチではJ1勢相手に拮抗した戦いができており、恒例の鹿島とのプレシーズンマッチでは9年目にして初めて2-2と引き分けた。ロメロ・フランクが抜けたボランチの組み合わせは頭の痛いところだが、橋本のボランチ起用が可能となれば、サイドアタッカーには人材を抱えるだけに、貴重なオプションとなりそうだ。
あとは望むべくはフィニッシュの強さ。今季も鈴木隆の絶対的な存在感は揺らがないと考えられるだけに、その周りで仕事をすることになる難波に掛かる期待は大きい。明治大から加入した山村も楽しみな存在だ。(※それぞれA〜Eランクで診断)
絶対的な存在と評される水戸の隆行である。
確かに先日行われたPSM水戸戦に於いても突出した個を出しておった。
茨城サッカーフェスティバル初の引き分けとなったのも、隆行の力があってこそ。
今季の水戸はかなり上位に付けるのでは無かろうか。
隆行の躍動に注目である。