日本代表・大迫勇也、鹿島で培った力
ザック日本3−2オーストラリア/詳細

日本対オーストラリア 後半、ゴールを決める大迫勇也(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
大迫2発「素直にうれしい」/東アジア杯

日本対オーストラリア 試合終了後、サポーターの声援に応える大迫(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が2発で今大会初白星をもたらした。1点リードで迎えた後半11分にFW豊田陽平(28=鳥栖)のパスを受け、ゴール前にドリブルで仕掛け右足で決めた。
代表2戦目にして初ゴール。しかし直後、立て続けに失点を許し同点に追いつかれた。それでも同34分に再び豊田のパスを受け、右45度の位置から右足で決勝点。2ゴールでチームは初勝利を収めた。
大迫は「代表は責任があるし、期待もある。その中で結果を残せて素直にうれしい」と手応えと自信をつかんだ。チームはこれで首位に浮上し、28日の最終戦は日韓戦。「反省はあるが前向きな仕事ができた。次勝てば優勝が決まる」と次戦を見据えた。
[2013年7月25日22時29分]
大迫2発!初ゴール&V弾/東アジア杯

後半11分、右足を振り切り、ゴールネットを揺らした大迫(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が、抜群の決定力を見せつけた! オーストラリア戦で、勝ち越し点を含む2ゴールと大活躍した。21日の中国戦に続き、デビュー2戦目での初先発。勝利に貢献し、ザックジャパン生き残りへ猛アピールを見せた。
電光石火の勝ち越し弾だった。2−2と同点にされた直後の後半34分。チーム2点目を決めていた大迫が、再びゴールを奪った。中央のFW工藤が右に開いたFW豊田へパス。大迫は豊田の後ろから走り込んでボールを受けると、右足で地面をはう低いシュートをゴール左へ突き刺した。
流れがオーストラリアへ傾きかけていた場面での値千金の一撃。終盤にドローに持ち込まれた21日の中国戦の二の舞いは演じなかった。大迫は「あそこで点が取れて、チームとしても大きかった。豊田さんと良い関係でゴールに向かうことができました」と喜んだ。
本来、1トップが得意。豊田とはポジションがかぶるため、併用は難しいところだった。だが13日の柏−鹿島戦(国立)を観戦したザッケローニ監督には確信があった。ダビと2トップを組みながら、時に下がってボールを受ける様子を見て「大迫は裏へ抜けるより(低い位置に下がって)パスを受ける方が得意。セカンドトップでもいける」。豊田を1トップに、大迫を少し下げて配置する形を機能させた。
挫折を乗り越えたところに輝く瞬間が待っていた。ロンドン五輪へ向けた関塚ジャパンではアジア予選のレギュラー。当然、本大会でも主力として活躍が期待されていた。ところがまさかの最終メンバー落選。その後は、五輪について聞かれても「それはもういいでしょ」と口を閉ざす。
だが、そんな悪夢をA代表での活躍で払拭(ふっしょく)することを原動力に、この日を信じてやってきた。試合前には「ベンチに座るのはイヤ。やってやろうという感じだった」と言う。挫折を糧に一皮むけた期待のストライカー。ザックジャパンに、また新たなスター候補が誕生した。【千葉修宏】
[2013年7月26日7時24分 紙面から]
大迫2ゴール!日本、東アジア杯初Vへ首位浮上

後半、勝ち越しのゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)日本代表(FIFAランク37位)が、豪州代表(同40位)を3−2で下し今大会初勝利。1勝1分けの勝ち点4で首位に浮上し、東アジア杯初優勝をかけて28日の韓国戦に臨む。
ザックジャパンは第1戦の中国戦からスタメンを総入れ替え。前半26分、斎藤が代表初ゴール。後半には大迫も代表初ゴールを決めて2点をリードした。しかし、守備の乱れから続けざまに失点。同点に追いつかれたが、直後に大迫がこの日2点目となるゴールを決めて勝ち越した。

サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
大迫
「流れの悪い時間帯に決めることができて、盛り返すことができた。チームとしても大きな勝利」

後半、代表初ゴールを決めた大迫=華城競技場(撮影・川口良介)

後半、ゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)
大迫、点取り屋らしい2得点「恩返しのために」

サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)初先発の大迫がストライカーらしい2ゴールで、代表定着をアピールした。後半11分、豊田から出されたパスを右足の外側でトラップ。シュート前に体を開いて右へ蹴るように見せかけ、鋭く体勢を変えて左隅へ蹴り込んだ。2点目は同点とされた直後の好機を、抜け目なく決めた。
鹿島の同僚、柴崎が大会直前に体調を崩して離脱した。歴代の日本代表に多くの選手を送り込んだ鹿島から今回はただ一人の参加となった。「ここにいるのは鹿島のチームメートらがあってのこと。恩返しのためにも何かしら結果を残して帰りたい」との思いで2度、ネットを揺らした。(共同)

後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)

後半、ゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・川口良介)

後半、大迫のゴールで日本が2点目=華城競技場(撮影・山田喜貴)

前半、攻め上がる大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)

後半、ゴールを決めた大迫(手前)を祝福する豊田=華城競技場 (撮影・川口良介)
大迫2発!若きザック日本が豪州撃破

大迫(左)は後半11分、A代表初ゴールとなるチーム2点目を流し込んだ (撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)男子の日本(FIFAランク37位)は豪州(同40位)に3−2で競り勝ち、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。28日の最終戦で韓国に勝てば初優勝が決まる。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、初先発のMF大迫勇也(23)=鹿島=が決勝点を含む2発を決めた。
重い空気を一掃した。2点リードを追いつかれた直後の後半34分、MF大迫が右足を一閃。この日2ゴール目の決勝弾をたたき込むと、拳を握りしめながら飛び上がった。
「やっていて楽しかった。本当は前(1トップ)でやりたいけど割り切りました。流れの中で決められたし、これを続けていきたい」
試合前のザッケローニ監督の指示は「2トップに入れ。状況によって下がれ」。指揮官が視察するなか、所属する鹿島の柏戦(13日)で見せた前線に陣取るFWダビとの関係性の再現を期待された形だ。
大迫は自身のこだわりを胸にしまい、トップの位置をFW豊田に譲って、少し下がった「セカンドトップ」に入った。そして、どちらも豊田のパスを受け、後半11分のチーム2点目と決勝点を挙げた。代表で生き残るために必要な適応力の高さを見せつけた。
指揮官は初戦の中国戦から、先発11人すべてを替える思い切った策に出た。テストの色合いが濃く、自らの存在価値をアピールするチャンスだった。「やってやろうと思っていた」という大迫は、ゴールという形で一発回答だ。
「もっと取れたし、もっとやらないと」と、もちろん簡単に満足はしない。昨年のロンドン五輪メンバーからまさかの落選を経験した。「あのことは忘れた」と悔しさを押し隠した大迫が1年後、ザックジャパンの救世主に躍り出た。 (林健太郎)

後半、勝ち越しゴールを決めて豊田と抱き合う大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)

後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)
(紙面から)
柿谷&工藤に負けられん!!貪欲さ出た大迫が2発
東アジア杯 日本3―2オーストラリア (7月25日 華城)

<日本・オーストラリア>後半11分、ゴールを決めた大迫
Photo By スポニチ
国際Aマッチ初先発の大迫がA代表初ゴールを含む2得点と活躍した。1―0の後半11分に右足でネットを揺らすと、2―2の後半34分には相手DFの股を抜く右足シュートで加点。「ベンチに座るためにきたわけじゃない。やってやろうと思っていた」。途中出場でデビューした21日の中国戦でシュート0本に終わった悔しさをぶつけた。
「全員を見るために豊田と組ませる必要があった」というザッケローニ監督の判断でトップ下で先発。それでも「1トップでやりたかったけど割り切った。豊田さんといい関係ができた」と与えられた役割の中で能力を発揮した。
昨季まで鹿島を率いた元ブラジル代表ジョルジーニョ氏に昨年12月の退任間際に「絶対代表に入れ。ブラジルで待ってるぞ」と声を掛けられた。調子の悪い時も先発で起用し続け、鹿島のエースに成長させてくれた恩師。「本当に感謝している」とW杯本大会で再会するという目標は強いモチベーションになっている。
07年U―17W杯、12年ロンドン五輪はアジア予選で主力としてプレーしながら、本大会メンバーから落ちた。今回は逆の立場からW杯メンバー入りを狙っているが、2得点の活躍で逆転選出も現実味を帯びてきた。
[ 2013年7月26日 06:00 ]
【東アジア杯】大迫2発!斎藤1発でザック日本が首位!

後半11分、追加点を決めた大迫
(2013年7月25日22時36分 スポーツ報知)
【東アジア杯】大迫2発!1トップも任せろ“二刀流”あるぞ

後半10分、ゴールを決め喜ぶ大迫
◆男子東アジア杯2013 ▽第2戦 日本3―2オーストラリア(25日、韓国・華城競技場) オレが新戦力だ! 国際サッカー連盟のランク37位の日本は同40位のオーストラリアを3―2で下した。代表初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が後半10分、34分と代表初ゴールを含む2得点。本来の1トップでなくトップ下での起用で結果を残し二刀流での代表定着を強烈にアピールした。日本は国際Aマッチ5戦ぶりの白星。2戦を終え今大会、首位に浮上した日本は、最終戦の韓国戦(28日)で勝てば初優勝が決まる。
FW大迫の口から素直な感情が飛び出した。「今日はやってやろうという感じだった。やっていて楽しかったし、もっとプレーしたかったくらいですね」。ブラジルW杯へ生き残りをかけたオーストラリア戦。最初で最後かもしれないチャンスで2ゴールを挙げた。蒸し暑さの中でもなお、再びピッチに戻りたがるほど手応えを得ていた。

後半10分、右足でゴール
後半10分、FW豊田のパスを受け、相手GKと1対1の場面をつくった。相手GKが先に倒れた瞬間、右足で浮かせ、ゴール左に突き刺した。圧巻は、同点とされた同34分だ。右45度でボールを受けると、複数の相手DFを前に、右足を振り抜く。地をはう弾道で決勝点。「ここで取れれば相手も勢いがなくなる。いい時間帯に取れた」と笑った。
ポジションは、慣れ親しんだFWではなく経験のないトップ下だった。ザッケローニ監督がJリーグを視察したときにトップ下でも起用できると判断した。「FWでプレーしたいけど、そこは割り切って。ゴールに向かう姿勢は出せたかなと思う」。トップ下でも決定力を発揮。FWとしても相手を背負いボールを収める能力がある。柿谷、豊田と1トップでのサバイバル戦がし烈な今大会。二刀流で高い能力を示し生き残りへ一歩リードしたといえる。この適応力はMF本田圭佑らベストメンバーがそろう日本代表でも必要とされることもアピール。ザッケローニ監督は「大迫はボールを受けるよりもらいにいった方が得意。セカンドトップ的な選手だと思う。ポジションよりも仲間が前を向いたときに相手ゴールに向かって走ることが大事になる」と評価した。

後半34分、決勝ゴールを決める(共同)
幼い頃にゴール感覚を養った。鹿児島の自宅前、大迫の誕生と時期を同じくして人工芝ピッチのグラウンドが出来上がった。学校から帰宅すればすぐにボールを蹴った。鹿児島城西高3年時の高校選手権では1大会最多記録となる10ゴールを記録。争奪戦の末、鳴り物入りで鹿島入りした。給料の大部分は両親が管理する口座に振り込まれているという。「ゴールするのが自分の仕事」「鹿島で優勝すること」「代表に入ること」。全てはサッカーに集中するため。そして、自分のためだ。
ピッチに戻りたかった理由は、最後に明かした。「ミスがあったので、もっと奪えたと思う」。生粋の点取り屋が、ブラジルW杯メンバー入りへ名乗りを上げた。
◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島県加世田市(現南さつま市)生まれ。23歳。3歳からサッカーを始め、鹿児島育英館中からFWに転向。鹿児島城西高3年で準優勝し1大会個人最多得点(10点)を樹立。09年に6クラブの争奪戦の末に鹿島に入団。10年1月のイエメン戦で代表初選出。21日の中国戦で代表初出場。182センチ、73キロ。独身。
(2013年7月26日06時05分 スポーツ報知)
新星輝く!初先発・大迫2発で日本初星
2013年7月26日

後半、2点目のゴールを決めて喜ぶ大迫(共同)
「東アジア杯、日本3‐2オーストラリア」(25日、ソウル)
男子の日本は初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が2得点し、斎藤学(23)=横浜M=も代表初ゴールを奪い、オーストラリアを3‐2で下し、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、28日の最終戦で韓国に勝てば、初優勝が決まる。
またもニューヒーローが誕生した。2‐0から後半31分と34分に失点し、追いつかれた直後の34分、工藤、豊田とつないだボールを受けた大迫が的確にミドルシュートを流し込んだ。後半42分からの出場で、プレー機会がほとんどなかった中国戦のうっぷんを晴らす決勝弾だった。
初先発で勝利に大きく貢献し、「責任があるし、結果を残せてうれしい。流れが悪い時間でうちのリズムを盛り返せたかなと。その点はよかった」と振り返った。後半11分には豊田が落とし、斎藤がスルーしたボールをゴール至近距離まで持ち込んでから冷静に決めた。2得点で今後の代表定着をアピールした。
中国戦で得点した柿谷と工藤、この試合で先制点を奪った斎藤とともに攻撃陣の新顔は結果を出した。しかし、前日に居残り練習を敢行した守備陣は中国戦に続いて崩壊。2失点目は鈴木と千葉の両センターバックの甘い守備から許した。最近5試合で14失点、1試合平均2・8失点という守乱ぶり。韓国戦に勝てば初優勝が決まるものの、守備の立て直しが急務だ。
嫌な空気吹き飛ばす勝ち越し弾、2ゴールの大迫「今は素直にうれしい」
13/7/25 22:18
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

日本代表は25日、東アジア杯の第2戦でオーストラリアと対戦し、3-2で勝利した。MF齋藤学とFW大迫勇也の得点で2点をリードした日本だったが、オーストラリアに2点を返され同点に。しかし後半34分に大迫がこの日2点目を決めて競り勝った。第3戦は28日に行われ、開催国の韓国と対戦する。
2点のリードを奪いながらも、立て続けに2失点。4日前の中国戦と同じ展開。しかし、日本を救ったのはA代表初先発に燃えていた大迫だった。FW工藤壮人の縦パスをFW豊田陽平が落とす。これを受けた大迫が冷静に蹴り込み、日本に決勝点をもたらした。「流れが悪い時間にああやって決めることが出来て、リズムを盛り返すことができたかなと思う。その点は良かったです。責任もあったし、期待もあったと思う。その中で結果を出すことが出来て、今は素直にうれしく思います」。試合後は結果を残せたことに安堵の表情を見せた。
ただ試合運びとしてはまたしても課題が残った。「試合全体を通しては反省点も多いですけど、前向きな仕事は出来たかなと思います。次勝てば(優勝が)決まりなので、もう一度引き締めて頑張りたいです」。第3戦は3日後。日本のエースとなるべく、大迫が韓国撃破へと導く。
初先発で初ゴール含む2発、大迫「楽しかったし、もっとやりたい」
13/7/25 23:22
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

ピッチ内を覆う嫌なムードを一瞬で振り払った。後半34分、2-2に追いつかれてから1分も経っていなかった。一気に攻め上がった日本はFW工藤壮人(柏)の縦パスをFW豊田陽平(鳥栖)が落とし、FW大迫勇也(鹿島)がPA手前から右足を振り抜いた。
豪快なミドルシュートをゴール左隅にねじ込む。「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」。4分間で2点差を追いついたオーストラリアの勢いを食い止める大迫の一撃。3-2と突き放し、これが決勝点となった。
1-0で迎えた後半11分にもDF鈴木大輔(柏)の縦パスを豊田がワンタッチで落とし、FW齋藤学(横浜FM)がスルーしたところで大迫にボールが渡った。絶妙なトラップで前を向き、DFに寄せられながらもGKの動きを最後まで見極めた。「タメて打った。余裕があった」。落ち着いて右足を振り、記念すべき代表初ゴールとなった。
21日の中国戦(3-3)に後半43分から途中出場し、A代表デビュー。中国戦から先発全員が入れ替わり、この日が待望の初先発だった。「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」。思いの丈をピッチでぶつけ、初ゴールを含む2得点でチームを勝利に導いた。
ポジションはトップ下。「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」。バイタルエリアのスペースでボールを引き出し、パスを散らす。本来のプレースタイルではないが、柔軟に対応し、チャンスメイクに腐心した。
「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない」。不慣れなポジションでも役割をまっとうし、1トップに入った豊田とのコンビネーションも光った。何よりも2ゴールという結果が、その存在感を際立たせる。「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」。従来のトップ下のイメージを覆す新たなスタイル。オーストラリアの守備が緩かったとはいえ、大迫の見せた価値は色あせない。
「(2得点は)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい。やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」。充実感と、少しの後悔。日本代表としてプレーした90分間を終えた大迫の表情は生き生きと輝いていた。
(取材・文 西山紘平)
日本vsオーストラリア 試合後の選手コメント
13/7/26 02:54
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

日本代表は25日、韓国の華城(ファソン)でオーストラリア代表と対戦し、3-2で競り勝った。日本は前半26分、FW齋藤学のA代表初ゴールで先制すると、後半11分にもFW大迫勇也が代表初ゴールとなる追加点。後半31分、34分の連続失点で一時は同点に追いつかれたが、失点直後に大迫が自身2得点目となる決勝点を決めた。
以下、試合後の選手コメント
●FW大迫勇也(鹿島)
―初先発で初ゴールを含む2得点。
「やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」
―トップ下だったが?
「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない。いい関係でできてよかった」
―今までのトップ下とはタイプが違う。
「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」
―オーストラリアのディフェンスは?
「相手がデカいのは苦にならないので」
―監督からの指示は?
「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」
―バイタルエリアでボールを受けれた。
「両サイドが幅をつくってくれて、僕が受けやすい形をつくってくれた。みんなで連動できた」
―ゴールの形は?
「流れの中で決めることができてよかった。落としてきたボールを冷静に打つことができた」
―1点目はGKが倒れるのを待った?
「タメて打った。余裕があった」
―次は韓国戦だが?
「球際は来ると思うから、そこは負けずに、冷静に戦いたい」
―メンバーが総入れ替えだった。
「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」
―反転するシーンが多かったが?
「周りが見えていたので。そこはうまくやれた」
―追いつかれた直後の勝ち越しゴールだったが?
「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」
―豊田との関係もよかった。
「鹿島でもダヴィが前に入ってみたいな感じだから。スムーズにできた」
―2得点できたことについては?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい」
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)
2ゴールの大迫勇也「前向きな仕事ができた」/東アジア杯

代表初スタメンで2得点を上げた大迫勇也 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid
日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3−2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。
2ゴールを決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。
「2−2に追い付かれた時点で、あそこで(点を)取ることができて、チーム全体としても大きい勝利だったと思う」
―代表で先発としてプレーする。どんなことを感じていたのか?
「やっぱり責任もあるし、それだけの期待もあるし、その中で結果を出すことができて、今は素直にうれしい」
―1度(同点に)追い付かれたことで、(初戦の)中国戦が頭をよぎるということもあったのか?
「そうですね、流れが悪い時間にああやって決めることで、またうちのリズムという部分で盛り返せたと思うので、その点は良かった」
―その得点で、チームの雰囲気が1つになった感じというのは?
「次(の韓国戦で)勝てば優勝が決まると思うので、次に切り替えてやりたい」
―(アルベルト)ザッケローニ監督からの指示は?
「トヨ君(豊田陽平)がワントップで張るタイプなので、『ちょっと気を遣って、下りることもしてくれ』と言われていた。試合全体を通しては反省点もありますけど、前向きな仕事ができたと思う」
―初優勝、韓国戦に向けて
「あと1試合しか残っていない。勝てば(優勝が)決まりなので、もう1回、みんなで気を引き締めてがんばりたいです」
日本は大会初制覇を懸けて、28日に行われる最終戦で開催国の韓国代表と対戦する。
代表初得点を喜ぶも、大迫「もっと取れたし、もっとやれた」/豪戦

2得点を挙げた大迫 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid
日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3−2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。
2得点を決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。
―トップ下は?
「本当は前でやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかない。トヨさん(豊田陽平)とはいい関係でできたかなと思う」
―クサビを受ける場面もあったが?
「少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっといいプレーができると思う」
―練習の時は?
「練習は2トップだった」
―試合前にトップ下として気をつけていたことは?
「一応、2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれと言われて、正直1トップみたいな感じになった。うまくすることで回している部分もあるし、あそこで僕が引かないと大変なことになるので」
―得点シーンは両方とも連動したゴールだったが?
「あわてないでゴールを決めることができた。落として、ボールをもらって、シュートと冷静にできた」
―1点目はGKを最後まで見て蹴ったが?
「余裕はあった」
―代表でのゴールは?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思う」
大迫の2得点で豪に3−2で勝利=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月25日 21:53
サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップの第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、大迫勇也の2ゴールなどで3−2で勝利した。
試合終盤に2点を追いつかれ、引き分けに終わった初戦の中国戦から、スタメンを総入れ替えした日本は、試合序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。前半8分には右サイドをドリブルで突破した齋藤学のクロスを、山田大記が右足ボレーで合わせるなど決定的なチャンスを作る。終始日本ペースで試合が進むと、前半26分、齋藤がドリブル突破からファーサイドへの技ありシュートを決めて先制点を奪う。その後も前半37分に豊田陽平がフリーでヘディングシュートを放つなど決定的チャンスを創出。日本攻勢のまま、前半を1−0とリードしてハーフタイムを迎えた。
後半も前半の勢いそのままに日本が主導権を握る。後半11分に鈴木大輔からの縦パスを豊田が落とし、齋藤がスル―したボールを大迫が流し込み、追加点を奪う。さらにリードを広げたい日本だったが、後半31分に一瞬のすきを突かれて失点を許すと、33分にも立て続けに決められ、同点に追いつかれる。中国戦に続き2点リードを追いつかれるという嫌な流れとなるが、大迫がまたも魅せる。豊田の落としを右足で流し込み、勝ち越しに成功する。その後は最後までリードを守りきり、日本が3−2で勝利。大会初勝利を挙げ、首位に浮上した。
日本は28日に、東アジアカップ第3戦の韓国戦に臨む。
GK:23 権田修一
DF:4 森脇良太、6 徳永悠平、26 鈴木大輔、35 千葉和彦→ 16 栗原勇蔵(後半38分)
MF:31 扇原貴宏→ 17 山口螢(後半17分) 、20 高橋秀人(Cap)
FW:14 山田大記、21 大迫勇也、32 齋藤学→ 9 工藤壮人(後半28分) 、33 豊田陽平
サブ:1 林卓人、12 西川周作、3 駒野友一、5 槙野智章、36 森重真人、28 青山敏弘、29 高萩洋次郎、11 原口元気、30 柿谷曜一朗
2得点の大迫勇也「ゴールはもっと取れた」=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月26日 0:31
サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップ第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、3−2で勝利した。前半に幸先良く先制し、後半に追加点を挙げた日本だったが、一時は2点差を追いつかれた。しかし、終了間際に大迫勇也がこの日2点目となる勝ち越し点を決めた。
以下は、試合後の大迫勇也(鹿島アントラーズ)のコメント。
「本当はトップでやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかないです。トヨ(豊田陽平)さんとは良い関係でできたかなと思います。少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっと良いプレーができると思います。試合前に2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれとも言われていたので、正直1トップみたいな感じになりました。(ゴールは?)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思います。ここで終わることなくもっと続けていきたいです」
豊田との関係を「ダヴィが前に入ってみたいな感じ」と述べる日本代表の大迫である。
鹿島での実績を代表に貢献した格好である。
本来であれば最前線にて力を発揮したいところであるが、チームのために自己犠牲を行えるところは鹿島の精神の一つである献身が身に付いているところ。
鹿島が育んだ大迫が日の丸を背負って活躍する様は本当に嬉しい。
これからも代表で、鹿島で活躍し続けて欲しい。
期待しておる。

日本対オーストラリア 後半、ゴールを決める大迫勇也(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
大迫2発「素直にうれしい」/東アジア杯

日本対オーストラリア 試合終了後、サポーターの声援に応える大迫(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が2発で今大会初白星をもたらした。1点リードで迎えた後半11分にFW豊田陽平(28=鳥栖)のパスを受け、ゴール前にドリブルで仕掛け右足で決めた。
代表2戦目にして初ゴール。しかし直後、立て続けに失点を許し同点に追いつかれた。それでも同34分に再び豊田のパスを受け、右45度の位置から右足で決勝点。2ゴールでチームは初勝利を収めた。
大迫は「代表は責任があるし、期待もある。その中で結果を残せて素直にうれしい」と手応えと自信をつかんだ。チームはこれで首位に浮上し、28日の最終戦は日韓戦。「反省はあるが前向きな仕事ができた。次勝てば優勝が決まる」と次戦を見据えた。
[2013年7月25日22時29分]
大迫2発!初ゴール&V弾/東アジア杯

後半11分、右足を振り切り、ゴールネットを揺らした大迫(撮影・狩俣裕三)
<東アジア杯:日本3−2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場
日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が、抜群の決定力を見せつけた! オーストラリア戦で、勝ち越し点を含む2ゴールと大活躍した。21日の中国戦に続き、デビュー2戦目での初先発。勝利に貢献し、ザックジャパン生き残りへ猛アピールを見せた。
電光石火の勝ち越し弾だった。2−2と同点にされた直後の後半34分。チーム2点目を決めていた大迫が、再びゴールを奪った。中央のFW工藤が右に開いたFW豊田へパス。大迫は豊田の後ろから走り込んでボールを受けると、右足で地面をはう低いシュートをゴール左へ突き刺した。
流れがオーストラリアへ傾きかけていた場面での値千金の一撃。終盤にドローに持ち込まれた21日の中国戦の二の舞いは演じなかった。大迫は「あそこで点が取れて、チームとしても大きかった。豊田さんと良い関係でゴールに向かうことができました」と喜んだ。
本来、1トップが得意。豊田とはポジションがかぶるため、併用は難しいところだった。だが13日の柏−鹿島戦(国立)を観戦したザッケローニ監督には確信があった。ダビと2トップを組みながら、時に下がってボールを受ける様子を見て「大迫は裏へ抜けるより(低い位置に下がって)パスを受ける方が得意。セカンドトップでもいける」。豊田を1トップに、大迫を少し下げて配置する形を機能させた。
挫折を乗り越えたところに輝く瞬間が待っていた。ロンドン五輪へ向けた関塚ジャパンではアジア予選のレギュラー。当然、本大会でも主力として活躍が期待されていた。ところがまさかの最終メンバー落選。その後は、五輪について聞かれても「それはもういいでしょ」と口を閉ざす。
だが、そんな悪夢をA代表での活躍で払拭(ふっしょく)することを原動力に、この日を信じてやってきた。試合前には「ベンチに座るのはイヤ。やってやろうという感じだった」と言う。挫折を糧に一皮むけた期待のストライカー。ザックジャパンに、また新たなスター候補が誕生した。【千葉修宏】
[2013年7月26日7時24分 紙面から]
大迫2ゴール!日本、東アジア杯初Vへ首位浮上

後半、勝ち越しのゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)日本代表(FIFAランク37位)が、豪州代表(同40位)を3−2で下し今大会初勝利。1勝1分けの勝ち点4で首位に浮上し、東アジア杯初優勝をかけて28日の韓国戦に臨む。
ザックジャパンは第1戦の中国戦からスタメンを総入れ替え。前半26分、斎藤が代表初ゴール。後半には大迫も代表初ゴールを決めて2点をリードした。しかし、守備の乱れから続けざまに失点。同点に追いつかれたが、直後に大迫がこの日2点目となるゴールを決めて勝ち越した。

サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
大迫
「流れの悪い時間帯に決めることができて、盛り返すことができた。チームとしても大きな勝利」

後半、代表初ゴールを決めた大迫=華城競技場(撮影・川口良介)

後半、ゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)
大迫、点取り屋らしい2得点「恩返しのために」

サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)初先発の大迫がストライカーらしい2ゴールで、代表定着をアピールした。後半11分、豊田から出されたパスを右足の外側でトラップ。シュート前に体を開いて右へ蹴るように見せかけ、鋭く体勢を変えて左隅へ蹴り込んだ。2点目は同点とされた直後の好機を、抜け目なく決めた。
鹿島の同僚、柴崎が大会直前に体調を崩して離脱した。歴代の日本代表に多くの選手を送り込んだ鹿島から今回はただ一人の参加となった。「ここにいるのは鹿島のチームメートらがあってのこと。恩返しのためにも何かしら結果を残して帰りたい」との思いで2度、ネットを揺らした。(共同)

後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)

後半、ゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・川口良介)

後半、大迫のゴールで日本が2点目=華城競技場(撮影・山田喜貴)

前半、攻め上がる大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)

後半、ゴールを決めた大迫(手前)を祝福する豊田=華城競技場 (撮影・川口良介)
大迫2発!若きザック日本が豪州撃破

大迫(左)は後半11分、A代表初ゴールとなるチーム2点目を流し込んだ (撮影・山田喜貴)
東アジア杯(25日、日本3−2豪州、韓国・華城)男子の日本(FIFAランク37位)は豪州(同40位)に3−2で競り勝ち、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。28日の最終戦で韓国に勝てば初優勝が決まる。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、初先発のMF大迫勇也(23)=鹿島=が決勝点を含む2発を決めた。
重い空気を一掃した。2点リードを追いつかれた直後の後半34分、MF大迫が右足を一閃。この日2ゴール目の決勝弾をたたき込むと、拳を握りしめながら飛び上がった。
「やっていて楽しかった。本当は前(1トップ)でやりたいけど割り切りました。流れの中で決められたし、これを続けていきたい」
試合前のザッケローニ監督の指示は「2トップに入れ。状況によって下がれ」。指揮官が視察するなか、所属する鹿島の柏戦(13日)で見せた前線に陣取るFWダビとの関係性の再現を期待された形だ。
大迫は自身のこだわりを胸にしまい、トップの位置をFW豊田に譲って、少し下がった「セカンドトップ」に入った。そして、どちらも豊田のパスを受け、後半11分のチーム2点目と決勝点を挙げた。代表で生き残るために必要な適応力の高さを見せつけた。
指揮官は初戦の中国戦から、先発11人すべてを替える思い切った策に出た。テストの色合いが濃く、自らの存在価値をアピールするチャンスだった。「やってやろうと思っていた」という大迫は、ゴールという形で一発回答だ。
「もっと取れたし、もっとやらないと」と、もちろん簡単に満足はしない。昨年のロンドン五輪メンバーからまさかの落選を経験した。「あのことは忘れた」と悔しさを押し隠した大迫が1年後、ザックジャパンの救世主に躍り出た。 (林健太郎)

後半、勝ち越しゴールを決めて豊田と抱き合う大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)

後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)
(紙面から)
柿谷&工藤に負けられん!!貪欲さ出た大迫が2発
東アジア杯 日本3―2オーストラリア (7月25日 華城)

<日本・オーストラリア>後半11分、ゴールを決めた大迫
Photo By スポニチ
国際Aマッチ初先発の大迫がA代表初ゴールを含む2得点と活躍した。1―0の後半11分に右足でネットを揺らすと、2―2の後半34分には相手DFの股を抜く右足シュートで加点。「ベンチに座るためにきたわけじゃない。やってやろうと思っていた」。途中出場でデビューした21日の中国戦でシュート0本に終わった悔しさをぶつけた。
「全員を見るために豊田と組ませる必要があった」というザッケローニ監督の判断でトップ下で先発。それでも「1トップでやりたかったけど割り切った。豊田さんといい関係ができた」と与えられた役割の中で能力を発揮した。
昨季まで鹿島を率いた元ブラジル代表ジョルジーニョ氏に昨年12月の退任間際に「絶対代表に入れ。ブラジルで待ってるぞ」と声を掛けられた。調子の悪い時も先発で起用し続け、鹿島のエースに成長させてくれた恩師。「本当に感謝している」とW杯本大会で再会するという目標は強いモチベーションになっている。
07年U―17W杯、12年ロンドン五輪はアジア予選で主力としてプレーしながら、本大会メンバーから落ちた。今回は逆の立場からW杯メンバー入りを狙っているが、2得点の活躍で逆転選出も現実味を帯びてきた。
[ 2013年7月26日 06:00 ]
【東アジア杯】大迫2発!斎藤1発でザック日本が首位!

後半11分、追加点を決めた大迫
(2013年7月25日22時36分 スポーツ報知)
【東アジア杯】大迫2発!1トップも任せろ“二刀流”あるぞ

後半10分、ゴールを決め喜ぶ大迫
◆男子東アジア杯2013 ▽第2戦 日本3―2オーストラリア(25日、韓国・華城競技場) オレが新戦力だ! 国際サッカー連盟のランク37位の日本は同40位のオーストラリアを3―2で下した。代表初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が後半10分、34分と代表初ゴールを含む2得点。本来の1トップでなくトップ下での起用で結果を残し二刀流での代表定着を強烈にアピールした。日本は国際Aマッチ5戦ぶりの白星。2戦を終え今大会、首位に浮上した日本は、最終戦の韓国戦(28日)で勝てば初優勝が決まる。
FW大迫の口から素直な感情が飛び出した。「今日はやってやろうという感じだった。やっていて楽しかったし、もっとプレーしたかったくらいですね」。ブラジルW杯へ生き残りをかけたオーストラリア戦。最初で最後かもしれないチャンスで2ゴールを挙げた。蒸し暑さの中でもなお、再びピッチに戻りたがるほど手応えを得ていた。

後半10分、右足でゴール
後半10分、FW豊田のパスを受け、相手GKと1対1の場面をつくった。相手GKが先に倒れた瞬間、右足で浮かせ、ゴール左に突き刺した。圧巻は、同点とされた同34分だ。右45度でボールを受けると、複数の相手DFを前に、右足を振り抜く。地をはう弾道で決勝点。「ここで取れれば相手も勢いがなくなる。いい時間帯に取れた」と笑った。
ポジションは、慣れ親しんだFWではなく経験のないトップ下だった。ザッケローニ監督がJリーグを視察したときにトップ下でも起用できると判断した。「FWでプレーしたいけど、そこは割り切って。ゴールに向かう姿勢は出せたかなと思う」。トップ下でも決定力を発揮。FWとしても相手を背負いボールを収める能力がある。柿谷、豊田と1トップでのサバイバル戦がし烈な今大会。二刀流で高い能力を示し生き残りへ一歩リードしたといえる。この適応力はMF本田圭佑らベストメンバーがそろう日本代表でも必要とされることもアピール。ザッケローニ監督は「大迫はボールを受けるよりもらいにいった方が得意。セカンドトップ的な選手だと思う。ポジションよりも仲間が前を向いたときに相手ゴールに向かって走ることが大事になる」と評価した。

後半34分、決勝ゴールを決める(共同)
幼い頃にゴール感覚を養った。鹿児島の自宅前、大迫の誕生と時期を同じくして人工芝ピッチのグラウンドが出来上がった。学校から帰宅すればすぐにボールを蹴った。鹿児島城西高3年時の高校選手権では1大会最多記録となる10ゴールを記録。争奪戦の末、鳴り物入りで鹿島入りした。給料の大部分は両親が管理する口座に振り込まれているという。「ゴールするのが自分の仕事」「鹿島で優勝すること」「代表に入ること」。全てはサッカーに集中するため。そして、自分のためだ。
ピッチに戻りたかった理由は、最後に明かした。「ミスがあったので、もっと奪えたと思う」。生粋の点取り屋が、ブラジルW杯メンバー入りへ名乗りを上げた。
◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島県加世田市(現南さつま市)生まれ。23歳。3歳からサッカーを始め、鹿児島育英館中からFWに転向。鹿児島城西高3年で準優勝し1大会個人最多得点(10点)を樹立。09年に6クラブの争奪戦の末に鹿島に入団。10年1月のイエメン戦で代表初選出。21日の中国戦で代表初出場。182センチ、73キロ。独身。
(2013年7月26日06時05分 スポーツ報知)
新星輝く!初先発・大迫2発で日本初星
2013年7月26日

後半、2点目のゴールを決めて喜ぶ大迫(共同)
「東アジア杯、日本3‐2オーストラリア」(25日、ソウル)
男子の日本は初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が2得点し、斎藤学(23)=横浜M=も代表初ゴールを奪い、オーストラリアを3‐2で下し、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、28日の最終戦で韓国に勝てば、初優勝が決まる。
またもニューヒーローが誕生した。2‐0から後半31分と34分に失点し、追いつかれた直後の34分、工藤、豊田とつないだボールを受けた大迫が的確にミドルシュートを流し込んだ。後半42分からの出場で、プレー機会がほとんどなかった中国戦のうっぷんを晴らす決勝弾だった。
初先発で勝利に大きく貢献し、「責任があるし、結果を残せてうれしい。流れが悪い時間でうちのリズムを盛り返せたかなと。その点はよかった」と振り返った。後半11分には豊田が落とし、斎藤がスルーしたボールをゴール至近距離まで持ち込んでから冷静に決めた。2得点で今後の代表定着をアピールした。
中国戦で得点した柿谷と工藤、この試合で先制点を奪った斎藤とともに攻撃陣の新顔は結果を出した。しかし、前日に居残り練習を敢行した守備陣は中国戦に続いて崩壊。2失点目は鈴木と千葉の両センターバックの甘い守備から許した。最近5試合で14失点、1試合平均2・8失点という守乱ぶり。韓国戦に勝てば初優勝が決まるものの、守備の立て直しが急務だ。
嫌な空気吹き飛ばす勝ち越し弾、2ゴールの大迫「今は素直にうれしい」
13/7/25 22:18
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

日本代表は25日、東アジア杯の第2戦でオーストラリアと対戦し、3-2で勝利した。MF齋藤学とFW大迫勇也の得点で2点をリードした日本だったが、オーストラリアに2点を返され同点に。しかし後半34分に大迫がこの日2点目を決めて競り勝った。第3戦は28日に行われ、開催国の韓国と対戦する。
2点のリードを奪いながらも、立て続けに2失点。4日前の中国戦と同じ展開。しかし、日本を救ったのはA代表初先発に燃えていた大迫だった。FW工藤壮人の縦パスをFW豊田陽平が落とす。これを受けた大迫が冷静に蹴り込み、日本に決勝点をもたらした。「流れが悪い時間にああやって決めることが出来て、リズムを盛り返すことができたかなと思う。その点は良かったです。責任もあったし、期待もあったと思う。その中で結果を出すことが出来て、今は素直にうれしく思います」。試合後は結果を残せたことに安堵の表情を見せた。
ただ試合運びとしてはまたしても課題が残った。「試合全体を通しては反省点も多いですけど、前向きな仕事は出来たかなと思います。次勝てば(優勝が)決まりなので、もう一度引き締めて頑張りたいです」。第3戦は3日後。日本のエースとなるべく、大迫が韓国撃破へと導く。
初先発で初ゴール含む2発、大迫「楽しかったし、もっとやりたい」
13/7/25 23:22
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

ピッチ内を覆う嫌なムードを一瞬で振り払った。後半34分、2-2に追いつかれてから1分も経っていなかった。一気に攻め上がった日本はFW工藤壮人(柏)の縦パスをFW豊田陽平(鳥栖)が落とし、FW大迫勇也(鹿島)がPA手前から右足を振り抜いた。
豪快なミドルシュートをゴール左隅にねじ込む。「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」。4分間で2点差を追いついたオーストラリアの勢いを食い止める大迫の一撃。3-2と突き放し、これが決勝点となった。
1-0で迎えた後半11分にもDF鈴木大輔(柏)の縦パスを豊田がワンタッチで落とし、FW齋藤学(横浜FM)がスルーしたところで大迫にボールが渡った。絶妙なトラップで前を向き、DFに寄せられながらもGKの動きを最後まで見極めた。「タメて打った。余裕があった」。落ち着いて右足を振り、記念すべき代表初ゴールとなった。
21日の中国戦(3-3)に後半43分から途中出場し、A代表デビュー。中国戦から先発全員が入れ替わり、この日が待望の初先発だった。「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」。思いの丈をピッチでぶつけ、初ゴールを含む2得点でチームを勝利に導いた。
ポジションはトップ下。「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」。バイタルエリアのスペースでボールを引き出し、パスを散らす。本来のプレースタイルではないが、柔軟に対応し、チャンスメイクに腐心した。
「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない」。不慣れなポジションでも役割をまっとうし、1トップに入った豊田とのコンビネーションも光った。何よりも2ゴールという結果が、その存在感を際立たせる。「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」。従来のトップ下のイメージを覆す新たなスタイル。オーストラリアの守備が緩かったとはいえ、大迫の見せた価値は色あせない。
「(2得点は)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい。やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」。充実感と、少しの後悔。日本代表としてプレーした90分間を終えた大迫の表情は生き生きと輝いていた。
(取材・文 西山紘平)
日本vsオーストラリア 試合後の選手コメント
13/7/26 02:54
[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

日本代表は25日、韓国の華城(ファソン)でオーストラリア代表と対戦し、3-2で競り勝った。日本は前半26分、FW齋藤学のA代表初ゴールで先制すると、後半11分にもFW大迫勇也が代表初ゴールとなる追加点。後半31分、34分の連続失点で一時は同点に追いつかれたが、失点直後に大迫が自身2得点目となる決勝点を決めた。
以下、試合後の選手コメント
●FW大迫勇也(鹿島)
―初先発で初ゴールを含む2得点。
「やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」
―トップ下だったが?
「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない。いい関係でできてよかった」
―今までのトップ下とはタイプが違う。
「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」
―オーストラリアのディフェンスは?
「相手がデカいのは苦にならないので」
―監督からの指示は?
「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」
―バイタルエリアでボールを受けれた。
「両サイドが幅をつくってくれて、僕が受けやすい形をつくってくれた。みんなで連動できた」
―ゴールの形は?
「流れの中で決めることができてよかった。落としてきたボールを冷静に打つことができた」
―1点目はGKが倒れるのを待った?
「タメて打った。余裕があった」
―次は韓国戦だが?
「球際は来ると思うから、そこは負けずに、冷静に戦いたい」
―メンバーが総入れ替えだった。
「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」
―反転するシーンが多かったが?
「周りが見えていたので。そこはうまくやれた」
―追いつかれた直後の勝ち越しゴールだったが?
「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」
―豊田との関係もよかった。
「鹿島でもダヴィが前に入ってみたいな感じだから。スムーズにできた」
―2得点できたことについては?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい」
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)
2ゴールの大迫勇也「前向きな仕事ができた」/東アジア杯

代表初スタメンで2得点を上げた大迫勇也 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid
日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3−2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。
2ゴールを決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。
「2−2に追い付かれた時点で、あそこで(点を)取ることができて、チーム全体としても大きい勝利だったと思う」
―代表で先発としてプレーする。どんなことを感じていたのか?
「やっぱり責任もあるし、それだけの期待もあるし、その中で結果を出すことができて、今は素直にうれしい」
―1度(同点に)追い付かれたことで、(初戦の)中国戦が頭をよぎるということもあったのか?
「そうですね、流れが悪い時間にああやって決めることで、またうちのリズムという部分で盛り返せたと思うので、その点は良かった」
―その得点で、チームの雰囲気が1つになった感じというのは?
「次(の韓国戦で)勝てば優勝が決まると思うので、次に切り替えてやりたい」
―(アルベルト)ザッケローニ監督からの指示は?
「トヨ君(豊田陽平)がワントップで張るタイプなので、『ちょっと気を遣って、下りることもしてくれ』と言われていた。試合全体を通しては反省点もありますけど、前向きな仕事ができたと思う」
―初優勝、韓国戦に向けて
「あと1試合しか残っていない。勝てば(優勝が)決まりなので、もう1回、みんなで気を引き締めてがんばりたいです」
日本は大会初制覇を懸けて、28日に行われる最終戦で開催国の韓国代表と対戦する。
代表初得点を喜ぶも、大迫「もっと取れたし、もっとやれた」/豪戦

2得点を挙げた大迫 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid
日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3−2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。
2得点を決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。
―トップ下は?
「本当は前でやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかない。トヨさん(豊田陽平)とはいい関係でできたかなと思う」
―クサビを受ける場面もあったが?
「少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっといいプレーができると思う」
―練習の時は?
「練習は2トップだった」
―試合前にトップ下として気をつけていたことは?
「一応、2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれと言われて、正直1トップみたいな感じになった。うまくすることで回している部分もあるし、あそこで僕が引かないと大変なことになるので」
―得点シーンは両方とも連動したゴールだったが?
「あわてないでゴールを決めることができた。落として、ボールをもらって、シュートと冷静にできた」
―1点目はGKを最後まで見て蹴ったが?
「余裕はあった」
―代表でのゴールは?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思う」
大迫の2得点で豪に3−2で勝利=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月25日 21:53
サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップの第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、大迫勇也の2ゴールなどで3−2で勝利した。
試合終盤に2点を追いつかれ、引き分けに終わった初戦の中国戦から、スタメンを総入れ替えした日本は、試合序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。前半8分には右サイドをドリブルで突破した齋藤学のクロスを、山田大記が右足ボレーで合わせるなど決定的なチャンスを作る。終始日本ペースで試合が進むと、前半26分、齋藤がドリブル突破からファーサイドへの技ありシュートを決めて先制点を奪う。その後も前半37分に豊田陽平がフリーでヘディングシュートを放つなど決定的チャンスを創出。日本攻勢のまま、前半を1−0とリードしてハーフタイムを迎えた。
後半も前半の勢いそのままに日本が主導権を握る。後半11分に鈴木大輔からの縦パスを豊田が落とし、齋藤がスル―したボールを大迫が流し込み、追加点を奪う。さらにリードを広げたい日本だったが、後半31分に一瞬のすきを突かれて失点を許すと、33分にも立て続けに決められ、同点に追いつかれる。中国戦に続き2点リードを追いつかれるという嫌な流れとなるが、大迫がまたも魅せる。豊田の落としを右足で流し込み、勝ち越しに成功する。その後は最後までリードを守りきり、日本が3−2で勝利。大会初勝利を挙げ、首位に浮上した。
日本は28日に、東アジアカップ第3戦の韓国戦に臨む。
GK:23 権田修一
DF:4 森脇良太、6 徳永悠平、26 鈴木大輔、35 千葉和彦→ 16 栗原勇蔵(後半38分)
MF:31 扇原貴宏→ 17 山口螢(後半17分) 、20 高橋秀人(Cap)
FW:14 山田大記、21 大迫勇也、32 齋藤学→ 9 工藤壮人(後半28分) 、33 豊田陽平
サブ:1 林卓人、12 西川周作、3 駒野友一、5 槙野智章、36 森重真人、28 青山敏弘、29 高萩洋次郎、11 原口元気、30 柿谷曜一朗
2得点の大迫勇也「ゴールはもっと取れた」=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月26日 0:31
サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップ第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、3−2で勝利した。前半に幸先良く先制し、後半に追加点を挙げた日本だったが、一時は2点差を追いつかれた。しかし、終了間際に大迫勇也がこの日2点目となる勝ち越し点を決めた。
以下は、試合後の大迫勇也(鹿島アントラーズ)のコメント。
「本当はトップでやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかないです。トヨ(豊田陽平)さんとは良い関係でできたかなと思います。少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっと良いプレーができると思います。試合前に2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれとも言われていたので、正直1トップみたいな感じになりました。(ゴールは?)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思います。ここで終わることなくもっと続けていきたいです」
豊田との関係を「ダヴィが前に入ってみたいな感じ」と述べる日本代表の大迫である。
鹿島での実績を代表に貢献した格好である。
本来であれば最前線にて力を発揮したいところであるが、チームのために自己犠牲を行えるところは鹿島の精神の一つである献身が身に付いているところ。
鹿島が育んだ大迫が日の丸を背負って活躍する様は本当に嬉しい。
これからも代表で、鹿島で活躍し続けて欲しい。
期待しておる。