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大分戦レビュー

【J1:第27節 鹿島 vs 大分】レポート:後半になってようやく目が覚めた鹿島が3得点で逆転勝利!大分も残留に向けて首の皮一枚残す(13.09.29)
9月28日(土) 2013 J1リーグ戦 第27節
鹿島 3 - 1 大分 (15:34/カシマ/13,020人)
得点者:52' 森島康仁(大分)、55' 遠藤康(鹿島)、60' 遠藤康(鹿島)、87' ダヴィ(鹿島)

静かな前半だった。クロスのこぼれ球にジュニーニョが反応してシュートを放った場面や、遠藤康が右サイドからのカットインでゴールを狙った場面、そして大迫勇也が終了間際に狙ったミドルシュート。鹿島がつくったチャンスは数える程しか生まれなかった。
むしろ目立ったのは大分の方だっただろう。前節から先発を6人入れ替えた布陣は、「鹿島のウィークを突くために機動力のある選手を使いました」(田坂和昭監督)というものだった。特に、左サイドから木島悠やチェ・ジョンハンが仕掛けたが最後の精度が足りない。良い位置でボールを奪ってもクロスは中央の選手に合わず、決定的なチャンスには至らなかった。

0−0の前半は大分が思い描いていたもので、鹿島のそれとは違ったはずだ。悪かった部分を修正する必要もあるが、それで焦って攻めては相手の術中にはまる。ハーフタイム、トニーニョ・セレーゾ監督は急ぎすぎないことを選手に伝えたという。
「今日は、辛抱強く、忍耐強くやらないといけない試合だと選手に言って、後半に送り出しました」
しかし、先に点を奪ったのは大分。52分、最終ラインからビルドアップする山村和也の縦パスを為田大貴がカットすると、そのまま体を入れ替えて右サイド深くに侵入、慌てて鹿島守備陣が対応に走るが、中央の森島康仁がゴールに押し込み、うれしい先制点をもたらす。ゴールを決めた森島がベンチに向かって走ると、大きな歓喜の輪ができた。

ただ、この失点でようやく鹿島の目が覚める。
「失点するのは良くないことだけど、失点したことでスイッチが入った」(大迫勇也)
青木剛のロングパスを受けた大迫が、鋭いターンで一瞬のうちに高木和道を置き去りにする。大迫は前半にも同じようなプレーを試みたときに相手が対応できていなかったことを見越し、その機会をうかがっていた。「狙い通り」というプレーで完全に抜け出すと、ゴール前に走り込んだ遠藤康にパスを合わせ、3分後にすぐさま同点に追いつく。
さらにダヴィを投入して攻勢を強めると、60分にはすばやいリスタートから遠藤が抜け出し、左サイドから逆サイドのポスト際を射貫くコントロールシュートを放ち逆転に成功する。
さらに終了間際の87分には、相手ゴール前で大迫がロドリゴ・マンシャからボールを奪い、ダヴィがダメ押しとなる3点目で試合を決めた。

苦しみながら、後半に盛り返した逆転勝利。首位に勝点5差と迫り、逆転優勝も視界に捉えた。しかし、セレーゾ監督は謙虚な姿勢を貫く。
「6〜7クラブに優勝するチャンスがあるし、直接対決のところもあります。そこをしっかり制していかなければならず、その結果でたどり着ける場所が変わってくると思います」
経験豊かな監督は、この先に待つ勝負の山を見据えていた。

一方、甲府が勝てばJ2降格が決まっていた大分は、まだ可能性が残された。
「まだ首の皮一枚繋がっているんで、今日のようなゲーム、プラス、クオリティをあげて、なんとかセレッソ戦(10/5@大銀ド)に準備したいなと思います」
田坂和昭監督はそう言って、次の試合に向けて最大の努力を続けることを誓った。両チームとも最善を尽くす戦いは続く。

以上

2013.09.29 Reported by 田中滋


「失点でようやく鹿島の目が覚める」とそこに至るまでの静かな試合展開に否定的な田中氏のレポートである。
双方勝利の欲しかった試合に於いて、前に出るタイミングというものは難しいもの。
ここで焦る必要はないと言うのが鹿島の戦略だったのではなかろうか。
ちょうど、失点の時間帯と気持ちを前に置く切り替えが重なり、大量得点に繋がったように思える。
結果的に同点弾・3点目のアシストを記録した大迫の活躍が目立った。
そして、バチや前野に経験を積ませ、成長を促す采配も冴えておる。
育てながら勝つという難易度の高いミッションをこなすトニーニョ・セレーゾ監督のメッセージが伝わってきた。
その期待に応えたバチのループシュートがゴールインして欲しかった。
密かに出場機会を掴んでおるバチの成長が嬉しい試合であった。
将来の鹿島を担うであろう若きMFの活躍を期待していきたい。
楽しみである。

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深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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